【四徳温泉キャンプ場】コロナ禍のお盆休みは四徳の森で生きる力をとりもどしてきた

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最終更新日 2023-12-05

”生きる力をとりもどす”

随分前になってしまいましたが、四徳温泉キャンプ場で過ごした2020年コロナ禍のお盆連休キャンプの様子を書き残しておこうと思います。

10月10日に四徳温泉キャンプ場では第二回「むらびと祭り」が行われる予定でしたが、生憎の台風接近により中止に。1年前から楽しみにしていただけにガックリきたたものです。しかし、11月末に行われる四徳温泉キャンプ場の「小屋じめ」が近づいてきています。天候に恵まれ、昨年お会いした皆さんと”2020年四徳村の閉村”を祝えることを楽しみにしています。コロナの広がりが心配ではありますが、切に願っています。

改めて自覚するのは、キャンプや登山が生活の一つの柱になり、人々との結びつきに魅力を感じている自分の存在。キャンプや登山が自分を維持し取り戻す大事な時間となっていることです。その中でもこの夏訪問した「四徳温泉キャンプ場」はとても大切な存在となっています。「生きる力をとりもどす」というキャンプ場のキャッチフレーズはまさにその通りと納得するのです。

では冬を目の前にして、2020年夏の連休キャンプの様子を書き残しておこうと思います(笑)

コロナ禍のキャンプでは受付のフクロウもマスク。

四徳温泉キャンプ場で初めての夏連休キャンプ

「初めて」と言うと数年前初めて四徳温泉を訪問した際、「(四徳温泉は)初めてです」と受付の久保田さんに伝えたところ、「キャンプ初めてですか?」と聞かれたことをつい最近のことのように思い出します。もちろん「いえいえ」と答えましたが、その夜サイトに久保田(管理人)さんが覗きにみえたのは、やっぱりちょっと心配されていたのかなと思ったりします(笑)。

その時はまだ小柄だったみーも高校生になって遂に久保田さんの背を追い越しましたね。

夏キャンプの基準は標高1000m以上

さて、我が家の夏キャンプというと暑いの大嫌いなみーママの要望により避暑キャンプ。標高1000m以上のキャンプ場を選択することにしています。振り返ってみると

野麦オートビレッジキャンプ場
胡桃島キャンプ場
平湯キャンプ場
白馬グリーンスポーツの森キャンプ場
戸隠イースタンキャンプ場

などなど決まって標高の高い場所を選択しています。

四徳温泉は南信州の山の奥ながら標高としては800m超の場所。我が家にとっては初めての1000m以下でのキャンプ。暑さが若干心配でしたし、実際に日中は暑さを感じる時間もありましたが、それ以上に夏キャンプを満喫する時間を過ごすことが出来ました。これは定番になりそうです。

四徳温泉キャンプ場の夏キャンプ5つの魅力

満天の星空降り注ぐ

キャンプの一つの楽しみは夜の暗さを感じることじゃないかと思っています。ここ四徳温泉キャンプ場はほぼ街灯などもなく夜になると場内は真っ暗。これだけ暗さを大事にするキャンプ場は貴重だったりします。場内は木々の中に点在するオートサイト、直火が可能なフォレストサイト、そして広々とした草地のサニーサイトなどに分かれています。

特にサニーサイトは空が大きく開けているので星を見るには絶好。マットを持参して寝転がって満天の星空を満喫しました。別名「星空サイト」としてもいいのではないかと思える素晴らしい星空が連夜堪能出来ましたよ。

村の水源地を借りて川遊び

標高の高いキャンプ場ばかり選んできたことで我が家のキャンプでは川遊びはほとんど登場しません。夏と言えば海、川なのに。四徳温泉キャンプ場には場内にいくつかの川遊びポイントがあります。そのどれもがとても澄んだ美しい川となっています。それもそのはずキャンプ場のある中川村の水源地からの流れとのこと。

写真は焚き火サイトから歩いてすぐの場所。混むこともなく貸し切りで川遊びが出来るのは何と贅沢なんでしょう。

焚き火し放題、薪を拾って森を守る

夏と言ってもキャンプには焚き火は欠かせませんよね。

四徳温泉キャンプ場は直火可能(エリア限定)。そして薪は一泊500円で拾い放題。場内のあちこちに間伐材が積まれ、拾ってきては薪として使えます。

一生懸命拾ってきてくれます(笑)。

斧や鋸でカットして薪に。間伐材を使う事で森を守ることにつながるというこのシステムがとっても好き。

場内にツルツルになる温泉

魅力の4つ目は温泉です。たっぷり遊んだ後はスッキリ汗をながしたいところ、夏ですからね。四徳温泉キャンプ場は名前の通り場内に温泉が湧き出しています。開湯450年以上、全国屈指の強アルカリ湯で入った途端にツルツルになります。

会員である「むらびと」になればその年3回目の訪問から入浴料が無料という特典も。この温泉に入るためにキャンプに行ってもいいぐらいの価値のある温泉に今回も毎日入って癒されましたよ。

出会い、「ゆ家」に流れるゆったりとした時間

写真はここ四徳温泉キャンプ場で何度もあっている「ひろしまちゃん」。今回ももしかしたら会えるかもしれないよと楽しみにしてくれていたとのこと。

他にも昨年の小屋締め以来となるコヒさんやはちべいさんなど「おやじキャンプ」の皆さんとも再会。

四徳温泉キャンプ場が好きな人たちとの自然な出会いと結びつきがとても嬉しい。もしかしたら束の間のかもしれないけれど、そこに「むら」の共同体が出現するかのような、そんな出会いがキャンプにあってもいいなと改めて思うのです。

キャンプ場の受付ともなっている「ゆ家」。ここに流れるゆったりとした空気とスタッフの存在もとてもありがたく、気持ちがいい。

温泉上がりに地元の牛乳や果物で作ったパフェをいただきましたが絶品!

