「ゆるキャン△」聖地巡礼?浩庵キャンプ場でファミキャンしてきた
最終更新日 2023-12-05
2018年3月17日~18日、山梨県身延町、本栖湖畔にある浩庵キャンプ場へ行ってきました。富士山近辺のキャンプ場の中でも、最も回数多く行っているキャンプ場です。
こちらは、1000円札の図柄となっていることから、本栖湖の奥に見える富士山の撮影スポットとして普段から人気の場所です。さらに、現在放送されているアニメ「ゆるキャン△」第一話にて、主人公の二人が出会ったキャンプ場ということで、聖地巡礼的な場所になっているとか?かくいう我が家も、ゆるキャン△ファンであるみぃ君の「行きたい!」というたっての願いを受け、普段なら1泊2日ではなかなか行かない富士山方面へと足を延ばして行ってきました。
ちなみに、「ゆるキャン△」で取り上げられたことでこちらのキャンプ場を知った方も多いのか、主人公の1人「各務原なでしこ」が爆睡していたトイレ兼休憩所はちょっとした撮影スポットになっていました(笑)
まさかここが撮影スポットになっているとは・・・世の中何が起こるかわかりません(笑)
時系列原則からいくと、伊吹山、赤岳、唐松岳、志摩オートなどがあるのですが、こちらを先に書いてみようと思います。
目次【お好きなところから】
行先に迷ったら富士山方面へ
実は、浩庵に行くつもりは無かったのです。そもそもキャンプに行くつもりは無かったという方が正解です。気分的には山へ行こうと思っていました。しかし、珍しく土日ともに妻が仕事が休みとなり、4人の予定が空白に。
それならば、とキャンプ行こうか?と打診したのが金曜日の昼過ぎ。この時点で行先が決まっていませんから、「どこへ」ということは書かずにmailを送っておきました。夕方になっても返事が無かったので、我が家的にはこれはokの印だという判断です。
そこで行先を考え始めるのですが、すでに翌日の予約などは取れません。名古屋では桜の開花も近づくほどの陽気ですが、岐阜や長野方面はまだクローズしているキャンプ場がほとんど。三重方面ならばありますが、チェックイン時間が昼過ぎという所が多く、初日が少し間延びしてしまいます。
そうなると浮上するのが富士山近辺になってきます。片道250km以上ありますが、予約なしで早朝から入れるキャンプ場がいくつか。さらに比較的安価。ということで、必然的に?富士山方面のどこかへ行くことで決定。いくつか候補を出してみました。
・西湖自由キャンプ場
行ったことないので、行ってみたい。温泉が横にあるということでポイント高い。
・精進湖キャンプ場
行ったことないので、行ってみたい。どうやら3月17日がオープンの模様。冬期クローズとは知らなかった。
一泊二日ということで、荷物を運ばないといけない田貫湖は無し。ふもとっぱらは風強そうだったので無し。一応この2択のうちどこかへ行こうかと決めました。
最後まで迷って迷って・・・「浩庵」大合唱に負ける
土曜日、出発は午前6時50分。予定よりも50分も遅くなりました。この時点で、実は富士山まで行かずに「くのわき親水公園」「秋葉神社前」の2択も密かに候補に挙がっていました。取り合えず高速に乗って3人に聞いてみると、「浩庵!」の大合唱・・・。みーとみぃ君は浩庵が元々好きですが、「ゆるキャン△」効果ですね。思いのほか高速がガラガラで空いていたので、スイスイと新富士インターへ。まずは精進湖、西湖のそれぞれのキャンプ場を見学しました。しましたが、気が付くと「本栖みち」を浩庵に向けて走っていました。
ゆるキャン△と浩庵キャンプ場
本栖湖の北側に走る「本巣みち」を進み、トンネルの手前を左手に入ると、展望所があり、その先に見えてくるのがキャンプ場を管理する建物です。
冬場だからかわかりませんが、入り口付近に置いてあった屋外トランポリンの姿は見えませんでした。その代わり、太い薪を割るための薪割スペースが確保され、到着した時にも男性二人が一生懸命薪を割っていました。ちなみに浩庵は直火可能ですから、余程太い薪以外は割らなくても燃やせます。
入り口から「ゆるキャン△」ムード一杯
ドアを開けると、受付が。すぐに目に飛び込んできたのは大きなゆるキャン△のポスター。左手には、主人公の志摩リンが浩庵で使っていたのと同じチェア、テーブル、コッヘル、ストーブなどの実物ゆるキャン△セット。
