雪山レイヤリング~新雪直後の天狗岳編

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最終更新日 2021-12-19今シーズンの雪山始めとなった北八ヶ岳の天狗岳山行

今年の5月、燕岳を登った時が雪山納めとなっていましたから、約7ヵ月ぶり
真っ青な青空のもと真っ白な雪の中を歩くのは、この世の物とは思えない感覚になることがあります^^
まさに「待っていました」という冬山シーズン

2月? 荒島岳

5月 燕岳

3月 天狗岳

2月 伊吹山
青空ばかりではありませんが、それでもとても雪山は綺麗です^^
今回の天狗岳
雪山と言っても、とても天候に恵まれたので気温は-5℃ほど
風が強く吹き付けたので体感は-10℃を下回っていたと思いますが、日帰りの山行でしたし、長時間のラッセルを強いられたりするような状況でもなかったのでそれほど厳しい環境ではありませんでした^^
シーズンインにはちょうど良かったのでしょうね^^一発目からキツイと萎えますから^^;
ということで、初冬の八ヶ岳~冬山入口の装備の紹介をかねた備忘録です
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夏山装備とはガラッと内容が違う冬山装備となりますが、基本はレイヤリング(重ね着)で対応です
と言っても、寒いから着込めばいいというわけにもいきません^^
着込んでモコモコになればまずは動きにくいですし、雪山・冬山と言っても登っている時はかなり暑くなりますからね~
雪の樹林帯を黙々と登っていたりすると汗が出ることだって(そもそも汗の出るような登り方はいけませんが^^;)
低体温症の原因になり、命取りになることもありますからね~
では頭からいってみましょう
頭は結構冷えます

頭は冷えに弱いそうです
単独行の加藤文太郎さんは頭の冷え対策の重要性を語っているようです~脳の活動が低下するとか^^;怖いな~
頭には耳や鼻など冷えに弱い場所もあるので、気をつけないといけませんね

実は今回忘れました^^;
これがあれば耳まで覆えるわけですが、それが出来なかったので稜線に出てからが辛かったです^^;耳キレそう(笑)
他にもバラクラバやネックゲイターの導入も考えるのですが、まだちょっと検討段階止まりです
上半身 脱いだり着たりの状況変化に合わせてのレイヤリング対応

最も気を遣うのが上半身です
基本は状況に応じて脱いだり着たりの繰り返しで天候や場所に応じて対応することになります
最も大事なのはベースレイヤーとその上下かなと思います~
定番のレイヤリングは肌に近いところから、ドライレイヤー→ベースレイヤー→ミッドレイヤー→アウターという感じでしょうか
ドライレイヤーはほぼ一択「ファイントラック製品」

最も肌に近い部分にはファイントラックのドライレイヤー「スキンメッシュロングスリーブ」
夏場でもほぼ必ず着用するファイントラックのドライレイヤー
行動することで噴き出す汗は体を冷やす登山の天敵。特に冬山では先にも書いたように登っている時はいいのですが、山頂に到着して動きを止めた途端に汗が冷えて一気に体を冷やしてしまうことも。場合によっては低体温症に陥って命の危険もということもあるわけですね~
「人間は濡れには弱い」みたいなことをこのドライレイヤーの商品アピールで言われていたように思いますが、本当にそう思います^^;
このスキンメッシュは噴き出す汗を強力に吸い取り、ドライレイヤーの上に着た「ベースレイヤー」に逃がしてくれるので汗冷え感が劇的に軽減します。無くてはならない一品というところでしょうか~
それと、これ結構温かいのです^^ベースレイヤーとドライレイヤーの組み合わせだけでもそれなりの低温でも対応できます

ベースレイヤーにはマムート「トロバットプロハーフジップロングスリーブ」
メリノウールとフリース素材を混紡した新素材「パワーウール」のベースレイヤー
とにかく乾きが早い!そして薄手なのに温かいのです
秋口から使い始めているのでわかりませんが、夏でもいいのではないかと思っています