美味しすぎて毎日いただきました!食べたり飲んだりしながらキャンプ場のスタッフと何気ない会話を交わしたり。コロナ禍だからこそこのような人との何気ない交わりに他では置き換えることの出来ない価値を感じます。

などなど四徳温泉キャンプ場での「夏キャンプの魅力」を書いてみましたが、気が付くと全て「夏」以外でも通用するこのキャンプ場のオールシーズンの魅力かもしれませんね(笑)。

2020年コロナ禍のお盆連休キャンプスタート

いつもよりも短い4泊5日のお盆キャンプとなった2020年。高校生になった長男みーの学校行事は予想通り忙しかったのですが、今回は久しぶりの家族4人でのキャンプがようやく実現しました。

みーママにとっても久しぶりのキャンプ。

実は焚き火が結構好きな人。自ら薪を切り出してきて昼寝をしたり焚き火をしたりノンビリしてもらいました。

不便だし遠いけれど、フォレストサイトへ

車の入場は出来ませんが何と言っても広々し静かなのはフォレストサイト。落葉松の美しい森に6~7組のみという贅沢さ。ただただ木々の間から空を見上げているだけでも気持ちが和んできます。

夜は真っ暗な四徳温泉。灯りは焚き火とランプだけにして暗闇を楽しみます。

初日はお盆の送り火の日。ファイヤーサークルでは大きな火が焚かれていました。

イベントというわけではないけれど、何かしら同じに日にキャンプをしていた人同士が集まれる場所を作ってくれるのが四徳温泉の良いところ。火が焚かれると自然と人が集まり始めるんですよね。

焚き火料理を楽しむ

今回はほとんどの料理を焚き火で。ユニフレームのスキレットが大活躍してくれました。

写真は10インチです。

スライドショーには JavaScript が必要です。

やっぱり焚き火で調理をするというのは楽しい。火を操りながら美味しい料理が出来た時の喜びというのはとっても素朴なことなんだけれども満足感があるのです。

こちら「村の鍛冶屋」の8インチダッチ。これ本当にサイズ感がいいのです。

料理も楽しくなります。

そうそう、ポテトチップスオムレツも作ってみました。

ポテトチップスの袋の中に卵とシーチキンなどを入れて湯煎して出来上がりというジャンクフードですがお酒のおつまみになりました。

みぃ君はみどりちゃんと薪拾いに熱中。2人でせっせと拾ってきてくれるのでありがたいありがたい。こうやって落ちた枝を燃やすことで森の再生にも寄与できるというのは面白い。

頑張れ!電波も何もつながらないキャンプ場だからこそ自然にあるもので楽しむことを覚えられるのがキャンプの良さ。与えられた遊びじゃないから時間があっという間に過ぎてどれだけあっても足りない。クタクタになるまで拾い続けていましたね。

手が空くとカメラを持って二人であちこち出かけては遊んでいましたね。

そして疲れると昼寝~いい夏休みです。

みーはというと空いた時間はゆ家の隣の部屋貸して欲しいと自分で交渉して勉強に励んでいました。自分で話をつけてくるなんて成長したなと嬉しくなりました。

しかしもちろん遊ぶときは小学生相手に全力でトランプに集中!打ち負かしておりました(笑)

 

ゆったりとした落ち着いた時間の中で取り戻すもの

特別なことは何もしていないけれど

夜が来て

朝が来て

コーヒーを飲んだり

薪を拾ったり

みんなでご飯を食べたり

そんなゆっくりとした落ち着いた静かな時間にこそ価値があると感じられる四徳温泉キャンプ場での2020年夏連休キャンプ。控えめに言って最高でしたね。

コロナ禍時代の四徳温泉キャンプ場

コロナ時代に新しいキャンプが広まるように

2020年コロナ禍の時代のキャンプ場の運営には様々なキャンプ場が苦労しながら工夫を尽くしていると思います。来場者を絞ること、来場者にトイレットペーパーを渡しているところ、そもそも今年度は閉鎖をしたところ。様々ありますが、四徳温泉キャンプ場でも動画を制作して安心して過ごせるキャンプ場でのマナー、それに留まらない自然と共生したキャンプの新しいルールを広げようと努力されています。

 

2021年も「むらびと」に

四徳温泉キャンプ場の会員制度「むらびと」は当初100人を目標に募っていましたが、すでに大きく超えているとか。温泉無料入浴や早期予約などの特典のある「むらびと」。その費用が中川村・しとく村のために少しでも役に立つのならば3500円は安い!

「むらびと」こんな方におすすめです!

・四徳温泉キャンプ場に、唯一無二の魅力を感じていただける方。
・四徳温泉キャンプ場に、毎年1回は必ずキャンプに来たい方、もしくは1年に何回でも来たい方。
・子どもが大きくなるまでに、なるべくたくさん自然体験をさせたい方。
・「休日を森で過ごすことはとても豊かなことだ」と思う方。もっと森と関わりを持ちたい方。
・”むらびと”というフレーズに惹かれる方。キャンプの目的として、個人的な野営だけでなく、人々と出会い、歓びを分かち合うこと(=”むら”の体験)もありだなぁ、と思う方。
・環境問題、エコビレッジ、循環的なライフスタイルに興味があり、実践者たちと出会いたい方。

「四徳温泉キャンプ場」公式HPより

むらびと祭りが中止になってしまったのは残念ですが、「小屋じめキャンプ」は何とか開催にこぎつけて欲しい。改めてそう切に願って2020年夏のお盆キャンプの記録を簡単ながらまとめておこうと思います。

 

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