finetrackの新ミッドシェル「フロウラップフーディー」は登山での強い味方になりそうです

Pocket

最終更新日 2023-12-05

「脱ぐ間のない絶妙シェル」

FLOW WRAP

大キレット通過では槍ヶ岳から

北穂高岳までずっと着っぱなし。

激しい岩場で擦れても不安は感じなかった。

 

FLOW WRAP

槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳へのアタックでも

パッと羽織って着ていった。

思いっきり手を伸ばして岩を掴んでも、動きに追随してくれのは気持ちがいい。

槍ヶ岳のテン場で着たまま一晩眠った。
蒸れることなく眠ることが出来た。

しなやかさ、透湿性の高さが生み出す快適さは本当にずっと着ていたくなる。

そんなfinetrackの新ミッドシェル

「フロウラップ」をご紹介。

 

「finetrack」材料・縫製にもこだわる国産アウトドアメーカーの安心感

材料から縫製にまでこだわった国産のアウトドアメーカー「finetrack」の製品は何気にとても気に入っていて、テントのカミナドームをはじめ、冬期のハードシェルとしてエバーブレスアルマ、クロノパンツ、ソラノパンツなどを愛用しています。

finetrack(ファイントラック) クロノパンツ Ms CG FBM0301男性用 グレー ロングパンツ メンズウェア ウェア ロングパンツ男性用 アウトドアウェア
【最大1,200円OFFクーポン配信中】finetrack ファイントラック ソラノパンツ MEN’S [ FBM0201 ][あす楽][nocu]

ファイントラックのウェア類、特にパンツの撥水性の高さは抜群です。

なぜ「finetrack」かと言うと、やはり国産の安心感というのが一番。

以前、クロノパンツに穴を空けてしまったことがありました。公式WEBから修理品送付の申請をすると、すぐに送りますと即座に返答があり、翌々日には無料修理キットが自宅に到着し無事に穴をふさぐことが出来ました。無料修理の凄さとともに、迅速で丁寧な対応には驚きました。

品質についてもパンツ類の耐久撥水性能の高さには何度も助けられてきたりもします。日本の山のことは日本のメーカーが一番よく知っているのかなと思うところも「finetrack」に信頼を置いている理由の一つです。

当初はデザイン的にどうかな?と思うことも多かったのですが、徐々にこなれて来た感じもして、山でもパンツ類は本当によく見るようになりました。テントではまだまだモンベルやアライに大きく水を空けられていますが、各社と競い合いながら頑張っていただきたいと思ったりします。

新ミッドシェル「フロウラップ」はより”しなやか”かつ”タフ”に進化

「finetrack」の推奨する「5レイヤリング」で言うところの肌から4層目、外側から2層目となる「ミッドシェル」が9月に発売された「フロウラップ」となります。

ハードシェルの下側に重ね着をすることになるこれは、ソフトシェルでもウィンドシェルでもなく「防風性や透湿性、ストレッチ性などの機能を絶妙なバランスで備えた」のだと説明されています。

このフロウラップの発売により、「finetrack」製品の中では人気が高かったらしい「ニューモラップ」は廃盤に。名古屋の好日山荘でもニューモラップが安売りされていました。

そんな人気商品のリニューアルということで「finetrack」の「フロウラップ」にかける意気込みも伝わってくる。

●ファイントラック FAM0131・ニュウモラップフーディ Men’s

感想(0件)

 

やわらかな着心地と体への追随性の高さに驚く

基本的に山用品、特にウェア類については着用したものを購入するようにしています。
メーカーにより「L」でもサイズ感が違ったりすることを確認しなければならないことは勿論ですが、場合によっては危険を伴う山行に着ていくものなので、実際に着てみた感覚というものが大事だろうと思うのです。

ということで、9月のある日に好日山荘名古屋栄店に行って試着してみました。
売り場で袖を通してビックリしたのはその柔らかな着心地。従来品となるニューモラップのツルっとした感覚とはちょっと違い、サラッとした感覚?言葉で伝えるのは難しいですが、ちょっと温かみのあるしなやかさ。
もちろん、よくあるシャカシャカとした感触はなく、肌に触れる裏地も気持ちがいい。

ミッドシェル専用素材となる独自素材「エバーブレスエア」メンブレンを裏表で違う2種類のニット地で挟み込んだ3層構造になっています。3層?と思うほど薄く、従来品より若干重くなっているものの公称270gの軽さ。
「異次元ストレッチ」で表されるタテヨコの伸びはもう「finetrack」製品なら当たり前と言ったところかもしれません。

