四徳温泉キャンプ場2020年の小屋締めへ / 残したいもの

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最終更新日 2023-12-052020年11月末、長野県の四徳温泉キャンプ場にて小屋締めイベントが行われ、前年に続いて参加してきました。

一年の締めくくりとなるこの日、スタッフ、キャンパー一緒に一年を振り返り交流する場ですが、今年はコロナ禍のため全て屋外で行われました。氷点下の屋外にもかかわらず、満月の明かりと焚き火の炎に照らされて幻想的で素敵な夜となりました。そんな四徳温泉の小屋締めの様子や初めて利用したサニーサイトも紹介したいと思います。

四徳温泉キャンプ場サニーサイト

四徳温泉キャンプ場の小屋締め当日。今回はみぃ君と2人で1泊2日。小屋締めイベントでサイトを留守にすることも多そうなので、車を横づけ出来る初めてのサニーサイトへ(車をサイト内へ入れられるのは設営・撤収時のみです)。

一日限定数組のフリーサイト

四徳温泉のサニーサイトは最近拡張整備されたばかり。メインとなるオートサイトや直火サイトとは川を挟んだ対岸となります。

写真左手に川、その先に管理棟となる「ゆ家」やオートサイトが広がっています。

前の写真とは反対側から写したサイト。右手に川があり、夏場は川に直行出来ます。川は子どもの膝ほどなので遊びやすい深さ。

写真奥に高台となったサイトがあり、その奥にサニーサイト用の駐車スペースがあります。設営撤収時以外は駐車スペースに車を戻すのがルールです。初冬の様子なので芝は枯れていますが、夏場はまた違った印象になります。

サニーサイトというだけあって日差しが降り注ぐ広場サイトだったのですが、最近は拡張されています。時期的に寂しい感じですが、夏場には葉が生い茂った林間サイトのような雰囲気になります。

サニーサイトは星空サイト

夏の様子は↓こちら。

夏に行った時には満天の星空、天の川が見事でしたよ。四徳温泉のサイトは林間が多いのですが、ここサニーサイトは星を見るには絶好。付近に光源もないためとっても綺麗な星空が見られます。

トイレが完成!

少し前まではトイレが無かったのですが、立派なトイレが出来ました。

サイトに隣接する形で立派なトイレが出来ました。人感センサーオートライトなので人が近づかなければ真っ暗なのですが、たまにパッと付くんですよね!みぃ君は「クマかな?」と。実際夏にはクマ出ましたしね。

四徳温泉スタイルの間伐材が使えます

四徳温泉キャンプ場では間伐で出た木の枝をサイト脇に置いてくれています。1泊500円を支払うと使い放題。

キャンプに行きながら森を守る少しのお役立ちに参加出来るシステムです。サニーサイト脇にもシーズン最終盤でしたが十分な量が置かれていました。もちろんしっかり切り出され、乾燥したとっても立派な薪も購入できます。色々なキャンプ場へ行っていますが、四徳温泉の薪の質はとてもいいですよ。

サニーサイトも魅力的な四徳温泉キャンプ場です。

四徳温泉【例年の】小屋締めはこんな感じ

改めて四徳温泉について

四徳温泉キャンプ場は随分長い歴史があるそうです。もともと温泉が湧いたのは450年?ほど前のこと。以前は付近に人家も立ち並び、学校もあったそうですが、災害や林業の衰退などで人の住まない地域となってしまったそうです。

数年前、地元の若手有志で村から運営を委託され始まったのが新生四徳温泉キャンプ場。初めて訪れた時にとても素敵な場所に素敵な人達が気持ちよく集まった場所だなと思い、それ以来「村人」になり、通うようになりました。

この春からはすぐ近くの「桑原キャンプ場」の運営も手掛けることになったそうです。四徳温泉の道すがらの直前にあり、「釣り堀」ののぼりがいつも気になっていたのですが、一度伺ってみたいと思います。

昨年の小屋締めの様子

以前は知る人ぞ知るというキャンプ場だったようで、古くからのリピーターさんも多い四徳温泉キャンプ場ですが、最近ではとても人気のキャンプ場になっています。新旧問わず垣根なく受け入れてくれるのも四徳温泉の良い所だと思います。そんなキャンプ場の一年の締めくくりとして毎年行われているのが「小屋締めイベント」。

2019年の様子は↓こちら。

ゆ家にて一品持ち寄りで行われたのですが、プロ級の手作りピザや超美味しいお刺身やお酒、料理の数々が振舞われました。そして多くの出会いもあってとっても素敵な時間でした。インスタの写真の8枚目に代表の久保田さんとお話されている若い当時結婚前のカップルが写っているのですが、今回も再会。何と結婚され、近く長野県に移住を決めたとのこと。とってもてっても嬉しいニュースを聞くことが出来ました。

一年の締めくくり、キャンプ場のスタッフやキャンパーが新旧問わずに交流し語り合える魅力的なイベントが四徳温泉キャンプ場の小屋締めイベントです。敷居は全くありません。2021年は3月19日オープンとまだ始まっていませんが、すでに小屋締めも楽しみです(笑)今後も色々な方が気軽に参加出来るといいですね。

