積雪期の八ヶ岳・赤岳に登る~ルートは基本の南沢周回コース、ウェアはこんな感じで登りましたよ
最終更新日 2023-12-05
目次【お好きなところから】
クリスマスイブに2107年の登り納め、八ヶ岳「赤岳」
2107年も残り1週間となった12月24日、登り納めに八ヶ岳に行ってきました。
その数日前、ようやく新しい車が納車になり、スタッドレスを履くことが出来たため、今シーズンの雪山スタートの山歩きとなりました。
初めての自動運転 日産プロパイロット
出発したのは23日土曜日の9時過ぎ。名古屋からは中央道を経由して諏訪南インターまで高速。
実はここで試してみたかったことに初挑戦。というのも、新しく来た日産エクストレイルにはプロパイロットと呼ばれる、高速道路同一車線自動運転技術が搭載されています(オプション)。任意の速度を設定すれば、設定した速度を保ちながら同一車線の車の流れをモニターしながら運転をサポートするというもの。
早速ハンドルに取り付けられたプロパイロットボタンを押し、速度の設定を完了させると、おお~勝手にスピードコントロール、カーブが来たら曲がる。ビックリ。初めはおっかなびっくりでしたが、すぐに慣れると任せて安心。ただ、細かな注意を払いすぎなくてもいいからか、経験したことのないような眠さに襲われ、大声で歌いながら眠気を飛ばし、赤岳山荘に到着したのは午前0時過ぎ。外は氷点下4度、空には星も見えています。翌朝からの登山に期待しながらすぐに仮眠に入っていきました。
高曇りの冴えない天気の中、行者小屋に向けてスタート
起きたのは5時半、まだ日の登り切らない薄暗い中、すでに何組かは出発の準備を始めています。実は、日本列島全体で大荒の予報が出されていた週末でしたが、天気予報や雲の様子をチェックするも、悪くなる兆候はなし。買ってきたおにぎりなどを急いで食べて出発準備です。
山荘から歩いてすぐ、南沢と北沢の分岐。南沢へ行きましょう。登山道はカチコチに凍結していましたが、まだアイゼンはいりません。行者小屋まではゆるやかに登りながらノンビリと歩きます。
沢が凍って天然のスケートリンク。自然の水が氷ると、少し青白い乳白色でとても綺麗でした。
歩き始めこそ少し寒さを感じますが、歩いていると血行が良くなって足先も指先もポカポカに。額からは汗も。もう一枚脱ごうかなと思いながら、突如風が吹くと一瞬で冷えるので、フロウラップは脱ぐことなく。
1時間半ほどノンビリ歩くと、目の前が突然開けてきます。河原に合流。奥の方に横岳のギザギザした姿が見えてきました。ここまで来ると行者小屋ももう少し。モフモフした雪の歩きを楽しみたい人は河原を、そうじゃない人は樹林帯の中を。ただ、河原は疲れます。
はい2時間で行者小屋到着。かなりユックリ目に歩きました。というのも、午後にかけて若干天候回復の目があることが、山テンによる予想で出されていたから。ここまでは完全に曇天の中の歩きですが、ここからが期待です。
行者小屋は営業しており、色とりどりのウェアの登山者が出たり入ったり、準備をしたりと忙しそうに動いています。気温は氷点下8℃ぐらい。
小屋横のベンチに腰かけて、グローブの交換、ヘルメット、ウェアの調整、アイゼン、ピッケル・・・忘れないように栄養補給を行って。そんなことをするだけでも手がビリビリしびれてきます。風が強まって雪も降り始めました。山テン当たらずか・・・と思いつつも、まあここまで来たら登るだけ登っておこうと出発。手はちぎれそうに痛みます。グローブの中でグーパーをしながら進むことにします。
激しく風が吹気つける文三郎尾根から赤岳山頂へ
しばらく歩くと手は感覚を取り戻してきました。ゆっくりゆっくり登っていきます。行者小屋から稜線に出るまでの登りは結構急登。雪はまだ少なめで、所々岩も見え隠れします。
目の前から声がすると思ったら、下山してきたサンタとトナカイさん。クリスマスイブですからね~思わず声をかけて撮らせていただきました。
若いっていいね。でも実際スッポリ被ってるから暖かいかも。
樹林帯を抜けて尾根に出ると、いつものことですが風が強い。そして冷たいです。天候もあまりよくないことから、この急登にめげて引き返す人も。赤岳へのこのルートは本当によく整備されていて、鎖などが常に新しくなっています。急だし、風も強いのですが、安心して登れるルートです。
階段はまだだいぶ出ていましたね。今頃はスッポリ雪の中ではないでしょうか。
階段のいくつかにはマムートマークが。たまにはと思って撮ってみました。それにしても天候はどうなるのでしょう。相変わらず好転の気配がありません。
振りかえります。すると、横岳方面が若干明るく照らされている感じ。もしや・・・。
でも、阿弥陀岳方面は相変わらず真っ白な空ですね。期待薄ですがここまで来たら戻るわけにもいきません。行きましょう。
行者小屋からの急登を50分ほど登ると、支稜線上の分岐点に到着。
