前穂高岳‐奥穂高岳テント泊縦走③北アルプスに沈む夕陽~天空のトワイライトタイムは登山の最高の贅沢

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山の楽しみは人ぞれぞれ千差万別。
それでも、夕暮れ時の一瞬の光の中で見せる山や自然の美しさは誰をも魅了する美しさがある。
その瞬間を目撃できるのならば、どんなに辛い登山でも頑張れると思えるし、
今日という日に登ってきた自分を褒めてあげたいと思う一瞬でもある。

毎回そんな瞬間に遭遇出来るというわけではないけれど、
この日はとても美しいトワイライトタイムを楽しむことが出来た。
本当に幸せだった。

前穂高岳‐奥穂高岳テント泊縦走その3
トワイライトタイムと青空の下での下山


自然の作り出す美しい現象に遭遇するかもしれないというドキドキした時間

山で過ごす時間の中で、夕刻から夜の始まりというのは特別なものがある。
大自然の中に身を置いて、その日その瞬間にしか見ることが出来ない日没の太陽が作り出す美しい夕陽や、夜の始まりが作り出す幻想的な空のグラデーションが今日は見れるかどうか。ワクワクしながら待つ。日帰りの登山では味わえない楽しみだ。

この日も前穂から吊尾根を経て奥穂、そしてテン場まで下りてきてからというものどんな夕刻が待っているのか楽しみにしていた。そしてこの日の夕陽と夜の始まりの数十分間しか見ることが出来ない「トワイライトタイム」は本当に美しかった。

 

すっかり陽も傾き、思い思いに山荘前で語らい、飲み食べしていた登山者も小屋やテントへ戻っていった。
気温もグッと落ち、わずかに風も出始める。

私もテントに戻って夕食とする。この日のメニューはモンベルのリゾッタのアレンジ食と行動食の残りもの。冷えてきたので半身をシュラフに潜り込ませながら、外の景色を楽しみながら夕食を食べた

 

テントの中からは前穂高岳の険しい頂が目の前に迫ってくるように見える。山肌にも徐々に夜が迫ってくる。

 


遠くには常念が形よく聳えている。常念岳は綺麗な形をしているといつも思う。また冬に登りたい。

 

そして、奥穂高岳もその姿を黒く変えていく。しかし、その姿は一瞬で変わっていく。

いよいよだ。

 

暗くなり始めていた空が突然輝き始めた。奥穂高岳の山肌も突然染まり始める。
急いでカメラを持ってテントの外へ出る。

 


上層に少し厚めに垂れこめていた雲の下から夕陽が現れた。笠ヶ岳のシルエットがひと際際立つ。黄金色に輝く雲が美しい。

 

しばらくするとヘリポートには次々と登山者が集まってきた。今日の夕陽は凄いと口々に話している。
空の色がまた少し変わる。

 


左手に目をやると、奥穂高岳が黄金色に輝いていた。

 

笠ヶ岳の稜線に沿って光の帯が伸びてきた。とても幻想的。

 

帯状の雲が何色にも色を変えながら空を覆い、あたり一面北アルプス中が燃えているような景色。

 


風が強くなってきて、とても冷えてきているけれど、誰も帰ろうとしない。これを見なければ勿体ない。
徐々に空が夕刻の色に変わっていく。グラデーションにも変化が出始める。

 

綺麗は綺麗なのだけれど、少し恐ろしくなるような美しさだった。

 

奥穂高岳もジャンダルムも燃えていた。
時間にして20分~25分ほどのこと。最高の絶景ショーを見ることが出来たことに感謝。
それにしても自然はなんて姿を見せてくれるんだろうか。

写真を撮りながら、iPhoneのタイムプラス動画を撮っておいたので載せておく。

少し涸沢岳方面へ登ってみた。さっきまで大勢の夕陽を見物する登山者で溢れかえっていたヘリポートにはもう人はいない。
みなそれぞれのテントへ戻って賑やかな声がしている。小屋からは夕食の順番を呼ぶ声がする。
疲れた体を伸ばして翌日の英気を養い歓談する時間。これもまた山での大好きな時間だ。と言っても私はいつも一人だからいつも早々と寝てしまうのだけれど。それでも皆が楽しそうにしているのを感じながら眠りにつくのは悪くない。
この写真はオリンパスOMD-E-M5Ⅱの手持ちで撮影したもの。若干ぶれているものの、ほぼ真っ暗な中でよく写った。さすが5軸手ぶれ補正。

