またこの場所へ〜森・温泉・絶景・出会いと別れ~四徳温泉・陣馬形山キャンプ場の春夏秋冬【後編】

Pocket

最終更新日 2023-12-052022年に最もよく利用させていただいたのが長野県中川村の山間にある四徳温泉キャンプ場。関連する桑原キャンプ場、陣馬形山キャンプ場も合わせると実に12回。登山帰りに温泉に立ち寄ったものも含めるとほぼ毎月のように訪問していました。

そのほとんどを記事に書き残すことが出来ないままで2023年になってしまいましたが、2022年の四徳温泉キャンプ場を振り返ってみたいと思います。

前編はこちら↓

2022年の四徳温泉キャンプ場・桑原キャンプ場・陣馬形山キャンプ場【後編】

後編は10月の陣馬形山キャンプ場から。

10月/陣馬形山キャンプ場連泊で絶景を堪能

予約開始日には予約サイトのサーバーがダウンしてしまうほどの人気キャンプ場となった陣馬形山キャンプ場。こちらで昨年から始まったリピーター予約制度(過去記事に説明あり)を利用して、10月の三連休に訪問してきました。この時は四徳でよくご一緒するⅯちゃんご家族と一緒。

子どもながらにいっちょ前の焚き火マニア。薪を選んでカゴに詰めています。備え付けのキンドリングクラッカーで薪割を楽しんでました。

陣馬形山山頂はテント場からすぐの場所。山頂に登れば眼下に広がる伊那谷と目の前には中央アルプス。

静かな穏やかな陣馬形山キャンプ場。入場を制限することで美しさが戻って来たことが嬉しいですね。この日もとてもいい雰囲気でした。

陣馬形山のスタッフもまた素敵なメンバー揃い。以前は山小屋だった建物が管理小屋へ改修され、大きな薪ストーブが室内の温かさを保ってくれています。

小屋ではコーヒーやお菓子も購入出来ます。そしてクラフトビールや地元のお酒「今錦」なども。こじんまりとしていながらも充実した小屋。そう、キャンプ場の管理棟というのとは違う、まるで山小屋の雰囲気。だから落ち着くのかな・・・。

10月、標高1400mのテント場はさすがに冷えます。イモムシ人間登場!

夜景を撮影しに夜遅めに山頂へ。伊那谷の夜景の素晴らしさには息をのみます。今年もまた陣馬形山に行きたい。山で見る景色の美しさはやはり別格なのですよね。この後、撤収は風雨の中でとなりましたが、それもまた楽しい思い出です。

10月/四徳温泉キャンプ場「むらびと祭り」

四徳温泉キャンプ場では年に一度「むらびと祭り」が開催されます。「むらびと」というのは四徳温泉キャンプ場の会員資格のこと。むらびとは年間3000円を支払うことで、1年間いつでも予約を取ることが可能(満サイトの場合は無理ですが)。さらに会員証は5回分の温泉無料券としても利用できます。四徳温泉好きの「むらびと」が集まるこのお祭り。参加するのを毎年楽しみにしています。

いつもはフォレストサイトというキャンプ場の奥にあるエリアですが、むらびと祭りの時は会場に近いオートサイトを予約。設営もタトンカ2TCと昨年購入したヒルバーグ「二アック」のみ。私はタープ泊です。

むらびと祭りの会場は炊事棟近くの広場。開始前から大人も子どもも一緒になってキャンプファイヤーの準備を行います。

会場の片隅では「ぐるぐるギアマーケット」というリサイクル市が開催されます。

スライドショーには JavaScript が必要です。

今年はMSRのエリクサー2を格安で出品したのですが、毎年ここでの値引き相談などをするのも楽しみの1つになっています。

子ども達は昼間作った竹細工の「おちょこ」や「食器」「火吹き棒」を販売。

時間が過ぎていくとお酒のふるまいなどが始まるのが恒例で、その時とばかりに子ども達がマイクでアナウンスして「おちょこ」を販売していました(笑)。いい社会勉強です。竹細工以外にも子ども達は「プリン」「チョコバナナ」を作って子どものお店を出店していました。

スライドショーには JavaScript が必要です。

地元の農家さんの新鮮野菜やジビエ、フルーツ、農家カフェのお腹いっぱい丼ぶり、もちろんお酒も各種。どれも美味しくて美味しくて。そしてまたやりとりが楽しくて。

そうこうしていると火が入ってパチパチといい音。間伐で出た木材を燃やします。あちこちのサイトからイスと飲み物を持ってむらびともそうじゃない人も集まってきます。

後輩こっちゃんと陣馬形山スタッフみきこちゃん、なぜガッツポーズ??

