FREELIGHT×NANGAの斬新な新シュラフ「Wrapta3.5」これは面白い

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最終更新日 2023-12-05「ラピュタ」と名付けられたNANGAの関わった新シュラフが発表されました。
あぁいいな~とまずファーストインプレッション
以前より、FREELIGHT社とNANGA社が、新しい発想のシュラフ作りを進めていることは知っていました。
そして5月16日発売で発表されたのは「Wrapta3.5」ラピュタ



「Wrapta3.5は身体で押しつぶされ保温力を発揮しない背中側のダウンを排除し、その位置にマットを差し込むスレーブを設置した ナンガ共同開発のFREELIGHTオリジナルスリーピングバックです。」

マットをシュラフに差し込む~その意図、意味はよくわかる


技術の進歩により水濡れを克服(※完全ではもちろんないですが)しつつあるダウンシュラフですが、目下の最大の弱点と言ってもいいかもしれないのは、人間の重量による背中側にあたるダウンがほぼ無意味化してしまう現象。現象というか、ダウンが潰れてしまうことは防ぎようがないので、どうしようもない現象・・・
ラピュラは大胆にも「背中側のダウンを排除」し、背中の保温はマットに任せる!という割り切った方向へカジを切ったのですね。
考え方として正解だと共感します。
どんなに高性能なダウンシュラフでも、マットなしで雪の上どころか、直接地面の上で寝ては背中は冷たい・・・寝れない
マットこそが地面からの断熱のカギ、安眠のカギ
ということを実感し、我が家はエクスペドのダウンマットを愛用しています。
マットにダウンを封入しており、寝ているとマットそのものが暖かくなってくるのを実感します。

上はシュラフ、下はマット~現状のシュラフは、この「上下」の間に「無駄」に近い「潰れたダウン」があったわけですね。
ラピュタはこの背中側のダウンを排除し、その分も上側に持ってきていると考えていいと思います。
ダウンは、ナンガオリジナルのデラックスウルトラ撥水ダウン(DX UDD)を350g封入。

「350gと聞くと少ないと感じる方もいるかもしれませんが、一般のシュラフの350gの場合、
背中に潰される多くの量も含まれるのです。
FREELIGHT×ナンガのシュラフは、背中で潰されるダウンは皆無。350gすべてのダウンが温かさを保つためにたっぷり膨らむのです。」

「ナンガさんのテストデータによれば、これによって一般的なシュラフでいうダウン封入量600gのシュラフに相当し、重量 約700gなのに限界使用可能気温-11℃の保温力を発揮するのです。」
これだけでは、どういう評価方法で出した結果かはわかりませんが、高い数値が出るのは間違いないでしょうね~
マットの幅は50センチ程までに対応、厚みはかなり厚みのあるものも大丈夫な様子。
マットを替えることで様々な温度帯に対応できる柔軟性が備わっているというのも面白いアイデア
データ (NANGA社提供のデータとなります)
・生地:15dn×20dh ナイロンリップシレ撥水加工
・構 造:ボックスキルト構造
・羽 毛:DXUDD(ヨーロピアンホワイトダックダウン90ー10%)
・F P:770FP
・羽毛量:350g
・サイズ :レギュラーサイズ(~175㎝対応)
・対応温度:-11℃/LIMIT
・収納サイズ:φ13×25cm
先日、UDD350DXを購入したばかりですが^^;これは・・・うううう・・・
「価格は、初期ロットのみ数量限定ですが、34,800円(消費税別)」ということで、次期ロットからは値上がりが見込まれそう・・・
うううう・・・・これは・・・

 

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  • コメント ( 10 )

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  1. 都築

    遊び半分で重量削るならアリだけど、ガチで削るつもりでなら効率悪いから止めた方がいいかなー
    人によるけど、ワタシだとこのダウン量で0℃ぐらいが限界w

  2. みーパパ

    都筑くん
    久しぶり^ ^
    考え方としては面白いと思うよ^_^基本はナンガのUDD350だと思うけど、ベースはスリーシーズンシュラフだから、これも、スリーシーズンでしょう。
    350ではGWの雪上テン泊では寒くなかったよーただ、このあたりは個人差がかなり関係するかな^ ^

  3. だゆ

    マットに固定されるってことは横向けに寝る人は顔出し穴がついてこない?

  4. みーパパ

    だゆさん
    どうなんでしょうね?私は横向きに寝ますが、顔出し穴から顔は出しませんよ。気温にもよりますが、頭までシュラフの中に入れちゃうことが多いですね〜
    買ってテストするしかないかも(笑)

  5. シッポナ

    みーパパさんこんばんは
    以前NEMOにサイレンというちょっと似たコンセプトのシュラフがありましたが、こっちのほうがヘビーですね。
    マットがきっちり固定されるみたいなので、サイズは大き目なんですかね?
    僕の場合、寝返りが楽に出来ればアリかもしれません、サイズがきついと朝起きたらマットが横や上にいってる可能性がありますので(笑)

  6. みーパパ

    朝起きたらそのままひっくり返っている^ ^(笑)ありえますね〜
    シュラフって、これからどんな形になっていくんでしょうね〜素材の進化はあるものの、形は完成しているものと感じていたので、この方向性は面白いなと思っています^_^サイズはジャストに近いんじゃないでしょうかね〜

  7. たいちち

    他の方のコメントにありますが、横向きで寝たり、寝返りするときに、寝袋のなかですればいいけど、寝袋ごとするとどうなるんでしょうね。
    横向きに寝るときは丸くなるくせがある私には厳しいか?
    そもそも寝袋ごと横になるのであれば、背中にダウンが入っていなければ寒いのか。
    それにしても、コンセプト面白いです。

  8. tatudayo

    こんにちは
    私も、発表時これは良さそうだなと思いましたが、EXPEDにはマッチしないと考えています。
    確かに、EXPEDは性能がよいのですが、縦方向にラインがありダウンとのマットがマッチしないため、横溝系が合いそうだなと。

  9. みーパパ

    たいちちさん
    寝返りですが、あくまで予想するしかありませんが、体の上には常に掛け布団がかかっているという状態なのかなと思います。掛け布団が敷布団となるマットの上に固定されているという感じかなと。だとすると、寝返りしてもシュラフがめくれちゃったりはしないのかなと思いました。どうなんでしょうね〜

  10. みーパパ

    tatudayoさん
    横溝系と縦溝系って、かなり使いごごちが違いますよね〜私は横溝系ではネオエアーを使うことがありますが、よくマットから体がズレます^_^;
    縦溝系であるエクスペドは、両端のチューブが他のものよりも大きくなっていて、体が落ちないように設計してあるからか、確かに落ちにくいかなと思っており、包み込まれるような感触を感じます。どうなんでしょうね〜ますます興味が湧きます(u_u)