受付にはゆるキャン△の漫画が置かれ、その中で登場した「木こりのろうそく」が販売されていました。
受付ではリピーターには説明は省かれますが、今回初めて「冬の浩庵は初めてですか?」と聞かれました。冬だと何が変わるだろうと考えてみましたが、凍結防止のために水道を流し続けること以外に何か注意点はあっただろうか・・・聞いておけば良かったと後から後悔。
キャンプ場へのゲートにかけられたロープを外し、車一台が通れるだけの坂道を下りていくと、林間サイトが見えてきます。この時期は木々の葉が落ちているので、その奥の本栖湖もまだ見えます。今回も湖畔にテントを張ります。浩庵で林間に張ったことはありません。すでに土日は林間サイトへの車の乗り入れ規制が始まっていました。早いですね。数年前、ちょうど同じ時期に来たことがありましたが、その時は3組だけでほぼ貸し切りでした。
湖畔サイトは出来れば4輪駆動車推奨
湖畔サイトは水辺のすぐ近くまで行ける、全体的に傾斜した場所になります。志摩リンが張ったであろう少し平坦な場所はすでにテントが張られていたので、左手奥手の方へ車を走らせます。
写真は後から撮ったのですが、これまで以上に溝が深くなっていました。年々酷くなっているように思います。水が流れた後だろうと思いますが、張れるスペースは減少していました。4輪駆動車が推奨されます。
今回は、バイク、自転車のソロ、若い男性のグループが多かったです。時期的なもの?それとも「ゆるキャン△」効果?わかりませんが、あちこちで「ゆるキャン△」という声が飛び交っていたことは事実です(笑)
設営完了
到着した時、富士山はまだ雲の中。少しだけ頭が見えるだけでした。本栖湖の水は富士山の湧き水。いつもとても綺麗です。気温は10℃以下だったと思いますが、朝方が冷え込んでいたので、それに比べればポカポカ陽気と言ったところ。
早速寝転んで遊ぶ人も。浩庵の湖畔は気持ちがいいんですよね。ちなみに、林間では風が吹いていなくても、湖畔ではかなり強い風が吹いていることがあります。日差しを遮る場所はありませんが、夏場でもこの風のおかげでとても涼しく過ごせます。標高は約900mですね。
青空が気持ちいいです。この時期はやっぱりアトラス。寝床はナロです。もう少し暖かくなってきたらオープンタープを出しますが、やっぱりシェルターがまだまだ必要な季節です。
まだ水はかなり冷たいんですけどね・・・。
今回は思いのほか空いていました。それでも2日間で50組以上は入ったかもしれません。GWや夏場はどうなるでしょう。ちょっと近づけないでしょうね。
カップラーメンと岐阜の特産「鶏ちゃん」で早めの昼食とします。シンプルですが美味しかったです。
この鶏ちゃん。味付けでぷりぷりしていて美味しいし、保冷剤代わりにもなるし、キャンプには打ってつけの食材だと思いますね。
「外で食べるとおいしいんだよね!」と言っています(笑)その通りです。
片道250kmかけて来ましたが、浩庵ならその価値があるなと改めて実感します。何もないキャンプ場ですが、開放的な空気が本当に気持ちがいいのです。
薪購入はキャンプ場以外で調達〜観光に氷穴・風穴、温泉へ
食後は早いけれども温泉へ。向かったのは精進湖沿いにある「山田屋ホテル」。浩庵からは車で10分ほどです。こちらの展望露天風呂へ入ろうと思っていましたが、何と貸し切りということで入れず。富士山を目の前に見ながらの露店風呂を楽しみにしていましたが、事前の下調べが不十分でした。要チェックです。
気を取り直して薪の購入へ。
富士山付近ではあちこちで薪が売っています。コンビニやガソリンスタンド、温泉でも売っています。有名な場所もいくつかありますが、お気に入りの薪屋さんを見つけておくのも楽しいかと思います。
こちら知っている方も多い場所ですが、いい薪を売っている場所です。台車に積んである方は300円、右に積んである火付け用は200円。缶の中にお金を入れて自分で持っていきます。よく乾燥していて全く爆ぜません。
折角なので天然記念物の氷穴・風穴へ行ってみた
鳴沢氷穴
折角来たので、ちょっと観光も。みーと2人では来たことのある氷穴と風穴。世界遺産登録をされたからか、何だか建物が立派になっているような、気のせいかな??
