遥かな尾瀬・秋の尾瀬ヶ原を歩いてきた①

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最終更新日 2023-12-11

2023年10月7日〜9日で尾瀬へ行ってきました。尾瀬は初めての訪問。車で片道6時間超と名古屋からはとても遠い道のりでしたが、美しい草紅葉も見れて満足の3日間の記録です。

名古屋から尾瀬は遠かった

名古屋の我が家から今回の尾瀬歩きの入り口とした「尾瀬第二駐車場」までは約400km、休憩なしで約6時間の長距離運転となります。元々長距離を走るのは嫌いではありませんが、初めての方面、初めての道の乗り換えなどが続き、7日の9時半頃に駐車場に着いた時には流石に疲れてしまいました。

この日はあいにくの雨となってしまい、かなりの積雪もあり予定していた至仏山登山は取りやめとしましたが、この疲れ方でその日のうちの登山となるとなかなかハードだったかもしれません。それでも、尾瀬へのアクセスと体感的な距離感を掴めたのは貴重な経験でした。来年は夏の尾瀬に行きたいねとみぃ君と話しており、その時に役に立ちそうです。

尾瀬第二駐車場は200台以上、24時間入退場可

尾瀬第二駐車場

〒378-0411 群馬県利根郡片品村戸倉766−1

24時間営業の駐車場。ゲートがあり、200台以上は駐車可能。駐車場のすぐ横からバスや乗合のジャンボタクシーが出発する。並んでいると係の人が割り振ってくれます。トイレあり。

バス・タクシーの共通乗車券は大人片道1000円(戸倉→鳩待峠)

特に、初めての山域では駐車場や駐車場のシステム、バス乗り継ぎなどの場合はその仕組みや実際の様子がとても気になるところ。ネットに情報は様々あるものの結局行ってみないとわからないということも多いかと思います。長距離だったけれどもその価値は十分にあったと思います。

尾瀬第二駐車場横のバス待機場所

係の人が無線で下にある第一駐車場と連絡を取り合いながらバスやタクシーを調整されていました。バスは荷物を膝に乗せ、全員が着座するシステム。私の乗ったバスは小型だったからか、座席の感覚が狭くなかなか厳しい姿勢で鳩待峠までの30分間をやり過ごしました。

雨の木道を山の鼻へ下る

バスに揺られて到着したのは森の中に広がった空き地。これが鳩待峠なのですね。なんだかイメージとは少し違っていました。バスを降りてみるとやっぱり下よりもずっと冷えている。実は子どもの忘れ物を厳しくチェックしていたら、車の中に自分の上のウェアを一枚忘れてしまうという失態。ダウンやレインウェアがあるのでまあ大丈夫としても何とも間抜けでした。

鳩待峠から山の鼻へ雨の中を下る

バスを降りた空き地から少しだけ歩くとよこう見る建物。

鳩待峠休憩所。バスやタクシーを降りた人達があちこちで準備中。休憩所のすぐ横に至仏山への片道登山口と山の鼻へ下っていく登山口が。

ここから山の鼻まではコースタイムで1時間ほど。さあ行きましょう。

前日まで強い雨が降り続いた鳩待峠。戸倉からの道は雨により通行止めでしたが、登山道もその名残なのかほぼ川の状態。ただでさえ滑りやすそうな木道に雨が流れてあちこちでツルツル滑って転ぶ人が続出していました。今回はみぃ君とともに妻も珍しく参加。恒例のこっちゃんはこの日が3連休だとは知らず、予定を入れてしまっていたので不参加に。

私も何度か滑りながらも転ぶまではいかず。肝心の雨の方は途中から本降りになってきてしまいました。2人にとっては本格的な雨の中の登山は初めてのはず。何度か転んでいましたが、大勢の登山者がいることも心強かったのか弱音は出ずに歩けていました。

山の鼻到着

40分ほどで山の鼻に到着。写真は尾瀬山の鼻ビジターセンター。この建物が山の鼻で一番初めに目に入ってくる建物。隣に立派な公衆トイレがあります。チップ制ですね。ペイペイが使えました。

ビジターセンターの前が山の鼻のテン場。

結構な雨!濡れたままでは冷えてしまうので、2人はテン場の受付となっている至仏山荘へ。山荘はトイレのすぐ横。

私とみぃ君はテント泊、妻は山は行ってもいいけれど小屋がいいということで至仏山荘泊に。山荘のチェックインはまだ先だったのですが、隣の食堂で2人には待っていてもらうことに。中にはストーブも焚かれていて暖かい。