袖口って結構大事です。ビョーンと伸びます。普段はしっかりフィットしますが、シェルなのにまるでシャツのように腕まくりしたりもできます。

耐摩耗性は2倍にアップ、耐水性、透湿性にも安心感

従来品である「ニュウモラップ」の薄さは今でも評価が高いのだろうと思いますが、薄さの半面の強度ではやはり若干不安があったのかもしれません。「フロウラップ」では表地にナイロンニット地を使うことで耐摩耗性を2倍にアップしているとのことです。

枝などに引っ掻けたり岩場で擦ったりして「アッ」という間に裂けてしまうことがあるので、注意しながら使いますが、触ってみても強度がUPした感じはすぐにわかります。

購入直後なので当たり前ではあるのですが、しっかり水を弾いてくれています。

大キレット通過時には午前4時から昼の12時前頃までずっと着っぱなしでしたが、岩場での擦れも問題なく、寒さからも昼間の暑さからもしっかり身体を守ってくれました。就寝時にも蒸れる感じはなく、寝返りを打ってもゴワゴワしないのでストレスなく着続けることが出来ました。
「タフでいてしなやか」ずっと着ていられるというのは頷けます。

スリムフィット、止水ジッパー、チンガード、大型ベンチレーションなど見た目も機能も合格

フロウラップは「スリムフィット」シルエットになっているので見た目もとてもスマートな印象です。今回はブルーを選びましたが、発色も落ち着いていて気に入っています。

案外ストレス要因となるジッパー部ですが、スムーズにスライドして今のところは動いてくれています。前面ジッパー、サイド、フロントポケット部ともに止水加工されているのは安心です。

大きめのチンガードが付いていることも何げにポイントアップ!金属部が喉の部分で当たり続けたり擦れたりするのはどうも苦手です。

サイドに設置された大型のベンチレーションはfinetrackの「L5」シェルともリンクしており、単体で着ていても上に羽織ったとしても、脱ぎ着を最小限に抑えてくれるでしょう。軽量化により省かれることもあるベンチレーションですが、あるとないとでは実際に動いている時に快適さが違います。

「フロウラップ」どんなシーンで着るのか妄想してみた

いわゆる「ソフトシェル」の分類に入ると思われますが、レインウェアがあればソフトシェル不要という意見の方もよく見ます。
確かにゴアテックスC-KNITなどを使っているウェアなどは軽く、薄く、ゴワツキも最小限に抑えられています。防水性はもちろんのこと透湿性も高い。
実際私もノースのクライムベリーライトジャケットは愛用しています。

それでもソフトシェルは有用だとやっぱり思います。特にこのフロウラップの魅力であるしなやかな着心地から来る温かみ、高い透湿性、耐水性は4シーズン、様々なシーンで着られるのではないかなと思います。

こんな場面で冬期・・・伊吹山などはハードシェルの代わりに。八ヶ岳や北アルプスは天候によっては単体、状況によりハードシェル重ね着。
春~秋・・・単体利用。夏場の3000m級ではレインウェアとの重ね着もありえるかな。
テン場で、休息中に、山頂アタック時に一枚パッと羽織り身体を守る。

これから季節やシーン毎に試しながら使ってみたいと思えるウェアです。

個人的に思うのは、レインウェアやハードシェルとの併用という在り方がソフトシェルの可能性ではないでしょうか。

山道具もどんどん進歩しているんだなと思います。少し前では考えられなかったような機能の製品が開発されたりして。新しいものをうまく活用しながら安全に安心して山に登れるといいのでしょうね。

街着としてもいいんじゃない?と思います

普段使いとしてもう一着欲しい。本音です。
そのしなやかさ、温かな着心地は普段使いとしても有用です。
高いのでさすがにもう一着は買えませんが。

最後までお読みいただきありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。もしよろしければポチッとしてください。

PVアクセスランキング にほんブログ村

 



関連しそうな記事

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でみーパパをフォローしよう!

Pocket

こんな記事も書いています

  1. taku-c

    おはようございます~

    finetrackは知らなかったです。
    もちろん登山未経験なのですが、
    玄人向けのブランドって感じですか?!。

    みーパパさんクラスのベテランさんだと色々な経験からくる説明に説得力がありますね!。
    お値段は決して安くは無いですがとても気になりましたw。
    モンベルとかじゃないんですね。

  2. みーパパmepapa388

    taku-cさん

    コメントありがとうございます^^
    finetrackはもともとモンベルの社員だった方々がつくられたまだ新しい会社なんですよ~

    モンベルらしさもありながら、より革新的な商品づくりをされているのかなと感じています。
    玄人向けかどうかはあれですが、山関係の人でないとあまり知られていないですよね~モンベルよりぐっと高いですしね。

    私全然ベテランじゃないですからね(笑)ほんとに。でもこれはとても使い勝手がいいんです。ぜひ一度試着してみてください。袖を通した時の感覚がとてもいいですよ^^