「酒とアルプス2023」陣馬形山キャンプ場
最終更新日 2023-12-05
2023年11月3日-4日(滞在は5日まで)、長野県中川村の陣馬形山キャンプ場で2回目の開催となった「酒とアルプス」に参加してきました。「天空のキャンプ場」と呼ばれるなど絶景のキャンプ場として有名な当地にて、足湯やこたつに入りながら、お酒や美味しい料理を楽しむという贅沢この上ないイベント。昨年1回目の写真も合わせて紹介します。
目次【お好きなところから】
酒とアルプス2023に参加したら最高でした
陣馬形山キャンプ場で昨年に続いて「酒とアルプス」が開催されると聞き、これは行かねば!と向かいました。当日は中央道で事故?による通行止めが発生したらしく大渋滞となったようですが、我が家は運よくすり抜けて9時半に到着!10時からのイベント開始に合わせて受付が始まるところでした。
普段は最も人気で予約争奪戦の激しい「360」「空」の両サイトはイベント会場となるため、その下2段の「森」サイトへテントを張ります。日帰り参加もありますし、イベント期間中のみ車中泊も認められたため色々なスタイルで参加される方がいそうです。
この時期からはお決まりのヒルバーグアトラスにシーズン初のストーブをインして急いで寝床だけ完成。早速イベント会場へ向かいますよ。
足湯とコタツが登場
まず目に入るのが、普段はテントが並ぶテントサイトに現れた足湯。山の水を薪で温めることでいい湯加減に。
昨年も登場していましたが、今回は2基に増設!最高ですよね。
もう一つがコタツ。人間をダメにするやつですね!こちらは電気カーペットが敷かれていて温まる仕組み。一度入ったら出られませんわね。
今回も職場の後輩こっちゃん、四徳温泉キャンプ場でいつも偶然?遭遇するなゆこさん一家、後から合流するF家、これまた四徳でよく会うIさんとご一緒させていただきました。
早速乾杯!お酒の豊富なこと
足湯につかりながら早速乾杯!行かれた事がある方でれば分かると思いますが、陣馬形山キャンプ場はビールをはじめとしてお酒の品揃えが普段からとても豊富です。お酒の好きなスタッフが揃っているということもあると思いますが、キャンプとお酒ってやっぱり合いますよね。
こちらは陣馬形山キャンプ場スタッフが運営するクラフトビールコーナーの品揃えの一部!海外を中心に20種ぐらいあったでしょうか。
さらに夜になると駒ヶ根のウイスキー製造会社マルスウイスキーさんも合流。
何種類かあった中で、まだ未踏の中央アルプスの越百山から名付けられた越百(こすも)をいただきましたが、とても柔らかく、甘い香りがして美味しかったですね。
さらに地元中川村の酒造会社「米澤酒造」さんも参加。
今錦が有名で麓にある本店では試飲をこれでもかとすすめてくださって、キャンプ場に到着する頃には運転手以外は酔っ払っているというありがたいところ。お酒の質もとても良くて、今回も何杯もいただいてしまいました。
ちなみに昨年は品評会出品酒などの試飲もありましたが、今回は残念ながらなし。また飲みたいな・・・。
このロケーションの中での美味しいお酒、自然と笑顔になっちゃいますよね。
地元の皆さんによる多彩な美味しいものたち
お酒に合う美味しい料理もいっぱいでした。
こちらはパンとお菓子の「こねり」さんのお店。昨年も出店されていて、お店にも伺ったことがありますが、とても朗らかなご夫婦が移住されて始められたお店。そうそう、中川村は移住者がとても多いらしいです。
こねりさんのホットドック。もちもちのパンにソーセージも最高に美味しかった!みぃ君も美味しそうに食べてましたね。
四徳のむらびと祭にも来てくださっていた「ざんざ亭」さんのジビエプレートは定番の美味しさ。アナグマが特に美味しかったですね!「食べて森をまもる」がキャッチフレーズのヤマドリ食堂さんの鹿の肺のトマト煮込みも初めての食感!モフモフというかフカフカというか病みつきになる食感でしたね。
こっちゃんが手に持っているのは伊良コーラと扇屋農園さんのモモジュース!
しろくま座さんのチーズケーキは今まで食べた中でも一番と言っていい美味しさでした!二ついただきましたが、特に限定の抹茶のチーズケーキ美味しかったな。
ポタージュ「ほ」さんの朝と夜のポタージュもそれぞれいただきました!写真忘れた!もう濃厚!こちらは中川村のスーパーチャオでも定期的に出店されているので知ってはいましたが、これからは見たら必ず買わなければいけないと思わせる美味しさでした。
森の詩さんのコーヒーも最高でしたし、ナチュラルワインのお店Vitaさんのおつまみセットもまさにお酒がすすむセットでした。
さばラーメンとアドゥマンさんのカレーだけはお腹いっぱいで食べられなかった!次こそ!
