• HOME
  • blog
  • 北穂高岳
  • 北穂高岳に子どもと挑戦・テント泊登山①雨の上高地から涸沢へ【2023年7月】

北穂高岳に子どもと挑戦・テント泊登山①雨の上高地から涸沢へ【2023年7月】

Pocket

最終更新日 2023-12-05

2023年7月、海の日を含む3連休に小4の次男みぃ君と北穂高岳へ登ってきました。昨年は途中で引き返したのですが、少しずつ山の経験も積み、みぃ君にとって初めての穂高の一座への登頂となりました。

2年続けて海の日3連休、みんな大好き涸沢へ

2023年7月15日〜17日の3連休、昨年に続いて上高地から涸沢へ、そして北穂高岳への登山を楽しんできました。実は昨年も7月3連休で同じく子どもとの北穂高岳への登山を計画したのですが、北穂へ取付きはしたものの、子どもは途中で引き返させました。そして今年こそ昨年見れなかった景色を一緒に見れるよう、再度挑戦となったわけです。

2022年 涸沢・北穂高岳を簡単に振り返り

ここで、2022年の同時期、同じ行程の登山の様子を簡単に振り返っておこうと思います。というのも、ブログに上げていなかったので!

2022年7月、いつもキャンプでご一緒するnayukoさん一家から「行ってみたい!」とお話しがあり、こっちゃんも連れて上高地から涸沢、北穂高岳を目指しました。

しかし、3連休の予報は全国的に不調。北アルプス界隈は雨が降り続く予報。かなり迷いましたが、涸沢の雰囲気だけでも案内出来ればと思い出発しました。

2022年 上高地バスターミナルにて

みぃ君も北アルプスはこの時が2度目。雨混じりということでかなり空いていました。

2022年 横尾大橋にて

休みながらゆっくりと進んだ上高地から横尾への並行移動。雨予報などどこ行ったのか、横尾では日がさしてきて暑い!

2022年 7月3連休でこのテントの少ないこと!

子ども達も頑張って涸沢へ到着!と同時に大粒の雨が降ってきました。間一髪?結構濡れたかな。雨はそれほど長く続かずでしたが、見てください7月3連休というのにこのテントの数。

2022年 2日目に向かった北穂高岳

翌日、雨予報ながら降っていない。何とかもつかなということで北穂高岳へ向かいます。グングン標高を上げ、涸沢のテン場が小さくなってくるのを眺めましたね。

しかし、最初の岩場で子ども達の背丈などから考えて無理はしないほうがいいと考え、私とこっちゃん以外はテン場へ戻ることに。

その後強い雨が降って私たちも戻ったほうがいいかと思いましたが、初穂高のこっちゃんは行ってみたいとのこと。疲れもまだまだ大丈夫と判断して進みます。

2022年北穂高岳へ登る
2022年 北穂高岳へ もう少しですね
2022年 北穂高岳へ

なんと、山頂直下では一時青空も。2022年は山頂直下には雪の階段が一部残っていました。

2022年 北穂高岳

そして無事に北穂高岳登頂!しかし、真っ白・・・

2022年7月、海の日三連休の北穂高岳山頂直下の雪切り階段

2022年北穂高岳へ

無事に下山を果たして子ども達と再会!

疲れ切ったこっちゃんと心配してくれていたはなちゃん

無事に下山できてホッと一息。涸沢では雨が降っているのではと思っていましたが、晴れ間も出るほどで暑かったとのこと。

2日目の夜には満点の星空まで見ることが出来て、予報は何だったのかと。

2022年 涸沢にて

下山直前には雨がぱらつき始め、急いで撤収。それでも降られ続けることはなく、無事に上高地まで下りてくることが出来たというのが2022年7月のことでした。

2023年、今年こそは穂高の頂へ!

2022年はとても空いている涸沢でノンビリと過ごすことが出来たので、それはそれでいい経験だったかなとは思いますが、やはり涸沢まで行ったなら穂高の頂へと思うのは無理も無いこと。ということで、早い時期から再チャレンジは決まっていました。

またしても天気予報が・・・

予定では前日の夕方に名古屋をそれぞれ出発。沢渡近くからジャンボタクシーに乗り、釜トンネル開門と同時に上高地、涸沢へ出発することにしていました。しかし、直前になってまたしても天候が不安定との予報。ヤマテン、Windyなど天気と睨めっこしつつ、少し出発を遅らせることで初日は雨を出来るだけ避けて歩くことに。