ここから見える阿弥陀岳はいつ見てもとても綺麗です。奥の方は中央アルプスかな。
目指す赤岳、頂上付近はもう目の前です。ここからしばらくなだらかなジグザグの登りを進みます。
キレットの分岐を過ぎ、鎖が続く岩壁にそった細い道を進んでいきます。この冬は寒くなるのが早かった割には、この時点では雪が少なめでした。
雪と岩。とっても歩きにくい。
慎重に登りつめていくと、パッと視界が開けます。
雲海の向こうに富士山が。少し明るくなってきました。
直下の岩場を回り込み、最後のハシゴを登りきれば目指す赤岳山頂です。
青空!山頂に上がってきたと同時に青空が広がってきました。
雲は多いものの、見事な雲海と富士山と赤岳山頂。突然風もおさまって静かに。タイミングばっちりでした。
10時過ぎ。標高2899ⅿ、赤岳登頂です。お疲れさまでした。
折角なので記念撮影。
風がないとはいえ、動いていないと冷えてくるので、すぐに下山です。赤岳また来るよ~
この日は悪天予報ということもあり、あまり多くはなかった赤岳。逆に静かで良かったですね。
下山は地蔵尾根~ナイフリッジはまだ成長途上
頂上山荘を越え、まずは展望荘まで一気に下ります。この下り斜面が北側にもあたるのでツルツル。雪も十分積もっていないので足を引っかけそうで少し緊張気味に慎重に下りました。登山の事故の多くは下りと言われていますから気を付けて進みます。
堂々の阿弥陀岳を左手にのぞみながら、気持ちのいい歩き。
すぐに地蔵尾根の分岐です。展望荘あたりで少し休憩をしようかと思っていたのですが、またしても空が荒れ模様という感じになってきたので、そのままパス。
お地蔵さんまだまだしっかり出ていますね。
地蔵尾根下りのナイフリッジもまだ成長途上。これからですね。今年は晴天の阿弥陀岳をバックにこのポイントを歩きたいですね。ほどなくして樹林帯に入り、あっという間に行者小屋に戻ってきました。ここまで来ると一安心。
空はなんと青空が勢いを増しています。
雪山日和です。下山してきた登山者があちこちで休憩中。私もザックから食料を取り出してしばし休憩です。
冬山での水分補給方法に色々と苦慮したんですが、今は一つの方法で落ち着きました。また今度書きます。
さあ、下山後のカップラーメンと言えばカレーです(個人的見解です)。
いただきます!美味しいです!
しばし休憩し、赤岳山荘までの下りをズンズンと。途中一回凍った道で転びました。左手首を少し痛めてしまい、年始まで痛みが続くという落ちが付いてしまいました。12本爪アイゼンだけでなく、チェーンアイゼンなどがいいだろうなといつも思うのですが・・・何となく揃えずじまいに来ています。今年は買わないといけないかな。
2017年山納めの赤岳 曇天のち青空という天候のもと、いい山歩きが出来ました。1~2月はいわゆる厳冬期となりますが、3月に入るとまた天候は落ち着いてくると思われます。何度歩いても楽しめる魅力的なルート、おススメですね。
最後に近況など
最近忙しくてなかなか普段のことを書けずじまいだったのですが、久しぶりに近況など。
実は今週に入りみぃ君がインフルBに羅漢。高熱が出たり下がったりと辛そうな時間が続きましたが、ようやく今日あたりから落ち着いてきた様子。みーママと2人で交互に休んで何とか対応しています。かかりつけ病院は病児保育をやっている院内保育所があるのですが、今の時期予約でいっぱいでキャンセル待ち。保育園も学童保育もですが、病児保育も充実しないと働くのは大変です。ただ、子どもが病気の時ぐらいは気兼ねなく休める職場環境こそが一番の望みですけどね。
みーは昨日から人生初の塾通いを始めました。中学入学当初勉強のやり方に戸惑っていたようですし、まだまだ事故の影響もあったのでしょうね、先生の話を聞き取るのが大変そうでした。少しずつ慣れて来たのか、本人も一日一日の生活を記録する「生活点検」を自分で自主的に付けることで、時間の使い方がうまくなってきて、成績も右肩上がり中。それでももう少しわかるようになりたいと思ったのか、自分から塾に行ってみたいとのこと。クラスの友達から「土日やっていない塾」を聞き出して、昨日から体験入学です。自分から行きたいと思うなら行ってもいいよというスタンスだったので、どうなるか見守っていこうと思っています。
私はというと、年度末業務がすでに近づいてきているので、利用者さん一人ひとりの一年間の振りかえり記録を作り始め、文書作りに追われています。毎日毎日に追われていると見えないことも、じっくり振りかえってみると、関係がかわってきたり、1人1人の変化は凄いものがあります。忙しいけれど、大事な時期だと思って机に向かっています。
2月には牡蠣キャンプに行こう!と約束もしていますし、雪も降りましたからね~今週末は近場の雪山を一つぐらいは登ってきたいですね。
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