至仏山荘の目の前には小さなレストハウス。その横、ビジターセンターの前のテン場の全景は上の写真のような様子。そんなに広くないテン場ですが、この日は雨でぬかるみ、少し窪んだ場所はすでに雨が溜まっていました。できるだけいい場所を取ろうとウロウロし、木道からは近いけれども少し高くなったような場所に無事に設営完了。

2人でのテン泊なのでヒルバーグニアック1.5を選択。時期的に入り口メッシュのニアックかアライのエアライズか悩みましたが、雨予報ということもあり、設営撤収が素早く出来るニアックに。

5分ほどで設営し、2人の待つ食堂へ。食堂でそれぞれカレーや牛丼を注文。雨ということもあり食堂はごった返していましたね。それにしても尾瀬の山小屋は立派!北や南の山小屋とは雰囲気も作りも全く違います。1泊した妻も快適だったそうです。

雨の尾瀬ヶ原散策

時間はちょうど12時頃。まだテントでのんびりするには時間が早く、さほど動いていないので疲れもない。雨は降っているけどれど、少しだけでも尾瀬ヶ原を歩いてみたいということになって雨の中散策に出発しました。

本当は至仏山登山からぐるっと周回して戻ってきたのですが、前日にかけて結構な積雪があり、2人を連れていくことは難しいと判断して今回はパス。雨ということもあり、山の鼻から少しだけ尾瀬の雰囲気を感じに出かけました。

雨で煙っていますが、写真奥は至仏山?

2人はレインウェアに折り畳み傘。出来るだけ濡れない格好にして出発です。尾瀬といえばやはり木道だと思いますが、尾瀬国立公園内の木道の全長は65kmにも及ぶとのこと。正直そんなに長いのかとびっくり!しかし、ひとたび立ち入るとどこまでも続く木道にびっくり。

普段なら混んでいるはずの木道もさすがにガラガラ。冷たい雨と展望のないこの景色となるとそれも仕方ありませんね。私としては約1400mの高地にこれだけの広い湿地帯が広がっているということ自体が驚きで、歩いているだけでちょっと感動してしまいましたね。

雨の中ですが、あちこちにカメラを向けて撮ってしまいました。同じような景色なれど、一つとして同じ形の池もなく、秋の色も心に沁みてとても美しかったです。

40分ほどと歩いていると雨が強まってしまったので仕方なく山の鼻へ戻ります。

尾瀬の夜

雨宿りとしてビジターセンター内も見学。尾瀬に生息する動物の剥製や鳥の鳴き声を聞くなど、無料で楽しむことができました。

その後は山荘前のレストハウスでおつまみを買ってビールを飲んだり、お汁粉をいただいたり。妻は17時から山荘で晩御飯なのでこの辺りで解散。私とみぃ君はテントに戻って雨の音を聞きながらゴロゴロ。考えると深夜から車を走らせてきたので疲れていたのでしょうね、いつの間にか2人で寝入ってしまいました。

こちらが当日の至仏山荘の晩御飯とのこと。ご飯とお味噌汁はおかわり可能だったそうです。私たちはテントの中でアルファ化米のご飯に五目中華あんかけをかけて簡単に晩御飯としました。

最近山でアマノフーズの五目中華あんかけが気に入っているみぃ君です。ツルツルっと食べられるので食が進んでいいのかもしれませんね。

すでにあたりは真っ暗、眠りについても良かったのですが、ビジターセンターで尾瀬の自然についてのスライドショーを上映するということで参加してきました。

ビジターセンターのホールのようなそれほど大きくはない会場でしたが、中はいっぱいの人。今年はとても雪が少なかったこと、温暖化により植生や鹿の侵入も多くなっていること、尾瀬の様々な動物や植物のこと、地形の特徴のことなど豊富な写真を見ながら楽しむことが出来ました。お目当ての山には登ることは出来ませんでしたが、尾瀬の事を少しでも理解できるというのは来た甲斐があったなと感じました。

終わった頃には雨もすっかり上がり、雲間から星が少し見え始めていました。何とか翌日の天気が良くなることを祈りながらみぃ君とテントで横になると、みぃ君はすぐに寝息を。私はモゾモゾしていましたが、グッと気温が冷え込んできた事を感じながら、持参していたカイロを開封して足元に押しやって寝ていきました。

シュラフはみぃ君がナンガオーロラ450DX、私がナンガUDD380DX。私のシュラフは正直夏用に少し毛の生えた様なもの。若干の冷えが来る事は承知の上。想像通りの冷え込みでしたが、何とか朝まで眠ることが出来ました。

二日目、草紅葉で黄金色に輝く尾瀬ヶ原へ続きます。

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