沢渡へ向かう日の夕ご飯は家の近所のカレー屋で食べました。自分1人ならなんてことはないのですが、何だかみぃ君を連れて行くということが楽しみでもあり不安でもあり、美味しいものを長男とも一緒に食べたいと思い珍しく外食です。

雨の上高地バスターミナルから出発

日を跨ぐ頃に沢渡へ到着。少しだけ仮眠したのち、昨年と同じ運転手さんのタクシーに乗って時間通りに沢渡から上高地バスターミナルへ移動。昨年に比べると格段に登山者が多いです。それでも最盛期の半分もいないのはやはり天気を嫌ってのことでしょうか。

左が2023年、右が2022年 ちょっとブレてるのはご愛嬌

ここで2023年と2022年の出発の写真を比較。子ども達が背だけでなく、成長しているのが何となく感じられます。2023年はちょっとブレちゃいまいましたね。

上高地から横尾

歩いて数分の河童橋も当然雨。吊尾根も分厚い雲にかかって見ることができませんでした。

上高地から梓沢沿いに明神、徳沢、横尾の長いこと・・・。徳沢あたりでようやく雨も上がり始め、横尾では曇天ながら傘をささずとも歩けるまでになりました。このまま降り続いたら子ども達は精神的にもきつかったところです。しかし蒸し暑さは半端ありません。

私はモンベルのトレッキングアンブレラをさしていたのでさほど蒸しませんでしたが、レインウェアだと中がビショビショになったかもしれません。

横尾から涸沢、雨上がる

横尾までは昨年よりも速くいいペースです。昨年はここからの登りでみな結構バテバテになっていましたが、今年はどうでしょう?

横尾大橋を渡りいよいよ涸沢へ登山スタートです。私はやっぱり並行移動よりは登りらしい登りの方が好きですね。

横尾から本谷橋までが苦手です。思いっきり登りではない上に長い。ダラダラとした緩やかな登りがいつまで続くんだろうと辛くなってきます。しかし、目の前に美しい川の流れとこの吊り橋が目に入るとそんなことも忘れてしまいます。北アルプスに入ってきたと何だかとても実感する場所です。この日も登山者が大勢休憩されていました。

子ども達は疲れを知らないのか、休憩というのにひと時も立ち止まろうとしないものです。普段とは違う、これから特別な事が起きるかもしれないという期待感が大人以上に大きいのかもしれませんね。

Sガレを過ぎ、もう少しで小屋の屋根が見え始めるというころ、登山道上に雪が現れました。事前の情報としては掴んでいましたが、チェーンスパイクをするほどでも無く、斜面から流れ落ちたデブリの塊が溜まった雪でしょうか。

それでも子ども達に慎重に登るように声をかけながら先を急ぎます。やはり天気のせいか行列になるような事もなく、渋滞しらずで助かります。

涸沢へ到着

天気は良くなって欲しいですが。それでも、時折雲間から日差しが差し込んで明るくなる瞬間も。このまま青空が広がらないものかと願うものの、願い叶わないまま涸沢へ到着。子ども達も頑張りましたが、昨年よりもずっと速く、コースタイムほどでした。

登山初心者でも涸沢まで行ける?

よく涸沢まで自分でも行けるのかという質問というか不安があるという声をSNSなどで見る事があります。上高地から涸沢まででしたらそれなりの体力さえあれば難しい場所はないので登山初心者でも十分に訪れる事は出来ると思います。気をつけたいのは時間の配分。くれぐれも早出を心がけ、日が高く昇ってからの出発にならないよう注意は必要です。

天候のせいですね、テントの華はポツポツといったところ。小屋に近い平坦な場所はすでに埋まっていましたが、少し下のまあまあ設営しやすそうな場所を4つ無事に確保出来ました。

涸沢はテント場が予約制にならずありがたい反面、到着するまでに埋まってしまわないかドキドキするのは変わらずです。しかし願わくばどのテン場も予約制でなくして欲しい。天気や体調に合わせてその日山に向かうという気儘さが楽しみだったから。コロナ禍を経てなかなか難しいのでしょうが。

ヒルバーグニアックはインナーとフライが一体型なのであっという間に設営が出来て重宝しています。山では比較的重い1450gほどですが、2人で使うならば大きさといい設営や撤収の手間を考えて最良の選択の一つです。願わくばメッシュ窓がフルクローズ出来ればなおありがたいけれど。

涸沢で乾杯!ご褒美が待ってくれている

設営を済ませ、みなで向かうのは涸沢ヒュッテのパノラマ売店。

ここまで登ってきた人のご褒美
年季の入った看板はいつから使っているのだろう

時間は昼時、お腹が空いて仕方がありまえせんが、まずは一杯いただいちゃいました。

もう笑顔が溢れてしまいます!たまらなく最高の瞬間!決して汗が出るような気温ではありませんが、頑張ってここまで登ってきた後の一杯は格別!

