【くのわき親水公園キャンプ場】SⅬ乗りに父子キャンプへ行ってきた
最終更新日 2023-12-052019年2月16日~17日、静岡県のくのわき親水公園キャンプ場へ久しぶりに行ってきました。
今回はみぃ君と父子キャンプ。桜も開花し始めるという季節外れの暖かさの中、素朴なキャンプ場の雰囲気と蒸気機関車の汽笛を聞きながら、不思議と郷愁にかられるキャンプとなりました。
目次【お好きなところから】
くのわき親水公園キャンプ場
くのわき親水公園キャンプ場へは3回目の訪問となりました。久しぶりに向かおうと思い調べてみると、公式のHPが見やすく変更されていました。
大自然の中のキャンプ場ではないけれど
このキャンプ場は確かに大井川を目の前にし、夏場であれば川遊びも出来るでしょうし、自然を満喫できることでしょう。ただし、大自然に包まれているかというとそうとは言えないキャンプ場です。
キャンプ場のすぐ裏手には民家が迫り、茶畑の中にある大きなお茶の看板なども目に入ってきます。
それでも人気であることにはいくつもの魅力があるからだろうと思います。まず初めに、その魅力について私なりにまとめてみたいと思います。
①質素な設備ながらよく手の行き届いた管理
素朴な、本当に質素なキャンプ場です。豪華な遊具などはありませんし、炊事場からはお湯が出たりはしません。広大な公園がキャンプ場となっているというのが率直な印象です。ただし、手入れはとても行き届いており、砂利混じりの固いサイトのおかげで水はけもよく、トイレは他と比べても格段に綺麗に保たれています。
管理主体がどうなっているのかよくわかりませんが、3回ともに対応していただいたのは同じ方。とても気さくな女性の方でした。この方の人柄もまたキャンプ場の素朴な魅力を増す相乗効果を生んでいるように思います。キャンプ場で大事なのはやっぱり人だとここでも感じます。
②電車と蒸気機関車の汽笛が郷愁をそそる
キャンプ場から大井川を挟んだ対岸には蒸気機関車の動態保存に取り組んでいる「大井川鉄道」の線路が走っています。時期にもよりますが、日に数本の蒸気機関車が走り、その都度汽笛がキャンプ場にも響いてきます。
私は東京生まれなので、蒸気機関車に郷愁をそそられるということは実際にはあるはずがないのですが、不思議と懐かしさを感じます。蒸気機関車だけでなく、単線をコトコトと走る数両の列車を眺めていると、胸がジーンとなってくるのは何故でしょう。
大自然の中でするだけがキャンプではないなと、再認識させてくれる不思議なキャンプ場です。
もちろん子どもにとっても蒸気機関車やトーマス号などを見れる、乗れるチャンスがありますから、魅力的だと思います。
③川根温泉、塩郷の吊橋、適度な標高だからこそ夏の川遊びに最適
標高は300m前後かなと思います。あまりにも標高が高いと夏場の川遊びも寒さを覚えることになりますが、ちょうどいいぐらいなのかなと思います。大井川にはキャンプ場からすぐ下りて行けます。
また、キャンプ場から車で10分ほどにある源泉かけ流し温泉「川根温泉ふれあいの泉」は、ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)で舐めると塩っ辛く特徴のある温泉です。元々が大人510円、子ども300円と良心的な価格ですが、キャンプ場では50円の割引券をいただくことが出来ます。
キャンプ場から歩いて数分の場所にある「塩郷の吊橋」は大井川にかかる吊橋の中でも最も長いとか。結構揺れてスリルも景色も満点です。吊橋の下を蒸気機関車や電車が走り抜ける光景も他では味わえない感覚です。
④2回目以降の割引券で激安で利用が可能、入退場時間が実質ゆるい点も嬉しい
今回、1泊2日、大人1名、乳幼児1名で料金は2700円でした。
内訳はテント1泊1500円、入場整理券1日300円(大人)×2日分、駐車料車1日300円×2日分です。比較的良心的な価格ですが、さらに次回利用出来る1000円割引券をいただけます。
この割引券を利用すれば、次回は1700円で利用可能です。有効期限もなくいつでも利用可能とのこと。とてもリーズナブル。
さらに、入退場時間についてもとてもゆるめに設定されているのは特筆です。
などなど、くのわき親水公園キャンプ場について書いてみましたが、不思議な魅力のあるキャンプ場だということが伝わったでしょうか。
〒428-0315 静岡県榛原郡川根本町久野脇280 くのわき親水公園キャンプ場
TEL 0547-56-1781 FAX 0547-56-2060(くのわき親水公園管理運営組合)
■定休日 通年営業
■総サイト数 区画サイト34区画 フリーテントサイト100張
では、ごくごく簡単になりますが、今回訪れた際の様子を記録しておこうと思います。
SⅬに乗りにキャンプへ行こう
16日の朝、遅めに起きてその暖かな朝の空気に驚かされながら、さあこの週末はどうしようかと真っ先に起きだしていたみぃ君と相談をしたのは午前8時過ぎ。塾の予定のある長男みーと見守りのために残らざる得ない妻に、次男みぃ君と2人でキャンプへ行くことを確認。