氷穴・風穴ともに入る場合は割引があり、大人は600円。片方だけ入る場合は公式HPのクーポン画面を見せると50円引きです。
高さ90㎝ほどの場所を通り抜けるので、大人はヘルメット着用。前はありませんでしたね。
外気が5℃ぐらいだったので、0℃と言ってもそれほどではありませんが、夏場は半袖だと凍えますよね。狭くて暗い場所なので、みぃ君が怖がるかと思っていたのですが。
狭ーい。
昔はここが冷蔵庫代わりだったんだよなんて話をしながらほんの5分ほど。案外大丈夫みたいです。前なら怖がって泣いていただろうに(笑)
富岳風穴
鳴沢氷穴から車で2分。本栖湖方面は戻った所にあるのが富岳風穴。
ちなみにどちらも富士山の噴火によるマグマが冷えた際に出来たのですが、樹海の中にはこういう場所が至る所にあるのでしょうね。
どちらも短時間でちょっとした探検気分が味わえるので楽しいです。比較的安めですしね。
その後は西湖沿いにある「いずみの湯」へ。自由キャンプ場の真横にある温泉。まだ新しい施設らしく、とても綺麗ですが、お湯は温泉なのかどうなのか正直分からない・・・・。特徴のないお湯という感じですね。前週に池田温泉に行っているだけに厳しめですが。
直火ができる浩庵キャンプ場
浩庵キャンプ場へ戻ってくるとちょうど5時前。この日は風が強め。日が落ちると一気に冷え込んできました。そうなるとやはり焚き火です。直火が可能な浩庵。落ちていた石で釜土を作り、買ってきた薪で焚き火開始です。「ゆるキャン△」では近くの林から薪を拾ってきていましたが、実際にはそうそう落ちていません。
直火の何がいいかというと、火が低い場所にあるからか、とにかく暖かい。さらに、今回のように石で囲うと、石もジワジワ熱を放出し、これまた暖かい。直火はたき火の楽しさが実感できます。
帰りにコンビニで購入した獺祭。普段あまり飲まない獺祭ですが、みーママ用にスパークリング日本酒をいただきました。
随分以前にまだ物凄く安かった時期に購入したバーナー。韓国製だと思いますがとても重宝しています。今日はご飯と鍋ですね。寒いので。
焚き火にあたりながらイカのあたりめを食べる4歳。最近みぃ君のハマっている食べ物です。
みーママはナンガの本社セールで買ってきた3000円ダウンを着込んで防寒。たき火の前でダウンは厳禁ですが、まあ3000円ならば許されるかなということのようですね。案外暖かいのですこれが。
かなり冷えてきましたから、薪を次々投入し、しっかりと熾火を作ります。熾火が長時間周囲を温めてくれますからね。周りも焚き火を始める時間帯ですが、何故か焚き火台を使っている方が多数。ゆるキャン△でも志摩リンが直火でやっていたんですけどね。
結構強めの風が吹き付けるのでアトラスに避難。照明がブランブラン揺れるほど。しかし湖畔から数歩離れるとほぼ無風という。浩庵の風はわかりません。
夕食を食べて、またすぐ焚き火です。みぃ君は昼寝もしていないので、いつもならダウンするところですが、黙々と食べてすぐに焚き火に出かけるといいます。本当に好き。
暗闇に波の音だけが聞こえる夜〜浩庵ではヘッドライトがあると便利
浩庵のトイレは林間サイトの入り口の場所1つだけ。湖畔サイトからはそれなりに距離がありますし、途中にはトラップのような深い溝も。途中街灯などは全くありませんから、月明かりがなければ真っ暗になります。持ち運びができる照明が必須です。水場もトイレ横にしかありませんから、洗い物を持った時に手が自由になるヘッドライトがオススメですね。
4人で風から焚き火を守るために石で壁を作ったり、焼き鳥を焼いて食べたり、ワイワイと。あいにく雲が多くて富士山は見れなかったのですが、雲間に輝く星は綺麗でしたよ。ゆるキャン△では月明かりに照らされた富士山が現れたと思いますが、この日は新月?月明かりはありませんでした。真っ暗な闇の中で波の音だけが眠気を誘います。
3人が寝た後には1人焚き火。熱せられた石に靴を脱いだ足を置くと、ジンジンと熱が伝わってきて気持ちがいい。いつのまにか寝てしまい。11時前にアトラスの中でマットを敷いてオヤスミナサイ。
地面に敷いたマットにナンガのUDD BAG380DX。足先も冷えを感じませんでした。確実に春は近づいています。
