南八ヶ岳|灼熱の阿弥陀岳ー赤岳ー横岳ー硫黄岳を縦走【2018.8】

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大型の台風24号も近づく日本列島。またもや週末に直撃。すでにアルプスは紅葉前線真っ只中というのでしょうか、美しい赤や黄色に彩られていることでしょうから、今回の台風は残念・・・。しかし自然には勝てません。

紅葉はじめ日本の山の四季はどれをとっても美しいと思いますが、今回は真夏の山の記録です。随分遅くなってしまいました。

2018年夏、記録的な猛暑が続いた今年の夏。そんな真夏の8月5日に南八ヶ岳、阿弥陀岳から硫黄岳への周回縦走に行ってきました。これまでも何度か歩いたことのある南八ヶ岳の縦走ルートですが、いつも天候がイマイチということもあり、一度青空の下で歩きたいという願いが達成できました。

初めてのルートは「ヤマプラ」で事前にシュミレーションすると便利

実は阿弥陀岳は初めて

四季を通じて何度も歩いたことのある山域ではありますが、実は阿弥陀岳は初めてとなりました。

合計の赤岳山荘を出発し、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳を歩き、赤岳山荘まで戻る周回コース。距離は15.6kmで10時間40分(休憩なし)。阿弥陀岳は初めてということもあり、「山と高原地図」のサービスの一つ、「ヤマプラ」で事前にコースタイムなどを確認しておきます。

「ヤマプラ」のいいところは、例えばコースタイムの0.8倍で歩けば何時には戻ってこれる、そのために何時までにはここを通過していればいいなどが簡単にわかるところでしょうか。情報を色々把握しておくと、「あれ今日はあまり時間が縮まらない。体調悪いかな?」など、自分の体調のバロメーターにもなります。

作ったルートとコースタイムは印刷して持っていくようにしています。

詳しくはこちらまで

スタートから灼熱模様、猛暑の2018年8月の南八ヶ岳縦走

では早速行ってみたいと思います。今回はカメラはいつものOLYMPUS「OM-D EM1markⅡ」。レンズは超広角ズームのM.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO マイクロフォーサーズ用 EZ-M0714PROを持っていきました。超広角で広々とした画角はまだまだ不慣れな上、強烈な太陽光のもとでフレアが入りまくってしまい、写真は少な目。いや単に暑さでそれどころではなかったという事情があるとかないとか・・・。

 

 

八ヶ岳山荘スタート

8月5日、八ヶ岳山荘をスタートしたのは午前4時40分。空はすでに白み始め、すでに沢山の登山者が登り始めています。こんな時間だというのに空気は熱を帯びているように感じました。少し動くだけでジワッと汗が噴き出てきます。予想外の暑さでした。

八ヶ岳山荘を出発してからしばらくは鬱蒼とした樹林帯。樹林帯に入ってしまうとなぜか人気がなくなり、しばらくは静かにモクモクと歩きます。ただひたすらに行者小屋を目指し、1人の世界を楽しみます。

行者小屋から阿弥陀岳へ

行者小屋へ到着したのは午前6時30分頃。この日のメインはここからですから、行者小屋まではごくユックリと言ったところですね。夏休み中ということもあり、行者小屋には小学生らしい姿もあり大賑わいでした。

背後には今日歩く稜線。雲がかかっています。行者小屋まででも蒸し暑さで汗びっしょりになっていましたから、正直雲がかかってくれるぐらいの方がいいのかもと思えてきます。しっかり水分補給をし、持ってきたオニギリなどを食べてしばし休憩です。

写真右手がまず登る阿弥陀岳ですね。真ん中が中岳、左端で切れているのが赤岳。

さあここからがいよいよ本格的な登山のスタート。出発します。

行者小屋前に広がるテン場を突っ切って、赤岳へも伸びる文三郎尾根の取り付き方面へ樹林帯を少し進みます。すぐに阿弥陀岳と赤岳の分岐が出てきます。何となく誰かの後をついていくと、意図せず阿弥陀岳へ登ってしまうということもあるらしいです。この日もそんな方と会いましたが、考えてみるととても危険です。若い男の子でしたが、事前の下調べが必要ですよ。

しばらくすると朝陽が当たり始めました。周囲が一気に明るくなると同時に、猛烈な暑さが襲ってきます。先が思いやられる。

ジグザグに標高を上げながら、約40分ほどで中岳のコルへ到着。阿弥陀岳と中岳の最低鞍部ですかね。ここから阿弥陀岳への登りにかかりますが、パッと見ても階段や鎖が見えてきます。かなり急ですね。

