山と道「MINI」にテント泊装備を詰めて八峰キレットを歩く【装備編】

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最終更新日 2023-12-052019年8月31日~9月1日、扇沢から柏原新道を通り、爺が岳~鹿島槍~八峰キレット~五竜岳と歩いてきました。

今回、新しいザックとして「山と道」というガレージブランドの「MINI」という軽量なザックにテント泊装備を詰めて歩きました。SNSにそのことを載せた所、どんな装備をパッキングしているのかとコメントをいただいたので、こちらで簡単に紹介します。

山と道「MINI」とはどんなザック?

まず新しく導入したザック、MINIについて。

私なんかがあれこれ語るよりも、詳しくは山と道HPをご覧下さい。その方がずっと詳しくわかると思います(笑)

ごく簡単に言うと、重量約380g容量25L~30Lという軽量小型のザックです。「ULハイカー」って言うんですかね?軽量な装備で山を歩く人達に人気らしいです。

五竜岳山頂にて

ピークデザインのキャプチャーも装着可能

かくいう私は、自分がULハイカーだとは思っていません。

安全を担保するための装備を用意した上で、軽い方が疲れにくいし、疲れないということは注意力や集中力を保っていられることになり、結果として安全登山が出来るかな?という自分なりの検討や経験から、重いよりは軽い方がいいという志向はあるものの、ULハイカーかどうかと言われると、そんなことは考えたことがない(笑)という感じです。

山は楽しいから登る。ただそれだけです。楽しく登るために、今回は山と道のMINIを選択したということです。

ただ、MINIを背負ってみていくつか感じたこともあったので、それだけはどなたかの参考のために書き残しておきます。

ザックは腰で背負うという常識?を覆してくれた

タイトルが誤解を生みそうですが、ザックは腰で背負うものだと思っています。そのためにはヒップベルトが重要だろうと思っているのですが、たまたま今回の装備重量やルート、日数などからすると、私個人的にはヒップベルトのないMINIでも十分に気持ちよく歩けたということです。

ヒップベルトがない分、肩に荷物に荷重はかかりますが、正確には肩から肩甲骨、背中の上部にて荷物を担いでいるという感覚を味わいました。元々肩こりがあり、長くザックを背負うと肩痛から頭痛を引き起こすこともあるのですが、今回は肩で荷を背負っているというのに痛みを全く感じませんでした。

何となく感じたのは、チェストベルト(胸ベルト)の構造や仕組みが果たす役割が大きいのかなと感じています。今後さらに検証したいと思っています。チェストベルトはこれまで背負ったザックの中で最も「イイ!」と思えています。

走っても前後左右に揺れない追随性の高さ

トレランしなければザック背負って走る必要性はないのですが、実際には「あと〇〇分でバスが出てしまう」「あと〇〇分でロープウェイの最終だ」だったり、「あーこの稜線走りたいほど気持ちいい!」だったりってことがありますよね。私はあります。

MINIを背負って今回も結構走ったんですが、ブレないことに驚きました。背中にピッタリ張り付いて、前後左右に振られることがなく走れました。気持ちのいい追随性でした。

暑い日だったけれど、それほど背中は蒸れなかった

MINIのレビューの中で、背中が蒸れるというものが結構散見されるのですが、私としては他のザックとそれほど大きな差はないと感じました。これは個人差が大きいので、あくまで私個人はということです。

価格はかなり高め

ビビりますね(笑)

テント泊装備でも快適な背負い心地

それではMINIに詰めた今回の装備についてです。

まず当日の登山ルートですが、扇沢から少し下った登山口から柏原新道→爺が岳→(冷池山荘テン場で幕営)→鹿島槍ヶ岳→八峰キレット→五竜岳→遠見尾根で下山。こんな感じです。

八峰キレットは日本三大キレットに数えられているんですよね。キレットとはV字に切れ落ちた谷のことですが、槍ヶ岳と北穂高岳の間にある大キレットは過去に歩いているので、今回は八峰を歩きたいと思っていました。

基本装備重量は5.2kg

夏のアルプステント泊基本装備

すみません、写真にはヘッドライトなどが写っていませんが、もちろん持って行っています。

MINI本体
①レインウェア上下 下モンベルレインダンサー、上ノース
②テント ファイントラックカミナドーム1、テントポール、フットプリント
③コッヘル(エバニュー)、バーナー(プリムス)、ガス缶、ライター、スプーン、ミニ三脚
④シュラフ ナンガUDD380DX
⑤マット ニーモテンサー20S(半身なので、足部分はザックで代用)
⑥食料(積極的に小屋軽食などを利用)
⑦着替え類
⑧ダウン上(ナンガ)←今回使用せず

MINIのフロントポケット部分
プラティパス2L、簡易トイレセット、ザックカバー(使用せず・今後はパックライナーへ変更予定)、小容量モバイルバッテリー、グローブ、ビニール袋など。

ヘルメットは外付け、もしくは着用です。

これらの基本の装備類の合計が約5.2kg。ここに水を1.8Lとして7kgに合わせました。

その他にカメラやカメラのバッテリー、行動食や現金などはサコッシュへ。

こんな感じの装備でした。

パッキングはオーソドックスに

これらの装備をザックの下の方に軽いもの、上の方に重い物という順番で入れていきました。上の装備の並び順がザックの中の上下の並び順でもあります。

書いていくと極々普通だということを感じます。

今これを書きながら、MINIに積雪期のテント泊装備は詰められるかなと考えています。マット、シュラフ、グローブなどが替わり、スコップ、ピッケル、アイゼン、カイロなどが加わります。水については少量になるでしょう。重量増になることは間違いありませんが、何となく入りそうな気もします。近い内にテストしてみたいと思います。

プリムス(Primus) 115フェムトストーブ P-115 キャンプ用品 ストーブ (Men’s、Lady’s)

 

さて、肝心の山行記録ですが、鈴鹿、残雪期白馬三山テント泊、剱岳早月尾根日帰り、甲斐駒黒戸尾根日帰り、八峰キレットテント泊などがまだ書けていません(笑)溜まる・・・

キャンプも夏のお盆避暑キャンプ戸隠を書きたいのですが~まあ仕事がひと段落したので、ボチボチと(笑)

ではでは。

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