【PETZL アクティック コア】購入。同じく充電式ヘッドライト「ブラックダイヤモンド リボルト」と比較しながらレビュー

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最終更新日 2023-12-05 

バッテリー充電式のヘッドライトPETZL アクティック コアを購入しました。

これまでも同じく充電式のブラックダイヤモンド リボルトを新旧2代にわたり使ってきましたが、色々不満があったので乗り換え。比較も含めて登山やキャンプでのヘッドライトについて書いてみたいと思います。

新型コロナウイルスと介護労働について

と、その前に新型コロナウイルス感染症と介護労働について。先日私の働く法人内(障害支援事業所)でとある会議がオンラインで開かれ、新型コロナウイルス感染症にかかった場合の職員の処遇について提案がされました。職員が罹患した場合①職場起因の場合は給与10割補償、②職場起因でない場合は私病扱いで傷病手当金(直近給与の6割)を申請とのことでした。障害分野ではマスクをすること、密集をさけて仕事をすることが大変難しいという面があります。同僚も重度の自閉症の利用者とコミュニケーションを図るためにマスクを外し、表情が見えるようにしてコミュニケーションをとる努力をしています。職員がマスクをしていることで不安になりマスクを外すことがこだわりになっている自閉症の利用者の方もいます。食事の介助、入浴、排せつの場面など身体介助の場面で利用者と距離をとる事は難しく、飛沫を浴びながら業務を行うことに不安を抱えながらも職員は頑張っています。緊急事態宣言が出された際も業務の継続が要請されるエッセンシャルワーカーとしての介護労働者。様々に対策をしながらも、感染リスクが高い状態で働くざるを得ないのが介護の実態です。職場起因だと明確にならない限り感染しても給与は補償(10割)しないというのは納得がいきませんでした。これでは安心して働けません。

新規感染者のうち感染経路不明が多数を占め、無症状の感染者も多いと言われる中、「職場起因」かどうかの特定は出来るものなのでしょうか。国や行政には濃厚接触状態で働く介護現場での定期的なPCR検査を行って欲しい。仮に陽性者が出たとしても介護報酬が減額になるような事はせず、施設も職員も利用者も安心して運営し働き利用出来るような下支えをして欲しいと強く思います。

本題に戻ります。

ヘッドライトはアウトドアの必需品

登山の場合

登山でヘッドライトが必需品かどうかを今更云々するのはおこがましい(笑)。ズバリ必需品です。それが例え日帰り登山であったとしても、必ずしも毎回ではありませんがヘッドライトは二つ持って行くようにしています。

実は先日もこんなことがありました。夕陽と琵琶湖を眺めたいと思い、夕方前から伊吹山へ登りに行きました。8合目付近ですれ違う下山者は大勢いたのですが、その中に足元の不安な1組の親子の存在が目にとまりました。5歳前後の女児を連れたお父さんと少し年齢のいった女性の3人グループ。気になりながらも私は山頂で夕陽を眺め、下山を開始する頃にはすでに登山道は暗闇に包まれています。新調したばかりのアクティックコアで前方を照らしながら軽快に下りていたのですが、3合目を過ぎた地点で真っ暗闇に人の声がします。近づくと8合目ですれ違った親子でした。手にしたスマホ1つの明かりで暗闇の中を下山されていました。予備で持っていたヘッドライトをお貸しし、登山口まで付き添い事無きを得ましたが。暗闇の中で女の子はパニック寸前になっており、下山が出来たとわかると泣き出してしまいました。「朝から登ったのでまさかこんなに暗くなるとは思っていなかった」とお父さん。私は頑張った娘さんに労いと称賛の言葉を送り、お父さんには「これも経験、山を嫌いにならないでね」とお伝えしました。ヘッドライトがあるかないかでこんなにも差が出ることがありますよね。

最近、職場で登山を始めた後輩がいるのですが、「ヘッドライト持ってる?」と聞くと、「えっ?持ってないです」とのことなので叱っておきました(笑)。叱るとパワハラになるので優しく「買いなさい」と伝えておきました。

