【登山記録】赤岳残雪期テント泊 〜雪の百名山を登る(1)

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毎年冬期のこの時期に数回は登る山、南八ヶ岳の赤岳。深田久弥氏が選定した「日本百名山」の1つとして、四季を通じて愛されている山です。

本格的に登山を始めた頃、この赤岳に雪の時期に登るのが1つの目標になっていたことを思い出します。すでに何度も登っている雪の赤岳ですが、今回も2月に続いて今年2度目の訪問となりました。

今回は赤岳初のテント泊。行者小屋で残雪期のポカポカテント泊を楽しもうかと思っていたら・・・。

すっかり新雪に埋まりました。

冬の日本百名山「赤岳」に登る準備

仰々しい見出しですが、特別な準備は何もしていません。

逆に3月、山はすでに「残雪期」。低山では福寿草なども咲き始めの便りが届いています。去年残雪期の西穂へテント泊で行きましたが、日中のポカポカさは春のそれ。そんな心地よい天候の中、ノンビリと赤岳から硫黄岳まで縦走しようかなと思いったのが今回の山に向かった動機です。

「てんくら」「ヤマテン」と睨めっこしながらチャンスを伺う

ところが、数日間天候と睨めっこするもののどうやらそれまで数日続いた好天が崩れる見通しが濃厚に。「てんくら」ではAが出たりもしましたが、「ヤマテン」だと土曜、日曜ともに今一つ。唯一日曜の早い時間帯のみチャンスがあるかもしれないとの予報にかけることにしました。

もし持ちそうだったらそのまま硫黄岳まで。ダメそうなら赤岳のみ。そんな計画としました。天気が悪い中歩いても楽しくないですからね。

3月に入ると雪山でも天候が安定してくるといいますが、どうもこのところ八ヶ岳のシーズン最高積雪量を記録するのは3~4月頃となっています。刻々と変わる時々の山の天気を、様々な情報から得るようにすることが安全登山へのスタートですね。

雪の赤岳テント泊、何を持っていく?

厳冬期とはいかないまでも、天候の不順さが心配だったため装備は1月の西穂テント泊とほぼ同じにしました。気温次第ではシュラフやマットあたりを少しずつ軽量なものに替えていきたい時期なのですが、少し見極めが難しい時期でもありますね。

ちなみに昨年4月の北穂高岳のシュラフは「ナンガUDD380DX」、今回は「UDD810DX」ですから、重さにして半分ほど600g以上も違います。

冬期マットはエクスペドのダウンマットウインターライトM一択です。この寝心地と断熱性能の高さは一度使ったら手放せません。

アイゼンは12本爪とチェーンアイゼンの2種類持っていきましたが、スタートからモフモフの雪がしっかり付いていたこともあり、チェーンアイゼンは使わずじまい。無駄になってしまいましたが、現地に行ってみないとわからない面もあり、仕方ありません。

実は今回は忘れ物を沢山しました…水筒としてのプラティパス、ヘッドライト、ダウンウェアなどなど。出発後すぐに気がついて再度家に戻り事なきをえました。

しかし、バラクラバを忘れてしまっていることには最後まで気が付かず・・・中央道の駒ケ根付近で気が付くものの時すでに遅し。今回はハードシェルのファイスガード部分とゴーグルなどで何とかなりましたが、オーバーグローブなど忘れていたらまず登ることも諦めないといけないところでした。雪山装備の忘れ物チェックは万全を期さないといけませんね。

冬の赤岳、初めてのテント泊

四季折々登っている八ヶ岳山域ですが、実はテント泊は赤岳以外でもしたことがありません。いつも日帰り登山ばかりでした。チャンスを見ていつかと思っていましたが、今回は天候との関係でその機会が巡ってきました。

美濃戸から赤岳山荘は4WDの車で何とか通過

美濃戸へ到着したのは午前11時過ぎ。2月はまだ明け方前、しかも吹雪いている中で到着したこともあり、美濃戸から歩いて赤岳山荘へ向かいましたが、今回は車で林道を走っていきます。

2月に来た時よりもずっと雪が多くなっています。途中数か所ハンドルをとられる場所がありましたが無事通過。4WDスタッドレス車でもヒヤヒヤした時間でした。チェーンがあればやはり万全なんでしょうね。

