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国産ダウンメーカー「ナンガ」で登山時にオールシーズン役立ちそうな「エアリアルダウンパーカーパッカブル」を購入してみた

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最終更新日 2023-12-05

国産ダウンメーカー「ナンガ」(本社:滋賀県米原市)の2018年の新作、「エアリアルダウンパーカーパッカブル」を購入しました。

出典:ナンガHP

 

ナンガのダウンウェアは在庫切れになると次のシーズンまで生産がされないこともあると聞いたことがあり、この時期に購入できたことはラッキーでした。在庫処分なのかかなりお得でした。

これまで山で使っていたナンガの「スーパーライトダウンジャケット」よりも、山での使用に適していると感じる「エアリアルダウンパーカーパッカブル」。実際の使用はこれからですが、初見でレビューしてみたいと思います。

※ちなみに、これを着用しているところを妻に見せたところ「マッチ棒」と言って笑われました。確かに独特の配色です。山ではこのぐらいの方が目立っていいんだと強弁しておきましたが、マッチ棒はしばらく頭から離れそうにありません(笑)

ダウンを登山で使う場面とは?

登る際に着用している人は会ったことがないかもしれません・・・暑すぎますからね。(厳冬期にミドルレイヤーとして着用している場合はあり)。

私はというともっぱらテント内や小屋での停滞時に使用します。一日の終わり、夕陽がテン場を包み込む時間や朝陽を待つときなど、屋外で長時間カメラを構えたりしていると身体が芯から冷えてしまいます。そんな時にはダウンは必需品です。3000ⅿ級の山々だと夏場でもテン場は夕暮れとともに急激に冷え込みます。そんな時にもダウンは重宝します。

ただし、「ヘッドライト」のように登山時に必ず持っていく必携品かと聞かれれば、必ずしも必要ないと答えるのが「ダウン」です(個人的見解です)。その理由には「特定の場面以外に使い道がないものは出来るだけ持たない」ようにしているからかもしれません。今回の山行では「この道具は」どんな場面でどんな活用方法をするのか、よく考えて携行するか削るかを考えないといけないのが山の装備品なのかもしれません。山のダウンウェアもその一つと言えるでしょう。

しかし寒さから体を守るという点でダウンに勝るものはないのではないかと思うことも事実です。

「エアリアルダウンパーカーパッカブル」を詳しく見てみる

「エアリアルダウンパーカーパッカブル」は2018年のナンガの新作だと思います。

ナンガのダウンウェアシリーズの中でも「ポータブルダウンジャケット」「スーパーライトダウンジャケット」と同じく、「軽量」によったラインの一つだと思います。

手持ちのスーパーライトダウンとの見た目も全く違います。

右:エアリアル 左:スーパーライト

スーパーライトは「モコモコフワフワ」、エアリアルは「ペラペラツルツル」・・・語彙力のなさ・・・。

外気を遮断するシャーリングゴム構造が温かさを逃がさない

頭をスッポリ包み込むパーカー部分があるというのが大きな違い。
このフードのあるなしは山ではとても重要な気がします。頭とか耳とかは冷えるととてもつらい。特に首回りでしっかり空気を逃がさない構造になっているのは重要です。朝方とかテン場で朝陽を待っていたり、暗闇の中の撤収などはとにかく冷えますからね。

シャーリングゴムで外気を遮断

首回りと同様に手首周りも同様に外気を遮断

どちらにもチンガードが備わっていますが、エアリアルにはジッパー部分に手袋をしていても引っ張りやすいようにシッパータブが付いているのは細かいことですがありがたいです。

ジッパーも軽量タイプです

コールドスポットを最小限にするため、キルトの太さを細めに仕立てている

再度、スーパーライトとエアリアルの概観を見比べてみると、キルト幅の違いが一目瞭然。

上:スーパーライト 下:エアリアル

 

エアリアルはキルト幅が細く作られています。
実はスーパーライトはナンガの最高級シュラフ「SPDX」シリーズと同様の860FP(フィルパワー)でダウン量も100ℊ。一方エアリアルは760FPでダウン量は65ℊ。

表面生地はスーパーライトが10×10dnナイロンシレ撥水加工に対して、エアリアルは10d×7dリップストップナイロンを採用。総重量はスーパーライト280gに対してエアリアルは270gです。

数値からするとスーパーライトに断然の分があります。特にダウン量が35ℊも違うというのは暖かさからすると大きな違いになりそうですが、エアリアルは限られた羽毛量に合わせてキルトの太さを考え、コールドスポットを最小限に抑えたとのこと。
街中では全く問題ないと感じますが、山ではこの差がどうでるのか早くフィールドで確かめてみたいところです。

厳冬期ミドルレイヤーに最適な薄さ機能性

さて実際に着てみると、スーパーライトはフカフカモコモコ、表面生地もパリッとしっかりしています。一方でエアリアルは全体的に薄い印象。しかし、この薄さこそが山では使い勝手の良さに結び付きそうに感じます。

山でダウンを切る場面を考えると、小屋内やテント内の停滞時以外にはダウンの上に防風のための何らかのシェルを羽織ります。エアリアルの薄さはそのシェルの下のミドルレイヤーとして生きるのだろうと思います。

ポケッタブル構造でコンパクト化

それほどUL(ウルトラライト)に寄っていない私ですが、出来るだけ軽いに越したことはありません。エアリアルはポケッタブル構造を採用しているため収納袋がいりません。

ポケット内にジッパー

 

ポケット内のナンガロゴが収納袋の表になってカッコいい

ポケットの中にどんどん突っ込んでいけば簡単に仕舞えます。ただ、ジッパーを閉めようとすると生地を噛んでしまうのでその部分だけ時間がかかりました。サイズ的には使い捨てカイロを一回り大きく分厚くした感じ。

スーパーライトよりも小さく収納できました。夏場のテント泊の際の装備品に加えやすくなったと思います。

176cm、73kgでLサイズが丁度いいサイズ感

最後にサイズ感。
私の身長は176cm、体重は最近ちょっと増えて73kgです。サイズとしてはLサイズをチョイスしましたが胴回りも腕の長さもちょうどいい。Mだと窮屈だったかもしれません。

ロゴが好き。ちなみにこちらカタログではUSモデルとして発表されています。

現場での使用はこれからになりますが、これで我が家にはナンガのダウンジャケットが3枚。これまでのスーパーライトは長男みーの元へ行き、長男みーが使っていたスーパーライトのSサイズは妻のもとへドナドナされそうです。家族で使いまわしが出来るようになってきたというのは嬉しいことですね。

みぃ君にもこの時期のキャンプ用にkidsサイズのナンガジャケットをと思うのですが、どんどん大きくなる時だけに今の所様子見です。ナンガさんはkidsサイズの充実もうしないかな??期待したいところです。

 

 

 

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