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エクスペドシンマットウインターライトM

雪山テント泊の装備強化 4シーズンマットで世界最軽量というEXPED【SYNMAT WINTERLITE M】を海外から取り寄せ

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最終更新日 2023-12-05

スイスのアウトドアブランド「EXPED」。
ヨーロッパの名のあるアウトドアに関する賞を獲得してきた同社。今年で自社製品の製造開始から21年目となるそうです。
アタックザックやダウンマットなど、気に入って幾つかの製品を使っていますが、とても好きなメーカーの一つです。

そんなEXPEDの商品【SYNMAT WINTERLITE M】【PILLOW PUMP】を新たに購入したので、紹介したいと思います。

こちらのマットは、4シーズンマットとしては世界最軽量とのことです。

寒さに対する感覚は個人差が大きく、間違いなく私は寒がりだ

もうこのタイトル通りなのですが、先日の厳冬期西穂高岳のテン泊の際、改めて私は自分が寒がりなのだということを実感しました。と言っても、寒くて眠れないとかいうことは無かったのですが、快眠できたかというと、そうとは言い切れなかったのです。そもそも快眠を求めるかどうかは別として、寝れないと翌朝辛い。

当日は氷点下15度前後、もしくはそれ以下だったのだろうと思いますが、風がとても強く、非常に強い寒気が入り込んでいる一日でした。テントの中はバリバリに結露が凍り付き、真っ白。風に揺らされるたびにテントの中でパラパラと雪が降りました。

テント内にはアライテントの銀マットを銀面を上にして敷き、その上にエクスペドのダウンマットライト5M、冷えやすい足元にはマットの下にバックパックを敷き、シュラフはナンガUDD810DX、その上にシュラフカバーという装備だったのです。この装備で初めて、地面に体の熱が奪われていっている感覚を感じました。これはちょっと考えないといけない・・・そう思いながら山を下りました。

ちなみに、寒さに対する感じ方は本当に人それぞれ。「これで大丈夫だった」「これだとねれなかった」というのはあまり参考にならないかもしれません。自分で経験して考えて行くしかないかなと思いますが、改めて自分は寒がりなんだと感じました。

地面に体の熱を奪われないようにする鍵は「マット」

この時の地面はもちろん雪だったのですが、熱伝導の法則は暖かいところから冷たいところへということだと思います。雪の地面は暖かい人間の体から体温をどんどん奪っていくわけですよね。これを防ぐにはどんなにいいシュラフでも無理。マットの強化をするしかないと。ではどう強化するか。

・マットの重ね敷き
真っ先に考えられるのはマットを重ねること。ダウンマットライトがエアマットなので、以前からパンクのリスクを考えると、「リッジレスト」などのクローズドセルマットを下に敷くことが必要かなとは思っていたのです。

ただ、ザックに外付けするのがどうも個人的には苦手なので、どうしてもクローズドセルを山に持っていくのは躊躇してきました。
クローズドセルをOGAWAND「OWN」の骨格とし、バックパックの中に入れて利用するとういうこともあるのですが、より荷物を厳選しないとパッキング出来ないという問題にもなってきます。ただ、軽量な山と道の「UL Pad 15」なんかは依然として選択肢として有力かなと考えています。

・マット自体の強化
現在冬にメインで使っているエクスペドのダウンマットライト5はR値が4.1、限界使用温度が-12℃となっています。重ね敷きを考える前に、まずはメインになっているマットそのものの強化をしようと考えました。それでもダメなら次に重ね敷き。

選択肢としては、外付けする必要がなく、出来れば今よりも軽量でコンパクトになり、よりR値の高いもの。
サーマレストのネオエアーXサーモ ベーパーも考えましたが、いかんせん3万円超とは高すぎる。

ダウンマットライト5で実感しているインシュレーション系のマットは暖かいという実感から、信頼するエクスペドを再度物色してみると、冬山に対応するであろう商品リストの中で、目に留まったのが「WINTER」の名のある商品。名前からして冬用で間違いない。

値段と性能のバランスを考え決めたのが、EXPED「SYNMAT WINTERLITE M」です。

・【番外】小屋泊
番外としてこれも一つの手。ですが、小屋が営業していない雪山の方が多い訳ですからね・・

EXPEDSYNMAT  WINTERLITE M」はこんなマット

【対応温度】-17℃ (R値:4.9)
【付属品】スタッフサック(13g)、リペアキット(21g)→計405ℊとダウンマットライト5Mよりも200ℊ以上軽い。
※ただし、ダウンマットにはポンプが付いていますが、ウィンターMはポンプは別売り。
【表地】20dポリエステル(TPUフィルムラミネート)
【中綿】Texpedloftマイクロファイバー(160g/m2)

