今年も真っすぐ登った、伊吹山!
最終更新日 2023-12-05雪の斜面が頂まで真っ直ぐ続く我が家から一番近い日本百名山「伊吹山」、厳冬期の伊吹山に今年も登って来ました。
3月19日、名古屋では桜の開花が宣言されまして、すでに季節外れ感が激しいのですが・・・記録は記録ですからね。
2018.1.28に登った近畿の百名山、雪の伊吹山。こんな記録も誰かが読んでくれるかもしれません。将来いつか貴重な記録になっているかもしれません・・・言い訳はこのぐらいにして本題を書いてみようと思います、はい。
何だかTOPからして寒々しい絵です。まあ厳冬期ですから、はい。
目次【お好きなところから】
そうだ、伊吹山へ行こう
伊吹山は滋賀県と岐阜県にまたがる山です。麓にはかの有名な「関ケ原」が広がっています。登山口である上野の集落までは我が家から1時間ほど。最も近い日本百名山です。
そして、実はこの伊吹山、1927年(昭和2年)2月14日 には 11.82mというとんでもない積雪量が観測され、世界山岳気象観測史上1位を記録。この記録は現在でも破られていないという山でもあります。ということで、比較的手軽に雪山を楽しめる山ということもあり、毎年冬には必ず登ることにしています。
伊吹山「四季」の魅力ポイント!
・冬ー比較的まとまった積雪があり、都市部から近い場所で冬山登山が楽しめる。
・春ー高山植物が咲き乱れ、花の百名山にも選定されるほど。固有種も多い。
・初夏ー山頂付近までヒメボタルの群生が見られる。
・夏ーナイトウォークのメッカとなり、涼しい夜風を受けながら登山。眼下に広がる琵琶湖湖岸の夜景はとても美しい。
・秋ー麓より少し早く秋が始まり、ススキが揺れる中を登山。
山頂からは遠く白山、御嶽山も見ることが出来、冬以外はドライブウェイで9合目まで行くことも出来る。
今日現在は雪は山頂部にわずかに溶けるだけになっていると思われますが、そんな伊吹山の厳冬期の記録です。
1月の伊吹山で雪山の楽しさを満喫
登山口から雪
今回は1月の末の日曜日、明け方前に家を出発。本当は夜の雪の伊吹山を直登し、山頂でご来光をと思っていたのですが、案の定寝過ごしました。
登山口に到着した時はまだ辺りは真っ暗。簡単に身支度をして出発です。この時、最強寒波が通り過ぎた後ということもあり、標高200mほどしかない麓の街でさえ、路面がツルツルに凍りつく場所も。登山口手前で激しく一回転びました(笑)ただ、登山口に差し掛かるとすでに積雪が10㎝ほど。そのままツボ足で進みます。
こちらは20分ほど登って到達する1合目。雪がタップリあります。この日の出発時のウェアは上はファイントラックのフロウラップフーディー。気温は氷点下でしたが、動いていれば多少の風でも大丈夫。低山ならばオールシーズン役に立ちます。
1合目からは廃業したスキー場のゲレンデ後を登ります。ここも地味に辛いのですが、振り返ると夜景が。手振れ。
3合目手前までさらに進みます。奥には鈴鹿の山も。雪はサラサラで新雪をタップリ楽しみます。
雪の壁
3合目には公衆トイレが設置されていますが、この時期はクローズ。12kmの山頂往復の間にあるトイレは、この時期だと1合目付近のみなので注意が必要ですね。
ちなみに、3合目付近ではテント泊登山者がチラホラ。若干雲が邪魔をしていますが、天候はまあまあです。
3合目から見る伊吹山は思いのほか大きく、山頂までの直登はまるで壁のように見えます。
朝陽のオレンジ色がとても暖かく感じます。5合目手前、雪は少しずつ締まってきて、アイゼンが子気味良く音を立てます。
5合目の休憩所。露出しているのはベンチではなくテーブルです。それでも雪は少なめですね。5合目手前で視界がガスに覆われ、真っ白な世界に突入しました。
雪の直登その1
6合目手前の避難小屋。避難小屋泊をした登山者もいたようです。この日、前方には数組の登山者のみ。数十メートル先は見えません。厳冬期以外、この辺りは九十九折りのウネウネした登山道になるのですが、この時期だけは山頂まで直登です。まだまだ傾斜はユルイですが。
7合目付近に差し掛かると傾斜が徐々に強まってきます。足元の雪は膝辺りまで踏み抜きます。
都市部に近いわずか1300mの山とは思えない雪と風です。
雪の直登その2
8合目から9合目にかけての直登はなかなかの急傾斜。振りかえると見渡す限り雲海が広がっていました。本格雪山を疑似体験できる絶好の場所だと改めて実感します。
最後の急傾斜を登り切り、広い山頂手前から振り返ります。すでに下山組も。ここまで来るともうあとわずかです。
山頂部は広い台地状になっていて、数年前にホワイトアウトして下山ポイントを見失ってしまったことがあります。やはり雪山や雪山。比較的気軽に登れるとはいえ、侮ってはいけません。
雪の山頂
山頂部手前にあるお菓子の城。
冬の芸術ですね。触るとバカっと巨大なエビの尻尾が外れます。
お疲れ様です。1313m、伊吹山登頂です。結局ピッケルは使いませんでしたね。
膝下に随分雪が付いています。かなり埋まりました。
伊吹山は関西圏の山スキーヤーも集まってくる山の一つです。山頂部に点在する山荘の屋根上付近まで雪が積もっています。
強風でかなり気温も低いので、行動食をパパっと口に入れ、すぐに下山します。それでも、やっぱり雪の山々の姿は美しいです。
急斜面の下山
下山に差し掛かると、厚く垂れこめていた雲の隙間から麓の街並みが見えてきました。白い田畑と雪の急斜面が面白いコントラストでした。さすが人気の山。次々と登ってきます。
伊吹山あるあるですが、下山にかけて天候が好転することがよくあります。そういう地形なのでしょうか。ただ、私は日中に伊吹山に登ることはほとんどなく、大概は夜中から朝にかけて登って下山します。何だかそれが伊吹山との付き合い方のようになっています。
あっという間に6合目付近の避難小屋まで戻りました。雪の急斜面の急下り。伊吹山の楽しさの一つです。
また来年の厳冬期、真っ白な伊吹山に会いに行きたいと思います。
※伊吹山では入山協力金制度がスタートしています。入山には300円が必要です。上野登山口付近に徴収場所があります。高山植物の植生保護などに役立てられているとのことです。
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