子ども達もサマーキャンプ以来の再会があったりしてとっても楽しそうでしたね。

2022年むらびと祭りでは「むらびと運動会」が開催されました!借り人競争や障害物リレーなどなど。なんとキャンプ場1泊券など豪華賞品!

上の写真はお酒好き女子グループに集まった皆さん。名前も知らなかったりするけれど、あっという間に仲良くなって本当に楽しい時間。

最後の競技は綱引き大会!子ども対大人で真剣勝負!盛り上がりましたね!

子ども達は自分たちのお店で売った売上金でお買い物を楽しんだり。寝るのを惜しんで楽しんでいました。

翌日、竹細工で作った大物。こちらは名古屋へ持ち帰りました~

年々輪が広がり、顔見知りも広がる「むらびと祭り」。特に今年はサマーキャンプで出会った子ども達どうしが再会できたことがとても楽しかったよう。日本全国様々なところで暮らしているけれど、同じ時代を一緒に生きていく友人が増えてくれることを願ってやみません。

今年のむらびと祭りも10月の開催が決まっています。是非多くの方と四徳の森で会いたいと願っています。

11月/陣馬形山キャンプ場「酒とアルプス」久しぶりの再開

11月は日帰りで陣馬形山キャンプ場で開催された「酒とアルプス」というイベントへ参加してきました。

いつもは数組限定の陣馬形山の360サイトに店舗が並びました。

その名の通り、二つのアルプスに囲まれる陣馬形山キャンプ場でお酒を楽しもうじゃないか、こたつもあるよ、足湯もあるよ、音楽も美味しい料理もあるよという・・・これを日帰りで行くというのは苦行のような、我慢を強いられたイベントでしたが、とても楽しく、久しぶりの再開も楽しめた思い出の一日となりました。

写真は中川村のパン屋さん「暮らしの工房 こねり」のねじりパンを焚き火で焼く参加者。

今回のイベントには直前に声をかけさせていただいたにも関わらず、二つ返事で東京から「asobitogear」さんご家族が参加してくださいました。

asobitogearさんは私の山道具の必需品でもあるサコッシュ「あそびポケット」を作っていただいているガレージブランドメーカーさん。まだお店として始める前からブログを通じて交流させていただいており、勝手に私の子連れ登山の師匠と思っている方。と言っても実は実際にお会いしたのは2回目。もう随分と前、北アルプス槍ヶ岳への登り、下ってくる子連れの登山者さんの姿に「ん??もしかして!」、asobitogearさんも「ん??もしかして!」というような感じで偶然お会いしたのが最初。

お誘いしたのが今回のイベントがお酒を美味しく飲むために「グラス」にこだわっていたから。昨今ブームとなっているクラフトビールもより美味しくいただくためにはグラスに注ぎ直して飲んだ方がより美味しさが際立つと。日本酒もしかり。確かにそれは間違いないと私も思うようになっていまして、最近キャンプでもグラスを愛用するようになっています。そのグラスを運ぶために使っているのがasobitorearさんの「グラスキャリーポーチ」。

出典:asobitogear公式

キャンプや登山などの「アウトドアシーンで安全にグラスを持ち運ぶ」ことに特化したポーチ!これが機能的でありさらにお洒落!!付属のストラップで肩から下げてグラスを持ち歩いていると何とスマートなことでしょうか!と何だか宣伝みたいになってきましたが、でも実際にとてもいいものなので、これは陣馬形山の今回のイベントとぜひ繋がってもらいたいと思ってお声かけさせていただいた次第。

久々の再開、初めての乾杯を交わさせていただきながら、足湯につかってノンビリ語る時間は至福でしたね。

とってもゆるーい、それでいて参加者どうし、そしてジビエやコーヒーショップ、酒蔵など地元で頑張るお店の出店とのやり取りもとても楽しい企画。

中川村のお酒「今錦」。お店に立っていたのは確か外国語講師として学校で働いていたら酒屋さんで働く事になったという方。そんなお話を聞きながら、品評会に出す幻のお酒の試飲をさせていただけたり、特別を楽しめるイベント。

店主のたたずまいがカッコよかった「ザンザ亭」さんのジビエ盛り合わせ。

クマとか鹿とか血で作られたテリーヌ?とか。言われてもジビエとは分からないような美味しい一皿でした。お酒がススム!

