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【北八ヶ岳・天狗岳】登り初めは青空遠く/黒百合ヒュッテで熱々のビーフシチュー

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最終更新日 2023-12-052021年の登り始めは北八ヶ岳の天狗岳を唐沢鉱泉から班時計周りで周回してきました。雪山歩きの楽しさがギュッと詰まった山として毎年雪が降れば必ず訪れる天狗岳。日本列島に強い寒気が入り込んだ2021年1月の天狗岳登山の様子を紹介したいと思います。

唐沢鉱泉から西天狗・東天狗を周回

氷点下10度/ジンジンする手に冬山を感じる

年末から強い寒気が入り込んだ日本列島。日本海側では大変な大雪となって被害も出ていますが、少し南へ下がった八ヶ岳は全体として雪不足なようです。中央道諏訪インターを下りて下道を進む途中にも雪は殆ど見る事がなく。それでも車内の気温計はグングン降下を続け、唐沢鉱泉へ続く山道に入ったころには氷点下10度を記録。一歩車の外へ出るとあっという間に手先がジンジン傷んできてああ冬山に来たんだと実感出来ます。

唐沢鉱泉へまでの道はもちろん凍結。冬タイヤの4WDかチェーンを履いていないと危険でしょうね。すれ違って降りてくる車がズズーっと横滑りしてきたのにはヒヤッとしましたよ。

唐沢鉱泉下の無料駐車場へ車を停め出発です。冬期間は駐車場に設置されている冬トイレが使えると思っていましたが、鍵がかかっていた?ようです。女性の登山者は唐沢鉱泉へトイレを借りに行っていたようです。

ではまずは西天狗岳に向かって出発です。唐沢鉱泉を横目に右手に向かうと西天狗への西尾根登山口。左手へ向かうと黒百合ヒュッテ方面へ。今回も西尾根から西天狗岳~東天狗岳~黒百合ヒュッテの周回コースを選択。例年この時期のスタート付近は凍結していることが多くチェーンアイゼンなどが有効ですが、今年はツボ足で十分でした。

じっとしていると手はジンジンと激しい痛みが襲ってきますが、モンベルのシャミースグローブのみで歩き始めます。歩き始めれば暖かくなってくるはず。

日の当たらない樹林帯。サクサクと雪の上を歩く音が静かに響いて気持ちがいい。寒さから?木々の上に積もった雪は降ったまま凍ったかのようなフワフワサラサラな状態。時折頭から首筋にかけて雪が降りかかりヒンヤリした感覚に驚かされます。雪山独特の感覚が嬉しい。

西尾根との分岐点を過ぎると次第に木々が真っ白に。雪の量はさほど多くないものの気温の低さからでしょうか。木々の間が薄っすらと白いベールに包まれたように見えて美しい。

しばらく登っていると右手から日の光が射して。

第一展望台・第二展望台~西天狗岳へのアプローチ

白く凍った樹林帯を歩いていくとパッと目の前が開けて第一展望台へ到着。青空は迎えてくれなかったけれど、空気は澄んで赤岳に強い風が吹き付けているのも手に取るようにわかる。何もかも凍り付いています。

御嶽山?麓の街には雪がまったくありませんね。

第二展望台の手前で若干緊張する箇所があるのですが、今回は吹き溜まりになることもなく問題なく進みました。目の前には西天狗が迫ってきます。先行する方々が取りついているのが見えます。

第二展望台から少しだけ下って登って。

さて西天狗岳の登り。雪の少ない今年は地面が露出していてアイゼンの爪を引っかけてすっころばないように慎重に。キンキンに凍っていて気持ちい。さすがに風も強まって。

振り返ると少し前に歩いた道が真っ白に。これは青空は期待できないか。

登り始めから2時間半ほどで西天狗岳山頂到着。誰もいません。冬に山頂標識が根元から露出しているのは初めてかも。風も強いのですぐに移動、東天狗岳へ向かいます。

東天狗岳へ

東天狗には数人の登山者が見えています。一旦下って登り返し。ここも地面が露出していて雪が少ない。

登ってる登ってる。

もう東天狗岳山頂間近。西天狗だから東天狗は15分ぐらいでしょうか?振り返ると西天狗へ向かう人が一人。

東天狗岳山頂。珍しく撮ってもらいました。ジッとしていると流石に寒くて顔が(笑)。

この日の主な装備

稜線に出たのでウェアを一枚足そうかと思ったのですが、ほぼ無風だったので歩き始めから来ていたフロウラップのままで進みます。最後までシェルジャケットを着ずに歩きました。汗をかくこともなく寒くもなく。歩くペースもゆっくりではあったのですが、レイヤリングがハマった日でした。

