【レビュー】北海道発の焚き火台「FIRE STAND ~灯篭Large」/ 直火気分を味わえる和風な見た目がお気に入り

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最終更新日 2023-12-052021年3月1日に北海道のガレージブランドmoose/ room worksが発表した新しい焚き火台、FIRE STAND ~灯篭Largeを約1か月使ってみたのでレビューしたいと思います。

moose/ room worksとは

北海道札幌のマンションの一室で2018年からアウトドアガレージブランドとして活動が始まったmoose/ room works。「ガレージ」のような広いスペースではなく、マンションの部屋からストーとしたからルームワークスというわけですね。

食を楽しむ。
空間を楽しむ。
火を楽しむ。
自分だけの有意義な時間を
/moose/ room worksはそんな大切な時間を思い出に変えられるキャンプギアを提案致します。

moose/ room works公式HPより

製作者自身が使いたいものを形にしているから完璧なものばかりじゃないとHPでは書かれています。ハッキリ言っちゃうあたり面白いですね。今回紹介する焚き火台だけでなく、足で押し込むタイプのペグであったり、タープ、近日公開予定のテントなど幅広いアウトドアギアを意欲的に展開しています。

 

日清チキンラーメンのCMでは自分で取っ手を作る鉄板「Frying iron 3.2 wide」が登場しています。美味しそう(笑)。

ちなみに「moose」とはヘラジカのこと。ヘラジカの角がブランドのアイコンとなっています。何でヘラジカだったんだろう?思いがあるのでしょうね。

FIRE STAND ~灯篭Largeのスペックとストーリー

ロースタイル焚き火台として注目

そんなmoose/ room worksが初めに作った焚き火台が「コンパクト焚き火台 FIRE STAND ~灯篭」。今回手に入れたのはそのLarge版です。

去年から灯篭の存在は知っていたのですがサイズがソロ向けで小さかったこともあって選択肢には入っていませんでした。ただ、ロースタイルな焚き火台としてこの大型サイズが出たらいいのにと思っていたら!出してくれました、ありがとうございます。

ちなみに焚き火は直火が最も楽しいと思っていますが、出来るキャンプ場は年々減っています。直火の楽しさ、温かさに近い焚き火台として今使っているのがピコグリル760。

大型の焚き火台ながら軽量、コンパクトでとても気に入っています。今回入手した灯篭Largeとは対極にある焚き火台かもしれませんが、共通点は直火に近い扱いが出来るというところです。

picogrill(ピコグリル) ピコグリル760【picogrill 760】

北海道の開拓、長崎の精霊流しをデザイン化

灯篭という名前には、北の開拓地として古くから開発が進められてきた北海道への製作者の思いが込められています。時計台や赤レンガ倉庫など、北海道の観光資源には赤い星マークがシンボルとしてつけられているそうです。それは五稜星と言って北極星をモチーフとした開拓のシンボルだそうです。星の頂点を結び合わせて浮かび上がる「五角形」の灯篭の形は北極星から導き出されているということだそうです。

加えて、中の人が長く過ごし思い入れを持つ長崎県のお盆の風物詩精霊流しの風景を焚き火台で再現できないかとデザインしたそうです。暗い川を四角形の灯篭が流されていく精霊流し。焚き火台側面に開けられた五角形の窓から見える炎の揺らめきは、実際に見たことはないけれども精霊流しを確かに想起させます。

スペック

■本体サイズ
・開口最大部分 …約45cm
・投入部分深さ …約10㎝
・収納時サイズ …約43㎝×約42㎝×約4.5㎝
・厚み …本体1.6mm

■五徳サイズ
・最長部分…27㎝
・厚み…3.2mm(曲げ部分含めて最長1.4cm)

■重量 :本体約5.3kg、五徳約450g
■耐荷重:本体20㎏、五徳3kg
■材質 :本体…鉄(結合部分などで一部ステンレス使用)、五徳…鉄
■付属品:側面パネル(連結済)、ロストル、灰受け、長ネジ、ロックネジ、五徳、五徳用ネジ、収納袋

子どもでも30秒あれば組み立てが出来ました。しかし重いです!

