長男みーの交通事故から1654日目、ようやく示談成立・終了へ

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今日、弁護士事務所から分厚い書類が届きました。

交通事故示談にともい、相手側損保会社との交渉のために提出していた事故直後からの介護の記録や病院看護記録、リハビリ記録などの書類の分厚い束。2016年7月20日、当時小学6年生だった長男が乗った自転車と車による交通事故が発生。1学期の始業式を終え、市民プールの無料開放日に出かけたその帰りの出来事でした。

事故の一報を受けたのは事故から約2時間経った午後17時頃。電話口の警察官の口から青色の眼鏡をした小柄な男の子という特徴だけを伝えられ、「意識はあるんですか?」と確認した後はどうやって病院へ向かったのかあまり覚えていません。

その日、警察や事故の相手、学校の先生や保育園の先生、両親などとの対応をしながら、断続的にCTを撮り続けて脳内出血が止まる事を祈っていた。集中治療室の外の待合室で投稿したのが下のブログ。

みーが2年生の時から始めたキャンプを通じ、多くの人にお世話になったみーの命がこのまま消えてしまうのかもしれないことへの怖さを独りで抱えていることが出来なくて投稿しました。子どもが事故の時にブログを投稿とはとお叱りをいただくことは覚悟の上でしたが、多くの励ましの言葉をいただき、どれだけ勇気づけられたかわかりません。

幸いにも一命を取りとめたものの、意識が戻らないみーの側に付き添いながら、一日一日その日の介護記録のように投稿したブログ。事故から17日目で意識が戻り、約4か月の入院生活を経て学校に復帰した時の嬉しさ。その一日一日の投稿に励ましの言葉をいただいた多くの皆さんのおかげで頑張ってこれたみーや私達家族だと思っています。実は今回の示談でもこの記録が大変大きな力となりました。依頼した弁護士の方からも、親御さんの思いがしっかり伝わってきて力が入ったと・・・。

交通事故には生涯合わない方がいいし、起こさないことが一番。被害者にも加害者にもならないよう気を付けていかないと思いつつ、いつ何が起こるか分からないことも事実。改めて交通事故に遭ったことから感じた色々なことを事故終結にともない書き残しておこうと思います。

事故直後から始まる判断や手続き、記録を書くこと

入院治療費は健康保険で支払った

集中治療室のベッドの横で次々同意書・誓約書を書く作業がありました。子どもの命が消えていくかもしれないというそのベッドの側で医師やスタッフの説明を冷静に聞きとり、治療に専念出来るように迅速に判断、手続きをすることは大変なことでした。主治医からは「お父さんは医療関係者の方ですか?」と聞かれたのですが、介護に携わっていることで生まれる対応だったのかと思います。でも、それ以上に「決して死なすものか!」との覚悟を固めていたのだろうと今では思っています。意地というか覚悟でしたね。

病院では親に様々な判断が求められます。判断として1つ良かったと振り返れることは、入院治療費は相手側自賠責保険でなく健康保険を利用したことです。治療が開始されてからすぐに病院からは治療費の支払い方法について選択を問われます。心情的には相手側自賠責保険を利用したくなりますが、こちらの健康保険(児童無料)を利用することとしました。結果、4か月間の入院治療費は数百万円にのぼりました。しかし、こちら側の健康保険を活用したことで示談時に慰謝料や遺失利益から治療費の補償分として減額されずにすみました。

医師・看護師・リハビリスタッフから学ぶ

医師、看護師、リハビリスタッフから多くの事を学ぶことが出来ました。特に看護師やリハビリスタッフには専門的な知見や経験から様々なアドバイスをいただきました。

事故後意識が戻らないみーは「せん妄」という状態でした。左半身が麻痺し、気管にチューブを挿入して栄養を取っている状態でしたが、夜になると声にならない声をあげて苦しみ、のたうちまわっていました。首にチューブが巻き付いてしまうかもしれず、付き添いながら眠ることはほとんど出来ない日々が続きました。これがずっと続くのだろうかと絶望的な気持ちになったこともありましたが、今はどのような状態なのか、このような状態にも意味があることなど心に染みるアドバイスを沢山いただき希望を感じられました。後から聞いたことですが、そのようなことを伝えてもしっかり理解してくださる親御さんだと思っていたとのこと。一生懸命学ぼうとしたことが良かったのかもしれないと振り返っています。

家族としての記録の大切さ

毎日の様子をその都度スマホに書き記し、その日の夜みーが短時間横になった時にまとめてブログにアップしていた介護記録。今見返すとその時の様子が鮮明に蘇ってきます。病院の公式の看護記録だけでは残らない部分が家族の記録です。記録があるかないかではこの記憶の蘇りに大きな違いがあることは間違いありません。今回、示談交渉の中で親に対しての慰謝料が大きく認められたのですが、実はこの記録部分が影響したとのことでした。

交通事故と保険・保険会社

事故に遭ったことは本当に大変でした。二度と遭って欲しくないし起こす側にもなりたくないと痛切に感じます。しかし、多くの方の励ましやサポートをもらいながら少しずつ回復していく長男を支えられたというのは本当に貴重な大切な時間をいただくことになりました。生まれたばかりの赤ん坊から小学6年生への成長を短期間のうちにもう一度経験させてもらったような感覚です。喜びも沢山ありました。その意味では幸せな時間でした。

一方で、事故翌日から始まった相手側保険会社とのやり取りの中では不快な思いをすることばかりでした。

相手方保険会社の対応のひどさに憤り

全て終わりましたから実名を出しますが「あいおいニッセイ同和損保」(以下あいおい)です。こんなことがありました。

・事故翌日、相手側保険会社の担当者から連絡があり、翌日病院にて時間を決めてお会いする約束をしました。しかし、結局現れませんでした。電話もなくみえたのはその翌日。結局事故の謝罪はあったものの約束の日に来なかったことへの謝罪はありませんでした。

