雪山登山にも牡蠣キャンプにも「防寒テムレス」は役に立つ

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最終更新日 2023-12-05牡蠣につられた方、ごめんなさい・・・。今回の主役は牡蠣を持つ手に装着した青い奴です。

兵庫県姫路市に本社のある「ショーワグローブ」製の青いゴム手袋の株が個人的に急上昇している。

防寒テムレス

パッと見だと魚屋さん?という感じのこの手袋。

正直、一家に一つ防寒テムレスがあってもいいかもしれないと感じている。

今では黒いのも出ています。

こちらの防寒テムレス自体は少し前に購入済み。すでに以前よりよく聞いていた雪山での有用性を試すため雪山でも何度か使っています。合わせて先日の志摩キャンプ場での牡蠣キャンプでその実力を再確認。

まだまだ間に合う牡蠣キャンプ時期の必須アイテムとして間に合うよう、急ぎ記事をアップすることにしました。

防寒テムレスがあると牡蠣キャンプが快適

三重県志摩半島は牡蠣で有名です。半島のいたるところに牡蠣小屋があり、大変低価格で牡蠣を食べることが出来るのですが、地元の鮮魚店に行くと、時期により変動するものの、大きめのセル牡蠣が1つ100円前後で購入出来ます。この週末は1つ90円でした。

軍手で牡蠣を扱うのは危険

牡蠣の殻はゴツゴツしているのと、鋭く尖っている部分もあるので、よく軍手を使うように言われます。しかし綿の軍手は牡蠣の殻に付着する水分で濡れていきます。殻開けをしていると次第に指が冷たくなってきます・・・。

その点、防寒テムレスはゴム手袋としての「防水性」はバッチリ。快適。

薪で牡蠣

さらに焼いた牡蠣を手に持つと、殻の隙間から熱湯となった牡蠣の汁がこぼれだします。これが超熱い!軍手ではとても難儀していたのですが、テムレスならば全く心配ありません。快適!

案外熱にも強い(個人的見解)

「防寒テムレス」という名のように「防寒」性能は折り紙付きなのですが、薪を燃やした炎で牡蠣を熱して食べていたので、炎の飛び出すところへ手を突っ込んで牡蠣を取ることに。もちろん一瞬ではあるのですが、焦げることもなく無事でした。熱せられた殻を持っても大丈夫。案外強いです。※ただ、公式には熱には弱いとありますので、ご使用方法はくれぐれもお気をつけください。

非常に高い柔軟性からくる操作性の良さ

牡蠣の殻を剥くには牡蠣剥き用のナイフを使うのがとても効率的です。ピンからキリまでありますが、500円程度のもので十分だと思います。おススメはこちら。

私は近所の調理器具用品店で購入しました。昨年まではナイフを使っていたのですが、誤って手を切ってしまう恐れがあり、とても慎重に恐る恐る剥いていました。今年は刃先も丸い専用ナイフを使うことで、安心。

問題はナイフを扱えるだけの操作性をテムレスが保持しているか。結論としてはとても柔軟で快適。

公称では氷点下60℃でも硬くならないとか。秘密はポリウレタン製手袋だから。ただ、氷点下60℃だと指が全く動かせなくなると思いますが・・・。

もちろん牡蠣むき以外に、冬キャンプの洗い物の冷たさからも逃れられる

冬キャンプでは使った後の食器などの洗い物は堪えますね・・・テムレスがあれば水程度なら全く冷たさを感じません。牡蠣キャンプをする予定がないけど、冬キャンは好きという方にも防寒テムレスはおススメです。

今回50個の牡蠣を食べたのですが、とてもスムーズに剥くことが出来、牡蠣汁熱湯シャワーのストレスもなく、本当に良かったです。さすが公式におススメ使用環境として水産業が明記されているだけのことはあります。

今シーズン牡蠣キャンプに行かれる予定の方で、まだ防寒手袋と牡蠣剥きナイフを持っていない方、購入されるときっと幸せになります。

防寒テムレスがあると雪山登山の補助グローブ選びは安心

さて、この手袋をなぜ購入したかというと、元々は牡蠣キャンプのためではありません。

噂ではよく聞いていました「雪山で防寒テムレスがいい」ということ。

1つには、牡蠣でもあげたように、操作性の良さという点があることは間違いありません。森林限界以上を歩くような場合の雪山グローブの多くは、保温性重視で操作性は若干悪くなってしまいます。その点防寒テムレスなら装着したままアイゼンもストレスなく着け外しが出来そうです。

手汗を出来るだけ防ぐことが雪山では肝心

どれだけ冷える雪山を歩いていても、体からは熱が発散され、末端である手足先でも汗が出ます。

しかし、雪山で濡れるということは致命傷になるため、ウェアや小物類も蒸れを解放するための透湿性が重視されます。

「防寒テムレス」の名称は恐らくこうだろうと思います。
「防寒+手蒸れ(テムレ)+レス」
要は、防寒でありながら、透湿性の高さから使っていても手が蒸れて冷えることがないだろうということですね。

公式HPより引用

しかしテムレスでも実際には手汗で濡れます。と言っても、裏起毛のロフトもしっかりあるため、濡れを感じにくいということはあると思います。ただ、抜群の透湿性かというと、そうとは言い切れません。

肝心の保温性は

私は手がとても冷えやすいタイプ。吹雪く1月の伊吹山では全く問題なく使えました。氷点下10度程です。

しかし、西穂高岳などになるとテムレスだけでは耐えられませんでした。氷点下15度程度でしょうか。個人差が大きいので何とも言えませんが、氷点下10度を下回るとテムレスだけでは辛いかもしれません。使用温度については数値よりも個人の感覚を大事にした方が良さそうです。

メイングローブを濡らさずに済む、コンパクトで軽量な防寒テムレス

私の持つブラックダイヤモンドのソロイストは残念ながら防水ではありません。

テムレスの出番としては、メインのグローブを取り出すまでのつなぎとして、またはテン場についてテントの設営でどうしても雪に沢山触れないといけないような場面で装着するといったところかと思います。西穂山荘前でテント設営時に使いましたが、全く水分がしみてくるようなことなく、とても快適でした。

ボツボツの滑り止めが雪の斜面でもグリップになる

雪山ではラッセルしながら斜面を登っていくことがありますが、テムレスの全体に施されている滑り止め加工が案外よく雪を掴んでくれて良かったのです。地味に便利。

テムレスロゴの独特のダサさはご愛嬌〜魅力はその価格!

いいことづくめの防寒テムレスですが、いかにもなゴム手袋の概観と、雪山に魚屋さんが登場したかのような青色、そして極めつけは手首部分にある商品ロゴ・・・ダサい(笑)

ロゴは除光液などで消せるということですが、どちらにしろゴム手袋感は隠せません。それでも、雪山ですれ違う人の中で確実にに「テムレス派」が増えているように感じますから、そのうちテムレスつけていない方が好機の目で見られるようになるかもなんて(笑)たしかに便利なんですテムレス。

牡蠣剥きと雪山登山で同じものが必要になるとは思いもよらずですが、いい買い物をしたと思います。

そして、最後になりますが、その最大の魅力は価格の安さ。冬グローブが1万円以上するのは当たり前な中、テムレスは送料込みでも約1,500円。安すぎる。

どうやら耐久性も高いようです防寒テムレス。 改めてですが、一家に一つあっていいと思います。

 

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  1. CISCO

    何かと話題のテムレス、改めて紹介を見るとやはりメリットしか無さそうですね!
    ダサい事をのぞけばw

    前々から気になっていた商品なので早速、リンクから購入しときます!