上半身(肌に近い方から) 下半身(肌に近い方から)
ファイントラック/ドライレイヤーウォーム ワコール/CW-X スタビライクスモデル
ミレー/キャスター ウール ジップ ロングスリーブ モンベル/スーパーメリノウール EXP. タイツ
ファイントラック/フロウラップフーディー ノースフェイス/バーブパンツ
ファイントラック/エバーブレスアクロ(未着用) ミレー/ティフォン50000ウォームトレック
休憩時 マウンテンハードウェア/コアストラータジャケット

ザックは山と道MINI、サコッシュはasobitogear、グローブはブラックダイヤモンドソロイスト、登山靴はスポルティバG5、ソックスは新しいものを試してみました。これがとっても良かったのでまた後日詳細を。

硫黄岳方面。爆風っぽいですね。

赤岳。

そうそうジッとはしていられないほど寒いので下ります。風もあるので氷点下20度ぐらいでしょうかね?

黒百合ヒュッテでビーフシチューが待っている!

さあ東天狗から向かうのは黒百合ヒュッテ!この時期に楽しみにしているのはビーフシチューです。

どんどん上がってきます。黒百合へのルートも雪が少なくて別の山のようです。

こんなに木々が露出しているのは初めてかも。

天狗の遊び場を横目に振り返る。

メルヘンな道。

黒百合ヒュッテ到着です。登り始めから3時間半ぐらいですね。このルートは冬山としてもとても歩きやすい。爆風の中でとんでもない苦行になったこともありましたけどね・・・。こと冬山は歩き慣れているからと言って舐めないようにしないといけませんね。

さてさて黒百合ヒュッテ!ビーフシチュー!小屋の中はアイゼンは外しましょうね~入って奥がストーブも置いてあって暖かいのですが、あえて人のいなかった右手の売店スペースでいただきました。

 

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1600円だったかな。熱々です!写真みていてももう一度行きたくなるぐらい美味しかった。しかし火の気のない売店で一人食べていると寒かった・・・(笑)冬山には停滞時の保温着が必需品ですからね。

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最後の締めは唐沢鉱泉でお湯に!

今回の登山の目的は達成できたということで、後は走って唐沢鉱泉まで戻りましょう。大体30分~40分ほど雪の上を走るというか滑って戻ります。

下山路が長いと飽きてきますが、雪の下山はあちこち綺麗で素敵です。

さあ目の前に赤い橋が見えてきたらゴール。鉱泉についたらお湯につかって疲れをとります。

あれ?朝はカーテンしてなかったのに??何だろう??

ううううう・・・何と!水不足のため入浴出来ない・・・唐沢鉱泉とは何かと縁がないのです・・・。次はかならず入れますように。それまで楽しみは取っておくこととしましょう。

冬山の定番・北八ヶ岳天狗岳

2021年1月前半の北八ヶ岳・天狗岳登山でした。2020年の登り納めは例年よりも雪の多かった伊吹山でしたが、何となくこの2座を登ると冬山シーズン突入というのが自分の感覚です。今年はコロナ禍ということでリスクの高い山域での登山は控えめにしようと思っていますが、さてどうなることでしょう。

危険個所もほとんどない天狗岳登山。雪山初心者の方向けの山と言えますが、とはいえ初めは経験者の方と歩かれることをお勧めします。余裕を持ちながらの安全登山の方が楽しさは倍増すると思います。

登山届は唐沢鉱泉建物前か事前提出を

登山届は必須です。唐沢鉱泉の建物前に黄色いポストがあります。もしくは「コンパス」などの電子申請で事前に提出がおススメですね。

 

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