【登山装備】晩秋北アルプス・雨のテント泊~秋山装備は難しい

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「百の頂に百の喜びあり」

「日本百名山」の著者であり登山家である深田久弥が残した言葉として有名です。

私も登るたびに喜びは感じるのですが、「あっまた手袋忘れた!」とか、ペース配分がうまくいかなかったり、栄養補給で失敗したり・・・「百の頂に百の反省あり」が実感です(笑)

2019年10月14日~15日で晩秋の北アルプスをテント泊で歩いてきたときも「秋山装備は難しい」とあらためて痛感しました。

ちなみに上の写真、テントどこにあるかわかりますか?オレンジの我が家。ポツンと一軒家です(笑)

晩秋北アルプスの雨は冷たかった

当たり前ですね(笑)

今回の登山概要
・1日目:上高地~涸沢(テント泊)
横尾から雨、テント設営中も雨~その後も振り続ける
・2日目:涸沢~奥穂高岳~吊尾根を歩いて前穂高岳~岳沢~上高地
晴れ・奥穂山頂付近は霜柱・氷

北アルプスの10月半ばと言えば、もういつ雪が降ってもおかしくないという時期。今回は事前の予報では1日目が雨、2日目が冷え込むということで、アイゼン・ピッケル装備の方も見ましたし、決して間違っていないと思います。

初日が確実に雨ということでそれなりに対策をしていきました。しかし、晩秋の北アルプスの雨に2時間以上濡れ続け、涸沢に到着後は土砂降りの中をテント設営。テントに飛び込む時には体はビッショリ濡れ、濡れた衣類が体を冷やし・・・辛かった。

小屋泊登山者だけが使える「乾燥室」(濡れた衣類などを乾燥させることの出来るストーブなどの設置された特別の部屋)がこんなにも羨ましかったことはありません。

以下、装備を中心に振りかえりながら、良かった点や反省点について書いておきたいと思います。

雨降り前提の晩秋北アルプステント泊装備

まずはウェア関係から振り返り。

ずっと履き続けられる防水透湿パンツ ミレー「ティフォンシリーズ」

上高地への長野県側入り口となる沢渡バスターミナルに到着した時、すでに一時的に強い雨が降り始めていました。

私は家から登山ウェアを着ていく派なのですが、予報よりも雨が早まりそうだと感じ、駐車場でノースのバーブパンツを脱いでミレーの「ティフォン50000ウォーム ストレッチパンツ」に履き替えました。

いわゆるゴアテックスのレインパンツも2種類持っていますが、今回選んだのは防水ながら高い透湿性を備えたミレーのティフォンシリーズ。結局就寝時も含めて下山まで履き続けました。

どんなに透湿性があるゴアテックスでも、雨からの濡れに加え、強度の高い登りが続けば汗で内部から濡れて来るものですが、このパンツではそういうことを感じたことがありません。防風性もあるので穂高の稜線に出ても安心感がありました。そしてとっても柔らかい!ザイテンの岩場でも足上げスムーズでした。

ただ、気温の低くなった秋山だからこそ汗濡れが最小限だったとも思います。夏山で着っぱなしで使用したことはありません。

反省点:脱いだバーブパンツは着ることなく荷物に。でも着替えとしてはパンツはいるし・・・。今後要件等。

濡れているのに温かい ファイントラック「スキンメッシュ」

これからの時期は必需品だなと改めて再認識した「スキンメッシュ」やっぱり優れものです。

雨の中の涸沢までの登り

1層目:地肌にスキンメッシュ
2層目:ベースとなるウェア(マムート)
3層目:ゴアテックスのレインウェア

ごく一般的なレイヤリングで歩きましたが、かなりペースを早めて歩いたこともあり(上高地から涸沢まで3時間台)、涸沢に着いた頃には2層目のウェアは雨の浸入と汗蒸れでビショビショに濡れてしまいました。

夏ならば少しぐらいの濡れはテント内で渇いていくこともありますが、今回はどんどん体温が奪われていく感じがしたので、テントに入ってすぐに脱ぎ、しばらく半袖スキンメッシュのみで過ごしました。

気温10度ほど、汗濡れしているはずのスキンメッシュは「全く濡れてない?」と感じられるほど快適。逆にほんのり暖かさを感じるほどでした。

登りでハイペースが予想されるとき、腕を露出して体温調節することがあるので今回は半袖を選びました。もう少しゆっくり歩く時などは長袖のスキンメッシュの方が時期的には適しているのかなと思います。

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュ® ロングスリーブ (メンズ/長袖 アンダーウェア Tシャツ) FUM0411

傘を持っていけば良かったかな

山に傘を持っていく人、増えている気がします。

どんなにレインウェアの性能が高まろうと、長時間雨にあたっているとどうしても浸水保水してきます。そんな時でも傘があれば防げるだろうなと思います。

中には100均などに売っているビニール傘を普通にザック横に差している人もいますが、今は登山用の軽量コンパクトな傘が結構売っていますね。

私は傘は使ったことがないのですが、上高地ー横尾間などでは傘は便利だろうなと思います。買おうかな。

ファイントラック「フロウラップフーディー」の安心感

今回も大変お世話になりました(笑)

着っぱなしでいられるソフトシェル。防風にも防寒にもなり、撥水性も高い。レインウェア替わりにはなりませんが、中途半端な秋山時期にも非常に重宝しました。

このフロウラップ。夏には防寒着に、冬にはハードシェルの下にとオールシーズン使っています。今回も2日目はずっと着っぱなしでした。

雨・秋山装備 ウェア関係まとめ
・レインウェア類は事前の撥水、防水能力チェック。
・傘も場合によっては効果的
・スキンメッシュは必需品
・上下着替、靴下替えは忘れずに
・ファイントラック「フロウラップ」は本当に快適(笑)←このウェア大好きです。
・テント泊での保温着としてダウンジャケットやフリース必携