 

 

槍ヶ岳すぐ目の前、涸沢岳は絶好の朝焼け鑑賞ポイント

天気がよく雲も無くなったからか、夜はとても冷えた。それでも一つシュラフのグレードを上げていたからか、寒さは感じることなく眠ることが出来た。
夜半に一度起きて空を見上げる。昨年末の両目網膜剥離、その後の両目手術後、どうも夜の視力が戻らない。日中は1.2~1.5ほどまで回復しているものの、夜になると焦点が定まらず、10分ほどじっと見ていないとほぼ何も見えない。困った。
そんな目なものだから、最近は星の撮影が出来ない。寒いし。申し訳程度に一枚だけ撮影して寝る。案の定ボケている。

 

 

翌朝はまだ暗いうちに起きだした。この日は下山するのみだからユックリでもいいのだけれど、周りもガサゴソ動き始めているので何となく起きてしまう。
取り合えずお湯を沸かして朝ごはんの準備をする。


コーヒーとカップラーメンをノンビリ食べて朝ご飯にする。
しばらくすると、東の空が明るくなり始めた。

ご来光はどうだろうか?少し雲が多いようにも感じるけれど、奥穂からのご来光を楽しもうと斜面にはすでに人がつきはじめている。

奥穂は昨日通過したし、ということで、今回は涸沢岳からのご来光待ちとすることにした。テン場からはわずか20分ほどで涸沢岳山頂に着く。ヘッドライトだけを持ってユックリ登っていく。

3110m涸沢岳。

涸沢岳の山頂部は狭く、切り立った崖に面していて断崖絶壁。北穂までのルートは非常に難しいルートとされている。


雲が多い。奥穂へもヘッドライトの列が少し出来ている。

涸沢岳からは槍ヶ岳が目の前に見える。奥穂からも綺麗だろうけれども、このポイントも絶景ポイントだと思う。

雲間からわずかに太陽が顔を出してくれた。それでも、じっと朝日を待つ時間もまた楽しい。30分以上じっとしていただろうか、体が痛かった。

前日、素晴らしいショーを演出してくれた笠ヶ岳にも朝日が当たっている。今年笠ヶ岳は登れなかったので、来年。

涸沢岳から下山する最中に朝日が山荘と奥穂高岳を照らし始める。眩しい。
テン場へ戻り、すぐに荷物をまとめて下山準備に入る。
奥穂は徐々に人が増え始め、渋滞が始まる。

奥穂から前穂、重太郎新道という逆のコースも歩いてみたいと思う。

遥か下には涸沢も見えている。テントが沢山張られていた。さあ下山開始。また来ます奥穂高岳。次は是非みーと一緒に。

 

奥穂を背にしながらザイテングラートを下る。毎年死傷者が発生する岩場。気を抜かずに慎重に。と言ってもそれほど難しいことはない。名前が先行している感じがする。

こんな感じの鎖やハシゴを使いながら下りていく。すれ違いも多くユックリペースで。

この緑の帯がザイテングラート。氷河によっても削られなかった固い岩盤ということらしい。

雲一つない青空を振り返りながら一気に涸沢小屋まで下りていく。

ここまで来てしまうといつも無性に名残惜しくなる。下りないといけないけれど、もう少しだけここにいたくなる。
また来よう。


涸沢のテン場まで下りてくる。色とりどりのテントと穂高の山々ともこれでお別れ。

 


本谷橋

横尾

徳沢では我慢できずにカレーをいただく。

河童橋到着。

 

1泊2日の前穂高岳、吊尾根、奥穂高高岳のテント泊縦走。
強い雨の中のスタートから登りごたえ十分の重太郎新道。前穂高岳から美しい吊尾根の歩き。奥穂高岳での素晴らしいトワイライトタイムを鑑賞し、青空の中で無事に上高地まで下りてくることが出来た。
充実した2日間、送り出してくれた家族に感謝。
いい山歩きの出来た2日間だった。


 

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