新型コロナと四徳温泉

そんな四徳温泉にも新型コロナウイルスの不安の波は押し寄せました。春の緊急事態宣言を受けてGW明けまでオープンを延期。私もとても残念でしたが、スタッフにとっても大変な一年だったろうと思います。四徳温泉に集まる人たちとのつながりを大切にしてきたキャンプ場が、つながりを持ちにくくせざる得ないというのがコロナウイルスの痛いところだなと個人的には思います。

そんな四徳温泉キャンプ場ですが、いち早くコロナ禍でのキャンプ場運営や楽しみ方をまとめ、動画でも配信しています。ある時NHKのEテレ「ウワサの保護者会」にもコロナ対応キャンプ場ということで放送されていたのはビックリしました。たまたま見ていてみぃ君と興奮してしまいましたよ(笑)。

色々な努力の中、今年も小屋締めをやりますとアナウンスがあった時にはとっても嬉しかった。皆さんにお疲れ様と伝えたかったんですね。三密を避けるために屋外での開催となった2020年の四徳温泉キャンプ場の小屋締めイベント。それはまた心に残る時間となりました。

満月の夜、歌と炎で交流した四徳温泉2020年小屋締めイベント

仕事のこと  家庭のこと  子どものこと  残された人生のこと。50歳を間近に控え、選択の連続が人生だなと最近つくづく思います。その選択に間違い続けながらも生きていくわけで、果たしてそれでいいのだろうか、でもそうするしかない・・・。結論はいつまでも出ないかもしれないけれど、何だかそんな事を考えることが増えました。

2020年の四徳温泉キャンプ場で考えることが出来たのは、コロナ後に私達はどんな社会を残し、何を求めるのかということでした。

氷点下の夜、完全屋外小屋締めイベント!

2019年は管理棟である「ゆ家」で開催された小屋締めも、2020年はコロナ禍により完全屋外開催へ。

キャンプ場の中心部分にある焚き火サークルにティピーが張られ、焚き火を囲んで行われます。一体どんな感じになるんでしょう。2019年は薪ストーブでポカポカの室内で行われましたが、既に11月末。氷点下必死です。

まずは設営!サニーサイト1番のり

名古屋から走ること2時間ちょっと。到着は8時頃とかなり早く着きすぎてしまいました(笑)。

パパっとアトラスを設営していると走る車から「おーい」と声がかかります。今回もたなばた子さんご家族とご一緒出来ました。

川沿いということで川からの風を防ぐ形で焚き火陣幕を設営です。

お正月キャンプでも重宝した陣幕。この日が初張りでした。

恒例というか何というか。子ども達に占領されています(笑)。

「ぐるぐるアウトドア」でキャンプ用品出品!

設営を終えるとこの日のために積み込んだいくつかの使っていないキャンプ用品を小屋締め会場まで運びます。「ぐるぐるアウトドア」ということで、リサイクル市がアナウンスされていたので持ってきました。

ユニフレームの焚き火テーブルを2000円?プリムスのクッカーなどなど。色々出品!ほぼ買っていただき、キャンプ料金は十分にペイ出来ました!ありがとうございます。2021年も開催されるような~お得です。

スタッフや地元の人々との交流が魅力

実はぐるぐるアウトドアの持ち込んだものは結構地元の方々に購入していただきました。ありがとうございます。商品の説明や交渉なんかも楽しかったりして。改めて色々な人と交流出来ました。

そして、いくつかの手作りのお店も。

薪のピザ窯を載せた軽トラでピザを焼くのはスタッフのたっちゃん。2019年の小屋締めでも美味しいピザをごちそうになりましたが、今年も楽しみにしていました。

焼き立てピザがこちら!これ1枚500円!

パリパリでモチッとしていてとっても美味しかった!2枚食べちゃいました(笑)

子ども達もいただきます!

ヤマドリ食堂の高橋詩織さんも出店。初めて四徳温泉に訪れた時にはスタッフとしてみえていたんです。狩猟解体にも携わり、ジビエ料理を広めています。台風で残念ながら中止となってしまった四徳温泉キャンプ場の「むらびと祭り」では子ども達と鹿の解体をする予定だったんです。今年こそは。

部位によって触感が全く違いました。牛とも豚とも違う、弾力のある肉の味。今でも舌で覚えています。美味しかった。

超高原野菜!

