紅葉輝く涸沢~穂高の岩稜~吊尾根~上高地周回1泊2日テント泊山行【前編】

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こんにちは、みーパパ(@mepapa388)です。

11月中盤、山からは雪の便りが次々と届いています。アルプスなどでは雪山シーズン突入です。当ブログはというと、9月頃からの山歩き記録を書き切れていません。毎年の事ですが、その年の事はその年の内に書ききりたいと少し焦っています。

今回は少し時系列は前後しますが、10月中旬の紅葉登山の記録を残しておきたいと思います。

穂高界隈を1泊2日のテント泊登山。今回も素晴らしい景色と出会うことが出来ました。

穂高の岩稜を歩き、紅葉の涸沢を楽しみたい

ある理由で穂高から足が遠のいていたけれど

上高地、そして穂高には約1年半ぶりの訪問となりました。

しばらく穂高から足が遠のいていたのには理由がありました。

昨年GW前に歩いた北穂南陵。先行していた登山者が滑落し、そのまま還らぬ人となりました。遺体を収容するヘリコプターを眼下にとらえ、下山時は現場に脱げた登山靴がそのまま置き去りになっていることに正直ショックを受けました。

山で人が亡くなるのを見たのは初めてではありませんでしたが、行きのバスでも同乗していた若い青年の死が頭から離れなかったことは、穂高に足が向かなかった1つの要因になっていたと思います。

それでも、この前週に久々に歩いた蝶が岳~常念岳の日帰り縦走から眺めた穂高の山々の姿が心から離れず、「また行きたい」との気持ちを呼び戻してくれたようです。

今回は色々課題の再確認にもなり、美しい景色を存分に堪能することも出来、非常に有意義な時間になりました。

上高地から涸沢へ~雨との競争

何言ってんだ、1年半ぶりって「上高地は一生に一回行くかどうかだ!」という方もいるでしょう(笑)。

でも山が好きな人にとって上高地から1年半も離れるなんて考えられない。少なくとも私は。

上高地はマイカー規制の地域ですから、今回も夜の内に沢渡のバスターミナルまで車で入り、始発のバスで上高地へ。涸沢まで出来るだけ早い時間の内に歩いてしまおうと思っていました。というのも、直前の天気予報によると10時頃から雨が降り始める可能性が高く、出来ればそれまでに到着したかったのです。

ところが日が変わった頃に沢渡に到着するとすでに雨。それもかなり激しく降っています。仮眠をとる間に止んでくれる事を祈りましたが、車に叩きつける雨音は強まるばかり・・・。正直計画を諦めて帰ろうかとも思いましたが、今回は雨に打たれることも前提の山歩き。諦めて寝ることにしました。

そして目が覚めると始発バスが出る5時・・・また寝坊(笑)雨は上がってくれていました。

まだ暗闇が支配する山奥の駐車場で車外に出ると、ヒンヤリとした空気で一気に眠気も取れました。急いで準備しないと。

結局、2便目のバスに乗り込んで上高地へ。車窓から見る穂高方面は濃いガスに包まれています。雨よりも早く・・・気が逸っていました。

6時10分上高地到着。紅葉時期ながら雨予報ということで登山者もまばらなバスターミナル。それぞれに準備を済ませ、出発をしていきます。

6時20分、久しぶりの河童橋は雨に濡れて雰囲気があります。観光客もまばらな早朝の上高地はとても清々しい。

河童橋から明神の途中では時折日が差し込む瞬間も。もしかしたら予報がいい方に外れるかもしれない、そうであって欲しいと願いながらも、いつもよりも早めの歩調で先を急ぎます。

左手には雲がかかり幻想的な明神岳。カッコいい山です。

6時50分に明神館到着。

明神から徳沢までの道ではいよいよ青空も姿を見せてくれました。

7時27分、徳沢到着。夜の内に降った雨でテント回りも水たまりが所々に。徐々に木々も色づき始めて期待が膨らみます。

徳沢でしばらく休憩をとって横尾へ向けて出発。この写真を撮った直後、急に雨がポツリポツリと来たか?と思ったら、突如本降りに。カメラを保護した関係で写真は撮らずに横尾へ急ぎました。

8時15分に横尾到着。河童橋から1時間55分とまあまあのペース。雨に気が急かされたからでしょうね。

ここで10分ほどの大休止。持参したオニギリを口に入れながらここからの登山に備えます。涸沢への登山はここからが本番。

9時6分に本谷橋に到着。まだ雨は上がっていませんでしたが、少し小降りになってきました。このくらいの雨なら防塵防滴でへっちゃらというのが「OM-D E-M1 MarkII」の強みです。

雨に濡れた黄葉の美しさに足が止まる

本谷橋を過ぎてからはしばらく急登が続きます。樹林帯の中を息を切らせて登っていると、辺りは徐々に黄色の黄葉に包まれていきます。

最盛期を少しばかり過ぎたと言っても終わりかけの美しさも独特のもの。雨に濡れてしっとりした雰囲気もまた良くて、思わず足が止まります。

真っ赤な実をつけたナナカマド。

雨も気になりながら、見事な紅葉・黄葉に圧倒されなかなか先に進めません。

写真では常念岳方面に青空が少し見えていますが、涸沢ヒュッテに到着する直前に雨は本降りに。ヒュッテに到着したのは10時16分。上高地から3時間56分で到着することが出来ました。テント泊装備を持っていなければ、涸沢日帰りが出来そうです。

