西穂山荘テント場

西穂高岳‐厳冬期テント泊(1/2)荒れ模様で停滞の初日

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2018年登り始めは1月6日~7日。西穂高岳をテント泊で目指す山歩きに出かけてきました。
荒れ模様の初日、暴風ながらも輝くアルプスの峰々を見せてくれた2日間となりました。

出来れば今シーズンのうちにあと数回は行っておきたい西穂高岳です。
ちなみに、西穂高岳へは約2年ぶり。久しぶりで心が躍りました。


みーの交通事故の直前に登っていた山。そのこともあり、実は少し足が遠のいていたのです。

厳冬期西穂高岳テント泊の装備、パッキング

今回は厳冬期の北アルプスでのテント泊。

一番はシュラフがナンガのUDDBAG810DXになっていることでしょうか。普段はあまり持っていかないコップも雪で水を作る際に雪をすくう道具として持参。テント内の防寒としてナンガの像足も。スノーペグにはイーストンの60㎝ペグ。
写真には写っていませんが、テント設営時の雪掘り用のスコップも持って行っています。

10kgほどに抑えました。

テントはいつものファイントラックカミナドーム1。特に冬用の内張り、外張りなどは用意せず。ファイントラックからは内張りが発売されているので、本当は欲しいところですが・・・。悩み中です。

 

ファインポリゴンを封入し、より保温性を高くしたインナーとの2種類のラインナップ。物欲をそそられます。

1月6日、荒れ模様の天候からスタート

新穂高センター前の冬期「登山者用駐車場」へ

名古屋から名神高速に乗り、そこから東海北陸道で高山。岐阜県の高山から一般道を通って新穂高温泉方面へ抜けていくのですが、出だしから大きなミス。最近、中央道で八ヶ岳や北アルプスへ行くことが多かったので、何と正反対の中央道から長野方面へ乗ってしまう。迂回ルートを通って1時間以上のロスをして東海北陸道へ合流し、何とか新穂高温泉の登山者用駐車場へ到着したのは朝の7時頃だったろうと思います。

冬期の新穂高ロープウェイの始発は第一ロープウェイが午前9時スタート。第二ロープウェイまでの道は通行止めになっており、車は新穂高センターの手前にある「県営公共駐車場」が登山者用の無料駐車場として開放される。夏場は少し離れた深山荘前。到着するとすでに車は7割方埋まっていた。

新穂高センター前

雪が降り続き、風も強くてクルクルと舞っている。出発まではまだ若干時間があるので少し仮眠。天気予報ではそれほど荒れる予報ではなかったけれど、空はどんよりと雪雲が垂れこめている感じ。雪が止んでくれれば、初日のうちに西穂高岳までと思っていたものの、どうかなと考えながら疲れていたのであっという間にグッスリ寝てしまいました。

通年の新穂高ロープウェイは観光客でいっぱい

1時間ほどの仮眠後、アラームの音で目を覚ますと登山者用駐車場はさらに車でいっぱいになっていました。この週末は3連休ということもあり、各地から西穂高岳を目指してやってきていたんでしょうね。

通年で営業する新穂高ロープウェイ。手軽に標高2000ⅿ以上を体験でき、ロープウェイからは北アルプスや晴れていれば遠く白山までも望むことが出来るという観光スポット。冬期には迫力の白い雪稜を間近に見られる絶景スポットということもあり、国内外から観光客が集まるようですね。ちなみに観光客用の駐車場は登山者用の場所とは離れた地点に設けられています。

買っておいたパンを食べ、トイレのために外に出てみると相変わらず雪が激しく降り続いています。新穂高センターのトイレへ寄りながら、ロープウェイの運行状況を確かめると、予定通り運行するということでホッとしました。天候が荒れると止まってしまうことがありますからね。

新穂高センターでは係りの人が数名出て登山届の提出確認をされていました。私は事前にネットで提出済みだったので、そのまま新穂高ロープウェイの乗り場へ。駐車場からは歩いて5分程度。

新穂高ロープウェイ

こんな天候にもかかわらず、9時の始発に合わせてすでに長い列が出来ています。
事前に手に入れていた名鉄観光の株主優待券を使い、往復券2000円(通常往復2900円)と手荷物券(往復600円)を購入。
株主優待券はヤフオクやメルカリで300円程度で複数枚手に入れることが出来るので、必ず手に入れておいた方がお得です。1枚の優待券で2名まで割引が適用されます。誰かソロの人がいれば声をかけようかと思っていたのですが、単独は1人だけでした。

どうにか始発便に乗れそうということで、ホッとしながら列にならぶと、中国や韓国の観光客の方達が大勢の様子。欧米の方もチラホラ。これから氷点下10度ほどの雪の世界へ突入するのだけれど、薄いスニーカーに足首が見えているという方もおり・・・大丈夫なのかな?

ロープウェイ西穂高口駅から西穂山荘まで

ロープウェイに乗車後は真っ白な吹雪きのためあたりの視界はありませんでした。観光客の方は残念だったと思います。第一ロープウェイから第二ロープウェイへ乗り換え、あっという間に標高2100mの終点となる西穂高口駅に到着。この後はしばらく写真を撮りませんでした。

駅の外はすぐに登山の世界となるため、室内でアイゼンを装着。室内は暖かいのですが、外は氷点下10度ほどだったかと思います。何名かが先行されている中を出発。この日はコースタイムで1時間30分の西穂山荘までなのでゆっくりノンビリと向かいます。

西穂

トレースはあるものの、降り積もる雪でアイゼンの効きもあまり良くない状態。雪も激しく降っていたので、カメラはすぐにバックパックの中に仕舞いこみました。この後写真は撮らずに黙々と歩きます。