早出が基本の登山において、暗闇の中で行動することは良くある事なのでヘッドライトが不必要ということはまず考えられませんよね。

キャンプの場合

キャンプと言っても徒歩や自転車などで行く野営的なものから車などのオートキャンプでは若干違ってきますが、個人的にはキャンプの明かりのイメージとして強い「ランタン」以上に「ヘッドライト」は必需品だと思っています。ヘッドライトは頭に装着して前方を照らし出すことから、暗闇の中での様々な作業に大変有用です。手持ちの懐中電灯タイプのものでは片手が空かないので、例えばダッチオーブンの蓋を開けて中を混ぜようとしたときに手が3つ必要になるかもしれません・・・無理です。登山でも両手が使えるということは絶対的に大切なので同じですね。

私もゴールゼロは持ってますが。

今更ですが、ヘッドライトはアウトドアシーンでは手が空いていることが大切な場面が多いと思います。ヘッドライトは大変親和性が高いことは間違いないと思います。

充電式ヘッドライトなら使いかけ乾電池を量産しなくてすむ

ヘッドライトを選ぶ時に乾電池式と充電式があるかと思います。私は2014年頃にブラックダイヤモンドの旧型リボルトを購入して以来、ヘッドライトは充電式を選ぶようにしています。

それまでは乾電池式のヘッドライトを使っていましたが、どうしても気になることがありました。ヘッドライトは単四の乾電池を数本セットで使うことが多いですが、登山やキャンプに一度行くと残容量が気になって次の時には新品に交換、もしくは予備を持って行き現地で交換ということを繰り返していました。必然的に使いかけの乾電池が溜まることになります。使いかけの乾電池は山に持って行く気になりませんからそのまま放置・・・またコストも馬鹿になりませんでした。

ブラックダイヤモンド旧型リボルトは本体にUSB給電出来るのでテント泊の夜につないでおけば起きた頃には満充電になっている安心感がありました。

その後照度とデザインなどが一新された新型リボルトを購入。

そして今回のペツル アクティックコア購入に至ります。ちなみにペツルはティキナに続いて2つ目。

※ティキナもアクティックコアのバッテリー部分を流用できます。

実はどれもハイブリット式なので、充電式といいながら乾電池も使えるのが安心感でもあります。しかし、同じ充電式でもリボルトとアクティックコアでは照度・点灯時間だけでなく随分違うものですから後から比較してみたいと思います。

ペツル アクティックコアを登山・キャンプで使ってみて

では実際に登山やキャンプでアクティックコアを使ってみた感想を。

 

 

ちなみに「アクティックコア」と検索すると旧型と新型が出てきます。バンド部分や細かなデザインの違いだけでなく、照度も350㏐から450㏐へ変更になっているので注意が必要です。それなのに価格はほとんど同じという不思議。

こちら旧型。

基本性能抜き出し

重 量:75g 軽い!
最大照射力:450ルーメン、90m、2時間
加えてリザーブモード(電池残量低下時の緊急発動)で照度5㏐3時間点灯←これかなりいい!

表にしてみるとこんな感じですね。

カラー 照度 照射力 距離 時間 リザーブ
白色光 6 lm 8 m 130 h
100 lm 45 m 8 h 2 h
450 lm 90 m 2 h 3 h
赤色光 点灯 2 lm 5 m 60 h

ビームパターンはワイドとミックス。
保護性能:IPX4(全天候型)となります。

赤色光使い方(覚え)

赤色光は点滅モードが備わっており、700 メートルの距離から 400 時間にわたり視認可能とのこと。いざという時にありがたいですが機能と使い方をちゃんと理解していないといけませんね。赤色光は夜間の星撮影などでもよく使う機能です。

・赤色光点灯 白色光点灯後、ボタン長押し
・赤色光点滅 赤色光点灯後、ボタン長押し

点灯

実際に点灯させてみます。

アクティックコアのよいところの一つは操作性の単純さ。上部のボタンを押すだけで弱→中→強へ切り替わります。連続で押すと段階が切り替わりますが、数秒間隔をあけて押すと消灯します。消灯後に再度押すとまた弱からスタートします。言葉では表しにくいですがとにかく単純でいい。ただし、ボタンは大き目に見えますが中央部を押さないと反応しません。

弱点灯

6㏐というわずかな灯り。と思いきや、これが暗闇だと案外明るい。テント内など夜に他の人に迷惑をかけない程度の低照度の明かりというのはとても利便性が高い。トイレぐらいならこれで行けます。

