鷲羽岳・水晶岳へ新穂高からテン泊ピストンーー三俣山荘を目指せ(1)

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お久しぶりの投稿です。とっても元気ですが、皆さんどうお過ごしでしょうか?

海の日3連休、キャンプに山にと計画を立てていた方も多かったと思いますが、信州や南北アルプスなどは生憎の天気となってしまいましたね。かくいう私も3泊から4泊の北アルプス縦走を計画し、12日の金曜日は有給を取って準備していたのですが、結果としては1泊2日のテント泊山行に変更することになりました。

決して天気のせいだけではなかったのですが・・・。

今回向かったのは北アルプスの奥地、日本百名山の水晶岳・鷲羽岳。幕営地は鷲羽岳の懐に抱かれるようにして建つ「三俣山荘」。

悪天候の中、予定を切り上げた山歩きとなりましたが、充実した2日間となりました。最新の登山道状況なども記録しつつ、振りかえっておきたいと思います。

時系列から言えば6月の白馬三山テン泊縦走を先に書くのですが、新鮮なネタからということで(笑)。熊に襲われた白馬三山も準備中です。

ここ数年の夏山初めは新穂高からが定番に

振り返ってみると、新穂高から双六小屋方面へ向かうのが、ここ数年の夏山初めの定番となっています。

一昨年は新穂高から残雪の小池新道を直登し、雪渓に落ちたりしながらも双六岳で美しい天の川を楽しみました。昨年は同じく新穂高から双六小屋を経由して西鎌尾根を通って槍ヶ岳へ。何となくこの時期になると一度は向かいたくなる双六方面なのです。

2019年はどうしようかなと考えていましたが、「三俣山荘へ行って名物のジビエシチューを食べよう」という思いに取り付かれ(笑)向かうことにしました。

※結果としてはジビエシチューは食べれませんでした・・・(後述)

新穂高温泉登山口から双六小屋へ

12日の金曜日に有給を取っていたものの、前日の金曜日は次男みぃ君の保育園で遅くまで集まりがあり、帰宅後に2時間ほど仮眠ののちに出発したのは午前1時半前。眠気覚ましにアタリメを食べながら新穂高温泉の登山者用無料駐車場へ到着したのは午前4時を少し過ぎた頃でした。平日ということでガラガラだろうと思っていた駐車場はすでになかなか埋まっていました。到着と同時にブランケットを被って1時間だけ仮眠。本当は午前3時台に出たかったのですが・・・もう無理が出来る歳ではありません。

5時、目覚ましとともに起きだすと、すでに外は明るくなり始めており、近くの車では出発の準備が始まっています。買っておいたお握りを食べながら、登山靴に脚を入れて準備を急ぎます。しかしこの時に痛恨のミスをしていたことに後になってから気が付きます。

雨の新穂高スタート

新穂高の登山指導センターを通過し、双六・笠ヶ岳方面へ向かうゲートをくぐったのが午前5時45分。今日は三俣山荘までの16.7km、コースタイム9時間40分の行程です。

この日の天気予報は雨のち霧・・・連休の予報もよくないからか、大半の登山者は西穂方面へのロープウェイ駅へ向かわれ、こちらの双六方面は人気がない状況でした。

初日だけでなく、2日目も、この時点では3日目も長丁場が続くという想定から、今回は1時間に5分休憩を取るというあまりしない歩き方をすることに。結果としはそれがとても楽に歩くことが出来る要因になりました。

ザックはいつもの「マックパック フィヨルド40」。通常10kg程度に抑えるのですが、今回は2泊以上を予定し、雨による着替えなども多めに準備したことから、15kgほどといつもよりは若干重めの装備となりました。

歩き始めはモワッとした重い空気の中をダラダラと林道を登っていきます。サクサクと笠新道登山口、わさび平小屋を越えていきます。

今回の行程中、水晶岳の山頂まで含め99%は夏道でしたが、初っ端にこんな看板がある場所も。

実際、過去に落ちたことがありますが、生きた心地がしません・・・「落ちるな、落ちるな」と祈りながら、足早に通過します。今回アイゼンは携行しませんでした。

林道通過中も常に雨が降り続け、いよいよ小池新道登山口に到着した頃には雨脚は強くなったり弱くなったり。

小池新道登山口付近から。辺りはガスっていて全く展望はありません。濡れた石で足を滑らせないよう気を付けながら、樹林帯の蒸し暑い空気の中を一歩ずつ上へ上へと足を運びます。

秩父沢の橋は多少の雨ではビクともせず

その最中も雨は降り続いていましたが、頭の中では秩父沢が渡渉になっていなければいいのだけれどということばかり考えていました。

午前7時39分、懸念していた秩父沢出合の橋は全く問題なし。難なく渡ることが出来ました。この後も道が沢の様になっている個所が何か所かありました、靴の仲間で濡らすようなポイントはありませんでした。

キヌガサソウの咲く一帯を抜けて鏡平山荘へ

「新道」と名付けられた道はキツイと言われるそうですが、小池新道に至っては非常に整備され終始歩きやすい登山道が続きます。登山道の脇には高山植物が咲き、「熊の踊り場」と呼ばれる付近だったと思いますが、キヌガサソウが群生していました。