北アルプスなどの岩場を経験していればなんて言うこともありませんが、コルから山頂まで約20分ほどは注意して直登します。何に注意というと、とにかく落石が怖かったですね。ガレガレの場所が数か所あり、コロンコロンと前方の登山者からの落石がありました。ある程度距離を取りながら進みましたが、自分も下に落とさないように注意しつつ、上からの落石にも当たらないようにしながらという登りは緊張しました。

それにしても暑い(笑)日陰もないし、逃げ場がありませんね。本当に今年の夏山は暑さとの闘いが過酷でした。

さあ阿弥陀岳山頂までわずか、振りかえると次に登る赤岳・横岳方面も暑そう・・・(笑)あまりの暑さに、もう阿弥陀岳だけでいいかなとか半分本気で思い始めていました。

午前7時50分、2805m、南八ヶ岳の阿弥陀岳に登頂。富士山も雲海の向こうにチラッと見えました。阿弥陀岳は冬場に登ろうと思っているのですが、斜度などが頭に入ったので良かったです。

先は長いですから5分ほど小休止してすぐに下山。次の赤岳へ向かいます。

美しい阿弥陀岳から赤岳への稜線

阿弥陀岳からコルまでの下山も神経を使いました。次々登って来る人に石を落とさないようにヒヤヒヤしながらそれでも急ぎ目に下山。

譲り合いながらなので20分ほどかかってコルまで下りてきました。

赤岳へは途中の中岳を越えていきます。

中岳と名前が付いていますが、阿弥陀岳と赤岳に挟まれた小ピークですね。一応山頂には標識がありますが、狭い山頂部は人が行きかうのみ。ここは風の通り道にいつもなっていますが、この日もいい風が吹いていて火照った体を心地よく冷やしてくれました。

一気に中岳から赤岳への登りにかかります。写真は文三郎尾根の分岐より少し下あたりから見た阿弥陀岳。綺麗なルートだなと思います。八ヶ岳は狭い範囲にいくつものピークが連なっていることで本当にコンパクトに縦走が楽しめるいい山域です。ここ、大昔は富士山よりも大きな一つの山だったという話ですが、一体どんな山だったのでしょう。

文三郎尾根の分岐以降は一気に登山者が増えます。鎖場で若干渋滞。ただ、この時間帯はまだ日陰が出来ていて涼しく登れたので快適でしたね。

猛暑でも大混雑の赤岳山頂

赤岳山頂部に近づいてくると、人でごった返してきます。こんなに大勢の人がいる山頂は初めて見ました。100人以上はいたんじゃないでしょうか。写真撮影も長い順番待ち。ようやく巡ってきたので撮ってもらいました。記念撮影風です(笑)

9時20分、2899m本日2座目となる赤岳登頂です。渋滞で思ったよりも時間がかかりましたね。

静かなのももちろん好きですが、大勢の人たちが集まる山頂も案外嫌いではありません。楽しいものです。

トイレ休憩をとってからすぐに次の横岳へ。ただ、お腹も空いて来たので、赤岳展望荘で休憩することにして下ります。しかし、この先がキツカッタ・・・。

異常な暑さでペースダウン、赤岳から横岳・硫黄岳

赤岳から展望荘までの下りは自分的にはとても苦手な場所の一つです。急傾斜な上に足場が狭く、ザレているので歩きにくい。ストックは仕舞って下ります。ただ、ここからの展望荘、横岳、硫黄岳の連なりはとても綺麗だなといつも思います。ここは雪が付いてしまった方がアイゼンを効かせて下りやすいですね。

9時55分に赤岳展望荘。軽食は10時からだったのですが、カレーならということで注文。水分も摂っていましたし、おにぎりやパンも食べていたのですが、それだけでは足りないほど消耗していたのでしょうか?とにかく暑さでフラフラし始めたので、いい休憩になりました。

カレーを食べながら20分ほど休憩。美味しかったです。山で食べるカレーって何でこんなに美味しいんでしょう。蛇足ですが、私は山に持っていくカップラーメンはカレーばかり。フリーズドライ米もカレー味が大好きです!山のラーメンも美味しいんですが、どちらかというとカレーですね。

 

 