雨とガスの涸沢でじっとテントの中

涸沢ヒュッテからほど近い場所を確保し、急いでテントを設営します。その間も雨は本降り。

秋の涸沢の雨はとても冷たくて指先が痺れてきます。風が強く吹いていたら小屋泊まりに変更していたかもしれませんが、ほぼ無風という条件だったので何とかテントを設営し、濡れた身体のままで飛び込みました。

全身びしょ濡れ。手早く着替えて、持ってきたパンを口に押し込んでホッと一息つきました。まだ時間は11時前。雨さえ上がってくれればと願いながらも、予報ではこの日は遅くまで雨予報。とにかくジッと待つしかありません。

こんな時小屋泊まりならば濡れたウェアを乾燥室に放り込み、暖かいストーブの近くでお酒でも飲めるのだろうななんてちょっと羨ましく思いながらも、小さなテントの中でシュラフに包まれているのが好きでテント泊をしているのだから、こういう時もあるんだと自分に言い聞かせていました。

考えていると、登山用の傘があればいいだろうなと、後日モンベルで傘を購入しました。

涸沢ヒュッテでカレーとビール

11時30分、テントを叩く雨音が少し小さくなったような気がして外に顔を出してみると、雨が小降りになっていました。お腹も空いていたしテントの受付もしなければいけないのでヒュッテへ向かいます。

今日の我が家を改めて一枚。

北穂高岳の頂はガスに包まれていました。日の光を浴びた涸沢の青空と輝く紅葉も言葉にないほど美しいのですが、雨とガスに包まれた涸沢のそれもまた渋い雰囲気があっていいものです。

紅葉と一体化するカミナドーム。どこにあるかわかりますか?(笑)

ヒュッテの屋外売店はすでに撤去され、雨の中でも屋外のテラスを解体する作業が進められていました。

夏場はテント場付近の小屋に受付場所が設けられますが、この時期は新館で受付。テントの幕営料1000円を支払い、合わせてカレーと生ビールを注文しました。注文するとすぐに出てきます。1人乾杯(笑)

煮込まれたカレーの美味しいこと。しばし受付前のベンチに腰掛けて、暖かい室内でノンビリさせていただきました。

山小屋って本当にありがたい。今年は各地でヘリが飛べず、台風19号で甚大な被害が出るなど大変な事もありました。登山道の修復や遭難者救助にも活躍される山小屋が、これからも維持存続できるよう登山者も何かしなければいけない時期なのかもしれませんね。

テントに戻った後、一度トイレへヒュッテへ行きましたが、翌日の好天を期待しながらそのまま雨音を子守歌に寝ていってしまいました。

そして翌日は最高の1日に。その様子はまた後編で。

沢渡駐車場、上高地ー涸沢間コースタイムなど

沢渡駐車場(長野側)・あかんだな駐車場(岐阜側)

マイカー規制の上高地へは長野側の沢渡方面か岐阜側のあかんだな駐車場まで車で入り、タクシーかバスに乗り換えて入る必要があります。

名古屋からはどちらも同じような時間で行けるのですが、利便性の高いのは「沢渡」方面からの上高地入りでしょうか。

あかんだな駐車場は入場ゲートが設けられており、確か午前4時にならないと入場が出来ません。ゲート前に長い車の行列が出来ることも多く、そのまま寝入ってしまってゲートが開いても動かない車が道を塞いだりすることもありました。
ちなみに駐車料金は1日600円。上高地への往復バス運賃は2050円(大人)です。

その点、よく使う沢渡バスターミナル駐車場は24時間出入りが出来ます。
駐車料金は1日600円。上高地への往復バス料金は2100円です。

沢渡~上高地バス停留所

上高地から戻る際にも、季節によっては上高地バスターミナルに大行列が出来ますが、沢渡方面の方がバスに乗りやすいように感じます。あくまで個人的体感ですが。

上高地ー涸沢 コースタイム

上高地バスターミナル(標高1500m)から涸沢(標高2300m)までは標高差で800m、距離15km、コースタイムは6時間10分(休憩なし)です。

06:20上高地バスターミナル -1時間 -7:20明神分岐 -1時間 -8:20徳沢 -20分 -8:40新村橋 -50分 -9:30横尾 -1時間 -10:30本谷橋 -1時間10分 -11:40ガレ -50分 -12:30涸沢ヒュッテ

上高地~涸沢間

特に上高地から明神、徳沢、横尾までの約10kmのほぼ水平の遊歩道歩きが精神的に辛い。体力的にはコースタイム通りに歩けば小学生でも全く問題なく歩けるでしょう。

登山になるのは横尾から先。涸沢までのコース上に危険個所はありません。

明神、徳沢、横尾などの各ポイントはそれぞれイワナやソフトクリームなどが名物。食を楽しみながら歩くのも楽しいコースですね。長男と歩いた時には全てのポイントで食事をとりながら、8時間近くかけて涸沢までノンビリ登ったことがありますが、それもまた楽しい思い出です。

登山届は上高地バスターミナルで

上高地バスターミナルを下りるとターミナルの端、トイレの横に登山案内所があり、登山届の提出口が備えられています。涸沢までの気軽なハイキングと思っていても、思わぬ怪我や病気もあり得ます。必ず登山届を提出してから出発しましょう。

過去に涸沢を目指して歩いていたら、いつの間にか上高地に戻ってきてしまったという方と会ったことがあります。恐らく徳沢園手前の分岐を間違えられたのだと思いますが、地図を持っていなかったようです。紙の地図や登山地図アプリは必需品です。

 

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