【ピコグリル760レビュー】人気の焚き火台「ピコグリル398」ではなく「ピコグリル760」を選んだ理由と使ってみて感じた率直な感想〜直火気分を楽しめる焚き火台
最終更新日 2023-12-05
年越しで5泊6日、富士山の麓「田貫湖キャンプ場」へ行きました。
このキャンプで新しく購入した「焚き火台」を使いました。それが「ピコグリル760」です。
今日は「ピコグリル760」をなぜ購入したのか、使って思ったことなど率直に書いてみたいと思います。
目次【お好きなところから】
地面の上で直接火を燃やせるキャンプ場は少数ー「焚き火台」は必携品
「焚き火台」って何でしょう?
キャンプをしたことのない人は「焚き火=炊事の火力」と思うのではないでしょうか。キャンプに行って火を熾し、飯ごうでご飯を炊く。食べるために火を使わなければいけないことは想像できても、そこに「焚き火台」なるものが必要だとはストレートには結び付かないのではないでしょうか?
今や地面の上で直接火を燃やせるキャンプ場は少数派。芝を痛めるという理由であったり、地中の微生物に悪影響を与えるからなどの理由により、ご飯を炊こうとしても焚き火をしようとしても「焚き火台」が必要になっています。
※我が家は調理はほぼガスで行っていますが・・・。
私も数十年ぶりにキャンプを再開した当初、「焚き火台」の意味が全く理解できませんでした。子どもの頃は直火しかありませんでしたから。「キャンプ=焚き火=焚き火台」と考えるのは最近のキャンプをある程度経験したことのある人の思考な気がします。
「焚き火台」で有名なのはスノーピークが発売しているその名も「焚き火台」。この商品から焚き火台の存在が広まったのでしょうか?
日本のキャンプ場で見ないことはないと言っても過言ではありません。これを買っておけばまず間違いないでしょう。ただ、個人的にはスノーピークの焚き火台を買おうとは思いません。多すぎるからですかね。(最近はあまり見かけなくなってきた?焚き火台の種類が増えたからでしょうか)。
6年間使えている「A4君」があるじゃないか!
焚き火台についてウダウダ書いているけれど、いや待てよ、年末の記事で焚き火台「A4君」が直ったと書いていたじゃないかと突っ込まれそうです。
その通り、我が家が6年近く愛用しているコンパクト焚き火台「A4君」。12月のキャンプで破損していましたが、年末までには無事に修理を終えて戻ってきていました。それなのになぜ新しい焚き火台?と思われるかもしれませんが、とある理由からピコグリルを「使ってみたかった」のです。そして「家族会議」を開き、購入が了承されました。
トップの写真にも写っているようにA4君はお蔵入りするわけではありません。その理由は後から書きます。
有名になっていたようですね「ピコグリル」
とにかく、今やキャンプの必携品となっている焚き火台として「ピコグリル760」を我が家に迎え入れました。
さて、このピコグリル、とある線でとても有名になっています。有名人がキャンプで使ったことによってのようです。以前からピコグリルの存在は知っていましたが、有名になっているとは全く知りませんでした。影響力って凄いですね。
一時は入手困難となったそうですが、2018年末の時点では注文してから数日で届きました。
タフな使用環境でも壊れないことが「焚き火台」選びの最大の基準
焚き火台は使い込むことで深みを増す道具だと思います。表面が焼けたり、使用に耐えうる限りでの変形は、それはそれで愛着を生んだりするわけです。人間って不思議です(笑)
使用前、使用後です。味が出ますよね。
簡単に紹介してみます。
ピコグリル760は軽量・コンパクトで組み立て・片付け簡単
ピコグリルには2サイズあります。
ピコグリル398 | ピコグリル760 | snowpeak焚き火台L | |
---|---|---|---|
寸法 | 33.5×23.5cm | 38x54cm | 45×45cm |
地上高 | 24.5cm | 26cm | 30cm |
重量 | 442ℊ | 740ℊ | 5.3kg |
価格 | 11,800円 | 17,500円 | 16,848円 |
備考 | A4より少し大きい | A2より少し小さい |
購入したのは大きな方。有名人の方が使っているのとは違う方です。ピコグリル760のサイズはほぼA2。A4君の約4倍ということになります。注目は重量。snowpeakの焚き火台Lと比べると一目瞭然です。
組み立て式ではありますが、ごくシンプル。
脚となるフレーム部分を開き、上から火床部分の4隅に空いた穴にフレームの先端を通すだけ。ごく簡単です。1分かからず完了。
試しにみーにやらせてみました。仕組みが分かっていないと手こずるようでしたが。
片付け簡単
広げると大変大きい。残った灰などを捨てる際は火床の端を持ち、そのまま指定の灰捨て場まで持って移動できます。軽いのはここでも助かります。
仕舞った後の写真。専用のケースは二つ折状態でA3サイズほど。車の隙間に滑り込ませられるサイズ感です。
焚き火台は洗いません。洗うとしたら熱い状態で水をかけない方がいいだろうと思います。専用のケースが付いているので、本体が多少汚れていてもケースに放りこんでしまえば車内などは汚れないと思います。