4シーズンマット全身用に位置付けられるこの製品は、そのカテゴリーの中で世界最軽量を目指して作られたとのこと。

形は足元にかけて細身に。カミナドーム1などの小型軽量テントに向いていると思います。さらにダウンマットライトよりもR値が高く、軽量でコンパクト。いいとこづくめですが、調べてみると国内で在庫が見当たりません。

国内では在庫希少?仕方なく久々の海外配送

仕方なく海外から個人輸入を考えていると、たまたまセカイモンに新品が出されています。それも送料を含めても国内価格の7割。すぐに購入。1週間ほどで到着しました。

個人的には以前セカイモンに注文し、全く違う商品が届けられたことがあったので、今回も祈る気持ちというか、半信半疑ではあったのですが、どうやら本物のようです(笑)

相変わらず箱はボロボロ、ベトベトでしたけどね。何となくセカイモンならではです。ただ関税はかからずにホッとしました。

サイズ感

エクスペドシンマットウインターライトM

確かに非常にコンパクト。

EXPED「SYNMAT WINTER LITE M」 レッドです。
マットサイズ 183 x 52 x 9cm
パッキングサイズ 21 x 11cm
重量 405ℊ

ダウンマットライト5M グレーです。
マットサイズ 183 x 52 x 5cm
パッキングサイズ 26 x 13cm
重量 615ℊ

重量ももちろんなのですが、わずかとはいえパッキングサイズが小さくなったのはとても嬉しいです。

合わせてポンプになるエクスペドの枕を購入、早速膨らませてみました

ダウンマットライト5は空気を送り込む逆止弁の蓋がとにかく硬くて難儀したのですが、こちらは非常に快適。適度な力で取り外しできました。寒い中では細かい作業が難しいので、地味に嬉しいです。

シンマットウィンターライトMには空気を入れるためのポンプが付属していないため、合わせてポンプにもなる枕=枕にもなるポンプ?を購入しました。届いた日に早速この枕で寝てみたのですが、ものすごく気持ちがいい。勝手にエア枕かと思っていたのですが、内部にはウレタンが詰まっているようです。滑り止め加工がされています。ただ若干パッキングが大きい。

9センチの厚みが凹凸を吸収、快眠へ

枕になるポンプをマットにつなげ、シュッシュッと1分ほどポンピングすると、マット完成です。

パンパンに膨らみました。ダウンマットライト5と並べてみると、その厚みの違いは歴然です。何と厚み9センチ。地面の凹凸も吸収してくれそうです。

裏表ともに滑り止め加工がされているようです。

触った感じはダウンマットライトよりは薄い感触。そのあたりで軽量化しているのでしょうね。

実は、到着した日に早速膨らませ、そのまま横になってみました。もちろんすぐに起きるつもりだったのですが、気が付いたら朝方5時でした。気持ちよくてつい眠ってしまったんですね。エアコンは入っていたものの、冷えを感じることなく快適に眠ってしまっていました。

 

こちらは断面図ですが、化繊の断熱材としてマイクロファイバーが層をなして封入されています。このことがエア内の空気の対流を防ぎ、地面に体の熱を伝えにくくするという役割を担っています。実際にはマイクロファイバーのロフト低下を防ぐために、マットの上下両面にラミネートされて配置されているとか。さらにマイクロファイバーは、ダウンに比べて湿気や水ぬれには強いときています。

万が一のパンクに備えるリペアキット付属

万が一の時のためにリペアキットが付いています。夏山で一度ですが、エアマット(エクスペド意外)がパンクしてえらい目に遭ったことがあるので、あるとないとでは安心感が違います。

ダウンマットライトM・S メルカリで出品中

最後に、約5年間使ってきたダウンマットライト5M・Sは、現在メルカリに出品しています。もし興味がお有りでしたら、どうぞのぞいてやってみてください。

ごくごく簡単ですが、シンマット ウインターライトMをご紹介しました。次は実地で実力を検証してみたいと思います。ベランダですかね・・・今日は名古屋も雪が降るということなので、絶好のテスト日和と言えますが、果たして。

そして、現在もう一つの種類の違うマットが海外を越えて我が家に向かっているところです。

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