高次脳機能障害〜学校に戻りたい 交通事故と介護と回復の記録

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最終更新日 2021-12-198月13日
今日は土曜日、お盆ということもあり、病院は朝から静か。
朝6時半
自分でトイレに行こうと思い、フラついたらしい。ドンという音で起きる。布団の上だったからよかった。顔から突っ込む。朝はどうしても足が上手く動かない様子。要注意。
すぐに「将棋やろ」とのこと。
2回戦たたかう。毎回考えて手を変えながら攻めて来る事がよくわかる。左手で駒を動かそうとして、盤がグチャグチャになることもあるが、そんなことはいい。自分で考えて頑張っているみーに拍手。
7時過ぎ
朝食。普通食2度目。ご飯、味噌汁、野菜の煮物、高野豆腐。完食した。加えてクロワッサンを1つ。
食欲は抑制が効いて来たように思う。
動作はユックリだか、確実に動かしている。箸も使える。左手はお椀などに添え、温かさを感じられるようにしてみる。少しでも生活の中で刺激を。
2日前に担当してもらった看護師さん。
「まるで別人ですね」と驚かれる。本当にそう思う。
8時過ぎ
散歩に出かける。身体を動かす機会を作らないと、すぐに硬くなる。昨日よりもずっと足の運びが自然。右手が自然に振れることが増えてきた。身体が自然にバランスを取り始めているのか。
1階に降り、外回り、一階のカフェまで、階段も通りながらのコース。初めて休憩せずに歩けた。距離は300mぐらいかな?少しずつ体力が戻る。
カフェでオレンジジュースを飲む。氷が美味しいようでガリガリ食べる。眠そう。
帰りは2階までは階段で昇った。少し左足先の足上げが階段で引っかかる。気をつけないといけないが、本人も注意している。
みーママ到着し、早速将棋の相手にされる。圧倒的にみーの力が上。かなりのハンデがあっても勝てないみーママにみーも笑えてきてしまうのか、クスクス笑顔が溢れる^ ^良かった。



色々な不安があるだろうけれど、少しの間忘れることの出来る将棋は、みーの今の気持ちの落ち着きのためにはいいのかもしれない。
この日は大勢の方がお見舞いに訪れて下さる。岡山のお婆ちゃん、保育園時代の同窓生家族、学校の同級生。みーも笑顔が出る事があり、それを見ていた担当の看護師のNさんも涙ぐんで下さる。気さくでとても話しやすい看護師さん。大変な時に見守ってくれただけに、喜んでくれることに親の方が感激してしまう。ありがとうございます。
校長先生がお見舞いに来てくださった。
お盆明けにと思っていたが、ちょうどよい機会だと思い、復学に向けての話し合いの場を持てればと相談させてもらった。
みーは脳幹部分に強い衝撃を受けていることから、全身の身体的な障害とともに、高次脳機能障害が出る可能性がある。様々な高度な障害。見た目にはわからないが、重い障害が残る可能性がある。
日に日に状況が変わっている時だけに、これからの1週間から2週間で、何とも言えないけれども、「学校に行きたい」というみーの気持ちを大事にする方向で考えていただければと伝えると、校長先生は、是非一緒に考えて戻れるように、教育委員会にも話して力を尽くしましょうと言って下さった。
たまたま、春に新校舎が完成し、バリアフリー校舎になっていることもあり、みーの教室まではエレベーターで行けたはずだとのこと。そうだった!
月末に向けて、家で安全に生活出来る事を目標にしながら、同時進行で主治医、リハビリ担当、診療看護師、担当看護師などと、学校、親の三者での懇談会を開かせてもらうことで調整に入ることにした。
みー、色々な人の手を借りながら生きていこう。ゆっくりでいい。
校長先生とこのタイミングで話せたのは良かった。
話せたことで、少し肩の荷がおりた気がする。1人では辛い…。
18時過ぎ
夕食。実は将棋をしながらクロワッサンを沢山食べたこともあり、みーはご飯以外は一口づつ箸をつけただけでほとんど残した。「寝る」と言って珍しくすぐに眠っていった。
確かに沢山のお見舞いを受け、少し疲れたということもあるかもしれないが、寝入る時に私の顔をじーっと見つめるみーの目には、新しい不安に直面して悩み始めるみーの姿があるように感じた。
この一週間ほどで、フラつきながらも歩けるようになり、食事が摂れ、全く動かなかった左腕も本人の必死の努力で徐々に動くようになってきた。トイレにも1人で行けるようになるなど、まだまだだか日常生活での不自由さからは少しずつ解き放たれつつある。けれども意識が戻ってからまだ8日。
一週間前にはまだ「殺して!」と叫んでいたような状態から、夜間何とか眠ることができるようになってまだ3日。
本人の頭の中はまだかなり混乱し、周りからの期待に追いついていないように思う。逆に、新しい刺激を感じながら、新しい不安が広がっているようにも感じる。
お見舞いに来てくれる友達の名前などを思い出せていないと、側で見ていると感じるが、期待を前にそのことを言えていないようにも思う。1つの壁を越えると、またそこには新しい壁が立ちふさがるように思えるが、みーが周りの反応や気持ちに敏感になってきているということは悪いことではないとも思う。
発達は右肩上がりではないはず。右肩上がりはどこかおかしいとら疑いたくなる。
悩み続けてぐるぐる回っているように感じても、それは螺旋階段のようにゆっくり上へと伸びていくと信じて、みーの強さを信じて、支えていかなければと改めて思う。みー、パパはみーを見続けていくらね。大丈夫だから。



そして、大体こういうみーの行動があった後は、何か飛躍が起きる前触れでもあることは、記録をつけていてもわかる。どう出るか、しっかり見守り、支えなければと思う。前へ進もう、みー頑張ろう。
明日は外出。26日ぶりに家に連れて帰ることが出来る。素直に嬉しい。良かった。

 

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