土日二日分の駐車料金2000円を払い、赤岳山荘上の駐車場へ。まだ青空が気持ちいい。天候悪化の予報が出ていたからか車は少な目ですね。

徐々に悪化する天気と競争しながら行者小屋へ

今回も登山靴はスポルティバG5。一昨年から使っていますが、今シーズンは履いている方をよく見るようになりました。少し価格が下がったから?でしょうか?暖かく軽量で着脱が楽なので非常に便利です。

スタートは春を思わせる暖かさと日差しです。

2月は地面が出ていたようなところにもしっかり積雪があります。日に日に状況は変わるとは思いますが、もう少し雪の八ヶ岳が楽しめそうですね。

コースは行者小屋直行の南沢ルート。平坦なように見えますが、地味に標高を上げていきます。修行みたいな場所ですね。

初めは手袋なしでも暖かかったのですが、河原に出た辺りから指先が痺れるような痛み。急激に気温が下がってきました。

赤岳山荘出発は11時30分。この日、午後の時間は天気が崩れる予報が出ていたため、とにかくそれより前に本日の幕営地「行者小屋」へ到着することが目的です。コースタイムで2時間30分。普段だと2時間ほどで歩くところですが、久しぶりで荷物も重めということもあり、なかなか足が進みませんでした。

行者小屋まであと少しというところで空が真っ白に雪雲に覆われ、強めの雪が降ってきました。結局コースタイム通りの2時間30分で到着。後はテントを張るだけだと思うと気が楽です。

雪はどんどん降り積もります。カミナドーム1をサッと設営。

行者小屋のテント設営料は1張1000円。ちょっと高めですね。冬場でも水が出ていることが多い行者小屋ですが、この日は水場も雪に埋まってしまっていました。これは誤算。水が容易に確保できるだろうと思い小さめのガス缶しか持参していませんでした。雪を溶かして水を作ったらガスの残りが足らなくなる可能性があります。

そんなことを考えながらも、前日の寝不足と疲れと寒さも重なって、そのまま夕方まで寝入ってしまいました・・・。

ふと起きると午後6時前。辺りが暗くなってきていました。雪は降り止んでいるものの、冷え込みは厳しい。空も真っ白です。

で、さっきのガス缶の問題ですが、結局小屋の夕食をいただくことにして解決することにしました(笑)。テント泊でも小屋食は食べられるところが多いです。ただし、食事受付時間が3時とか4時とかに定められている場合があるので要注意。

ビーフシチューと根菜の汁もの、サラダなどなど。殆どがグループでの登山で1つ2つのテーブルに固まって和気あいあいと食べられていますが、私は単独登山の方々のテーブルへ。こういう場では誰か口火を切る方がいないと沈黙で食べることになります。今回は私を含めて誰も口火を切りませんでした(笑)。ちょっと体調悪かったこともあって今回に限っては良かったかもしれません。

雪山の単独行というのはあまり推奨されるものではありません。正直奇異の目で見られるようなこともありまして・・・しっかりしていないとたまに怒られることもあります。今回は怒られませんでしたよ。

ちなみにここまでの写真、ソニーのRX100M3で殆ど撮影しています。食事風景などは大きなカメラで撮っているとそれこそ目立ってしまいますから、コンパクトなカメラを購入して良かったです。曇っているのは温度差の関係ですのであしからず。

食事を終え、トイレを済ませ、もう後は寝るだけです。いったん靴を脱いでシュラフに入ってしまうと、寒くて外に出る気が失せます。月明かりも出ていないことだし、手振れ覚悟で手持ち撮影。雰囲気だけ(笑)寝静まる前のテント場は色とりどりに彩られて綺麗です。特に冬のテン場ですね。

ちなみに私のドコモは夕方から朝まで電波は全く繋がりませんでした。小屋内に入るとたまに繋がることがあるのですが。

何度か目が覚めましたが、寒くてということではなく、空の様子が気になってその都度外を覗きましたが真っ白なまま。しかし、願いが通じたのか午前4時過ぎにはこの星空。

凍えながら外に出て一枚だけ。今年はどの山で星空を見られることでしょう。楽しみです。

翌日の天気は早めに崩れる予報・・・では登山編は後半に。

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