1000m級の低山冬山ならこのドライレイヤーとベースレイヤーの組み合わせで天候にもよりますが、ある程度は対応出来るかもしれません

ミッドレイヤー(行動着・保温着)
ノースフェース「アルタイジャケット」
マムートのトロバットと同様にパワーウールを使った新開発品
温かく、耐風性も高く、吸汗速乾性に優れているという理想的なミッドレイヤーに感じます
今回の天狗岳西尾根ルートは雪がしっかり付いた雪の樹林帯を歩くルートが多く、新雪の付いた枝をはらいながら進みました。新雪なのでガチガチには凍っておらず、雪が常に体につくという感じでしたが、心配していたフリース素材特有の濡れは気になりませんでしたし、耐風性の高さから風が猛烈に強まる山頂直下まではこの一着で大丈夫でした。
バラクラバ的な使い方のできるフードも便利でしたね^^帽子を忘れたのでこれがあって助かりました

アウター(ハードシェル)  ファイントラック エバーブレスアルマ

レインウェアで対応できる場合もありますが、雪山専用品の方がやっぱり何かと安心です
今回は森林下界以上で使いましたが、しっかり耐風し、頭までスッポリフードがあるので安心感が違います^^
このエバーブレスアルマはハードシェル特有のゴワゴワ感が全くなく、柔らかく伸縮性の高い素材が使われており、とても動きやすい
脇の下はジッパーでバカっと開けることが出来るようになっており、汗ムレを逃したりということも出来るようになっています
ただ、今回は風がとても強く吹いていたので使うほど体温が上がることはありませんでした

下半身 同じくレイヤリングですがほぼ着っぱなし
下半身はあまり脱ぎ着することも出来ないので、ほぼ着っぱなしになります
肌に近い部分から
ワコールの機能性タイツ「CW-X スタビライクス」→モンベル「スーパーメリノウールMWタイツ」→ファイイントラック「ソラノパンツ」
運動機能補助としてのタイツの上に防寒保温のメリノウール、その上に登山パンツとして「ソラノパンツ」で寒さは全く感じませんでした
特に昨季から使っている「ソラノパンツ」は抜群の撥水性を誇り、雪山でもそのまま使うことが出来て便利です
念のためにザックには防水のオーバーパンツも入れてありますが、使うことは滅多にありません
ソラノパンツは今季新しく2着目を新調しました^^

足元~冷えは足元から
靴下は重ね履きです
ファイントラック メリノスピン 5本指ソックス
足の指と指の間に豆が出来やすかったのですが、これを着用するようになってから防ぐことができましたし、二重履きすることで保温性もアップ

スマートウール「トレッキングヘビークルー」
2年ほど履いた同じソックスを新しく買い換えましたが、全くクッション性が違いました~ソックスはケチらずに小まめに買い替えないといけないなと思います^^;おかげでか、足の冷えもととても軽減されました

ゲイタ―は必須
登山靴への雪の侵入を防ぐためにも、アイゼンでパンツを破かないためにも、保温のためにもゲイタ―は必須
色々ありますが、今はアウトドアリサーチの「クロコダイルゲイター」がシルエットの綺麗さから気に入っています^^
着脱も前面ベルクロのためとっても簡単

手袋 3種類持参し、冷たいなと思ったら交換していました

別記事で書いているのでそちらで^^
その他
アイゼン  カジタックスの12本爪アイゼン
実は今回初めてのことですが、歩いている最中にアイゼンが外れました
ある部品が本体から外れてしまったようですが、定期的なメンテナンスがかかせないですね^^;怠っていました
新雪の上の12本爪というのは、使い勝手が悪かったです
新雪の下に根雪があるとかならまだ違うでしょうが、新雪の下はすぐに地面だったり岩だったりするので、特に岩にアイゼンの歯が噛んでしまって困りました。恐らく外れたのもそのためだろうと思います
チェーンアイゼンぐらいの方が良かったのかもしれませんが、持っていません

ピッケル グリベル「ネパールSAプラス」
ストックも必要ですが、雪の急登などではピッケルがあるととっても楽ですね~

不必要なものを出来るだけ持って行きたくない雪山ですが、必要なものだけでもそれなりの重量となります
それでも念のためを考えて軽量のダウンや日帰りですが最低限の着替えなども持って行っています
結果として使わなかった不必要なものでも「あれがあったら!」と思うよりはずっといいかなと思います
シーズンインの雪山ですが、名古屋は相変わらずとても暑い^^;20度台の気温を連日記録しているようです・・・異常
今年の冬はどうなってしまうのだろうか?と思いますが
無理をせず、しっかり準備しながら楽しみたいと思います^^

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