【HIMORI-02 レビュー】火吹き棒と薪ばさみ二刀流!洗練されたフォルムと重厚さが魅力の焚き火小道具で完全燃焼を目指す
最終更新日 2023-12-05夏が過ぎ秋、そしてすぐに冬がやってきます。いよいよ焚き火にいい季節がやってきましたね。
焚き火と言えばどうしても「焚き火台」が注目されますし、ここ数年様々な焚き火台が登場していて楽しいですが、わき役である焚き火小道具である火ばさみや火吹き棒などもとても大切だと思います。
我が家のレギュラーはほぼ不動だったのですが、夏前に新人が加わりましたのでご紹介したいと思います。
この新人、メジャーで活躍する大谷選手と同じく二刀流です!
その名は「HIMORI-02」です。
目次【お好きなところから】
火ばさみ&火吹き棒は焚き火をより楽しくする道具
キャンプの楽しみの一つ焚き火。火をつけ育て燃える火を見つめる・・・その火で温まり料理を作る。非日常を楽しむキャンプの中でも焚き火の楽しみは特別です。
こちらが我が家の焚き火小道具、火吹き棒と火ばさみ。
火吹き棒
そんな焚き火を楽しむための道具には色々ありますが、我が家の最重要アイテムは火吹き棒です。
火吹き棒といえばイメージするのは竹の棒というのは「まんが日本昔ばなし」世代だからでしょうか。
しかし実際に長らく使っているのはファイヤーブラスターです。
上の写真で使っているのは80。初めは長すぎるかなと思ったんですが、使ってみるととてもいいんです。
長さによって80と60のサイズのあるファイヤーブラスターですが、道具の並んでいる写真の60は我が家の2代目ファイヤーブラスター60。もう8年近く使っているかな?黒光りして先端は曲がっているのですが、まさに愛用キャンプ道具。小さくなった熾火に空気を送り込んで火を大きく育てるには必需品、この道具1つで焚き火が10倍楽しくなります。
火ばさみ
もう一つは火ばさみ。我が家で長年火ばさみのスタメンはユニフレームの焚き火トング550。
一見何の変哲もないトングですが、さすがはユニフレーム製。この焚き火トングの使いやすい事と言ったら・・・使い勝手はもちろんですが、重さ、丈夫さ、そして何と言っても絶妙な長さが抜群です。
火ばさみには色々あってデザイン性に優れたものも出ていますが、正直言ってこのトング型が最も焚き火では使いやすいと感じています。
二刀流!火ばさみ&火吹き棒「HIMORI-02」
そんな焚き火に必須の道具二つが合体したのがHIMORI-02です。
静岡県沼津市で70年の歴史を持つ町工場から2020年に生まれたアウトドアブランド「ASOBU」で職人が1つ1つ手作りで作り上げる焚き火道具。金属加工を得意とするアウトドアブランドらしく、焚き火台、鉄板、五徳などがラインナップされています。
そのASOBUで作り上げられたのが焚き火道具二刀流のHIMORI-02。
写真で見て分かるようにトング型の火ばさみです。
材質はステンレス SUS304。ストッパーが付いているので握ると閉まった状態となります。
こういうちょっとしたことってとても使い勝手を向上させます。ちなみにユニフレーム焚き火トングでも同じ機構があります。
そしてHIMORI-02のもう一つの機能が火吹き棒として使えること。
火ばさみの片方はステンレスの角パイプ。
角パイプの先端部、火ばさみの先端部には穴が開いており、持ち手の吹き口から吹いた空気が吹き出して炎を育てる。
ごく簡単な仕組みですが、このHIMORI-02の魅力はこの二刀流の焚き火道具というだけでなく、その美しい洗練されたフォルムにあると思います。スベスベした質感にズッシリとした重厚な感触。持っていて満足感がある道具って大事ですよね。
護身用にもいいかも
公式には二刀流以外にも炭を叩き割れるなどの機能があるとうたわれています。確かにしっかりした作りなのでなるほどです。そう考えると女性のソロキャンパーさんの護身用にもいいのかも・・・なんてちょっと思ったりします。右手にHIMORI-02を持ちながらスマホで通報とか。
ちょっと重く、少し細い
このように魅力のあるHIMORI-02ですが、使ってみていくつか感じることもありました。
1つはその重さ360g。結構ズッシリきます。ちなみにユニフレームの焚き火トングは270g。その差90gですが随分重さを感じます。元々薪などそれなりに重さがあるものを掴むので合わせると片手に結構な重さがかかります。子どもでは扱いにくさを感じる瞬間があったようです。
先端部分には薪をしっかり掴むための溝が切り込んであるため滑りにくくなっているのですが、いかんせん先端部分が細いため掴んだ薪がねじれて安定しないことも。ユニフレーム焚き火トングの先端部分が広くなっているのには意味があるんですね。
フォルムを優先させるとHIMORI-02は正解だと思いますが、実際に使ってみるともう少し太さがあり軽いものがいいのかもしれないと感じました。ただ、所有欲を満たす魅力的な道具であることには変わりません。
長さ違いで3種類のHIMORIが発表されています。詳しくはASOBU公式HPで。
火の番をしながら目指すは完全燃焼
キャンプの楽しみの1つ焚き火。最近は焚き火台が主流となってきて直火可能なキャンプ場でも直火をしていると珍しがられたりします。
焚き火台は火の管理も片付けを考えても直火よりも簡単なので主流になるのは当然かなとも思ったりします。道具としても面白いですしね。ただ、SNSなどで焚き火台か直火かという対立があったり、直火をするキャンパーが排除されるような事はどうなのかなと思ってみています。
焚き火をする時に本質的に大切なことは、撤収など焚き火を片付ける時間までを逆算し、どれだけの時間でどれだけの薪を完全燃焼させることが出来るのか、可能な限り灰になるまで燃やし切るにはどんな火の番・手当が必要なのか、何度も何度も経験しながら木材を灰にしきるまでの完全燃焼スキルを身に着けられるように「努力」する事じゃないだろうかと思います。何度経験しても毎回完璧に出来るとは限りません、木材も含めて相手は自然ですから。
完全燃焼出来なければ必要な方法で後片付けをすればいい。焚き火台を使っていたとしても燃えかけの薪をキャンプ場の灰捨て場に捨てていくのであればそれは私の嫌いな言葉「焚き逃げ」(言葉が嫌いなのであって行為ではありません、行為ももちろん褒められることではありませんが)と何ら変わらないのではないかと思っていたりします。キャンプ場はその燃えかけの薪や炭を処分しなければならないのですから。キャンプ場側も焚き火スキル向上のためのアナウンスや片付け方について丁寧に伝えていったり学べる場を持つことも必要なのかなと思います。少なくとも炭状のものと灰は分けて捨てられるように「灰捨て場」のあり方は考え直した方がいいように思います。
たらたらと書きましたが、薪を完全燃焼して灰にしようと思うと、火ばさみと火吹き棒は必需品と言って過言はありません。私が子どもの頃は火ばさみがわりに「お気に入りの木の枝」をそれぞれ子どもは選び火をいじくっていたことが懐かしい。火ばさみで薪の組み方を常に変え続け空気の通り道を作り、自然と燃え尽きるように手当てする。火吹き棒で空気を送り燃焼を手助けする。我が家は「火の番」を子ども達にしてもらっていますが、それ自体がとても面白いからということと、体験的に火の燃え方を学んでもらいたいからです。あえて伝えてはいませんけどね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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