片手でパカッと口が開く「山の行動食袋」を自作
最終更新日 2023-12-05山を歩いている時、いつもイライラする場面があります。
行動食を食べる時、ジップロックなどの袋の開閉のしにくさです。
何とか解決できないかと思い、こんなものを作りました。
目次【お好きなところから】
登山は常に食べ続けて歩く激しい運動
登山はとても変わったスポーツだと思います。食べものを摂取しながら激しく運動するというスポーツはあまりないのではないかと思います。
時には10時間から12時間、山を歩き続ける登山。途中食料を口にしなければある時突然に脚が動かなくなったりします。いわゆるハンガーノック状態。
私も過去に2度ほど陥ったことがあります。突然体が動かなくなってしまい、本当にビックリしました。そんなことが山の中で起きてしまうと恐ろしいことになりかねないので、常に歩きながら何かを食べています。いわゆる「行動食」ですが、私の場合は飴やナッツ類は常に食べ続けています。
特に冬場の行動食摂取に課題があった
しかし、ここでいつもイライラするのです。
食料と同様に重要な水分は、背中に背負ったハイドレーションからチューブを通じて吸って飲めばいいのですが、食べ物についてはそういう効率的な摂り方が出来ていません。
具体的には、ジップロックなどにナッツなどを小分けし、食べようと思うわけです。しかし、夏場ならともかく、冬の今は分厚いオーバーグローブを手にはめています。そうするとジップロックの口を開けることが出来ない・・・。スライドして開封するタイプのジップロックもありますが、スライドは出来ても、開いているはずのビニール袋を上手に広げることが出来ない・・・本当にイライラするのです。面倒だからとグローブを外すと、あっという間に寒さから指がジンジンしてきます。仕方ないから我慢することも多いのです。そうするとハンガーノック状態に陥る可能性が高まるわけですね。
マルシェで偶然の出会い
分厚いグローブを外さずに、ワンアクションの簡単な動作で行動食を口に運べないだろうか、漠然と考え続けていました。そんな折、偶然近所で開かれていた「マルシェ」をブルブラしていてあるものに出くわしました。
こんなのを作りたいというアイデアは浮かぶも、さて誰が縫う?
すぐに試作品が出来上がりました シルナイロン&X-PACバージョン
翌日には試作を縫って持ってきてくれました。
軽さは圧倒的にシルナイロンの勝利です。ただ、生地が柔らかいことから口をつまんで開けるにはちょっとサイズが大きかったかもしれません。指が届かない・・・。
グシャッとなってしまい、ワンアクションで開くのは困難でした。
次にX-PACですが、こちらは生地に張り感があるため、型崩れしにくいですね。
両サイドにはコードなどを通して使えるようにループをつけてもらっています。
見事ワンアクションで行動食へアクセスすることが可能でした。金具部分でなく、少し下の生地を押しても開きます。これは便利。
X-PAC生地独特の張りのおかげで、どうやら形になりました。まだフィールドテストは出来ていないのですが、室内ではとてもスムーズに使え、行動食をとることができました。
ワンダーラストイクイップメントのカンパラパックにすっぽり入るように作ってもらったので、ピッタリです。肩からかけたカンパラパックの中に入れておけば、歩きながらでも行動食にアクセスし易そうです。
他にもこんなのあったらいいなと思うイメージは沢山あるのですが、鍵はミシン…ん〜家庭科の授業ちゃんと受けていたら良かったか?
ミシンを使えるようになれば、色々な山用品を自作できそうですね。覚えたいな・・・ミシン。
「パックン行動食袋」これが使いやすいかどうかはこれからですが、少しずつ改良を加えて使いやすいようにしていってみたいと思います。
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この発想素敵です。
707tさん
いつもとっても困っているんですよね。その困っているところにこそ何か工夫がいるかなと思って考えていました。
本当は金具ではなくて、プラスチックなどのばね板がないかな~と探していたのですが、100均で手に入るという気軽さに、まずは作ってみました^^
次はアイゼンをどう携行するかを形にしてみたいと思っています。