午前9時36分、出発から3時間50分ほどで鏡平山荘へ到着です。

この日は雨だけでなく風もとても強く、とにかく寒い。

鏡平山荘名物のかき氷が販売されていましたが・・・寒すぎて断念。

ここで15分ほどの大休止を取り、次の目的地ある双六小屋へ向かいます。ちなみに鏡平山荘のトイレは改修中。今回は綺麗な中トイレを使わせていただきました。協力金制です。

濡れた身体が稜線の風で冷やされる

今回、「ヤマテン」でも「寒い」という事前予報が出されており、夏山ではあまり着ない「ファイントラック スキンメッシュ」を着用。結果大正解でした。ヤマテンの予報は当たり風が常に強く、雨に打たれ、結露で濡れた身体を冷やします。そんな時、身体をドライに保つ力が強いスキンメッシュは抜群の効果を発揮してくれました。

鏡平を越えると雪が登山道脇に目立ってきました。

昨年は鏡平山荘から弓折岳への道は雪で塞がれ、通過した当日に雪切りをスタッフの方がしてくださっていましたが、今年はほぼ夏道。昨年は鏡平から弓折岳へのこの登り区間がとても辛く長く感じたことを思い出しました。

そして今年も・・・

本来ならば槍ヶ岳も横目に見えるところですが分厚い雲に覆われ、目に入るのは白い壁のような景色のみ(笑)周りに他の登山者の姿も無く、トボトボと真っ白な世界を1人歩くというまさに修行のような行程でした。

クロユリベンチ付近にはお花畑が広がり始めていました。

アップダウンのある稜線を歩き、それまで真っ白な世界だった辺りの景色がサッとはらわれたと思ったら、目の前に双六小屋が見えてきました。出発から6時間、午前11時45分到着です。

ここで昼休憩の大休止。カレーライス1000円なり。

荷物の軽量化のためにも小屋の食事は出来るだけ利用します。30分以上の食事休憩を取り、本日の目的地である三俣山荘へ向けて出発です。

登山口から双六小屋までに雪上歩行は数回。鏡平から弓折分岐までの途中にあらわれる雪渓の登りが少し長めではあるものの、アイゼン・ピッケルはもう必要ないと思います。危険個所も特になく、小池新道はとても整備された登りやすい登山道です。

双六小屋とテン場はとても居心地がいいと思っています。水は無料。トイレも外トイレがとても綺麗です。初日、三俣山荘までが難しければ、双六小屋で一泊するというのも全くアリだと思います。

三俣蓮華岳を経由して三俣山荘へ

双六小屋での情報によると、三俣山荘までの主なルートである「巻道」は一部雪渓に危険な個所があるとのこと。情報も少なく、アイゼンも携行していなかったので、今回は完全に夏道が出ている「中道」を歩くことにしました。

ガスガスの三俣蓮華岳

双六小屋の裏手から続く一気の登りを上がり切ると、双六岳山頂直下に広がる広い地形が現れます。ここでもガスに包まれながら日本三百名山「三俣蓮華岳」への道を進みます。

午後2時ちょうど、標高2841m 三俣蓮華岳に登頂です。ガスガスの上に強風で寒すぎて、写真だけ撮って数秒で後にしました(笑)

三俣蓮華岳山頂から三俣山荘まで一度一気に標高を落とします。上の写真の通り、結構なガレ場の下りを15分ほど下りていきます。

三俣山荘へ到着~名物ジビエシチューは・・・

下り切り、しばらく緩やかな下りを進んでいくと、前方に赤い屋根のこじんまりした小屋が見えてきました。今日の目的地「三俣山荘」です。

到着したのは午後2時45分。新穂高からちょうど9時間(休憩含む)でした。

早速受付。テント泊は1000円。夕食は名物のジビエシチューを期待していたのですが・・・

実はヘリの故障で荷揚げがされておらず、ジビエシチューだけでなくビールも無いという状況(7月12日現在)。この日、ヘリがテン場近くまで来たには来たのですが、ビールは荷揚げされず。残念ですが代わりの夕食は楽しむことにして2400円(夕食のみ)。

メインはカレー。肉は無く、魚の缶詰が入っていました。

この日だけがどうかわかりませんが、テント泊の受付の際に「乾燥室」の案内もされました。山小屋内に作られていることの多い「乾燥室」では濡れたウェア関係を乾して乾かすことが出来ますが、通常小屋泊の方のみとしているところが多いように思います。私は夕食時に濡れたウェア類を干しましたが、1時間程でしっかり乾燥してありがたかったです。

夕方になってもやっぱりガスガス。テン場は10張り程度だったでしょうか、それぞれ翌日の好天を期待して静かな夜が訪れたのでした。

ちなみに、三俣山荘テント場では、docomo iPhoneの電波は全く入りませんでした。

翌日は鷲羽岳、水晶岳へ。そして悪天予報の中の苦渋の決断と痛恨の忘れ物とは(笑)続きます。

 

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