実は登山装備をされていない観光客の方が途中まで登ってきていました。スニーカーにコートという恰好でした。危険なので止められた方がいいと思います。

駅から西穂山荘までは夏場であれば1時間かからずに到着しますが、新雪の雪に足を取られながらなので、ゆっくりです。コース中は全て樹林帯なので、まず滑落などの恐れはないでしょう。天気さえ良ければ気持ちのいい雪歩きなのですが、視界を遮る雪に悩まされながらモクモクと歩き続けました。結局コースタイムより少し早いぐらいで西穂山荘へ到着。この雪では初日の行動はここまでになりそうという思いを抱えながら、とにかく到着です。

西穂山荘

名物の巨大雪ダルマ「西穂君」がお出迎えです。

西穂君

お正月ということで、謹賀新年!これ毎年作るの本当に大変だと思うのですが、スタッフの方々凄いですね。ご苦労様です。

テント設営、天気の回復を待ち停滞

通年営業小屋の西穂山荘にてテント受付を行います。トイレ込みで1000円。何だか年々テント泊の料金が全体的に高くなっているような気がします。まあありがたいので1000円ぐらいはなんていうことはないのですが。水は冬期は自販機で購入となりますが、あたり一面雪ですから、手間を惜しまなければ雪から水は作れます。テント泊は外トイレ利用です。外トイレも極寒のトイレなので、全てが凍り付いたトイレとなっています。

カミナドーム

一番手でテント場に到着したため、前泊者が掘っていた深い穴の中にテントを設営することが出来ました。雪降っているのがわかると思いますが、風も結構ありました。穴の中で助かりました。風は大分凌げたかと思います。
穴掘り時には先日書いた防寒テムレスが大変役に立ちました。アウターグローブを出来るだけ濡らしたくなかったので、こういう作業にはテムレスはいいですね。

横から見るとカミナドームはほぼ埋まっていますね。

西穂山荘名物「西穂ラーメン」を食べる

西穂ラーメン

テントを設営し、ホッと一息つくともう12時頃でした。お腹も空いたので暖かい山荘に入り、西穂山荘名物の西穂ラーメンをいただきます。合わせておでんも。注文してから待つこと10分ほど。アツアツのラーメンが美味しい。最高でした。

この時の気温はまだそれほど下がってはおらず、氷点下8度ほどだったかと思います。ただ風があって体感はもう少し寒かったですね。山荘の中はストーブがついていて暖かいので、しばらくそのまま待機。事前の予報もあまり良くなかったので、それほど混んでいる感じではありませんでした。

さあテントへ戻りましょう。

カミナドームの中で1人宴会、いつの間にか・・・

西穂山荘

外に出るとテント設営もほぼひと段落した様子。それぞれから賑やかな声が聞こえてきます。宴会が始まっていますね~。大勢で一つのテントに入るとそれだけで温かいんだろうなと思います。

カミナドームの中は氷点下6度ほどでした。しばらくシュラフにくるまってじっとしていると氷点下2度ぐらいまで上がります。その代わり、吐いた息がぱりぱりと凍ってテントの中に降っていました。

西穂山荘でビールを2本購入し、1人宴会スタートです。翌日の早朝まで15時間ほど。いつの間にか眠くなってきて寝てしまいました。ビールは雪の中でキンキンに冷えていて、美味しかったです。

猛烈な風と雪の夜

目を覚ますと夕方の5時過ぎでした。辺りは随分と暗くなっているようですが、風の音が激しく、時折人の声がかすかに聞こえてくる程度。テントのジッパーを少し下げて外を覗くと、視界はほとんどなく、雪が降り続いています。テントの周りもかなり雪が積もり、寝ている間に随分埋まっていました。一度外に出て雪かきをします。
テントの外でも中でもナンガの像足のままで過ごしています。雪はサラサラ、気温も低いのでパッと払えば濡れることはありません。これもナンガセールで購入したものですが、3000円とかだったような。

食事を摂るためにまずは雪を溶かします。コップですくっては徐々に入れていきます。雪は余るほどありますからね。10分ほどでコッヘル一杯分が完成です。モンベルのリゾッタとラーメン、味噌汁などを作っていただきました。

食べた後はまた寝るだけです・・・天候の回復を祈りながら、オヤスミナサイ。

極寒の夜

夜中に何度か起きました。内張り外張りのないカミナドームは中の気温も外とほとんど変わらないようです。中で氷点下10度を大きく下回っていました。テント内は結露し、細かい雪となってテントの中に降り積もります。ナンガのUDD810は濡れることなくその性能を発揮してくれたように思いますが、テント自体の補強、マットの若干の見直しが必要だと感じる夜でした。

一度トイレに起きてからはそのまま眠ることが出来ました。風も雪も相変わらず強かったです。

待望の青空

4時にアラームを鳴らして起きだしました。テントの周りにはさらに雪が積もり、背中や頭、足先は雪にテントを押して雪が迫っていました。

前日に作っておいたお湯はナルゲンの中に入れておいたので、それをもう一度沸騰させて急いで食事を摂りました。
徐々に人の声が増えてきます。明るくなってきたので外へ。風は時折突風のように吹きます。

 

外は綺麗な青空が広がり、東の空が明るくなっています。極寒のテント村も静かに起きだして、あちこちで出発の準備が始まっていました。

小屋に入り、その日の天候の情報を得ると、稜線の風はかなり強く風速20ⅿほど、天候は午前中の早い段階から高曇りに変わっていくとのこと。早めの出発と、どこまで行くか、どこで戻るかのタイミングが大事そうです。西穂高岳まで行くつもりですが、場合によっては独標までで戻ろうかとも思っていました。まずは稜線に出て、風を確認してみてからということで、手早く身支度を整えて出発することにしました。

続きます。

 

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