さあ気を取り直して横岳へ出発です。ここからがこの日一番のピークの暑さでした。風は微風。猛烈な日差し。2700m付近とは思えない暑さでした。

地蔵尾根の分岐地点のお地蔵さんも暑かろうにとか(笑)

地蔵尾根の分岐を過ぎると人がガクッと減ります。そしてルートは岩だらけに。日陰がないし逃げ場所がない。渇いた岩に帽子の鍔からポタポタと汗がしたたります。

時折岩場の影に隠れて体を冷やします。そうでもしないと大げさでなく燃えそうです。

眩しい!(笑)

そして、ようやく午前11時13分、2829m本日三座目となる横岳登頂です。お疲れ様です~。横岳の山頂は何となく風が吹いていたので、しばし休憩。

ただ、写真を撮る気力もありません、早く日陰に行きたい!(笑)

ただ、ここから次の硫黄岳まではルートも優しく、下り傾向ということもあり、気持ち的には楽ですね。さあさあ急ぎましょう。

ちょっとだけこんな感じの落ちたら危ない鎖場もありますが、気を付けていきましょう。ここも冬場にと思っているのですが、今年は暖冬傾向とか?雪はどうなることでしょう。

コマクサの群生も見れたのですが、もう終わりかけでしたね。残念。

岩場も抜けて、テーブル状の山頂部が広がる硫黄岳まであと少し。右手に見えるのは硫黄岳山荘ですね。何故か一度も入ったことがないのですが、賑わっているようでした。


はい、2760m本日四座目となる硫黄岳登頂。いやー暑かった。時間は12時5分ですね。登り始めてから7時間25分、思った以上に時間がかかりました。

それほど長くない距離のはずなのに、この暑さは予想外に体力を奪いますね。とてもいい経験が出来たと感じました。

硫黄岳は風が強い場所なのですが、この日に限って微風。気温は30℃を超えています。いったい下界は何度なんだろうと思いました。残りの食料を食べきって栄養補給。後は一気に下るのみです。

 

樹林帯をボチボチ歩き、赤岳鉱泉へ到着。展望荘ではカレーでしたから、今度はラーメンです。

美味しかったです!

赤岳山荘には14時15分過ぎに到着。合計1時間ほど休憩していますから、行動時間は約8時間30分、コースタイムの0.8倍程。無事に熱中症にもならず、灼熱の南八ヶ岳を縦走することが出来ました。お疲れさまでした。

猛暑登山で熱中症予防の自己対策まとめ

今回の登山は暑さとの闘いでした。暑さで水分補給が大事なことはいうまでもありませんが、それ以上に感じたのは食事の大切さ。いつも多めに持っていき、余らせている行動食ですが、今回は全て食べきりました。暑さと言うのは怖いですね。今回の経験で、暑さが予想される登山ではいつも以上に行動食やエネルギー食を多めに持参することが大切だと気付きました。このことは、今年の夏の南アルプスや鹿島針ノ木などの縦走でも役に立ちました。

私の登山時熱中症対策は以下の通り。

水分と塩分、ミネラルをこまめに補給

ハイドレーションを新調しました。これまでは2Lのものを使っていたのですが、今年は3Lのものを使用しました。その分重量増になりますが、結果として良かったです。

新たに導入したのはプラティパスのビッグジップLP3Lタイプ。これは3L入れても本体が膨らみ過ぎないように構造上の工夫がされており、ザックの中身を圧迫することもなくて使いやすかったです。比較的価格も優しいですしね。

中身には水にポカリスエットの粉末1リットル分を溶かしています。

 

 

黒酢に蜂蜜の自作エナジードリンク

これは今年の夏に自分としては大流行しました(笑)。あまり美味しくはないのですが、黒酢の酸っぱさにはちみつの甘さが混じり、何だか元気が出てくるような気がしました。少し濃い目に作って置き、山行中は水を足しながら飲んでいました。

 

 

カリウム補給にプルーン携行

熱中症予防には塩分とともに、カリウムの補給が大切との指摘を受け、カリウムが豊富な食べものは何かなと調べていくと、プルーンが良さそう。ということで、今年の夏山にはプルーンを毎回持っていきました。

効いているかどうかわかりませんが、もともと好きな食べ物であったこともありますし、パサつかず食べやすいので行動食としても重宝しました。個包装になってますから、ザックのヒップベルト横にいくつか入れておくと便利でしたね。

 

 

 

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