FIRE STAND ~灯篭Largeを使ってみた

では使ってみたのでレビューしてみたいと思います。

組み立て簡単

部品点数は6点。右から灰受け、五角形のロストル、側面パネル、五徳、長ネジ、ロックネジです。左は収納袋になっており、開閉部はジッパー式。余裕を持ったサイズ感なので焚き火シートなどを同梱しておくことが可能です。

側面パネルを展開し、灰受けを既定の場所に差し込みます。パネル結合部に長ネジを差し込んで少し回転させると結合されます。

五徳をセットしロストルを置くと完成です。

五徳は回転します。五徳の上には灯篭のコンパクト版を装着して二段焚き火をすることも可能とか。下にも上にも火があるというのは面白いアイデアだし、寒い北海道ならではな感じもしますね。

間口45cm!薪をそのまま放り込める

キャンプ場などで購入できる一般的な薪をそのまま放り込むことが出来ます。

広葉樹の太い薪を丸ごと入れても簡単に火が付いていきます。燃焼効率はとてもいいですね。間口が広くて底面がフラットなので薪組が自由に出来るのが特徴です。寝かしてもいいし立ててもいい。直火の感覚に近い薪組の自由度が魅力です。

地面から10cm、ロースタイルで直火感覚に近い

地面からの高さは五徳上で約10cm。地面からのクリアランスは確保しつつ、焚き火の炎を上から見る事も出来る高さに仕上がっています。側面パネルに蓄熱された熱が足元から伝わってきて下から温かいのもロースタイルにはありがたい。

せり出すように広がる美しい造形と五角形の窓から見える炎

アイコンのヘラジカの角がアクセント。側面パネルは上部に向かってせり出すように広がるデザインが特徴です。側面の五角形から見える光と灯りが何とも綺麗です。

直線的な造形なのに和のテイストが温か味や柔らかさを醸し出しているように感じるのは私だけでしょうか。

調理は出来る?

五徳は熱で変形することなく使えていますが、重いものをそのまま載せるのは若干不安。

側面パネルを支えにしてケトルやダッチなどを載せて使った方が良さそうです。

他の五徳などを側面パネルに載せて使うのは使い勝手が良さそうです。間口が広いので焚き火を邪魔せずに調理が行えるのは魅力です。

耐久性は?

一回目使用後です。ロストルはまだ変形していません→3回目でかなりゆがみが出ましたが、ロストルの宿命だと思います。

灰受け、側面パネルについては大きな変形は見られません。

片付けは?

片付けのためには焚き火を完全に終わらせていること、本体がしっかり冷めていることを確認してからでないと危険です。

全体がとても熱くなっており、全体が鉄板ですから蓄熱性も高い。底面であっても皮手袋をしていても持てません。

すでに一度火傷しました(笑)。

使用シーン色々

3回使用するとこんな感じでこなれてきました。それでもロストル以外にはほとんど変形はありません。組み立ても問題なしです。

FIRE STAND ~灯篭Large まとめ

焚き火に求めるものは何と言っても温かさと火をあやつる楽しさです。FIRE STAND ~灯篭Largeの下の方から熱が伝わってくる感覚はとても直火に近いものを感じます。側面から見える炎の表情、間口の広さによる大小の炎を操る楽しさもとてもいい。

重さ、大きさはデメリットでありますが、豪快に焚き火をしながら料理なども楽しみたいという人にはとてもいい選択ではないかと思います。

洗練された焚き火台は大きなメーカーからも続々発売されていますが、焚き火台に必要な事は機能性だけではないと思っています。北海道発の手作り感のある無骨な焚き火台には、作り手の気持ちやストーリーが見えてきて、豊かな時間を過ごせそうな気がします。

 

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