濡れは場合によっては低体温症などの命に関わる恐れも。可能な限り濡れないようにしつつ、テン場などに到着したら早めに着替えることに注意が必要。

続いてテント、寝具関係。
秋山時期は気温や天候の予測が難しいです。場合によっては雪ということもありうるので、極端にオーバースペックで重量増にならないようテント泊装備を準備しました。

濡れに強いダウンシュラフ ナンガ「UDD380DX」

ナンガと言えばシュラフ表面に撥水生地を使って濡れからダウンを守るオーロラシリーズが有名ですが、こちらは羽毛自体に超撥水加工を施して水濡れ対策をしたUDDシリーズ。

「UDD380DX」は快適使用温度が3度、下限が-2度。温度帯としては最適な選択でした。

ただ、一晩中降り続いた雨。テント内もある程度浸水があり、翌朝ダウン表面はかなり濡れていました。ある程度の濡れは想定内ですし、1泊なので濡れても気は楽ですが、2泊3泊ということになると不安です。

反省点:重くなるけどザックカバー持っていけば良かったかも・・・

下半身の保温にモンベル「スーパーメリノウール M.W. タイツ」

テント泊の保温着としてよく出されるのがダウンパンツですが、私は持っていません。厳冬期テント泊でもダウンパンツの必要性を感じたことは過去にはありません。

今回は厳冬期でもありませんし、テント内の保温着としては「モンベル スーパーメリノウール M.W. タイツ」を使用しました。

ザックの防水パックの中に入れておき、テント到着後に先ほどのティフォンパンツの下に履きました。冬期には初めから履いて登るのですが、嵩張らず軽量なので秋山の保温着としてもいいんだなと思いました。

寒さに対しては個人差が大きいと思うのですが、私は足先が冷えやすいので、ダウンシューズを持ち込むようにしています。今回も持っていきました。色々経験しながら自分に合う保温方法を見つけるのがいいですね。

ボトムの浸水対策をしなければ・・・ファイントラック「カミナドーム」

ファイントラックの山岳テント「カミナドーム1」のファーストロットを使っているのですが、今回初めてちょっと深刻な浸水状態になりました。

もともとボトムには非常に薄い66ナイロンリップストップ生地というものが使われており、本当にペラペラです(笑)その分軽量、コンパクト。冬期でも使えるオールシーズンモデル。

降り続く雨、設営場所を岩の上でなく小石交じりの場所にしたことも水はけが良くなかったのかもしれませんが、翌朝テント内には水がかなり溜まっていました。現在防水処理を検討中です。出来たらまた書きたいと思います。

浸水テント内でも暖かく眠れた「エクスペド ダウンマット」

浸水したテント内でも暖かく安心して眠れたのは、エクスペド「ダウンマットウィンターHLウィンター」のお陰です。

夏場にはハーフサイズのエアマット、足元はザックというような組み合わせなのですが、もし今回その組み合わせで行っていたら辛かったと思います。

冬場に使うダウンマットですが、エアマット内にダウンが封入されているので、暖かさが違うという点と、嵩が10cm近くあるためテント内で浮き上がるような感じになり、結果として浸水からシュラフや体の濡れを防ぐことになりました。

この商品、非常に品薄になることが多いので、見つけた時に買っておくのが得策です。

最後にその他

荷物を雨から守る シートゥーサミット「ウルトラシルナノドライサック」

今回のザックは「山と道 MINI」。これまではザックカバーを常に持ち歩き、雨が降ってきたらザックの外側に被せるというごく普通の雨対策をしていたのですが、秋山でテン泊装備が少しでも濡れてしまうと命の危険を感じるので、ザック内の荷物全てを防水パック内に収めることにしました。

選んだのは超軽量なシートゥーサミット「ウルトラシルナノドライサック」

シートゥーサミットのドライサックにはいくつものシリーズがあり、ナノドライサックはその中でも超軽量。サイズも豊富で今回選んだ35Lタイプは46ℊです。

シートゥーサミット「ウルトラシルナノドライサック」サイズと重量
1リットル=13g
2リットル=16g
4リットル=19g
8リットル=24g
13リットル=28g
20リットル=36g
35リットル=46g

結果、荷物濡れは完全に防ぐことが出来ました。2日目に濡れたテントを回収した後は、ダウン類を入れたドライサックとは別にするなど、ザック内の荷物の分別にも役に立ちました。

反省点:ザックカバーは使わなかったのですが、ザック自体が若干保水してしまいました。内と外から濡れ防止が必要ですね。ちなみにザックカバーもシートゥーサミットを使っています。

必要量のモバイルバッテリー

信頼のおけるもの、必要な容量のもの。大きなモバイルバッテリーから小型軽量なものに交換しました。1泊であればスマホ、ヘッドライトの充電には十分です。

必需品!ジップロックとビニール袋

絶対必要。

色々な経験をしながら「次はこうしよう」と考える楽しさ

見出しの通りです。

今回も雨の北アルプス秋山登山で色々な経験をすることが出来ました。何度も歩いたことのあるルートですが、毎回違う発見、違う経験が出来るのも登山の楽しみかなと改めて感じました。

色々失敗をするけれど、そこから次はどうしようかと考えるのが登山の醍醐味の1つなのだろうと思っています。またそんな思考の時間がとっても楽しい。冒頭の「百の頂に百の喜びあり」という言葉には、登る時だけでない山の楽しみ・喜びがあるんだという思いが含まれているはずだと思います。

取り合えずまた装備の見直しをして、もうすぐやって来る雪山シーズンに、そして来年の秋山シーズンに備えてみたいなと思います。

 

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