上手に使えば4シーズン使える非常に優れたスペックのダウンシュラフだと思います。
浩庵でキャンプをすると、運が良ければ朝陽に染まる絶景を見れる
翌朝、目を覚ますと6時前。すでに外は明るくなっていました。入り口を少し開けて外を見ると、雲はあるものの富士山の全景がオレンジに輝き始めています。急いでカメラを持って飛び出して一枚。
残念ながら山頂は隠れてしまいましたが、雲間の富士山も美しい。
キャンプも山も同じ瞬間には2度と出会えません。今回はどんな瞬間を目にすることが出来るのか、あとどれぐらい自分の目でその景色を見ることが出来るのか、そんなことを考えながらいつもカメラを構えています。
キャンプでは何を食べても美味しいけれど
行きの静岡SAで購入した静岡茶のtea bagで朝の日本茶。コーヒーを忘れたのですが、これはこれでなかなかイイ。
職場の障害を持つ利用者さんが焼いた、天然酵母・国産小麦のパン。ステンダッチの蓋の上に並べてフジカストーブで熱すると外はカリカリ中はモチモチに。
この日は3人とも朝寝坊。8時半ごろまで寝ていたかな?起きたと思ったら湖畔で寝そべる人も。みぃ君はキャンプ場の中で一番好きなのが浩庵らしく。全身で楽しんでいましたね。ただ、あまりに好きすぎて、砂で顔を洗おうとするのはやめて欲しいです…。
ゆるキャン△と言えば、キャンプ飯。劇中でも出て来た山梨名物「ほうとう」を前日の鍋の残りで作ってみました。名古屋でも平べったいきしめんがありますが、こっちのが美味しい(笑)
素直に椅子に座ってほうとうを食べているかと思ったら…
メロンパン。風が弱くてポカポカで最高の朝。やはり地べたに…
絶対に寝坊することはわかっていたので、デイキャン付けてのんびり過ごす
浩庵は10時撤収です。スタッフの方が見回りをしっかりやられていたりするので、皆さん撤収早いのです。我が家は受付時に予めデイを付けておいたので、トランプしたり、石投げたり、焚き火したりとノーンビリ。
いつのまにか日もすっかり昇り、富士山も全容がスッキリと。周りも空いて来たので、アトラスとエクストレイルのCM風写真を一枚。
ゆるキャン△に触発され、弾丸気味の浩庵キャンプ場での2日間でしたが、子どもたちの楽しそうな姿を見ることができ、楽しい時間を過ごせました。次は久しぶりにカヤック持って漕ぎに行きたいですね。
浩庵etc.
林間サイト乗り入れ規制は土日から
春になり、林間サイトは車の乗り入れ規制が始まっています。平日はいいと思いますが、土日については林間サイト端の駐車スペースから荷物を運ばなくてはいけません。それでも、湖畔と違い風も弱く、何と言っても平坦地というのは魅力ですね。
繁忙期は水場・トイレ周りも車だらけに
林間サイトから水場とトイレを眺める。トイレは綺麗な方だと思います。ここで疑問!?なぜゆるキャン△1話で志摩リンは、さらに急な坂を登った先の公衆トイレまで行ったのか…しかも夜に(笑)まあそこは話を合わせるためかな?
この場所は繁忙期には車でいっぱいになります。トイレに行くために車の間を縫って歩くような状態に。とても危ないので、小さなお子さん1人は危険です。
入場待ちの列はまだなし
写真右手は管理棟、左手はなでしこがお姉さんにぶん殴られる駐車場ですね(笑)繁忙期には、何十台もの入場待ちの車がゲートを先頭に並びますよ。早い時で6時頃からゲートが開放されますので、事前に要チェックです。
浩庵キャンプ場基本情報
〒409-3104
山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926
TEL:0556-38-0117 FAX:0556-38-0703
公式ホームページ
キャンプ料金(テント持ち込み)
大人(中学生以上) 1人1泊 600円
小人(小学生) 1人1泊 300円
テント設営料 1張1泊 1,000円
駐車場 1台1泊 1,000円
キャンピングカー 1台1泊 2,000円
バイク 1台1泊 300円
※テント設営料の内訳として、テントとタープを1セットで1000円として考えられているようです。
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