この日発売の陣馬形山特性グラスも購入!ちなみに1445というのは陣馬形山の山頂です。入っているのは今錦です!

秋の午後、昼の柔らかい日差しを受けてとっても自由な時間が心地よい。

子ども達は会場に設けられた木片で工作をして楽しんでいました。今回も職場の後輩こっちゃん同行!半分スタッフのように働いていました(笑)。

今回は泊まりでの参加が難しい日程でしたが、次回は是非泊りで楽しみたい。そう決意させる楽しい気持ちのいい時間を楽しませてもらった陣馬形山キャンプ場の「酒とアルプス」でした。

帰りはもちろんお酒を抜いて、安全運転で名古屋に帰りました。

12月/四徳温泉キャンプ場 「小屋締めパーティー」・再出発という別れ

シーズン最後の訪問は12月初めの土日に行われた小屋締めパーティー。落葉松もすっかり針状の葉を落として冬ももうすぐそこという時期。四徳へつながる道が冬期は閉鎖されてしまうことから残念ながら冬の間は営業が出来ません。今年一年のお疲れ様ということで最終の営業日付近で開かれる「小屋締め」。

シーズン最後のフォレストサイトは落葉松の落葉でフカフカで気持ちがいいのですよ。

と言っても、テントサイト周りにいる事はごくわずかで、イベントの行われるファイヤーサークル付近へ早速。

一年間お世話になりました!ということで驚くほど安価で貴重なクラフトビールや日本酒が振舞われます!

焚き火を囲みながら、地元中川村で活動する「カナデル幸響楽団」の音楽とダンスを楽しみました。事前の案内では「畑しごとにに山しごと。みんなで奏で合い、暮らしを創るアーティストによる「生きる力」溢れる生演奏!!」と。実は秋に中川村を訪れた際に偶然立ち寄った「奏の森」という場所の皆さんが作っているバンドが登場してくれました。

躍動感、生命力、内なるエネルギーって言うんでしょうか、音楽とダンスから伝わる力に圧倒されるパフォーマンス。最後はみんなで踊って歌って!

カッコよかったですよ!カナデル幸響楽団。

その後もステージは続き、お酒や焚き火で焼いたジビエをいただいたりと・・・もう夢の中でした。

ふと見るとみぃ君は竹細工をせっせと。

こうやって没頭できるものがあるのってとても嬉しいのです。

手持ちで撮影したのでブレブレですが、ふと見上げると満天の星空。ここは星が美しすぎるから・・・。必見ですよ。

翌朝。早い時間から起き始めて焚き火を始める子ども達。いつもの光景も四徳ではしばらく見納めです。

そしてこの日はもう一つ特別な事が。この日開かれた四徳温泉キャンプ場の自然体験プログラム「森のおさんぽ」。ガイドはふみえさん。四徳温泉キャンプ場が今の運営主体に移った直後から運営に携わってきたふみえさんが卒業する日。

子どもも大人もふみえさんの優しい語り口や笑顔にいつも助けられていたので寂しい気持ちはありますが、これも新しいスタートです。

森を歩きながら動物が落として行ったサインを探し、森や動物、人のことも考える時間。

この日はたまたま見つけたモグラさんの死骸を見せてくれました。子ども達は興味津々。

最後にみんなで記念写真!ふみえさんこれまで本当にありがとう!

最後の最後まで竹工作に熱中するみぃ君。2023年はどんなものを作るのか。今から楽しみです。

2022年/四徳温泉・桑原・陣馬形山キャンプ場まとめ

2022年も本当にお世話になった3キャンプ場。2023年もすでに7回ほどの予約を入れてありますが、恐らくそれ以外でも伺うことになると思っています。

このキャンプ場の魅力は何なのでしょう。初めて四徳温泉キャンプ場へ伺った際に感じたのは「進化系のキャンプ場」ということでした。キャンプ場は全国いたるところにあるけれど、ここは必ず進化すると何故か直感しました。そう思った大きな理由に、スタッフや集う人々の姿が持つ雰囲気や魅力がありました。

2022年もこの3キャンプ場を基点にして多くの地元の人々の生きる姿に触れることが出来ました。会話をし、お酒やパン、野菜や果物をいただき、キャンプで癒されるだけでなく、その人々の息づかいの中に少し入らせていただくことで生きる力を少し分けてもらっているように感じました。そんな時間が自分にとってはかけがえのないものとなっており、今は少しでもこの素敵な地域と人が育っていく、その力になれればと願いながらこうやってブログに書きしるしています。

2023年も「よろ四徳!」

中川村へ行ったら是非寄ろう!

