【年越しキャンプ】富士山の麓「ハートランド・朝霧」で今年も5泊6日満喫してきた
2023年12月29日-2024年1月3日、ハートランド・朝霧にて年越しキャンプをしてきました。10年以上続いている年越しキャンプですがハートランド朝霧では今回で4年連続、集まったのも5組20名となりました。異例の暖かい年越しとなった様子を記録しておきます。
目次【お好きなところから】
今年も富士山の麓で年越しキャンプ
11回目の年越しキャンプは今年も富士山の見える朝霧へ向かいました。向かったのは4年連続で静岡県富士宮市「ハートランド・朝霧キャンプ場」。道の駅朝霧高原やふもとっぱらにほど近い、知る人ぞ知るキャンプ場です。
2020年から2021年にかけての年越しのハートランドの様子を見ると、今回の年越しの方がずっとテントの数が多く感じます。キャンプ場検索でも出てこない穴場の場所ながら、徐々にその名を知る人が広がっているのでしょうか。
ふもとっぱらよりも富士山に近くなります。
子どもも少しずつ成長し生活の変化も起きてくるのですが、今回も賑やかに集まる事ができました。
「監督」は元気?体を壊さず元気でいてくれないと
ハートランドが富士山の麓のキャンプ場の中でも特異な存在たらしめているのは、「監督」ことキャンプ場のオーナーのその人の存在があってこそでしょう。
牧場を経営しながらキャンプ場も運営する「監督」。
トレードマークだったカブから三輪バイクやカートに変わっても、サイトを周り皆を楽しませてくれるサービス精神旺盛な監督。朝4時には牛の世話を始めるのにいつ寝ているのか。
皆から慕われる監督はこれからも元気でいてもらわないと。
顔を見れてホッとする年末の恒例行事。
本編では5泊6日を時系列順不同で書き連ねてみたいた思います。朝霧のこの時期としてはとても暖かくなった今回の年越しですが、富士山の年越しキャンプをしてみたい方にも少しは参考になるように、気温や服装なども触れられたらと思います。
年越しキャンプは準備万端で!
場合によっては氷点下20度以下に
キャンプは400泊以上を越えたであろう我が家にとっても年越しキャンプは毎回特別。年末の仕事終わりの日の夕方には車に乗り込み出発。名古屋から2時間半ほどの富士山界隈に到着します。田貫湖キャンプ場で年越しをしていた時には駐車場で車中泊。ハートランドでは事前に監督に了解を得て、寝るためだけの小型テントを静かに張ります。折角の年越し富士山。やっぱりいい場所を取りたいので前泊、並び一番を目指します。
今回は最低気温がマイナス7度程度までしか下がりませんでしたが、数年前にはマイナス20度近くまで下がったことも。下手をすると凍死です。荷物忘れがないか、シュラフの性能は落ちていないかなど、大体1ヶ月前から準備を進めます。と言いながら私はいつも夏用シュラフの二枚重ねでよく寝れていますが。
絶対に忘れられないのがダウンシューズです。
記事:ダウンシューズ最強説
積載する荷物も5泊6日となると多めになるため、数日前からパズルのように車に積み込む脳内シュミレーションを行います。特に嵩張るのがマット。サーマレストのゼットライトソルを人数分持っていくと結構なスペースを取ってしまうため、社内では座席に広げていきます。こういう工夫もまた楽しい年越しキャンプ前準備です。
年越しキャンプスタート
日時順不同で記録してみようと思います。
日が変わり30日の午前6時頃、まだ日の出前で薄暗い中を続々と待機していた車がハートランドに入ってきます。5組がテントを張る場所を確保するために前日の夜のうちにかなり広範囲にウロウロして場所に目星を付けていました。日の出とともに2組が合流して何とか思い通りの場所を確保です!
冬のキャンプはアトラスが便利。ダブルウォール(別売り)の大型ドームテントなので中はポカポカなのです。結露も防げますしね。
久しぶり?1ヶ月ぶりの再会!
年越しキャンプと言っても特別な事があるわけではありません。写真は翌日のトマトパスタのために地元のトマトを煮込んでソースを作っているところ。
大量の薪を調達!
いつも通りではあるのですが、やっぱり何となくウキウキしてきますね。例年はとても冷え込みが強まるので、薪を大量に仕入れて一日中火を焚き続けます。まるで札束を燃やしているようなものですが、良い薪屋さんのおかげで安く調達できています。
2台の車に満載!
この袋にナラがいっぱいで1000円!
再会の乾杯!
少し人数が増えてまた乾杯!
コマまわしとキャンプの相性の良さ
早速大流行中のコマ回しの技の練習に取り組む。
大人も子どもも!3月にはコマ技の全国大会があるんですよね〜みぃ君は出場を計画しているようです。広いキャンプ場はコマが転がったり、紐を大胆に振ったりするのにちょうどいいようで。
大流行です笑〜キャンプにコマ持参!時間がたっぷりある自然の中でコマ回しはとっても楽しいのでオススメです!
