【雪山登山】天狗岳・雪の北八ヶ岳日帰り登山

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最終更新日 2023-12-052022年1月、雪山登山の入門コースとも言われる北八ヶ岳・天狗岳へ行ってきました。

天狗岳は毎年冬に歩く山。シーズンの雪山スタートの頃に歩きたくなる山。ちょうどいい距離、強度、そして雪山の美しさが詰まったこの天狗岳に呼ばれるように今年も行ってきました。

YouTube【天狗岳雪山登山の記録】

この山行では珍しく最初から最後まで映像を撮ってみました。

 

単独登山の様子を撮るための強い味方として新しく購入したカメラは360度カメラ「Insta360 ONE X2」。このカメラで撮影するのが新しい体験となっています。

もう一つのカメラとして使っているDJI Pocket2はこの日レンズが曇ってしまって映像はボヤってしていますが、写真だけではわからない臨場感が確かに残せるのは映像の面白さだなと思います。

登山口・唐沢鉱泉へ、不思議な巡り合わせの場所

天狗岳の主な登山口は2つ。1つは渋の湯、もう1つは今回の登山口である唐沢鉱泉。どちらからもアクセスしたことがありますが、渋の湯は入場出来る時間が決まっているため過去に1度使ったのみ。天狗岳へ向かう時にいつも使うのは唐沢鉱泉。

中央自動車道「諏訪インター」を下車、国道152号から縄文の道を経由して目的地である「唐沢鉱泉 八ヶ岳秘湯の宿」を目指します。

 

到着したのは日の出前。すぐに出発したかったものの眠気に負けて少し仮眠をとる事に。

起きた時には唐沢鉱泉手前の駐車スペースはすでにいっぱい。雪は普段よりも多いようです。

駐車場から少し上がったところにあるのが唐沢鉱泉。過去にエンスト、車のキー紛失で助けてもらったことがある宿です。そして今回も下山後にトラブル・・・何だか唐沢鉱泉とは不思議な縁でつながっているような・・・・トラブルについては最後に。

北八ヶ岳・天狗岳へ

岩場となだらかな山容あわせもつ天狗岳

天狗岳は北八ヶ岳にある登山入門の山とされている山。無雪期はもちろんのこと、積雪期の雪山入門の山としてもとても人気の山。天狗岳は標高2,646mの東天狗岳と2645.8mの西天狗岳の二峰の総称。麓には人気の山小屋として有名な黒百合ヒュッテも通年で営業されています。

登山者のアクセスが最も多いのは渋の湯から黒百合ヒュッテを経て東天狗岳へ向かうルートでしょう。

八ヶ岳は主峰の赤岳や阿弥陀岳からなる急峻な岩場を特徴とする南八ヶ岳、なだらかな山容が特徴的な北八ヶ岳の2つの山域からなります。天狗岳は北八ヶ岳の中では岩場もありなだらかな山容もそなえる1度で2度美味しい山。毎年雪山初めの時期に向かうのはそういう特徴が魅力的だからでしょうか。

唐沢鉱泉から西尾根へ

唐沢鉱泉の駐車場には簡易トイレが設置されていますが、冬期のこの時は閉鎖されていました。何度も通っているので手前のコンビニで行ってきたので問題なし。

登山装備を整えて出発です。

今回から導入した登山ソックスはダーンタフのマウンテリニアリング マイクロクルー エクストラクッションを着用。

フカフカの靴下でとても気持ちいい。

インジンジのライナーと2重履きです。

林間からの月を見ながら登りましょう。

登山道上の雪はいっぱいあるけれど、木々の雪は溶けている。暖かかったのかな前日?少し触れるとバサーっと雪が頭の上から落ちてきて首筋がヒヤッと。

林間の中をジグザグに登っていく。しばらく行くと西天狗岳への分岐に到着。

分岐に出ると尾根を吹く風が体を冷やす。アプローチの手袋がいつも迷う所ですが、氷点下10度を下回るけれど風のないような場所ではウール手袋が一番だなと最近思っています。モンベルのウールトレールグローブを使用しています。

西尾根から展望地、西天狗岳へ

西尾根は風通しのいい尾根筋の歩きが続くルート。結構寒い。樹林帯の中を一直線に徐々に標高を上げながら登ります。

雪の量もどんどん増えてくる。

樹林の間から中央アルプス?

樹林帯を抜けると周囲を見渡せる展望地へ。ここで360度カメラでグルっと撮ってみました。

遠くに南アルプス。山並み美しい。長い樹林帯を歩き切って到着するこの展望地での景色はとっても好きです。

さらに歩みを進めるとグングンと近づく西天狗岳。

見えるのは北アルプス?中央?OLYMPUS OM-D EM1MarkⅢと12-100Proレンズで切り取り世界。真っ白。

このレンズがキットレンズになるなんて!最高です。マイクロフォーサーズのこれからにまだまだ期待したい。

西天狗岳の取りつきから元来たルートを振り返る。この登りも雪が多かったり岩場露出していたりとその年や時期によってマチマチ。この日は締まった雪が量もしっかりあってとても登り易かった。

山頂まであとわずか。猛烈な風が吹く。

西天狗岳山頂到着。寒すぎて標識撮って東天狗へ。

雪が多い多いと言われながらも山頂標識は丸まる見えていました。

美しいアーチをたどり東天狗岳へ

東天狗への斜面を下っていくと風を受けなくなってようやく一息つけます。

西天狗から東天狗のこの曲線が美しい。

一旦鞍部に下りてからまた登り返し。西天狗を振り返るとこちら側からは北八ヶ岳らしいなだらかな山容。

東天狗登頂。

お疲れ様です。黒百合ヒュッテ方面から東天狗へ向かう人の方が圧倒的に多い。

東天狗岳山頂直下にある岩峰が「天狗の鼻」のように見えることで天狗岳の名前の由来になったとも言われているよう。

東天狗から黒百合ヒュッテへ

西天狗からの下りの美しいこと。

さあ黒百合ヒュッテへ下ります。

東天狗への登りはいつ見ても辛そうなのです。美しいけれど。

風が雪を吹き飛ばします。

複雑な模様

右に西天狗岳、左に東天狗岳。無事に下ってきました。

ご褒美は黒百合ヒュッテのビーフシチュー

黒百合ヒュッテは大人気。ここでテン泊は快適そう。一度してみたい。

黒百合ヒュッテで楽しみにしているのはこれ

じっくり煮込まれたビーフシチュー!1600円なり。ゴロゴロのお肉がとろけて美味しい!

身体を休めてからさあ下山です。映像で下山自撮りを撮ってみましたが360度カメラだとそういうことも簡単にできるので面白い。今回も山に行かせてくれた家族に感謝。

唐沢鉱泉からの下山時に車がストップ

走るように唐沢鉱泉まで降りてきた後、元来た道を車で戻っている最中。ふと道の横で動くものを見たと思ったら・・・

あーっと!林道の脇の雪だまりに突っ込んでしまいました・・・。タイヤがスリップして全く動かない。道は塞いでいなかったので他の登山者の車には迷惑はかけませんでしたが、2時間待機して保険で車を引き揚げてもらって何とか事なきを得ましたが、一瞬の気のゆるみが事故につながりますね。気を付けないといけないと改めて痛感しました。

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