硫黄岳爆風にて撤退~早くも春の息吹感じる雪山HIKE

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2月23日、富士山の日には八ヶ岳連峰の硫黄岳へ行ってきました。八ヶ岳の中でも登りやすく、今回使った桜平からのルートは初心者向きです。

この日は中部山岳はどこも風が強い予報。普段でも風の強いことで有名な硫黄岳ですが、この日は凄かった!

結局山頂へは行かず、爆風を体に感じながらノンビリと雪山ハイキングを楽しみました。季節はいよいよ3月!雪山シーズンも後半に入っていますが硫黄岳登山の様子を紹介します。

独特の空気を感じたくて雪の八ヶ岳へ

山の空気、いや空気感は特別です。少しの緊張とドキドキが混じりあい、自分の気持ちが最もピンと張りつめて感じられる時間。そんな時間の中に自分を置いていたくて山に行きます。

特に雪の山は静けさや凛とした美しい空気感が魅力です。寒いけれど一度感じたらまた行きたくなってしまいます。例年2月の中盤までは1年の内でも最も仕事が忙しい時間と重なってしまい、なかなか山に行く時間が取れずにムズムズします。ようやく仕事にひと段落がついた富士山の日に山に行く機会を得ることが出来ました。

向かったのは南八ヶ岳の一角「硫黄岳」。これまで季節を問わずに登ってきた山。仕事でなまった体には主峰の赤岳は少しお預け。この日は風速30ⅿ超の爆風が予報されており、山頂を踏む目的よりも雪の感触を忘れないために比較的樹林帯の長い硫黄岳へ向かいました。

桜平駐車場から硫黄岳へ

硫黄岳へのアクセス・ルート

中央道諏訪インターを下りて茅野市内を通り、向かうのは登山口となる桜平駐車場。三井の森という別荘地を通り抜けるまでは路面に雪は現れませんが、鋪装道が切れると同時にツルツルの路面が続きます。4WD以外は進入禁止となっているその道を約20分ほど進むとまず現れるのが桜平(中)駐車場。さらに進むと桜平(上)駐車場。

 

この日は登山者が少なく(上)駐車場に車を停めて出発です。

桜平→夏沢鉱泉→オーレン小屋→夏沢峠→硫黄岳山頂のピストンが一般的なルートです。

夏沢峠の先までは樹林帯が続き、夏沢峠から先は樹林帯を抜けて硫黄岳山頂までは登り約1時間。往復9kmほどの雪山ハイキングルートです。と言っても雪山はその時々で様相がガラッと変わるので油断は禁物。この日は爆風予報でしたから決して無理をしないということを心掛けて出発しました。

スタートから雪は十分。キュッキュッと踏みしめながら、雪の感触を体に取り戻すようにゆっくり進みます。ああ気持ちがいい(笑)。

この日のレイヤリング

気温は高めで氷点下1度ほど。歩いているとベースレイヤーのみでも汗ばむほどです。

この日結局ハードシェルを着込んだのは稜線に出る直前。それまではドライレイヤー、ベースレイヤー、ファイントラックのフロウラップフーディーの3層で対応出来ました。フロウラップは温まった体を冷やすための大き目のファスナーが両脇下に設置されており、開けたり閉めたりすることで体温調節がし易いのが大きな特徴です。

一年中身に着けている最も使用頻度の高い登山ウェアの一つです。

夏沢鉱泉

ノンビリ歩いていてもあっという間に夏沢鉱泉へ到着です。

煙突からの煙も少し寒そうです。

ここまでは登山というよりも雪上ハイキング。小屋泊の方はスタッフが桜平まで車で迎えに来てくれるそうですから、登山はしないけれども雪山の空気感を味わいたいという方にもいい小屋ですね。鉱泉というだけに日帰り湯も利用することが出来ます。何度も来ていますが一度も入ったことないんですけどね。

トイレ休憩をしていると、東京から電車で来たという若い女性に声をかけられました。この日が雪山3回目とのこと。1人で雪山へ来る行動力は凄い。

天候は昼前頃より好天の予報ですが、空はどんより雲がかかっています。夏沢鉱泉から先は雪山登山のスタート。と言っても樹林帯を緩やかに登っていくので危険な場所はありません。たまに緩み始めた雪に膝ぐらいまで踏み抜くことに気を付けることぐらい。

はじめはもっと大きかったのか、ちょこんと雪だるま。

雪はタップリ。もう少し少ないかと思っていましたが、予想外で嬉しい誤算です。

オーレン小屋

オーレン小屋に到着したのは夏沢鉱泉を出てから50分ほど。ゆっくりゆっくり。オーレン小屋の冬期小屋は開いていた?例年確認するのですが、今年はちょっとわかりませんでした。テント場には簡易のトイレが設置されていて助かります。テン場にも人はおらずヒッソリとしていました。

雪山では冬用サコッシュの中にホッカイロを入れ、そこに小型のナルゲンボトルに温かい紅茶を入れて飲料としています。サコッシュにあることで歩きながらでも飲めるのが利点。保温性のあるasobitogearさんのサコッシュのおかげで冬の飲料補給方法問題に当面のめどがついています。

八ヶ岳ブルーを待っていた

ゆっくりと雪を踏みしめながら登っていると、突然周囲の雪の色が輝き始めました。背後から雲が物凄いスピードで切れていくのを見るのと同時に八ヶ岳ブルーが頭上に現れてくれました。

雪山にはやっぱりこのブルーの空が必要です。

夏沢峠に到着

オーレン小屋から夏沢峠までは30分もかからずに到着。頭上の雲は時折切れ間から太陽をのぞかせて、日の光に当たるととても暖かい。一方で硫黄岳山頂方面は強い風で雪煙が上がっていました。

爆裂火口壁もその全景を望ませてくれません。

それでも行きましょう。風が強いのが硫黄岳。風のない硫黄岳は過去にも経験がありませんから。

爆風硫黄岳

夏沢峠を過ぎるとと徐々にトレースが薄れていきますが雪はひざ下ぐらい。このぐらいならば問題ありません。樹林帯を前にしてハードシェルを着込み、グローブを装着しました。

インナーにはモンベルのシャミースグローブを使いました。

稜線に上がると突然の爆風。写真では静かな瞬間に見えますが、実際には体を立てていることが困難なぐらいの風が吹き付けてきました。

風に向かって耐風姿勢でしのぎながら進みます。

これまでにもあまり感じたことないような風にたたきつけられ続けています。

ということで無理をせずにここで撤退を決定です。残念という感じは全くなく、リハビリ登山としては雪山の鮮烈な風を感じられてとても気持ちがいい気分。この空気感の中に短時間でも身を置けたことで気持ちは清々しいのです。

記録を読み返してみると、約2年ぶりの硫黄岳でした。

サクサクと夏沢峠まで降りてくるといつものように青空が山頂にも広がっています。

爆裂火口壁も姿を。

八ヶ岳の冬は昼前後から晴れてくることが多いのか、いつもこのパターンです。かと言ってあまり遅くから登るのも日の短いこの時期には避けたいですしね。悩ましいところです。

春の息吹を感じる

季節は3月を目前にして徐々に気温の上昇と花粉の飛散によって春が目前にまで迫っていることを感じます。下山の途中では山にも春が近づいてきていると感じました。

光が柔らかい。

夏沢鉱泉の煙突の煙も朝よりずっと少なめで、やっぱりここでも春を感じるのでした。

 

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