炎を囲んで
例年だと一日中火を焚き続けないといられないところですが今回は本当に暖かった!それでも火があれば何だか心が和むのです。火をおこせて喜ぶ人。
暖かかった事もあり、今回は衣類で困る事がほとんどありませんでした。寒くて着込むという事が全く無かったのは年越しキャンプの醍醐味がなくて正直ちょっと残念でしたね。
焚き火を前に。親子というのは不思議なところで似るものですね。
狩猟免許を取得したF家の父ちゃんからは猪のスペアリブ!こちらも似る親子です。
夜は色々なところから美味しい料理やお酒が持ち寄られて、何を食べたかハッキリ覚えていないけれども全部美味しかったです。
ちょうど月の明るい時期と重なった年越し。雲間からであっても月が昇る時間になると明るいこと明るい事。
冬キャンプの寝床はこんな感じ
寝床はヒルバーグのナロ3GTです。3人用ですが、写真のように2人で使うのがちょうどいい広さです。マットはサーマレストのゼットライトソルだけ。地面からの冷気を防ぐためにはもう少し重ねる事も考えるのですが、2人とも大丈夫そうですね。シュラフはナンガのオーロラ600DX、UDD810DXです。中にペンドルトンのタオルブランケットを入れるとより暖かく寝れるようです。
熱源としては普段は使い捨てカイロを足元に入れますが、今回は全く使わなくとも寒さを感じなかったようです。
一方こちらはヒルバーグアトラスの室内。フロアレスインナーを使用しています。写真には写っていませんが、入り口から最も遠い位置にコットを置いて私が寝ています。
氷点下10度ぐらいまでなら外で寝ても大丈夫ですしその方が気持ちがいいのですが、夜露でビシャビシャになるので連泊キャンプとなると中で寝るしかありません。フロアレスなので外気が普通に入ってきますが、こちらもサーマレストゼットライトソルで冷えを感じた事はありません。
大晦日は紅白を見ながら
大晦日は珍しく雨の朝となりました。
テントが綺麗になって好都合です笑
例年、12月31日は新年をキャンプ場で迎えようとするキャンパーで入場ラッシュとなるのですが、天気のせいもあってか今年は少なめです。加えて元日にかけて二つ玉低気圧が近づいており暴風予報。一年の最後で大荒れとなりそうです。
午後になると少し視界も広がってきました。周りに広がっている薪ですが、今回は総額2万円分ほどでした。昨年に比べるとかなり少ない!暖かさによるものですね。
高校受験を控え、キャンプ場でも受験勉強を頑張る大阪のNちゃん。初めて会ったのは4年生ぐらいの時でしたかね〜大きくなりました!子どもの成長とともに生活のペースはまた変わってくるものですが、できるだけ長く付き合い成長を見守り合えたらと思いますね。
2人で作っていたのは毎年恒例のキャンプでスイーツ。今年もスキレットでアップルパイを作ってもらいました。焼きも上手くいって上々!
今年最後の富士山も無事に姿を見せてくれました。この時は風もなく穏やかな雰囲気だったんですけどね。この時は。
朝の雨は標高の高いところでは雪になっていたのですね。暗闇に浮かび上がる富士山は前日に比べてグッと雪が増えてそれらしくなっていました。
たこ焼きに群がる子ども達。子どもってこういうの大好きですよね。目を輝かせて取り合っていましたね。
iPad miniで紅白を見ながら年越しカウントダウンです。子ども達は早々にテントに篭ってトランプ大会で盛り上がり、大人達は紅白をネタに美味しいお酒を楽しむ幸せなひととき。
空には満天の星が煌めいて、大晦日の夜が更けていきます。もう10年以上こうやって大晦日の夜を過ごしているけれど、年に一度の特別な時間を周りのキャンパーも含めて共有しながら新年を待つというのはいい時間だと思います。
ハートランドから車で10分ちょっとのところにある「矢部farm worker」さんで購入したお肉。朝霧近隣でお肉買うなら是非という場所。
紅白が終わり、ゆく年くる年のカウントダウンで新年を迎えました。
この日だけは子ども達も夜更かし!
2023年は健康の大切さを実感した1年でした。今年は健康第一で良い一年にしたい。
風速19mの暴風が襲う!
