”世界最軽量で強靭かつ美しい“トレッキングポール「FIZAN COMPACT」を雪山登山でモニター使用してきた

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最終更新日 2023-12-05世界最軽量のイタリア製トレッキングポール「FIZAN COMPACT BLACK」の最新モデルをモニター使用する機会をいただき、先日の西穂高岳で短時間ですが使ってきました。

実は数回の登山機会を経てからレビューしようかと考えていたのですが、西穂山荘までのアプローチという、ごく短時間の中でもその素晴らしい使い心地を感じ、早めに記事にさせていただくことにしました。

と言ってもまだ2時間ほどの使用のため、写真もあまり撮れていませんが、お付き合いください。

1本わずか158ℊ、驚きの軽さ「FIZAN COMPACT」

三段階伸縮タイプのアルミ製トレッキングポールとしては世界最軽量を誇る「FIZAN COMPACT」。

FIZANは日本では知名度はそう高くありませんが、イタリアの老舗ポールメーカー。ヨーロッパでは大きなシェアを誇るとのこと。私は今回機会をいただくまで正直存在を知りませんでした。

上:トレイルショックプロ 292g
中:フィールドレコード 208g
下:FIZAN COMPACT 158g

トレッキングポールはこれまでにブラックダイヤモンドのトレイルショックプロ、フィールドレコードのアルミとカーボンのハイブリッドポールなどを使ってきました。

「FIZAN COMPACT」はこれまでメインで使っていたフィールドレコードのトレッキングポールよりも短くコンパクト、重量も1本あたり158ℊと自分史上でも最軽量となりました。

実際に持ってみるとその違いに驚愕します。とにかく軽い、フワッと持ち上がり、先端が手先の延長になったような感覚で扱えました。過去に使っていたトレイルショックプロは1本292g。「こんなに重かった?!」と次元の違う別物と感じるほど。その差わずか134gですが人間の感覚って繊細です。

ただ軽すぎてフラフラするというようなことはなく大変バランスがいい。置きたいポイントへピンポイントで置ける、気持ち良い操作性が印象的で、西穂山荘までの雪の登りをサポートしてくれました。

長さは最小58から最大長132cmまで自由に設定可能。個人的には通常100cmで使用しているのでここまで長い必要はありませんが、伸縮させてザックのサイドに固定するにはちょうどいいサイズです。

強靭さと使い勝手

カーボンの2倍の強度を誇る2種類のアルミニウムを使用

素材にカーボンを使うとトレッキングポールは大変軽くなります。しかし、カーボンはアルミに比べて突然の破断などが多いことも報告されています。FIZANは硬くて強度の高いALU7075と、柔軟で軽量なALU7001という2種類のアルミニウムのみを使って作ることにこだわっているとのこと。これらのアルミで作ったポールはカーボンの2倍の強度を誇るそうです。これまでもポールは変形したりして何本かダメにしてきました。

個人的には軽いカーボンは魅力ですが、地面に突いた時の独特の「ビビり」は若干苦手です。FIZANにはそのような感触は感じられませんでした。

考え抜かれたアルミニウムで作られた「FIZAN」。世界最軽量でありながら強靭というのは山行の安心感が高まります。

サイズ表記は経年劣化にも耐えられるレーザー刻印

実は地味に嬉しいのがこちら。一般的にトレッキングパールの長さを合わせる時に使う、本体に刻まれた刻印はシルク印刷です。しかし、使用とともに印刷が剥がれてしまい、終いには刻印がわからなくなってしまうことが。「100cmに合わせたいけど、どこだろう?」みたいなことがよくありました。

対してFIZANはレーザーで刻印している世界で唯一のメーカー。このことで経年劣化に強い仕様となっているようです。刻印は2.5cm刻み。最短100cmから刻印があるのは個人的にはとても嬉しい。

使い込んでいく中でどのようになっていくか楽しみです。

握りやすいハンドグリップとシンプルなストラップ

手の形に合わせて作られたハンドグリップは手にフィットします。

長さ調整が大変容易なストラップは地味ながら秀逸。冬山登山では場面に応じてグローブの厚さも変えるので、ストラップの長さ調節が時々に必要です。FIZANはストラップを軽く引っ張るだけで簡単に長くも短くもでき、その調整のし易さは非常に実用的でした。

スマートでスタイリッシュな美しいスタイル

FIZAN COMPACTの最大の魅力はその美しさかもしれません。継ぎ目にほとんど段差がないトレッキングポール。スラッとしたその容姿はシンプルでいてスタイリッシュ。イケメンですね!

長さ調節は各接続部を回転することで固定。雪山用グローブをしていても難なく固定することが出来ました。

使う前はちょっと派手なのかな?と思っていたイタリア製らしい華やかなグラフィックが山では目立って良さそうです。

スノーバスケットもモニター品。ブラックダイヤモンドのそれよりも柔らかく柔軟な素材です。使用上は何ら問題なく、雪面での沈み込みをしっかり抑えてくれました。

細身のシルエットが美しい、使っても所有しても満足度の高いトレッキングポール「FIZAN COMPACT」。引き続き使用感を確かめるために山に連れて行こうと思っています。

FIZAN COMPACTまとめ

登山新三種の神器とも言われるトレッキングポール。一方、使う人使わない人がハッキリ分かれる道具でもあります。

ある研究では、トレッキングポールを使うと、下りで膝や身体にかかる負荷を大きく軽減する効果があるとか。私も初めはその目的で使い始めました。

今回のような雪山では登りでもトレッキングポールがあった方が、雪にバランスを崩されず安定して歩けると思います。

まだトレッキングポールを使ったことがないという方も、この軽さと美しいフォルムには満足が行くかもしれませんよ。

Webメディア「Greenfield」Instagramキャンペーン

アウトドアWebメディアGreenfieldさんがモニター募集をしているということで今回使用させていただくことになりました。偶然知った今回の企画ですが、過去にも色々なプレゼント企画、モニター募集企画をしています。要チェックしておきたいですね。

 

2018年ブラックモデル

2018年レッドモデル

FIZANトレッキングポールで歩いた厳冬期西穂高岳

 

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