草紅葉の見事なこと!秋の尾瀬ヶ原を歩いてきた②

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2023年10月7日〜9日で尾瀬へ行ってきました。尾瀬は初めての訪問。車で片道6時間超と名古屋からはとても遠い道のりでしたが、美しい草紅葉も見れて満足の3日間の記録です。

初日は生憎の冷たい雨。

2日目には待望の青空が広がり、秋の尾瀬ヶ原をのんびり歩いてきました。

朝霧に包まれた尾瀬の美しいこと

夜中に寒さで目を覚まし、シュラフのファスナーをググッと上まで引っ張り上げました。その後はどうにか寝入る事が出来ました。山のテン場で翌日の予定がのんびりというのはなかなかない事。ユックリ寝坊出来るのじゃないかなと思っていましたが、やっぱり体は正直です、まだ少し薄暗い5時前には目を覚ましてテントの外へ出てみました。前日付いた雨粒がそのままの形でテントの上部に氷になって張り付いています。今シーズン初の氷点下のテント。体がまだ慣れていなかったのでしょうね、寒かったはずです。

カメラと足元に押し込んでいたカイロだけを持ってテン場を抜け、木道へ続く方面へ歩いていくと、すでに数名の方が朝の散歩を楽しまれている様子。前日が雨だったので待望というところですね。

昨日は雨で曇っていた尾瀬ヶ原。朝霧というかもやが薄っすらかかりながらも遠くの燧ヶ岳までしっかり見えています。何ともいえない色彩は山ならではというところか。淡い静かな風景が広がっていました。これは美しい場所だなと改めて。

木道の脇の植物に目をやると、霜がおりてこれもまた綺麗。11月初め、尾瀬には冬がもうそこまで来ている事を実感します。というか夜の冷え込みはもうすっかり冬でしたけれどもね。

木道はツルツルに凍っていて、慎重に歩いている人も遠くでスッテン、あっちでスッテンと転びまくり。寒くて手が悴んでしまって辛かったですが、少しずつ変わりゆく景色を見ていると飽きませんでした。

テントに戻るとまだみぃ君は寝ていました。実は天気が良いように見えて、この日は午後から下り坂。夕方には雨が強まる予報。もう一泊する予定を切り上げて尾瀬を後にする事を決めていました。

寝ているみぃ君を起こし、早速朝ごはんです。今回美味しかったアマノフーズの中華スープの素。これ味噌汁よりも山では個人的には飲みやすかったです。

至仏山荘の朝食

そのころ至仏山荘ではこんな感じの朝ごはんが提供されていたようですよ。

草紅葉広がる尾瀬ヶ原散策【山の鼻↔️見晴】

一泊だけ、山にも登れずに尾瀬を後にするのは残念ですが、折角なので2泊目に予定していた見晴キャンプ場まで尾瀬ヶ原をハイキングしてみようと思います。往復約4時間の道のり。その前に、妻が自然観察会に参加したいというので参加してきました。

自然観察会に参加

山小屋で案内があった「自然観察会」に参加します。毎日行われているのかはわかりませんが、山の鼻にある「尾瀬植物研究見本園」をビジターセンターの職員さんの案内で見て回るというもの。山の鼻のすぐ近くをぐるっと一周するように木道が伸びている場所がありますが、全面が柵に覆われており、植生保護がされています。何でもここは広大な尾瀬のほぼ全ての植物が集まっているとか。それもたまたま標高や地形的に自然に集まったものであり、移植等は一切していないとのこと。

山に登っていても植物のことは本当に頭に入ってこない私なのですが、フムフムとその時は楽しく聞くことが出来ました。

池塘に映る至仏山が綺麗な場所も案内してもらってきました。

温暖化の影響として雪の量が減り、以前はいなかった、雪で入ってこれなかった鹿が尾瀬でも増えていること、鹿による食害も温暖化の影響が一因として言えることなど知ること出来て貴重な経験でしたね。約1時間弱と短時間で尾瀬の事を少し知る事が出来るのでオススメです。

尾瀬ヶ原を歩く

自然観察会の後はいよいよ尾瀬ヶ原を歩きに行きましょう。テントは昼頃まで張っておいてもいいと言われたのでレインウェアや防寒などだけ持って出かけます。

遠くに燧ヶ岳

朝の光を浴びて草紅葉が金色に輝いてどこまでも続いているんですよね。広いな!尾瀬。秋の空は高い!なだらかな至仏山に対し、ゴツゴツした印象の燧ヶ岳。

至仏山

燧ヶ岳も至仏山もお預けになってしまったけれど、来年にはぜひ登りたい。今回は予行演習だと割り切って楽しむ気持ちで歩いてましたね。それにしてももっと人が多いイメージだったのに空いていて快適。

いちいち綺麗で足が止まります(笑)。起伏がないので周りの景色を見る余裕があるからかもしれませんが。空が映っている!

