残雪の浅間山へ子連れ登山【2023年3月】
2023年3月12日、長野県と群馬県の境にある日本百名山「浅間山」」を登ってきました。次男みぃ君にとっては残雪期とはいえ初めての雪山経験。この直後に火山活動活発化とのことで噴火警戒レベルが2へ引き上げられ、今回向かった山頂近くの前掛山への入山が禁止されるなど、記憶に残る登山となりました。
それにしても二つの服装の差がおかしい?こっちゃんは汗っかきなので少し薄着にしてスタートですね。みぃ君が着用しているモンベルのトレールアクション パーカ Kid’sは薄手ながら保温性もあってとても動きやすいらしく、学校へも着ていっていますね。
目次【お好きなところから】
入山前に必ず噴火警戒情報を入手するべし!
2023年3月23日、噴火警戒レベルが引き上げられ、現在は一部入山規制があります。標高2568mの活火山として知られる浅間山は1911年には日本最初の火山観測所が設置されたそうです。実はこの登山直後の3月23日より噴火警戒レベルが2へと引き上げられ、山頂近くの前掛山への入山が禁止されました。
山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴い弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
この記事を書いている2024年1月時点でも引き続き気象庁より注意喚起がされています。とても美しい景色を楽しむことが出来た浅間山。1日も早く状況が落ち着くことを願っています。
入山前には必ず気象庁のHPなどで噴火警戒情報のチェックを!
名古屋から浅間山へのアクセス・登山口
登山口「天狗山荘 浅間山荘」へ
浅間山への登山口となる長野県小諸市の山中に立つ「天狗温泉 浅間山荘」へは名古屋から中央道と下道経由で約4時間。日帰りでの登山となるので深夜に出発して到着したのは午前7時前だったかと思います。
よく整備された山道を登っていくと、山の中に立派な山荘の建物が現れ、その手前に登山者用の無料駐車場があります。広さはそれほどなく、20台も停められないのではないかというものでした。
トイレは駐車場から登山口の目印になる鳥居の横に。
仮眠する時間もなく出発です!ちょっと眠かったんですが、それほど長い行程でもないので大丈夫でしょう。2人は車の中でよく寝ていたので元気そうです。しかし、登山口標高が1,412mなので流石に寒い!
浅間山(前掛山)へ
浅間山ルート・コースタイム
今回のルートは浅間山荘をスタートして火山館を経由して前掛山を往復するルート。距離12.8km、コースタイム7時間6分となります。
登山口となる浅間山荘の標高が約1400mですから前掛山までの標高差は約1,100mとなります。ほぼ一本道となりますが、火山館を過ぎたあたりからはルートが雪原となるような場所もあって天候によっては道迷いに注意が必要と感じました。
スタートはカラマツの森
午前7時過ぎに浅間山荘を出発。始めは林道を少し歩き、すぐにカラマツの森の中の登山道に入りました。
登山道をとてもよく整備されていて歩きやすいですね。
若干アップダウンがありますが、緩やかな傾斜を登り続けます。写真は登山道を覆う雪でちょっとだけ歩きにくくなった部分。この時期の雪は早い時間はカチカチに凍っているのでフカフカの雪よりやっかりです。
少し下った場所にある一ノ鳥居にほぼコースタイム通りに到着。鳥居からもわかるように浅間山は古くから山岳信仰の対象の山なのですよね。
雪は少ないものの凍ってツルツルで思いの外時間がかかってしまいました。2人は雪のある山はあまり歩いた事がないので経験ですね。
一ノ鳥居からニノ鳥居までは川沿いを歩くルートともう一つのルートとに分かれますが、川沿いのルートが凍った残雪で歩きにくそうだったので別の方へ。少し登りが出てきますがサクサクと進みます。
標高1,707m、ニノ鳥居に到着です。一ノ鳥居からは約30分でした。若干平坦な場所があって休憩にはちょうどいい。ただ寒過ぎてね!先を急ぎます。次の目的地はコースタイムで60分の火山館となります。
長いダラダラと続く坂を登っていくと少しずつ雪が増え始めました。植生も少しずつ変わってきましたね。
カモシカ平にいたものは
火山館までもう一息というコース上のポイントとしてカモシカ平という少し開けた平地に出ました。3人でカモシカがいるかな?なんて話をしていたら。。。
本当にカモシカに遭遇。
2人は前年に御在所岳で見て以来のカモシカです。
ルート左手にはギザギザした岩峰が見えてきました。
前方奥にようやく目指す前掛山?が見えてきました。青空も出てきて暑い!
コース上はほぼ雪となりましたがまだまだアイゼンは不要。
火山館に到着〜山頂から半径2km圏内に
赤褐色に変色した地面を横目に見ながら火山の山に入ってきた事を実感します。右手に小屋が見え始めました。
火山館に到着です!ここにも鳥居がありますが、地図では浅間神社となっています。火山館の中は見学も出来るようになっています。地下には噴火の際に避難するためのシェルターもあるようですね。
浅間山は世界でも有数の火山とされているようで、日本で最初に火山観測所が設けられた山でもあるそうです。現在の噴火警戒レベル2だとこの火山館から先は進めなくなっているようですね。
雪の雪原と急登を登り前掛山へ
短時間の休憩をとってすぐに先へ進みます。火山館の裏から少し丘を登ると雪原に出ます。
子ども用のアイゼンはなかなか難しく、今回はとりあえずチェーンスパイクです。
みぃ君は雪の上の歩行が楽しくて嬉しかった様子。途中、黒斑山へ続く湯ノ平を通過。ここから前掛山手前の避難小屋までは一気に400mほど登ります。
始めは緩やかな傾斜を登っていきます。いい景色です。
ガトーショコラの正体。少しずつ傾斜が強くなります。
ここを登りきれば避難所までもう少し。
無事に登りきりました。
避難小屋というのはどこのことかわかりませんでしたが、シェルターはありました。その奥の稜線を進むと目的地の前掛山です。
ここまで来ると結構な風で飛ばされそう。一歩一歩しっかりと進みます。
左手には浅間山の火口。噴煙も見えていました。
登り始めから4時間20分、本日の目的地、浅間山(前掛山)へ到着です!お疲れ様でした。
残雪期とはいえ、2人にとってしっかりした雪のある山は初めてに近いので疲れたでしょうね。よく頑張りました!
下山も気をつけて!雪の洗礼
風も強かったのと何はともあれ火山ですから、すぐに戻ります。
後から聞いたらこの下山が一番怖かったようですね。滑落して止まらなくなるような場所はありませんが、これも経験経験です。
本当に美しい景色ですね。きてよかった!
午後になり気温が上がると当然踏み抜きも!初めての経験で苦笑いするみぃ君。それでも嬉しそうでよかったです。
火山館で持参したおにぎりなどを食べて遅めの昼食とし、いいペースで来た道を無事に下山。
登山口前の浅間山荘にて登山バッジを購入しました。
温泉もこちらで。とても気持ちのいい温泉で登山の疲れも癒されましたよ。帰りには豚がお見送りしてくれました。
火山情報や天候をよくチェックして浅間山へ
今回は火山噴火情報もよい時期、天候も上々で楽しい浅間山登山となりました。子どもでもコンディションさえ良ければ楽しく雪の感触を楽しみながら歩けるルートだと感じます。名古屋からは若干遠いですが、また季節を変えて訪れたい山ですね。
今年はまだ雪山に行けていないのですが、昨年3月の写真を整理していたらやっぱり雪山に行きたくなります。少しまとまって雪が降ってくれる事を期待して。
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