大鹿村のスープ。

他にも色々あったんですが撮り忘れました。四徳温泉のある中川村、お隣の大鹿村などから集まった皆さんの個性が豊かで素晴らしいこと。出来ることなら全部いただきたかったけれど、次の機会に。

15時、美味しい料理やお菓子をいただきながら、焚き火にあたって小屋締めスタートです。

地元のアーティストによるアットホームなステージ。冬枯れの森の中で聴く音楽がいいんですよ。椅子を持参してノンビリスタートです。

三々五々、自由に焚き火に集まり、散って、また寄って。何だかゆったりしていていいじゃないですか。

突然のトークセッション登場

と、そんなノンビリしていたところ、突然久保田さんより「トークセッションをやるんだけれどお願いできないか」と。テーマは「コロナとキャンプ」だったかな?あまりに突然すぎるけれど、取り合えずお引き受けすることに。さて何を喋ろう。

久保田さんと2人でね話させていただきました。そんなたいそうな事はお話しできませんけどね。

でも、コロナとキャンプではいくつか感じていたことはありました。コロナウイルスの感染拡大が報道されはじめた昨年の春先、久保田さんからキャンプ場のオープンをどうしようかと電話をいただきました。今よりもまだ新型コロナというものの姿がハッキリしていなかった時だけに、色んなことを考えざるをえませんでした。例えば、キャンプ場のスタッフの生活は大丈夫なのだろうか・・・都市部から人を受け入れることについて中川村や地域の方々はどんな思いでいるのだろうか・・・中川村では感染症対応ベットが一つしかない。たった百数十キロしか離れていないはずなのに、コロナウイルスの感染の重みが都市と四徳では全く違う。いつまたお互い不安なく四徳へ戻れるのだろうか・・・。

確かにオンラインでつながれるかもしれないけれど、人と人、都市と村を人が行き来しながら交流することを妨げるコロナウイルス。不安が恐怖を呼び偏見や差別を呼ぶ・・・。繋がれなくなることほど怖い事はないなと感じたこと。でも今はコロナの姿が少しずつ分かってきたわけだから、正しく知って正しく恐れ、むやみに恐れないことが大事じゃないかと。こうやって小屋締めイベント開くことにも色々な迷いもあったと思うけれど、開いてくれてありがとう、この場を作ってくれてありがとうと。取りとめもないけれど、そんな話をしたと思います。

私達は未来に何を残すのか リニアについて考えた

続いてはここ四徳のお隣、大鹿村の地下も通るリニア中央新幹線についての報告が地元の皆さんからありました。

1962年、今から約60年前に始まったリニア新幹線開発。計画が決定されてから環境アセスが行われる構造的な問題。大鹿村ではすでにトンネルの掘削や土砂の貯め置きが村のあちこちで行われ、手つかずの森が切り崩されていること。少子化、地球温暖化、急速に社会のありようを変えようとしているコロナウイルスの感染・・・一度失った自然や景色は戻らない。本当にいま豊かな山と森を切り裂いてリニアを走らせる意味があるのか・・・。報告を聞いて、隣にいる子ども達に私達は何を残すのか、立ち止まった落ち着いて考えないといけないんじゃないかと。

私は元々リニア構想には疑問を感じていましたが、特にこの1年での社会の変容の中で全くの無用の長物になるのではないかとの思いを強めています。巨大な経済圏、人の交流が旺盛に行われるんだと進める人々は言いますが、この手の計画はお手盛り感が否めなくて。JRが自前の資金で行うといいますが、採算がとれなければ、公的資金の流入は否定されていないわけですからね。最後は国民の税金となる可能性はあるわけです。ん~ん。

会場でリニアはいらないのシールを購入し、スノピのシェルフコンテナに貼りました。

写真を見返してみてね、地元の皆さんの地域への愛情の深さを感じるんですよね。自分たちの生きる村のことを自分たちで決めたいと。素敵ですよね。やっぱりつながるっていいじゃないですか。

中田真由美&夏秋文彦の歌声にどっぷりつかった

続いては小屋締めの前月に長野県宮田村に移住してきたばかりのシンガーソングライター中田真由美さんと音楽家の夏秋文彦さんのミニコンサート。これが四徳の森にピッタリの歌声で素敵でしたよ。

 

私の乏しい語彙力では表現できない独特の世界観。ぜひ聴いてみてください。

大鹿フラガールズ登場!

中田真由美さんの歌に合わせ、大鹿フラガールズも登場。

木々の隙間から月の光も射してきて幻想的なこと。

大鹿フラガールズ素敵、そして地域の人々とのこんな交流が生まれる四徳温泉キャンプ場って素敵じゃないですか。

子ども達が見つめているのはマイケルジャクソンの“Heal the world”の歌詞。最後はみんなで歌います。

久保田さんやスタッフ、地元の皆さん、参加されたキャンパーの皆さん、今年も素敵な小屋締めをありがとう。氷点下の屋外でも気持ちはホカホカに熱くなった小屋締めイベントでした。

寒いと人は火に背を向ける法則。

小屋締めの余韻に浸りながら、また2021年の再会を

小屋締めイベントを終えてサイトに戻ってくると氷点下5度ほど。寒いはずです。事前に作っておいた鍋を食べて、たなばた子さん家と少しだけ焚き火をしたら疲れが襲ってきてすぐに眠りに落ちました。

また来年!

翌朝は日の出前から起き出して四徳温泉キャンプ場2020年最後の時間を楽しみました。

キャンプの朝はヨーグルトが定番です。

太陽の光を浴びて全てが溶けだします。太陽は偉大。

2人ともまたすぐ再会するのだけれど。

2021年四徳温泉キャンプ場は3月19日オープン!

現在予約受付中ですよ。

ちなみに「村人」に登録すると一般よりも早く予約が出来ます!おススメですよ。

2021年も四徳温泉でよろしとく!

 

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