中点灯

二つのLEDが点灯します。これで100㏐ということですが、実は登山で使った場合でもほとんど中モードで行動していました。光がうまく広がってくれて周辺の視認性は十分でしたね。不慣れな道を行く場合は遠方を確認しながらなので強がいいかもしれませんが。

強点灯

眩しすぎて直視出来ません。さすが450㏐。短時間しか利用できませんが安心感がある強さです。ボティー上部が軽くスケルトンなので光が漏れているのも結構好きです。バンド横のロゴは他からの光で反射します。

ロック機能が付いた

ロック機能も必須です。取説にはなかったように思いますが、上部のボタンを数秒押し続けるとロックされます。これでザックの中などで不意に点灯してしまうこともありませんね。

バッテリーチャージは簡単で早い!

アクティックコアのまさに核心はこのバッテリー部分。

重さ23Gと軽量、容量1250 mAh。リチウムイオンリチャージャブルバッテリーは3時間の給電で満充電となります。充電の際はこのバッテリーに直接USB端子をぶっさします。

充電中には赤いランプが点灯し、終了すると緑に変わります。細かいことですが、バッテリニーには取り外す際に爪を引っかける部分が付けられているので取り外しは簡単です。ちなみにリチウムイオンは低温時でも能力が落ちにくいそうですよ。冬山で使うのも楽しみです。給電しながらは発光しません。

充電池自体はそれほど高くないので予備でもう一つ欲しい。

詳しくはこちらの動画をご覧ください(笑)

アクティックコアとリボルトを数値とは別に比較してみた

さてここからは同じく充電式ヘッドライト「ブラックダイヤモンド リボルト」との比較を少ししてみようかと思います。と言っても数値がどうこういう比較はあまり意味がないように思っているので細かな使い勝手について考えることとします。

ブラックダイヤモンドリボルト(一世代前)で好きなこと不満なこと

まず何と言ってもそのカクカクしたフォルムは好きです。これは圧倒的にリボルトの方が好みです。

ちなみにリボルトにも給電USBの差込口があります。アクティックコアのような一体型の充電池ではなくニッケル水素充電池など単四系を3本本体にセットして充電します。しかしこの充電時間が長い・・・。いつまで経っても満充電にならないのは何故なのでしょう。さらに充電中は赤い点滅がかなり強い光で光るのですが、これがテント泊の夜に頭の近くにあると気になってしまうのです(笑)。

しかし決定的に不満だったのは充電池とアルカリ乾電池では照度や持続時間が全く違うこと。300㏐と公称ではうたっていますが、それはアルカリ乾電池を使った場合、充電池だと175㏐へ照度が落ちてしまいます。これは酷い。折角デザインがいいのに・・・残念過ぎます。

アクティックコアで好きなこと不満なこと

リボルトとの決定的な違いはここでしょう。充電池でもアルカリ乾電池でも照度が変わらないということ。これは商品として当たり前というか・・・。唯一不安点を挙げるとすれば防水性能でしょうか。全天候型ではありますが、リボルト(一世代前)のIPX8からは見劣りします。

結論

ブラックダイヤモンドのデザインでぺツルのような一体型充電池を採用し防水性能を高めたヘッドライトを出して欲しい(笑)。

どちらもとてもいい商品であることは間違いありません。

ヘッドライト沼へようこそ

使う場面が決まっているヘッドライトという商品。その小さなボティーの中に色々な工夫がされているところは機能美を感じます。

ヘッドライトでした失敗

ヘッドライトは常に身に着けているようで、身に着けていることを忘れてしまい無くしてしまう事があります。登山の時にキャップの上からヘッドライトをして暗闇の中を進んでいました。いつしか辺りは明るくなり、ヘッドライトを消した後にその存在も忘れてしまったんですね。暑くてキャップをパッと取った時にそのままヘッドライトが飛んで行ってしまったことがあります。

キャンプでは撤収日の朝に起きるとまず真っ先にヘッドライトを荷物の中にしまうようにしています。どこにしまったか分からなくなったりするんですね。

実はリボルトは2個目。上記のように山で落としてしまったことがあるからです。今度のアクティックコアは無くさないように注意します。

その他のヘッドライト

PETZL(ペツル)スイフト RL 900ルーメン・・・高いけど欲しい。周囲の状況に合わせて自動で明るさを調整するなんて・・・。興味深い。

好日山荘などでも置いているマイルストーン。使ったことはありませんが使いやすいとか。

 

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