風もほとんど無くて日差しも出ていたのですが、やっぱりこの格好ということは寒かったんですよね。私は半袖でしたけどね。

いや本当にいちいち美しいわけです。これも紅葉しているわけですかね。一つ一つの池塘で表情が全く違うので面白いです。

こちらは山の鼻から燧ヶ岳方面へひたすら歩いて行くと出てくる一つ目の分岐「牛首」の標識。

少し雲が出てきてしまいましたね。この日上空にはひっきりなしにヘリが飛び、資材などを運び込んでいました。木道の補修に使うのか木材などを吊るして飛んでいましたね。

竜宮小屋の立つ竜宮十字路を過ぎて写真はもうすぐ目的地の見晴へ到着するところ。

見晴に到着

見晴には多くの小屋が立っていて、本来ならば第二長蔵小屋と見晴キャンプ場を利用する予定でした。実際にここまで歩いてみると平坦とはいえ結構疲れました。テント泊装備を背負って暗いうちに歩いてその後に燧ヶ岳に登るというのは私はともかく子どもにはちょっとしんどいかなと思いましたね。

檜枝岐小屋前のベンチでお汁粉とたまこんにゃくのおでんをいただきました。

ちょっと想像していたのとは違うおでんが届いてビックリする図。味が染みてとっても美味しかったです!

さあ休憩も取ったので山の鼻に戻ります。片道でも結構遠かったと思ったので、ちょっと大変だなという気分ですが、2人は元気そうなので良かった。

途中、歩荷さんとすれ違ったりして。間近で見ると大変な荷物の量ですね。気を緩めると立ち上がれなくなりそう。ご苦労様です。

帰りも広々とした尾瀬の景色を楽しみながら歩き、無事に12時前に山の鼻に到着。楽しみにしていた小屋でのビーフシチューはタッチの差で売り切れてしまっていましたことが残念!次はいただこう。

急いでテントを撤収し、3時頃には駐車場まで戻ってくることが出来ました。さあ3連休のまだ中日。このまま名古屋に帰ってしまうのは勿体無い!ということで、旅はもう少し続きますが、それは最後に少しだけ書き足します。

遥かな尾瀬、また必ず

初めての尾瀬は尾瀬ヶ原の散策だけとなってしまいましたが、それでも想像以上の広大な面積に広がる湿地帯と一面の草紅葉、遠くに聳える燧ヶ岳と至仏山の景観に圧倒され、多くの人を惹きつけるのも納得でした。

二日目の秋の日差しに輝く草紅葉はこれまで見た事がない規模でとても印象深かったです。尾瀬といえば「夏が来れば思い出す〜♪」と連想しますが、水芭蕉の季節、そして盛夏の頃など季節を変えて自然の移り変わる姿も見てみたいと思いました。自然の変化って素晴らしいなと改めて実感した旅でした。

もう一泊は草津温泉へ

出発地点の戸倉の尾瀬第二駐車場に到着し、車に乗り込むと同時ぐらいで雨がポツポツと落ち始めました。天気予報通り、何とか間に合いました。帰りの道中でもう一泊どこかでしようということは確認済み。しかし、全くあてがありませんし、世間は三連休ですから今から宿が取れるかもわかりません。

とにかく温泉をと思い、色々探した結果に辿り着いたのは同じ群馬県内の「草津温泉」。一度は行ってみたいと思っていましたが、たまたま草津温泉の外れにあるユースホステルが格安で一部屋空いていたので滑り込み予約に成功です!

雨の中車を走らせて2時間半、草津温泉に到着したのは午後6時頃。

駐車場から歩いてすぐ、中心部に向かうと雨の中だというのに人の波。

湯畑というやつですね!これを作った人はすごいですね〜お湯をエンターティメントとして魅せるものと変えるとこんなに人が集まるようになったということなんでしょうかね。

宿は布団も自分達で敷いて寝るだけの素泊まり。それでも5000円ぐらいだったように思うので十分です!翌朝は朝食難民となるという草津温泉の中でも人気となっているという「YAMAIRO」さんへ。

今回の旅の中で最も豪華な料理となりました!笑

店内は山の写真が飾られており、そう広くない店内は開店待ち含めて行列となる大人気店のようでした。料理もとっても美味しく、ご飯や味噌汁はおかわり出来るというのも満足度が高かったですね。

色々予定は変更となりましたが、まさに旅という感じの2泊3日でした。

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