今回おかわりしたいほど美味しかったのは(他のお酒も料理もおかわりしましたけども!)、初参加のにっこり農園さんのそばパスタ。農業をされながら獲れた野菜を中心にキッチンカーで料理を提供しているとのこと。限定15食のこちらはオーダーから30分待ちながら待つ価値あり!そばパスタのモチモチ食感と名前もわかない野菜達の美味しさ!最高でしたね。イベントながら陶磁器の容器で食べられるというのも幸せでした。
四徳温泉キャンプ場のむらびと祭もそうですが、イベントにありがちな料理じゃないんですよね。そこで獲れたものを獲った人が、こだわりのものをお話を聞きながら食べるというのは豊かな気持ちにさせてくれるなと感じました。
食べて飲んで遊んで
最近キャンプでコマを回すのが流行っているって知ってました??名古屋には独楽博物館という訪れると子どもも大人もみんな独楽好きになってしまうという場所があるのですが、どの子も保育園ぐらいかた独楽回しを経験するのは名古屋市の文化なんでしょうか??
みぃ君も保育園の頃から手乗せを成功させ、最近またブームが来ています。子ども達はみなマイ独楽を持っていて、つられて大人も買ってキャンプ中も練習していました。手乗せ、綱渡り、立て技、腕の周りをくるくる回す技などなど。すると通りかかりの人も参加してくなるから面白いものです。写真はお菓子をかけて小さな容器の中で独楽を回せるか競っているところ。ついつい白熱してしまいますね。
イベント会場の隅には木片が沢山置いてあるコーナーが昨年に続き設けられており、小さな子どもは自然と集まって遊んでいましたね。こういう気遣いがいいじゃないですか。
夜は焼き場に集まって語らいが始まる
りんご足湯が登場。当然食べる人も登場!食べていいらしいです。ワイルド!
酒とアルプスでは常に生演奏の音楽を楽しむことが出来ました。カナデル幸響楽団のDUOによるサックスとピアノの演奏。このロケーションで童謡を奏でられると引き込まれてしまいますね。
とても暖かかった11月3連休。それでも夕暮れが近づいてくると標高1400mの場所なりに寒さが迫って来ます。
普段のキャンプならばテントの中や周りでそれぞれ食事となるわけですが、酒とアルプスでは「肉焼き場」に参加者が思い思いに集って来ます。
U事溝に底上げの網が入っており、指定の場所で肉や野菜などを購入すると無料で着火済みの炭を運んでくれて焼き焼き出来るというシステム。昨年からあったのですが、焼き場が暗くて肉が焼けているかわからなかったということもあり、今年から照明付きの屋根が登場しました!素晴らしいこだわり!
中央アルプスの稜線に日が沈みます。見事な夕焼けにみな心奪われますね。
こんな景色の中、肉を焼いてお酒をいただく、最高です!U事溝で隣り合わせた人たちとも自然と交流することになって名前も知らないけれど食べ物をお裾分けしたりお酒をついだり。
キャンプの楽しさというか魅力ってこういう交流にもあるなと思います。素敵ですよねU事溝システム。
肉を焼くことに夢中になっていましたが、空と山はトワイライトタイムで最高の時間に。
南アルプスが赤く燃えています。中央アルプスはまさにトワイライトの光の中。昨年は風が強くてとても寒かったのですが、今年はほぼ無風という最高のコンディション。
あちこちから談笑の声が聞こえてきてとてもいい雰囲気です。
大人も子どもも楽しく過ごせて良かった。一頻り焼いて食べて飲んだ後は思い思いに焚き火に当たったり夜景を見ながら夜の足湯を楽しんだり。
食後の運動で陣馬形山山頂まで行ってみましょうか。
流れ星も見ることが出来た様子。いつ来てもここからの夜景と山のシルエットには圧倒されます。ちなみにこれ手持ち撮影です。
二日目も安定の楽しさ
翌朝、というか前日深夜になゆこさんとこのはなちゃんが行方不明!でしたが、我が家のテントのこっちゃんのシュラフに潜り込んで一緒に寝ていました笑
一つのマット、一つのシュラフに2人はさすがに寒かったのじゃないかと思うのですが、ブランケットや椅子のファーだのをかけて寝たので大丈夫だった様子。ちなみにこっちゃん冬シュラフはナンガオーロラライト700DXですが、シャケの切り身に見えるのは私だけでしょうか。
山頂で朝粥の振る舞い
6時半からは陣馬形山山頂にて朝粥の振る舞いが始まります。ちょうど日の出の時間ということで、眠い目をこすりながら向かいましょう。