・交通事故の後遺障害認定を行うため、あいおいから言われたように病院の診断書などを集め、書留にて郵送しました。事故から約2年後の2018年6月のことです。説明では「損害保険料率算出機構(自賠責損害調査事務所)」に書類を送り、3ヶ月ほどで後遺障害の等級が決まり、それをもとに話し合いをすることになっていました。

しかし、3ヶ月たっても、半年たっても何の連絡もなく、こちらからあいおいへ連絡を入れました。すると、担当者が不在だと言われ、しばらくした後に別の方から電話がありました。電話では担当者が書類を持ったまま辞めてしまっていること。再度書類を集めて後遺障害認定を行うことなどを告げられました。言い換えれば放置されていたということ。その時はグッと怒りを抑えながら、待つことを伝えました。

・その後も一切連絡がありませんでした。最初にあいおいに書類を送ってから1年半ほど経った頃再度電話で問い合わせました。すると、「あっ実は昨日等級が決まりました」と伝えられました。そんなタイミングいいことありますか?本当ですか?再度グッと抑えながら、「これから補償内容について提案をさせていただきますので2週間ほどお待ちください」と言われ待つことに。

・3ヶ月経った頃「どうなっていますか?」とこちらから電話をすると、「コロナで忙しくて。いま決まりました、お電話でお伝えしてもいいですか?」と・・・。同時に、「子どもさんは高校は決まりましたか?どちらですか?」と聞かれました。とても嫌な気分になりましたよ。これが昨年の春先です。

その後は以前から知っている弁護士事務所に依頼をし、交渉を進めてもらいまいたが、あいおいから示された示談書は後遺障害認定の等級には疑問があると第三者機関の決定に従わない態度。さらに意図的に算定を低く見積もる案が出されてきました。なぜ等級に疑問があると答えたかというと、みーがそれなりの進学校に進学したから高次脳機能障害ではないのではないかと。怒れてきました。高次脳機能障害が認定され、知能検査でも処理速度が落ちていることが明らかになっていました。それを補うために深夜まで毎日勉強をしていたみー。親から見てもその努力のおかげでどうにか成り立っていると感じています。その苦しい努力は見ようとしない態度に憤りで一杯でした。

お金がからむとこれが現実なのかとは思いますが、意図的に示談を遅らせているとしか思えないやり方。いっそのこと裁判で遅延損害金含めて争ってもいいかと弁護士とも相談しましたが、最終的には全て相手側主張を覆して示談に至りました。高次脳機能障害をカバーするために通った塾の費用も補償内容に認めさせたことは大きいことだったと思います。同様のケースでもあり得る事だと思えます。

人身傷害保険に入っていて良かった

交通事故の場合、よっぼどの事がない限り10:0ということはあり得ません。今回もみーにも過失があることが認められました。その上で、補償総額から過失分が減額されるわけですが、その減額分を補う人身傷害保険に入っていて本当に助かりました。

例えば、1億円の補償額が決まったとして、過失割合は7:3だとすると、実際の補償は7000万円。3000万円は過失分として減額となりますが、人身傷害に入り、3000万円の保険契約となっていればその減額分はカバーされることとなります。

今回、私の自動車保険に搭乗者でなくても家族の交通事故、車外の事故も補償する人身傷害保険を活用することが出来ました。保険料もそれほど高くないので一度見直しておくのも大事だと思います。

弁護士をしっかり選びたい

一連の交渉は弁護士に依頼しなければ進まなかったと思います。進んだとしても補償額に数倍の開きがあったと思われます。実際に初めに提示された金額から約5倍で示談となりました。

交通事故に強いとか弁護士の売り込みは色々あります。しかし、テレビで宣伝されているからとか、弁護士の数が多いからとかの理由で選ばない方がいいように感じます。と言っても弁護士の知り合いはいないという方も少なくないはず。多くの弁護士事務所は初回無料などの法律相談を行っていることが多いので、いくつかの法律事務所で相談をしてみるというのが一番かもしれません。

今回の場合、熱意を持って取り組んでいただいたことにとても感謝しています。最終的に金銭による解決となるのですが、その金額がどうなるかと同じぐらいに弁護士が思いを理解してくださり、努力してくれたことが嬉しかったりします。保険会社との間でもここに書く以上に本当に色々な事がありましたが、依頼した弁護士の方のおかげで納得感が得られる結果となりました。

長男みーの交通事故から1654日

それでも生きていく

今でもあの日の事を思い出すと身体が震えます。事故から4年半、表面上は事故に遭ったことは全く分からない状態まで回復しています。しかし色々なスポーツは生涯禁止され、本人にしかわからない違和感を抱えているように見えます。「それでも生きていくしかないんだから」、当時の主治医からかけられた言葉が今でも残っています。高校一年生になったみーにもその言葉を時折伝えます。

これからも事故とは別に多くの困難や辛い思いをすることもあるでしょう。それでも今回の事も糧にして生きていこうと思います。法律事務所から送られてきた資料の束は我が家の家宝にしなければいけないねと話し合いました。

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  1. はちべい

    こんばんは。
    示談成立は一つの区切りですね。
    私も同じ年の8月、社用車運転中に一宮JCTで激突された際に相手方の保険会社が同じあいおい・・・・
    頭にくること多々でした。
    自分と会社の保険会社とあいおい…の対応の差に愕然としつつ、ネットで調べた弁護士の先生のおかげで
    示談しましたが成立までには2年以上。

    みー君の頑張りには頭が下がります。