「試練と憧れ」剱岳②~立山三山を歩き、剱沢キャンプ場に到着
最終更新日 2021-12-19
2017年、8月5日~6日、立山三山と剱岳を歩いてきた。
初日は高度順応をしそこなった身体でヘロヘロになりながら雄山へ。
山頂でガスに包まれながらも先を急ぐのでした。
目次【お好きなところから】
立山三山縦走
雄山から大汝山へは20分
雄山を後にし、立山三山で最も標高の高い大汝山(3015m)を目指す。
目指しますと言っても、雄山からはわずか20分の距離。目と鼻の先。
ガスはどんどん濃くなるばかりで、もう室堂平も全く見えない。
振り返るとわずかに山頂の社が見えるのみ。
この後、どんどんガスが濃くなる一方。
雄山まではあれだけ多かった登山者も一気に少なくなる。
あっさりと山頂到着。
今回の歩きの中で最も標高の高い地点。
ただし、山頂がどこだかわかりにくのが大汝山。標識が無ければスルーしてもおかしくないような場所だった。
それでも行列。
山頂近くの大汝休憩所では多くの登山者が休憩してた。
到着は10時24分。先もまだあるのでそのまま通過した。
次の富士ノ折立までは15分。
大汝山から富士ノ折立へ15分
トボトボ進む。
ここもあっという間に到着。到着とともに一瞬青空が顔を出してくれたものの、ここの山頂はパスすることにした。
高校生の学校登山?の一群の後につきながらゆっくりと進む。
150mほど下っていくが、ザレていて滑りやすい。
真砂岳から別山方面へ延びるの稜線の美しさ
真砂岳へ到着。
さらに標高を100mほど下げると鞍部となる真砂乗越付近になる。
この付近から別山への稜線は綺麗だった。
この日目指す剣沢キャンプ場はこの稜線さらに奥にある。
一瞬ガスが切れ、遥か下の方に雷鳥沢キャンプ場が見えた。色とりどりのテントが賑やかに並んでいる。
少しだけアップ
自分も早くテン場に着きたい。立山三山を縦走しながら剣沢に向かう登山者が思いの外少なく、大半が最短コースとなる雷鳥坂を登って剣沢に向かっているかと思うと、空きスペースがあるかどうか不安になってくる。
別山に到着~いよいよ剣沢へ
行く手に広がる青空が元気をくれ、背中を押してくれる。
ただ、別山への最後の登り返しは暑さもあって結構体力を消耗した。
12時3分、別山到着。
とても広い山頂にはお昼時ということもあって沢山の登山者が休憩をとり、昼食を食べようかとしているところだった。
ここから剣沢キャンプ場までは残り1時間10分。
行動食だけ少し多めに口に運び、先を急いだ。
別山から一端ルートを真西にとって剣御前小屋方面へ10分ほど進む。
ここまで危険個所のような場所は一切ない、展望さえ良ければ最高の歩きとなるだろうけれどもこの日は残念。
わかりにく分岐地点まで来ると、ルートを北にとって、350mほどの一気の下りとなる。
写真ではわかりにくいものの、ガレガレの下りでとても歩きにくい。
落石を起こさないように、足元を確認しながら下りていると、行く先のガスが少し晴れて来て、テントが見えた。
剣沢キャンプ場だ。
その奥に、巨大な岩の塊が雲の間からわずかに顔をのぞかせた。
剱岳だ。大きい。
剱岳へのアタック前日、テント場でノンビリ
剣沢キャンプ場へ開放的で水が美味しい幕営地
お疲れ様でした。
12時45分、この日の目的地、剣沢キャンプ場に到着。
全体的に若干傾斜地の多いテン場ながら、広く開放的。
水も豊富で飲み放題。居心地のいいキャンプ場だ。
カミナドーム1をパッと設営。
ファイントラック(finetrack) FAG0311 カミナドーム1 OG:GY
非常に軽量コンパクトなカミナドーム1。
この写真で見ると、インナーの薄さがよくわかるかもしれません。中のマットが透けて見えるほど薄い。
とにかく設営を終わらせ、テン場から10分ほど下った場所にある剣沢小屋へ向かった。
目的は一つ、ビールを買う事と、「劔人Tシャツ」を購入すること。
小屋に着くと同時に剱岳が目の前に現れた。
目的のものを購入し、居合わせた他の登山者と色々とお話をした。
前日も劔では負傷者が出たらしいことなどなどだった。
気を引き締めないといけないが、まずは休養、栄養補給だ。
テン場へ戻ってくると、隣のテントのお兄さんが写真を撮ってくれた。
まだ時間は2時、この時間に剱岳から戻ってくる登山者も多い。
ただ、それからテントを畳んで室堂を目指そうと思うと辛い。
明日は何時に出るか、天候はなど改めて想定する。
いつの間にか寝てしまっていた。
晩御飯はリゾッタやラーメンやらを食べた。
寝てしまったのにまだまだ眠い。
前日の睡眠不足もある。
陽が落ちてくると一気に冷えて来た。ダウンを着て足だけ寝袋に突っ込んだまま外を見つめていた。
寒くて外に出る気がしない。
なので同じようなアングルからの写真ばかり残っている。
翌日の剱岳のためにもう早く寝たかった。
室堂の登山センターで言われた「往復11時間」が頭をよぎる。
翌朝は午前3時過ぎを目途に出発することに決めた。
いつの間にか午後8時。早く寝ないと。
横になるのに久しぶりになかなか寝付けなった。
剱岳で緊張しているのだろうか。
それでもいつの間にか眠ってしまった。
激しい雨の音で目が覚めたのは12時頃。
予報通りだったが、岩場が濡れてしまうのは嫌だなと思いながらまた寝る。
次に起きたのは2時過ぎ。
すでに外では出発の準備をする人達の気配が。
自分も起きだして、お湯を沸かす。
さあ剱岳へ出発だ。
続く
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