ラーメンにするかカレーかそれとも牛丼にすべきか!下界に比べればとても高いものの、もうここまで来ると財布の紐は緩んでしまいます。売店にはおでんなどの軽食の他にもお酒、ジュース各種。記念のグッズなども揃っています。

信号機みたいな3人も食べることに夢中。実は風がもの凄く、手で押さえていないとビールも飛んでいきそうなぐらいの中なのです。

黙々と食べる子どもと嬉しそうな大人の対比です。もうここまでやってきた!という達成感で大人はいっぱいなんですよね。特に子どもを見守りながらとにかくここまで無事に登って来れたというのは安心感も相まって本当にホッとするし嬉しいわけです。それがこの笑顔に表れているかと。牛丼美味しかったです!

ヘリコプターの乗り込み訓練?

少しずつテントも増えてきましたが、分厚い雲は北穂の山頂を見せてくれませんね。翌日の天気もどうも今ひとつ。北穂高岳への登山を予定していますが、朝になって判断をすることにするしか無さそうです。

2度目の涸沢 元気そうで良かった

今回訪れた涸沢は例年よりも雪渓が小さいように思いました。この後に猛暑が続いた事もあり、9月には一時期涸沢でさえ水不足になって水の無料提供ができなくなっていまいしたね。この時はまだ蛇口から自由に給水出来ました。

テントに戻りノンビリしているとカールに響くヘリの音が次第に大きくなってきました。

物資を積んでいる様子もなく、荷物の搬出入のヘリではなさそう。何か事故でも起こったかと一時緊張が走りました。

どんどんと近づいてくるヘリはテン場の真上まで。そのまま救助隊の小屋横を通り再び飛び立って行きました。何だったのだろうと思っていましたが、見た人の話では人が飛び乗って行ったと。何かの訓練だったのではないかという話でした。なかなか見られない光景でしたね。

山の楽しみーテント泊の気儘な時間

テントでお菓子パーティーやおつまみを出して食べたりと気儘な時間を満喫します。ゴロゴロしていたらあっという間に暗くなってしまいました。それにしても雲が分厚いまま・・・。明日の天気はどうなるか。

テント泊の安眠を助ける道具

みぃ君は写真を見ると裸足ですが、寒くなかったのかな??シュラフはナンガのUDD380DXをみぃ君に。UDD180DXを私が使いました。180は完全に夏用シュラフ。そのままだと流石に夜中は冷え込みますが、冷えやすい足先はイスカのテントシューズロングを履くので朝まで熟睡できました。テント泊の必需品です。

もう一つ、この涸沢でデビューさせたのがニーモのマット「ゾア ショートマミー」です。

ニーモ「ゾア ショートマミー」

商品名:NEMO/ニーモ ゾア ショートマミー
サイズ:収納サイズ:20×Φ10cm
重量:295g
材質:20DポリエステルRS
断熱材:オープンセルフォーム(PU)
R値:2.7
厚さ:2.5cm
付属品:専用スタッフサック、コンプレッションストラップ、リペアキット

これまで夏山ではサーマレストかニーモの半身用エアマットを使ってきましたが、どうも寝返りのたびにモソモソ音がするのが気になってしまいました。軽いのはダントツに軽いのですが。色々考え、9月の南アルプス縦走の前にテストをしたくてこの山行に間に合わせました。

結果は大正解!エアマットほど軽くはなく厚みもないものの、適度な硬さは気になるモソモソ感も感じず、眠りも良好でした。しばらくは一軍で使ってみようと思っています。現在ネットではショートサイズのみ欠品状態となっているようです。

実は購入前に実店舗で触っていたところ、某○井スポーツの店員さんから「こんなもの」と選んでいる自分までバカにするような態度を取られた商品ではありますが、季節を選んで使えばいい選択だと思います。

眠る前、涸沢ヒュッテのテラスから見たテン場はやはり綺麗でした。明日の天気が良くなる事を祈って眠りにつきました。

続きます。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でみーパパをフォローしよう!

Pocket

こんな記事も書いています

  1. この記事へのコメントはありません。