これが美味しかったんですよね!ざんざ亭さんが作ってくれたようなんですが、ちょうどいい塩味で疲れた胃腸にも優しく、おかわりしてしまいました。
南アルプスから太陽が昇って来ます。9月にはあの稜線を歩いたんだなとしみじみ。
二日目も初日と同じく安定の楽しさでした。お店の開店までは昨日と同じくコマで楽しんだり、コーヒーを淹れてノンビリ過ごしたり。はなちゃんとトランプ対決したり、昼寝したり。連泊中日を満喫です。
こねりさんのかぼちゃを60%練り込んだパン生地を棒にクルクル巻いて焚き火で焼き上げるパン焼きワークショップにも参加。フワフワの生地を巻くのが案外難しくて楽しくて、出来上がったパンもとっても美味しい!カチカチになってしまうかと思ったら中はフワフワで大成功でした。
初日は体調の悪かったげんげんも復活して気の合う2人は昼間はコマに熱中し、夜にはネギを焼いたり足湯に使ったりと遊び回っていました。
そしてまた夜になり、焼き場が大いに盛り上がり。
3日目の朝も朝粥の振る舞いをいただいて。年に1度の楽しい陣馬形山キャンプ場でのイベント「酒とアルプス」も無事に終わりました。3日目12時からは通常営業に戻るということで、足湯もコタツも焼き場もあっという間に片付けられ、最後までスタッフは本当にお疲れ様でした!楽しませていただきました。
陣馬形山キャンプ場の挑戦
10年以上前、まだ無料で利用出来たころから通っている陣馬形山キャンプ場。2021年からは有料の管理キャンプ場に生まれ変わり、ここ数年はシーズンのオープン初日に訪問する事が恒例となりつつあります。
有料化によってそれまでのキャパを超えた過剰利用の状況は解消され、絶景の中に身を委ね、ただ自然に気持ちを向ける静かな時間が戻って来た陣馬形山キャンプ場。この転換はこの場所の価値を高め、利用者にキャンプ体験の質を提供することに繋がっていると感じていますが、さらに先に進むための挑戦を「酒とアルプス」に感じました。
「酒とアルプス」陣馬形山キャンプ場に参加して感じた事
昨年の1回目の「酒とアルプス」にも参加したのですが、日程的に日帰りでの参加しか難しく、消化不良気味となってしまったのが残念だったのですが、今回は2泊出来てノンビリ堪能出来ました。やっぱりこういうイベント物は2泊ぐらいあるのがいいです。
参加して感じたのは「地域の豊かさ」「ちょうどいい」ということでした。
ちょうどいいサイズ
それほど大きくないキャンプ場にゆったりノンビリと人々が行き交い、足湯やこたつ、時には地べたに座りこんで自分なりの時間を楽しむ。お店の方々ともお喋りをしながら買い物を楽しみ、注文が入ってから料理を作るから30分待ちなんてこともあったけれど苦にならずに待てるし、参加した皆さんも待つことを逆に楽しんで過ごしているようなゆったりした雰囲気。心地よい。
ちょうどいいぐらいの場所にちょうどいいぐらいの人数が参加し、いい時間が作られたのかなと。参加している側はノンビリして良かったけれど、お店の側は大丈夫だったのかしら?と思い、終わりがけにスタッフの1人に声をかけたところ、お店の方々にもちょうどいい感じで出来たとのこと。お互いに幸せにならないとね、良かった。
あるを繋げると素敵な形に
会場になった陣馬形山キャンプ場は長野県中川村の山の頂に近い場所。
中川村の人口は約5000人ほど。私の住む街の町内よりも少ない人口といってもいいでしょう。しかし、会場には周辺市町村含めてですが、魅力的な個性的なそれでいて統一感のある素敵な店主とお店が並びました。
庭で育った梅を使ったジュース、自ら捌いて調理したジビエ料理、自家農園の色とりどりの野菜を使ったそばパスタ、地元の酒蔵にウイスキー製造会社などなどどれも美味しい!空間を彩るのは地元在住のミュージシャンによる心地のいい音楽。
薪で温めた足湯につかりながら中央アルプスと南アルプスの山並みを眺めていると、何とも言えない豊かな時間に体全体が溶けていきそうでした。
以前、有料化直後に陣馬形山キャンプ場に訪れた時に「求める全てはここにある」とブログに書きました。しかしそれは間違いだったのかもしれません。まだ知らないこの地と人々の豊かさ・魅力を、また発見出来た「酒とアルプス」でした。
繋げてくれたスタッフや関係者の皆さんに感謝です。また来年も!
にほんブログ村
最新情報をお届けします
Twitter でみーパパをフォローしよう!
Follow @msn614
この記事へのコメントはありません。