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お山のテントで涙が止まらなかった、重松清「まゆみのマーチ」&下山後温泉探訪記–西穂高岳番外編

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3.31-4.1にテントを背負って歩いてきた北アルプスの西穂高岳。

山歩きの本編はその1その2で書き留めましたが、書き切れなかったこともあり、番外編を書いておこうと思います。

ちなみに、登山の様子は全く出てきませんので悪しからず(笑)

「まゆみのマーチ」親と子の気づきと再生の物語

思わず声を出して泣いてしまいました、「まゆみのマーチ」。

真昼間、場所は西穂山荘テン場。心を激しく揺さぶられたのには、物語の中で描かれる、子を思う親の思いに激しく心が同調したからだと思いますが、不覚でした・・・。しかし、気持ちが暖かくなる涙でした。

重松清 短編集「卒業」

「まゆみのマーチ」は作家 重松清の短編集「卒業」の中におさめられた4編の一つ。4編はどれも人の死を描きながら、何かが終わる卒業には、新たな始まりや出発があるということをテーマとし、家族のストーリーの中でそのテーマを様々に語りかてくる。

 

「まゆみのマーチ」
実家を離れ都会で暮らす40代を迎えた兄と、少し歳の離れた妹「まゆみ」が、母の最期の時を迎えながら、死にゆこうとする母の思い出やそれぞれの抱えていた思いを語り合うことでスト―リーは展開する。

小さな頃から歌うことが大好きな「まゆみ」。家族で食卓を囲みながら歌う「カレーの歌」が本当に可愛い。ところが小学校に入学すると、つい口から出てしまう歌を担任の先生にとがめられ、あることを境にとうとう学校へ行けなくなってしまう。学校へ怒鳴り込もうといきり立つ父を傍目に、普段からおっとりした「母」はそんな出来ん事を口にしないで欲しいと父を諭しながら、ある行動をおこす「まゆみのマーチ」を歌いながら。

現代に戻り、死を迎えよとする母のベッドの傍で語り合う兄妹。兄は「まゆみのマーチ」の内容を知らない。いつも「正しく、厳しく」母に当たってしまう兄は、母は世間からずれ、妹にも甘すぎると心に抱えながら生き、大人になってきた。そんな兄の子どもはいま「燃え尽き症候群」で学校へ通えなくなっていた。そんな時に「まゆみ」が語った母の姿、「まゆみのマーチ」の真実、そして母が歌い続けた「兄のマーチ」も。。。

母親の愛に気づき、深く胸に染み、母を看取った後に急ぎ都会の自宅へ戻る兄。「頑張れ」と励ますのでもなく、先に立って示すのとも違う、親にしか出来ない「子どものマーチ」を歌うために。そこには、母へ抱き続けてきた自分を振りかえりながら、母への「ゆるし」がこめられていると感じる。

 

最後はkindleの文字が滲んで揺れて、口を押えながら読んだ。登山を前に読んだらいけない本。気持ちが優しくなり、そして弱くなる。いや、最後には本から力をもらうから強くなるのだが、すぐにでも親や子どもに会いたくなるという意味で、一時的にとても弱くなる。西穂高岳に向かっていいのかと思う(笑)。行きましたけど。

 

ふと思い出したのは、一昨年の夏の長男の交通事故のこと。意識のない子どもの傍で私は、「まゆみのマーチ」の「母」と同じ言葉を言い続けていた、偶然。そのことは病院へ駆けつけた日のブログにも書いていた。親の本能なのだろうかと思いながら、そのことをどれだけ日々伝えられているだろうかと振り返った。

 

『卒業』には「まゆみのマーチ」の他に、「あおげば尊し」「卒業」「追伸」の3編がおさめらている。どれも親と子の物語。

恐らく、40代の今読んだからこその本だと思った。多分どの年代が読んでも思うところはあると思うものの、親と子どもの間に挟まれた40代の自分にピッタリとはまる作品集だった。生きるのは切なく、悲しく、それでも生きたいと思えた時間となった。

 

昨日、小学校の始業式があり、職場の同僚から「娘が泣きながら帰ってきた」と家からメールがあったことを聞いた。「〇〇先生になってしまった」と。以前から学校に通うのが辛い娘さん、同僚も悩んでいた。私は何も出来ないかもしれないけれど、こんな本を読んだよと「まゆみのマーチ」の存在を伝えてみたのでした。

 

 

 

 

登山とkindleは相性がいいと実感

何百冊もの本が手軽に持ち歩け、好きな時に読めるというのは、それだけで心に潤いが生まれるように感じています。

今回の重松清の「まゆみのマーチ」は、同「流星ワゴン」と対になっていると自身が語ってみえます。彼の本は過去に流星ワゴン含め、何冊か読んできているけれど、あらためて「流星ワゴン」を含め、kindleに落として早速読んでみました。新たな発見があったりして面白い。あっちの本にいったり、こっちに戻ったり。一つの端末の中で自由に行えるのは面白い。

