【登山記録】季節外れの新雪タップリ、赤岳残雪期テント泊 登山〜雪の百名山(2)

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2019年3月16日~17日で南八ヶ岳の赤岳をテント泊で登ってきました。今回は前編(1)の続きです。

前日の降雪も一段落し天気は上々!このまま天候が崩れることなく硫黄岳まで縦走できればと期待したのですが・・・。

好天は朝の僅かな時間だけ、雪山の厳しさを改めて学ぶ登山となりました。

雪の百名山、降雪直後の「赤岳」を登る

午前4時過ぎ、まだ暗い中で起きだしました。気温はそれほど下がらなかったと思いますが、それでも氷点下15度以下だったと思います。テントの内側は結露が凍り、テント内で雪が降り、シュラフカバーの上が真っ白になっていました。

ナンガのダウン(上)、ダウンシューズを履いて寝たので寒さを感じることはなく、星空とテントの写真を撮った後は僅かなガスで雪を溶かして前日購入していたオニギリとビーフシチューを胃に入れて準備を整えます。結局明るくなった6時10分にスタートしました。

行者小屋から新雪の文三郎尾根を登る

行者小屋前のテン場を抜け、樹林帯に突っ込むと、2月には僅かだった雪がドッサリ。前日の降雪がタップリとあるものの、すでにトレースが出来ていました。感謝。

文三郎尾根取り付きの手前付近です。このあたりはサクサクと進みます。風もなく絶好のコンデション。

同時刻に登り始めた数名と一緒に。

雪がしっかり付いた木々の隙間からはちょうど山頂部に日が当たり始めた阿弥陀岳。

アップすると登山道の雪のつき具合もよくわかります。

今回のレンズはOLYMPUSの便利ズーム12-100PRO。広角から望遠まで幅広く使え、画質もカリッとしているのが気に入っています。

徐々に傾斜がきつくなってきます。空に向かって登っていくよう。とは言ってもまだまだ序の口です。

新雪はアイゼンのかかりが悪く、ズズズズと足を滑らせます。

この傾斜を登り切れば少し平坦な地点に到着。少し休憩が出来そうです。

ちなみに鎖はほぼ雪の中。

振り返るとあっという間に標高を上げています。遠くおにぎりのような蓼科山もハッキリ見えました。

右手には中岳と阿弥陀岳。

目指す赤岳方面。空が白く濁ってきました・・・これは天候が持たないか??樹林帯を抜けた後からは西からの風も強まってきました。ここでゴーグル装着です。

文三郎尾根の中でも傾斜のきついあたりでしょうか。しかし中岳との分岐点の標識ももうハッキリと見えています。

まずは文三郎尾根と赤岳と阿弥陀岳を結ぶ尾根の合流点へ到着。出発から約1時間少しで到着です。

文三郎尾根までの1時間ほどの登りはある意味赤岳のこちら側のルートの核心かもしれません。行者小屋から一気に標高を上げるため、斜度もかなりあります。確実なアイゼンワークさえあれば滑落ということは恐れなくていいと思いますが、中には途中で戻られる方もいます。体力と技術を求められる我慢の時間ですね。

文三郎尾根分岐から雪タップリの鎖場付近を越えて山頂へ

文三郎尾根分岐からは赤岳山頂まではもうわずか。もう一つの核心部となる鎖が張り巡らされた岩場を登りますが、2月に出ていた岩場にはしっかりと雪が付き、鎖も殆ど隠されていました。何か所かの細いトラバースを注意しながら確実なアイゼンワークで上へ上へ向かいます。

これまでの違って雪が風に吹かれてカリカリに。アイゼンもよく効きます。

この頃になると空はすでに真っ白に。風も強く吹きつけ、今にも雪が降りそうな天候になってしまいました。

もう少し。

右手には強風に吹かれて雪煙を上げる権現岳。。。美しいです。

 

鎖場を越して振り返ります。しっかり雪がつき、状態も良かったので時間はかかりませんでしたし、不安はほとんど感じませんでした。岩が出ている方がひっかけそうで嫌ですね。

そして最後の一登り。お疲れさまでした、2899m赤岳登頂です。

山頂で記念に撮っていただいたんですが、ちゃんと撮れておらず・・・残念(笑)

鎖と岩場の赤岳山頂への登り。雪のつき方によっては緊張を強いられる箇所ですが、今回は順調に楽しく登ることができました。

暴風が吹き荒れる地蔵尾根を下る

風も強く、天候もどんどん悪化の様相のため長居は無用です。文三郎尾根で下りようかとも思ったのですが、いつものように地蔵尾根で下りる周回コースを取ることにしました。

山頂山荘へは細いナイフリッジになっていました。突然突風も吹くので慎重に通過します。

山頂山荘からは後は一気に下ります。

展望荘も半分雪に埋まっています。個人的にはここの下りがちょっと苦手。崩れやすい新雪の下りをズリズリ滑りながら下りました。

無雪期には左側の崖ギリギリを通過する大きな岩。雪が積もっているので中央をよじ登ってパスします。

もう少し。

展望荘まで下りてくると、地蔵尾根を登ってきたガイドパーティーが数組。ガイドの方が叱咤しているのを聞きながら、次々と登っていくパーティーと赤岳の全貌を写しました。今回の登山中の写真で一番好きな一枚です。

こちらは横岳。ギザギザの山容はとても迫力があります。

巨大なエビの尻尾

シュラカブ

地蔵尾根の分岐まであと少しなのですが、物凄い暴風で先へ進めません。ここはいつも風が通ります。耐風姿勢を取って何とかやり過ごしますが、これから下りる地蔵尾根は下から雪が強烈な風で巻き上げられています。

お地蔵さん。地蔵尾根の分岐へようやく到着。この時は今まで経験したことのないような暴風が下から吹き付けられ、本当にここを下りられるのかと一瞬不安がよぎりました。風がやんだ一瞬ですぐに下り始めます。

地蔵尾根のナイフリッジと奥の阿弥陀岳。

地蔵尾根はいたるところに鎖が出ているのですが、この日はほとんどが雪の下。新雪の下りは怖いですが、慎重に慎重に下りました。

およそ3時間ほどで赤岳山頂を周回。後は我が家を回収して下山するのみです。

撤収をしているといきなり空が黒くなり、雪が降り始め、どんどん強まっていきました。無理をして硫黄岳への縦走をしなくて良かったなと判断しています。

最後に一晩お世話になった行者小屋。また来ます。既に横岳、硫黄岳方面は雪で真っ白ですね。

帰りはアイゼンを履いたまま滑るように赤岳山荘まで約1時間。快適な下山となりました。

赤岳テント泊登山まとめ

実は今回の赤岳テント泊登山、向かう途中で大変体調が悪くなっていることを感じ、やめるか、行者小屋でテント泊だけして下山するかということも何度も頭をよぎりました。恐らくその時にみー君とみぃ君、子ども二人が羅漢していた胃腸風邪にかかりそうだったのだろうと思います。

しかし結果としては何とか赤岳だけは周回コースで登ることが出来ました。ゆったりした行程と、無理はしないと決めていたことで気持ちに余裕が出来たからかもしれません。

コースで言えば、今回は3月残雪期の大量の積雪後ということで全体に新雪が付き、足がズボズボ取られることはありました。それも含め、毎回同じということが絶対にない、毎回学び、反省することが出来るのが登山の大きな魅力だと改めて感じさせてもらうことになりました。

日帰りで登れる山ですが、贅沢にテント泊というのはこれからもやってみたいなと思います。

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