【藤原岳・孫田尾根】春を探しに鈴鹿の山へ~駐車場とカフェ「マイハウス」さんのことも
最終更新日 2023-12-052023年3月5日、三重県いなべ市の藤原岳を孫田尾根から登ってきました。
ようやく2023年の登り初めとなった今回の山行。仕事が年々忙しくなっていますが、山やキャンプと今年もめいっぱい外遊びを楽しみたいと思っています。
今回も次男みぃ君、職場の後輩こっちゃんの3人で行ってきました。
写真を見ると、暑いのか寒いのかよくわからない一枚ですが、この日の登り始めは寒かったです!もともと汗かきのこっちゃん、汗冷えに風も若干あったので動いていないと寒さも。低山と言えども3月の山の服装はなかなか難しいところです。みぃ君の姿で汗をかかないように登るのが正解ですが、一人ひとり体質も違うので正解はその人が見つけるしかありません。登山の面白さと思えるといいですね。
目次【お好きなところから】
孫田尾根登山口駐車場について
鈴鹿セブンマウンテン、花の百名山として知られる藤原岳は一年を通して登山者の多い鈴鹿山系の1つです。最も登山者の多い大貝戸登山口には電車でもアクセスが可能なうえ、駐車場も整備されています。
一方、今回利用した孫田尾根登山口付近には公共の駐車場はありません。ネットで調べると地元の方のお墓の駐車場とその周辺が暗黙の駐車場として使われているということだそうです。私も今回初めての孫田尾根ということで駐車場はどこかしら??と調べたのですが、そこで出てきたのが今回利用させていただいたカフェ「マイハウス」さんのFacebook上の情報。それによると、駐車場問題に頭を悩ませていた地権者さんが市や自治会と掛け合って登山者用の駐車場を整備してくださったとのこと。何ともありがたい!
車は写真左手から道路を登ってきます。目的地マイハウスさんの少し手前の道路脇、進行方向左側に合計30~40台ほどが停められそうな駐車スペースが作られています。ネットの情報では無料駐車場とありましたが、最も大きな開けたスペースには「一日300円~」の看板が掲げられていました。下山した時には看板にペンキ塗りの作業などをされる方がいらっしゃいましたので、ほんの数日前に変更になったのかもしれませんね。
ちなみに駐車場にはトイレなどはありませんから、最寄のコンビニなどで買い物ついでに用を足してくる必要があります。当日は6時半頃に到着して5番目ぐらいでした。お店の方いわく、前日から急に登山者の車で一杯になってきたとのこと。お花目当ての登山者が集中し始める時期になったということですね。
孫田尾根登山口の目的地としてナビに設定するならカフェ「マイハウス」さん。駐車場はお店のすぐ手前になります。下山後に立ち寄ったのでお店の様子は最後に。
藤原岳・孫田尾根を歩く
では孫田尾根から藤原岳を目指して歩いていきたいと思います。
藤原岳(ふじわらだけ)は鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山。標高1,144m。鈴鹿山脈の北部に位置し、日本三百名山及び関西百名山、花の百名山に選定されている。(ウィキペディアより)
駐車場の箱に300円を入れ、出発したのは午前7時。
駐車場横で買われているヤギさんに挨拶してスタートです!事前の情報により孫田尾根登山道上にはほぼ雪は残っていないとのこと。チェーンスパイクも持たず、登山靴も夏山用で使い慣らしたスポルティバのウルトララプターⅡGTXを選択しました。
マイハウス駐車場から孫田尾根登山口までは道順が示されているのでその通りに。数分歩くと登山道へ合流します。初めは樹林帯を九十九に登っていきます。久しぶりの登山になったことと、子どもも一緒ということでペースはユックリと刻みます。
しばらく樹林を歩くとすぐに開けた尾根沿いに。ここ孫田尾根は藤原岳へのバリエーションルートということですが、非常に良く整備されており一般登山道と言って差し支えない状態です。
生憎の曇り空。雨が降らないだけましですね。街並みをバックに少しずつ標高を稼ぎます。ここまで椿などは見れましたが、今回のお目当てはフクジュソウとセツブンソウ。まだその姿は目撃できません。
こっちゃんもみぃ君も久しぶりの登山。登り初めは辛いですよね。頑張れ!孫田尾根ルート上で最初に目指すのがコースタイムで1時間10分の「丸山」。情報ではそこに花も咲いているということなので楽しみに進みます。
セツブンソウ、フクジュソウを丸山で発見
コースタイムよりも少しだけ遅れて丸山到着。尾根の途中に少し平坦地になっているのが丸山。数組の登山者が腰を下ろして休息していましたが、お目当ての花はパッと見た感じ見当たらず。しかし、一組の方が親切にも教えてくださいました。ありがとう!
まずは岩と岩の間にポツリと咲いたセツブンソウ発見。石灰質の土壌を好むということのよう。500円玉ぐらいの小さな花、その名の通り節分の頃に咲く花ですね。
そしてもう一つがフクジュソウ。春を呼ぶ花というか、この黄色い花を見るとやっぱり春が来たなーという気分になります。登山道脇の木の根元に咲いていたので教えてもらわなければ気が付かなかったなと思います。
行動食を口に入れて短時間の休憩ののち出発です。少し行くとパッと見て不思議な登山標識。どっち???