キャンプ場のある長野県中川村へ寄ったら是非寄るといいよという場所をいくつか。

ショッピングセンター「チャオ」とその周辺

中川村唯一のショッピングセンター「チャオ」では大島農園の美味しい野菜や果物などが手に入ります。キャンプ前の買い出しは全てここで事足りるのでおススメです。四徳温泉までは車で20分ほどでしょうか。チャオの中にはカフェセラードさんなど美味しいコーヒーを飲めるお店も入っていますので是非。ちなみにカフェセラードのコーヒーは陣馬形山キャンプ場でも飲むことが出来ます。

チャオのお隣「ペリカン」、中川村観光案内所 なかがわ旅の案内所

地元の方おススメの食堂「ペリカン」はチャオのすぐお隣にあります。2022年は4回ほど伺いましたが、とにかくメニューが豊富!どれだけあるんだという膨大なメニューには驚きますが、肝心の味も美味しい!ソースカツ丼も食べれますよ。

「中川村観光案内所、なかがわ旅の案内所」はチャオ向かって右側にあるひっそりとした施設ですが、中に入ると中川村の特産品などが購入できたり、観光案内所の方の親切な説明が伺えます。私が伺った際には「ゆるキャン△」ブースも出来てましたよ。時期によっては子ども向けのミニゲームで景品ももらえます。

暮らしの工房 こねり

ナビに目的地を入れてもまず道に迷うのではないかと思えるお店。目的地らしき場所に到着してもお店は見えず、古びた農機具などの物置???目的地のお店はその裏手にあり、入るととってもお洒落な空間が広がっています。そのギャップはなかなかです。

ハード系を中心とした天然酵母パンを購入することが出来ます。私はまだ一度もお目にかかったことがないのですが、生どらやきが美味しいそうですよ。

ネットショップもあります。チャオからはほんの数分ですが、営業時間には注意が必要です。

中澤酒造株式会社

こちらに寄るとかなりの確率で伺っています。ショールームのような店舗の中には今錦をはじめとした日本酒が並びます。試飲も出来るので飲み比べてお気に入りを見つけるのがいいのですが、とにかく色々飲ませてくれるので酔っ払わないように注意が必要です。

小林みのり農園・奏の森

もともと四徳温泉キャンプ場の常連客だった小林さんが作る農園では藤みのりなど各種ブドウを生産されています。こだわりのブドウはビックリするぐらい美味しい。むらびと祭りでもブドウを販売されていましたが、本当に美味しいですよ。2022年には何度も訪問して藤みのりを中心に相当食べさせていただきました。ちなみに今錦にブドウを入れるとこれまた絶品。

GoogleMAPでは「西原ぶどう園」と入れると目的地が表示されます。西原ぶどう園の中心部分に直売所がありますよ。

奏の森は是非一度訪れてみてください。若い人達が森を切り開き、村をつくられています。とても精力的なその活動は必見です。食べれたことがないのですが、スイーツもとても美味しいらしいですよ。場所は小林みのり農園からすぐです。

こちらはチャオから車で10分程度、四徳温泉キャンプ場とは少し反対側に走るのですが是非。

ベースキャンプコーヒー

ベースキャンプコーヒーは陣馬形山の登山口にもなります。美味しいスープカレーのお店。出される材料は全て?手作りされているというこだわりよう!美味しいのは勿論なのですが、お店の雰囲気、お店を切り盛りされるご夫婦の柔らかな雰囲気も含めて抜群です。カレーだけでなくコーヒーやスイーツもありますからちょっと一休みにピッタリです。

店内には村内の作家さんのアートも。

などなど、他にも紹介したい場所は沢山ありますし、この一つ一つを記事にして配信したいぐらいですが、今回はここまで!

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でみーパパをフォローしよう!

Pocket

こんな記事も書いています

  1. この記事へのコメントはありません。