398より壊れにくい工夫がされている760を選んだ
ピコグリル760は398を大きくしただけでなく、398で不安のあった強度の点で工夫がされたバージョンアップ版と言えます。
398のレビュー記事を読んでいると、ちょこちょこ「壊れた」という記事を見ます。非常にシンプルな仕組みだけに、使い込んでいくことによる変形により、火床部分がフレームからズレ落ちるようなことが起きるようです。
760ではフレームと火床は火床の穴にフレームを通すことでしっかり固定(赤枠内)。火床が薪の重さなどで沈みこまないように火床を支える支柱(黄色枠内)がフレームに加わりました。
今回、398でなく760を選んだ最大の理由はこの点です。
ピコグリル760、いいことばかりじゃありません
もちろんいいことばかりではありません。焚き火台としては非常に高価な部類です。正直高すぎると感じます。
地面と火床が近いこともあり、何かしらの対策をしない限り「焚き火台必須」の芝のサイトなどでは高い確率で芝を燃やしてしまうでしょう。今回は水を含んだ薪を敷き詰めておきました。
そして、「燃焼効率がいい」という口コミにも???です。ただ、個人的には燃焼効率はそれほど良くない方がいいのです。理由は次に書いてみたいと思います。
「焚き火の番」が焚き火の楽しみ、お世話をしたくなる面倒さ加減が大切です
上に書きました「燃焼効率」。ピコグリルには火床にスリットが入っているからとか、形状が空気を通しやすいからとかを上げて「燃焼効率がいい」とうたわれています。しかし燃焼効率で言えばA4君の方がずっといいと思いました。ただ、もともと燃焼効率の良さを焚き火台には求めていません。
焚き火の楽しさって、火の面倒を見るところだと思っています。薪をくべたらどんどん自然に燃えていくような効率の良さは求めていないのです。それよりも、なかなか燃えなくて、不完全燃焼の煙が襲い掛かってきて、それをどうにかくべ直したり、空気を送りこんだりしながらなだめて励まして燃やしていく、その過程がとても楽しいのです(個人的見解です)。
直火の焚き火は手がかかって楽しい
最初に「使ってみたかった」と書きました。それは、この「ピコグリル760」が直火にとても近い環境で焚き火を出来るのではないかと感じていたからです。
私が子どもの頃親しんでいたキャンプは全て直火でした。その頃キャンプの楽しみは「火の当番」でした。大人に火の当番を任され、上手に火をコントロールして料理を手助けしたり褒められたりすると嬉しかったものです。
直火の地面はだいたいフラット、焚き火台にあるような下から空気を取り込む吸気穴などはもちろんありません。風の向きを読み、空気の通りをよくするために薪を少しだけ持ち上げたり、小枝を常に大きな薪の下に供給したりと「火の当番」は手間がかかりました。そしてそれが楽しい。
比較的フラットなピコグリル760。スリットはすぐに灰で「詰まって」くれました。「直火でしてるみたい」とすぐに感じました。我が家は浩庵キャンプ場、戸隠イースタンキャンプ場、ひるがの高原キャンプ場、四徳温泉キャンプ場など直火可能なキャンプ場に好んで行きます。それは、子ども達と「火の当番」の面倒さ加減を楽しみたいから。
焚き火台での焚き火で言えば、A4君はとても小さなサイズの中でどう焚き火をするかが楽しい焚き火台なのです。
ピコグリルとA4君は形状も何もかも違います。しかし「焚き火の当番」の面倒くささ、楽しさを味わえるという点で共通項がありました。だからこれからもどちらも大事に使っていきたいと思っています。
手のかかる焚き火、焚き火台が好きです。
ピコグリルを買うならAmazonは止めた方がいい
最後に、一時入手困難になっていたというピコグリル。今はamazonでもprimeで取り扱いがあります。
しかし、高騰していますね。ピコグリルを購入するのならば定価で購入できる他の2店舗がおススメです。私自身もそちらで購入しました。そもそもピコグリル760はamazonでも楽天でも扱いがありませんでしたし。どうしてもAmazonでという方は↑のリンクからご確認下さい。
※2021年現在では楽天でも購入できるようになっているようです。Amazonでも適正な価格で販売が始まっています。
「ピコグリル」を扱う国内公式2店舗
Wanderlust Equipment公式HP
Pikari outdoor‐shop公式HP
こちらの店舗であれば上記表の価格で購入が可能です。
ピコグリルのレビューを書こうと思っていたのですが、何だか「焚き火について」になってしまいました(笑)。「直火の面倒くささと楽しさを味わえることの出来る焚き火台」だと思います。おススメです。
追記ですが、専用のスピットという串状のものが650円ぐらいで購入出来ます。これを支えにしてポットなどを配置出来るというもの。
しかし、買わなくても良かったかなと思います。また理由は書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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