よく見ると下は迂回路。迂回路は帰り使うことにしますかね。
藤原岳手前のピーク「多志田山」手前になって現れた雪。標高は900m程度でしょうか。もうすでにかなり溶けています。
2人は雪の出現に大喜び。特にみぃ君は一気に疲れが取れたとのこと!雪効果抜群です。丸山から多志田山はとても歩きやすい広い尾根歩きが続き、コースタイムも巻き気味です。
山頂直下の岩尾根登りが核心部
多志田山は965m。藤原岳へは一度下ってから登り返しますが、ここに来てようやく藤原岳の姿が目の前に。写真以上に頂上直下が急登!
さあピーク手前の岩尾根に取りつきました。写真以上にかなりの傾斜。加えて浮石だらけで落石も多発。後ろからも登山者が来るためなかなか緊張します。2人はここの登りがとても緊張した模様。岩場歩きのいい経験になりました。途中他のグループも結構な落石を落としていきました。ヘルメットがあった方がいいかもしれないというのが感想ですね。
さあ岩尾根を登り詰めるまでもうひと踏ん張り。
緊張しながらようやく頂上台地付近に到着!もうここまで来ればわずかに残った雪の上を歩きながら頂上山荘を目指すのみです。
そんなこんなで藤原岳登頂です!お疲れさまでした。
初の孫田尾根からの藤原岳ですが、眺望も良く、歩きごたえも十分でとっても楽しいコースでした。花はまだまだこれから最盛期という様子でしたが、それでもフクジュソウにもセツブンソウにも会えたのは大満足。おススメコースですね。
山頂周辺台地にはまだ若干雪が残るものの、もう数日で溶けてしまうのではないかと思えるほど。
避難小屋方面は雪もまばらでしたね。
風も少しあって寒かったのですが、とにかく何か食べてからではないと下りれないということで山頂付近でしばし休息。汗かきのこっちゃんは汗冷えとのたたかいがいつも課題です。ペースや天候によっての服装のチョイスなど、何度も経験しながらでないと最適解には辿り着きませんが、どうしたら快適に登れるのか??という探求心が大事だと思います。頑張れ!
それでは孫田尾根を下ります!気温は上がらないままですが、それでも朝はまだ固まっていたところもグチャグチャに。泥だらけになるのを覚悟で岩や木につかまりながら直下の下りを下りますよ。
少し下りたところから山頂方面を。写真右手の端が登りに使った岩尾根部分。下りは樹林の中を下りますが、落石も頻発して危ない。ドロドロの道で滑るしなかなか大変です。
それでも一気に下って下って、あっという間に丸山まで到着。このころには日差しも感じるような暖かさに。すると登りではまだ見つけられなかったセツブンソウが一斉に開花?あちこちで見る事が出来ました。
セツブンソウ
ヤドリギも発見。他の樹木に寄生して生きている植物というのは何だか不思議な存在ですね。
その後も快調に飛ばして無事に孫田尾根から藤原岳を下山。7時過ぎにスタートして下山が1時半頃。休憩含めて6時間半ほどの山歩き、2023年の山スタートを楽しむことが出来ました。
「MY HOUSE 山の麓の雑貨と喫茶」で美味しいジビエをいただいた
さて、冒頭の駐車場のところでも書いたように、孫田尾根登山口の駐車場の先にあるのがカフェ「マイハウス」さん。
緑に囲まれたとても小さなカフェは雰囲気たっぷり。私達が下山した日曜日の午後1時半過ぎ、店内は登山者ではない家族連れやカップル、近隣の方などでいっぱい。人気です。
営業は日・月・火・水の週4日、11時から17時まで。ランチを食べたい時は事前予約も必要なようですが、たまたま一食出せるということだったので注文させていただきました。
店内には色々な雑貨がずらり。
薪ストーブごしにはパンペイザン(農夫のパン)という大ぶりなパン。これ帰りに買って帰ったんですが、美味しかった!薄くスライスしてサンドイッチなどにしてもいいようですが、そのまま少し焼いて食べたらモチモチしていて。
ランチは季節ごとに変わる1種類。ドリンクも自家製のものばかり。
3月のランチ「鹿肉の台湾ビビンバ」と「ライトミール」をいただくことに。
そして運ばれてきたのがこちら!100円追加で石焼きビビンバにしてもらいました!見るからに美味しそう、とってもいい香り!鹿肉も自ら狩ってきたものとか。
ライトミールにも鹿肉のソーセージ。みぃ君ペロリと食べてしまいました!
この表情を見れば美味しかったことは伝わるでしょうか!(笑)。みぃ君の箸が止まらなくて、私は殆ど食べることが出来ませんでした~次は事前に予約してランチを確保しておかねばと思いました。いやー本当に美味しかったです。
以上、孫田尾根からの藤原岳の登山記録でした。最後までありがとうございました。
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