2018年登り納めは強風の硫黄岳へ~今年も一年無事に登らせてくれた家族に感謝
最終更新日 2023-12-052018年12月24日、クリスマスイブの八ヶ岳。2018年の登り納めに雪の硫黄岳を登ってきました。
相変わらずの強風のメッカ。猛烈な風に吹かれながら、楽しい雪山ハイキングとなりました。
目次【お好きなところから】
3年ぶりに雪の硫黄岳へ
12月末の3連休。どうも山の天気がよろしくなく、連休初日・2日目と予定を見送って山の天気をずっと見ていました。そんな切なる願いが届いたのか、クリスマスイブには天気が回復しそうな予報ということでお手軽に硫黄岳へ行ってきました。
実に雪山シーズンに硫黄岳へ登るのは3年ぶり。前回は2015年の12月末に登っていますが、その時も暴風とホワイトアウトだったことを思い出します。硫黄岳は八ヶ岳の中でも風のメッカ。今回も覚悟しながら向かいました。
午前7時、桜平登山口を遅めの出発
名古屋を出発したのは午前4時。本当は1時を予定していたので大寝坊です。桜平の駐車場に到着したのは午前7時前。一杯だろうかと思ったら誰一人おらず閑散としていました。前日も荒れ模様の天候だったからかもしれません。
雪がパラパラと降る中「凍結注意」の看板と、桜平登山口近くの駐車場まではチェーンを履いた車でないと行けないとの案内があったものの、林道には雪もそれほどなく、結果として4WDとスタッドレスなら問題なく桜平駐車場まで到着出来ました。ただこの辺りは日々変化していくと思います。
久しぶりの桜平でしたが、林道途中には大きめの駐車場がいくつか整理されていました。終点まで1kmほど手前だと思います。
まずは夏沢鉱泉まで林道歩きです。早朝でまだカチカチに凍っていましたが、明け方に降った雪が薄っすら積もっていたので滑ることなく歩くことが出来ました。
綺麗な小屋「夏沢鉱泉」には一度泊まってみたい
出発地点からおよそ20分ほどで夏沢鉱泉に到着。ソーラーパネルがとっても増えていましたね。ここでトイレを借りました。
前日小屋泊だったかたが数名いた様子。トイレへ行っている間に皆さんそれぞれ出発されていきました。私も休憩もそこそこに出発。特に急ぎということではありませんが、夕方からは家族でクリスマスパーティーとなっていたので遅くなるわけには行きませんでした。15分ほど休憩して再出発。
夏沢鉱泉を過ぎてからが登山開始。雪はまだ10cm無い程度。やっぱり少な目です。ただ冷え込みは激しかったです。この辺りで氷点下10度には届かないぐらいといったところでしょうか。
緩やかな登りを快調に進みます。
オーレン小屋
登り始めから1時間30分。ユッタリペースでオーレン小屋へ到着です。営業はすでに終了していますが、テント場にも冬季小屋にも登山者が泊まっていたようです。
この辺りになると積雪も徐々に増え始め、ようやく10cmを超えてきました。
オーレン小屋から25分、標高2440mの夏沢峠へ到着。こちらのトイレは閉鎖中でした。
天気が良ければ小屋の奥に硫黄岳が見えるはずですが、この日は雲に隠れて見えません。ただ雲は物凄い勢いで吹き飛ばされています。山頂付近はかなりの風が吹き荒れていそうです。
ここでハードシェル、オーバーグローブを着用。短時間でアイゼンを装着しましたが、あっという間に両手指が痺れて痛い。ピッケルは準備していましたが、使わずにストックで行くことにしました。
硫黄岳名物、稜線の強風
夏沢峠を出発してしばらく樹林帯を進むとすぐに森林限界地帯へ。猛烈な風が勢いよく吹きつけて痛い。
海老の尻尾も成長中です。しばらく登っていると少しずつ青空が見えるように。
天気予報どおりどうやら天気は好転に向かっている様子。
来た、八ヶ岳ブルー。突如突風とともに雲が切れました。と言っても次々と湧き出て来る雲。物凄い勢いの風は相変わらずです。
先行者に到着。雪は多いところで20cm程度。まだ岩が出ている部分が多く、アイゼンを引っかけて歩きにくい。
山頂までもう一息。目印のポールに尻尾が生えてまるで旗のように。
硫黄岳山頂到着
10時21分、標高2760m硫黄岳登頂。お疲れさまでした。
出発からゆっくり歩いて3時間ちょっと。休憩やアイゼン装着などで30分ほど使っていることを考えると、2時間半程度の登りでここまで来れるのだからお手軽雪山ハイキングです。
爆裂火口。冬の爆裂火口はやっぱり迫力ありますね。油断すると飛ばされそうな風です。
山頂部の祠。
動いていないと猛烈な風で体温が奪われてしまうため山頂部をウロウロ。すると、雲の切れ間から見えてきました。
赤岳へ伸びる稜線。ほんの一瞬のことでした。
風を避けて山頂標識に隠れながら、30分ほど八ヶ岳の山々が雲の中から姿を現さないかと待ちましたが・・・限界。11時前に下山開始です。
下山はあっという間
露出する岩にアイゼンを引っかけないように気を付けながらもですが、雪の下山は早い。
時折振り向きながら
立派な海老の尻尾と樹氷?発見。
下山途中にようやく雲が切れ、来た道の全貌を見ることが出来ました。
オーレン小屋に戻ってきた頃には山頂部も雲が切れ、見事に晴れ渡っていたのかもしれません。
その後もどんどん駆け下りて、結局桜平到着は12時20分。山頂から1時間20分程度。楽しい雪山ハイキングでした。
下山後は「J&N」でビーフシチュー、八ヶ岳帰りに美味しい食事ならここ
下山後に車を走らせ寄ったのは、美濃戸口にある「J&N」さん。少し遅めの昼食にビーフシチューをいただきました。宿泊や日帰り入浴もやっているお店。八ヶ岳帰りに美味しい食事ならここですね。
2018年の登山をザックリと振り返り
2018年の登り納めは硫黄岳。まだまだ雪の少ない八ヶ岳でしたが、年末年始の寒波で一気に積雪量が増えそうです。期待したいところですね。強風と時間制限のために赤岳までの縦走はやめましたが、今度は是非。
2018年はあまり思ったような登山が出来なかったというのが正直な所です。
・1~4月
赤岳×2回、西穂高岳テント泊×2回、伊吹山、唐松岳、天狗岳周回
・4月~6月
北穂高岳テント泊、塩見岳テント泊
・7月~11月
西鎌尾根テント泊(新穂高ー双六ー槍が岳周回)、火打山、阿弥陀岳ー赤岳縦走、赤石岳ー悪沢岳縦走、後立山(爺が岳ー鹿島槍ー針ノ木岳テント泊縦走)、北岳テント泊、笠ヶ岳日帰り、鈴鹿縦走、燕岳テント泊
抜けているかもしれませんがこのような山歩きだったかなと思います。秋口に体調を崩したせいで紅葉を満喫出来なかったが心残り。来年は是非行きたいですね。
そして一年を通して様々な所へ行かせてくれた全て家族に感謝ですね。
2019年も元気に過ごせることが出来るといいなと思います。
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