この後、寝る前にトイレへ行こうとテントから離れた後、ザーという大きな音がしたかと思うと木々から枝や葉が落ちてきます。何事かと思ってテントに戻ると暴風!突然の暴風に付近のテントが倒壊しかけている。キャンパーさんはテントにおらず、カウントダウン会場から呼び戻して張り直すお手伝い。キャンプ場のあちこちからカンカンとガイロープを張り直す音が。
アトラスの中では天井に吊るしたLEDランタンがブンブン揺れ続け、流石のアトラスも久しぶりにガイロープを張りました。キャンプで何が危ないかというとやはり風ですね。個人的にはまあ何とかなるだろうと寝る事が出来ましたが、深夜にはノルディスクの大型テントが裂けるという強烈な風もあったようです。
新年と能登半島地震
一晩中吹き荒れた風は朝になっても弱まりませんでした。至る所でテントが崩壊し、車中泊をした方も結構いたようです。しかし、この日起きたことに比べれば大したことではなかったのかもしれません。
何事もと言いましたが、実はナロの一つの入り口のファスナーが破損してしまいました。現在修理中です。
無事初日の出を見る事が出来て良かった!いい天気です!
お正月ですが、特別な料理は全く作ら家なった今回。写真はハートランド朝霧の監督が作った絶品のチーズ!焼いて食べると物凄く美味しい。チーズのコンテストで銅賞を獲得したとのこと。今回も二つ購入して食べましたが何度食べても美味しいのです。
キャンプ場で能登半島地震
いつもの元日を過ごしていましたが、16時10分に突然鳴り響いたスマホの緊急地震速報。ハートランド朝霧でも結構揺れたようです。私は動いていたからかあまり感じなかったのですが。すぐにタブレットで情報を見つめる子ども達。
地震、津波、火災・・・そして原発。色々な事がよぎりながらも、1人でも多くの方の命が救われる事を遠くから祈るばかりでした。
翌2日には震災の様子が少しずつ入ってきて辛い気持ちに。
子ども達が楽しそうにしてくれているのが嬉しかったですね。
そして、この日で2家族が撤収ということもあり、別れを惜しんで突如始まったバレーボール大会(笑)
子ども以上に大人が一生懸命になるあるあるですが、撤収ラッシュで広々としてきたキャンプ場で満喫していました。
バレーボールの次には野球も。
初めてだったり1年ぶりだったりする子ども達だけれど、すぐに打ち解けて楽しそうに遊んでいる姿は見ていて嬉しくなります。それぞれがどんな風に大きくなっていくのだろうかと想像して楽しみです。
ふもとっぱらではこんな風にキャンプ場を広く使って遊ぶ事は年越しキャンプ時期には無理かもしれませんよね〜朝霧付近ではハートランドぐらいかも。
遊んでいる最中は真っ白に霧につつまれていたのに、2家族が帰る時間が近づくと視界が開け始めました。
奇跡的な青空富士山バックの全員記念撮影を撮る事が出来ました。
じゃあバイバイ!とはならずに、ここから餅つきの始まり笑
美味しいお餅を沢山いただきました!考えてみたらこれが唯一お正月らしいことだったかも!
この日、夜まで濃い霧がキャンプ場を覆い、人の減ったハートランドはヒッソリと。
その霧が突然切れ始め、久しぶりに満天の星空が姿を現してくれました。
ダイレクトに気候の変化が伝わって、同じ場所でも景色が大きく変わる。こういう事があるからアウトドアっていいなと思います。
監督による牧場体験はぜひ体験してみてほしい
1月3日、今日は撤収の日。あっという間にお正月も終わりが近づいてきました。
最終日の朝に見事な朝焼けと富士山を見る事が出来ました。しばらくすると空は白んでピンクやオレンジの色は無くなってしまいます。ほんのわずかな時間だけの美しいショーのようでした。
最終日、撤収の前に監督の牧場で牧場体験をさせていただくことにしました。1人1500円かかりますが、搾り立て牛乳で手作りバター作りと牛の乳搾り、ハートランドのアイス、重機乗車などがついてきます!それ以上に特に子どもには監督からの話を聞いて欲しいです。
ウクライナから牛の餌が入ってこないこと、戦争と平和についてなど監督らしく子ども達に考えて欲しいと語りかけてくれます。聞いてくれていたかな。
キャンプ場の前の道を挟んで監督の牧場が広がっています。
一人一人乳搾りをさせてもらいました。皆2回目なので慣れたもの。
子ども達ははじめにもらった瓶に入った牛乳をずっと振っていて、30分ほどした頃には中でバターが出来上がっていました。もらったクラッカーにつけて食べると瑞々しいのです。
その後は監督の運転でキャンプ場を重機で爆走!富士山の前で写真タイムも設けてくれてサービス精神旺盛の監督さすが!
地震があり羽田での事故があり、それでも笑顔の子ども達の成長を見る事が出来、暴風も雨もあったけれどもノビノビと気持ちを豊かに出来る時間となりました。年越しキャンプのこの時間がこれからも続けていけるよう、健康で元気に過ごせる1年としたいですね。
そしてハートランド朝霧と監督が元気で、酪農が大切にされる世の中になって欲しいと。そんなことを考えながら、名古屋への帰路につきました。
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