テントでも小屋でも、静かな時間を過ごす時、kindleはとても相性がいいと思った。完全防水ではないので注意が必要だけれど、これからもサコッシュにサッと入れて持ち歩いてみたい。そう思います。

「水明館 佳留萱山荘」下山後温泉探訪記

さて、西穂高岳テント泊からの下山後、その足で温泉へ向かいました。

西穂はじめ、上高地から岐阜側へ戻った時の一つの定番は「ひらゆの森」ですが、ちょっと飽きてきているので、このところ色々と温泉を物色しています。

前回は「槍見館」へ行ってみました。1月の雪の中で極寒の脱衣所で入った露店風呂は衝撃の混浴!カップルに囲まれて1人・・・(笑)再度とも思ったのですが、それでは芸がありませんから、ポチポチとスマホで検索。

槍見館からも近いある温泉へ行ってみることにしました。

250畳の大露天風呂が超開放的「水明館佳留萱山荘」

登山者専用駐車場から車で10分ほど。ほとんど前情報なく行ったのですが、大きな建物が目に入ってきました。

槍見館も「日本秘湯を守る会」会員湯でしたが、こちらもですね。黄色いポストが何だか可愛い。

入るとすぐに左手に受付があり、日帰り入浴をお願いしました。800円だったかな?

入浴券をいただけます。実は温泉は本館とは少し離れた場所にあり、これを持っていないとと勝手に入っているということになってしまうわけですね。

うっかりしてタオルを持ってきていなかったので買いました。レンタルもありましたよ。

こちらが温泉の入り口です。基本露天風呂しかありません。入り口だけあり、すぐ温泉みたいな。物凄く重い暖簾をくぐると、少し河原に下って行きます。

階段を下りて左側が男湯、右側が女湯。もちろん男湯へ進みます。

脱衣所は広めで、脱衣所の前はすぐ

こんな感じになっています。開放的。人がいたので全景は撮れなかったのですが、3つほどに別れた露天はとても広い。

早速服を脱いで入ろうとしてビックリ!え?右手に外国人の女性の方が・・・。何とこちらも混浴の露天風呂でした。

なんですか、槍見館といい、このあたりは混浴が当たり前なのでしょうか???後からわかりましたが、女湯にも広い露天風呂があるようですが、そこは男湯とつながっていて、女性だけは男湯として使われている大露天風呂へも入ることが出来るとのこと。逆はダメですよ。

ちょっとビックリしましたが、とりあえず入ってみると、深い!立ってお腹ぐらいまであります。浅いところもあるのですが、まるでプールです。

そして、熱い!こちら源泉かけ流し温泉。源泉が流れ込んでいる部分は超熱いです。少し離れると大丈夫ですし、奥の方にある浅めの方は小さな子どもでも大丈夫かなという温度ですが、とにかく熱い。このあたりは日にもよるかもしれません。

開放感はすさまじく、裸で屋外プールを泳いでいるよう。新穂高ロープウェイもよく見えます。

お湯は無色透明ですが少し緑がかって見えました。湯上り感はサッパリしたという感じの肌になりました。

1つ困ったことが・・・結構次々と女性が入ってきます・・・。若い方もあまり隠さず・・・。目のやり場に困るというのもあるのですが、こちらが出にくい。ちなみに女性はバスタオルは着用してもいいのかな?タオルはダメだそうです。たまたま清掃に来た宿の方から注意されている方がいましたよ。

脱衣所前付近に若い女性達が陣取っていたのですが、熱くなってきてのぼせそうだったので、もう隠さずズンズンと出ました(笑)ここでは何だかそれが普通みたいです。

お湯もいいし、面白い温泉だと思います。上高地方面へお越しの際は立ち寄られることをおススメします。

露天風呂の目の前は水明館佳留萱山荘キャンプ場

実はこのことは聞いたことがありました。この温泉の目の前はキャンプ場になっており、冬場、雪の中でもやっていると聞いたことがあります。雪中キャンプをし、そのまま温泉に飛び込むことが出来るということらしいです。

サイトは板が設置されていますが、それ以外にも張っていいようですし、直火の後も。宿の方に聞いてみたのですが、どうやら外国の人らしく、話が通じなくて聞き取りは断念しました。「CAMP」って通じないのかな??

宿のHPを見ると、大人3,000円、子ども1500円と書いてあったのですが、もしそうだとするとかなり高額です。しかし、これに温泉の入浴券も含まれているとすれば、まあ大人2人、子ども1人なら5000円ぐらいだろうと思いますから、ちょっと高めですが、アリかもしれませんね。

ということで、西穂高岳テント泊山行番外編でした。

さあ、すでに賞味期限切れ気味ですが、厳冬期の赤岳、唐松岳のことも書いておかないといけませんね・・・。最近眠くて眠くて。

 

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