牡蠣を食べに三重へ、雪中キャンプへ長野へなどとも考えたものの、それぞれ4人が揃ったときの方が楽しかろうと考え、それならばみぃ君とSⅬに乗りに行こうと、大井川鉄道沿線のキャンプ場「くのわき親水公園キャンプ場」へ行くことに。パパっと支度をして9時半には自宅を出発し、新東名を一路東へ。
準備しながら調べた大井川鉄道のSⅬ時刻表によると・・・
下り(金谷→千頭) | 時刻 | 登り(千頭→金谷) SⅬ | 時刻 | |
---|---|---|---|---|
川根温泉笹間渡 | 12:56 | 千頭 | 14:53 | |
千頭 | 13:31 | 川根笹間渡 | 15:31 |
キャンプ場から車で10分ほどの「川根温泉笹間渡駅」を12時56分に発車する普通電車へ乗って千頭駅へ向かい、千頭駅で1時間20分ほど待機し、14時53分の蒸気機関車に乗って笹間渡駅へ戻って来る。こんなプランが浮かび上がってきました。
新東名を下りてクネクネした大井川沿いの道を北上し、キャンプ場前の細い道路の手前に到着。
幅2m程の車一台がやっと通れるだけの橋を渡り、キャンプ場へ到着したのは11時50分過ぎ。設営時間は・・・約40分。人当たりの良い受付のいつもの女性の方に挨拶し、大きな2本の木の前にアトラスを張ることにしました。
何とか40分で設営完了。みぃ君も一生懸命ポールを伸ばしたりと手伝ってくれました。どんどん頼もしくなってきてちょっと寂しくもあったりして。
設営を終わらせて大急ぎで車に飛び乗り、川根笹間渡駅へ向かいます。
川根温泉の駐車場へ車を停めさせてもらい、走ってすぐ目の前の駅へ走ります。線路沿いでは河津桜が満開になっていました。
SⅬ故障につきダイヤが大乱れというトラブルに遭遇
何とか1分前に到着。ところが、時間が過ぎても電車が入ってきません。5分待ち、10分待ち・・・どうやら手前の駅でSⅬにトラブルが発生して大幅にダイヤが乱れているとのこと。これがたまなことなのかどうかわかりませんが、とにかく14時53分のSⅬ発車時間までに千頭駅へ到着出来るかハラハラしながら待つしかありません。
暫くすると何の前触れもなく30分ほど遅れで千頭駅の普通電車が到着。各駅停車の小さな電車に乗って千頭駅へ向かいます。
何とか千頭駅に到着したのは14時前。大井川鉄道終点の駅だけあってなかなか賑わっています。
改札でSⅬ運行状況を聞いてみたところ、かなり遅れるかもしれないが運行はするとのこと。時間はあるので周辺をウロウロしながら待つことにします。
ちなみに川根笹間渡駅から千頭までの乗車券は910円。往復で1820円。SⅬに乗るには別に800円。合計2620円(大人)となりました。
千頭駅。SⅬに乗れるとあってニコニコです。
千頭駅の隣に併設されているSⅬ記念館のような場所を少し見学。
手に持っているのは駅で購入したSⅬの絆創膏です(笑)
蒸気機関車いよいよ乗車、発進
そうこうするうちにSⅬが入線するとのアナウンス。
ホームへ入ると煙を吐きながらすぐにSⅬが入ってきました。
ダイヤが乱れたために予定していた乗客は払い戻しが続発したらしく、乗車したのは10数名のみ。ほぼ貸し切りです。
客車も昔使われていたまま。デッキが木製なのも味があっていいです。
時代を感じます。
予定よりも40分遅れで千頭駅を出発。
重い客車の窓を上げ、入って来る煙を感じながら時速40kmほどのゆっくりしたスピードで車窓からの眺めを楽しみむことが出来ます。ガタゴトと横に揺れるのも味があります。
千頭駅から川根笹間渡駅まで約40分。ほぼ貸し切りの車内で贅沢な時間を楽しむことが出来ました。
キャンプは色々なトラブルがあった方が記憶に残るかも
笹間渡駅でSⅬを下りるとすでに時刻は16時20分。名古屋を急いで出て来たこともあって買い出しも何も済んでいませんでした。調べてみると地元の商店として「河徳商店」が食料品などの購入には良さそう。キャンプ場からは反対方向になるものの、車を走らせて肉や野菜、飲み物を購入。本当に地元のこじんまりとした商店ながら、必要なものは大体揃いそうです。
さらにこの日はランタン類すら全て忘れてしまうという失態も・・・。たまたまサコッシュに付けていたミニランタン1つで灯りをとることにし、真っ暗になる前に何とか食事を終えることが出来ました。こんなトラブルも楽しい思い出になるはずです。
みぃ君は持ってきたfireHD8でドラえもんを鑑賞。この日は非常に風が強く、焚き火は諦めアトラスの中でノンビリ。私は持ち込んだ木工品のやすりがけをして過ごしました。
風が吹きすさぶものの、フジカをつけるとポカポカ。暖かい夜でした。
写真の後ろに写っているサーカスTCとハイエース。後からお知り合いだったと気が付きました。。。申し訳ない。声かけていただけたら。
「秘密結社ブランケット」活躍のちポカポカ陽気で桜満開
翌朝も風が強くヒンヤリとした朝となりました。天気予報では晴れ予報ですが、朝の内は薄曇り。強い風が夜中吹いていたために結露も皆無、その点では快適でした。
秘密結社ブランケット(笑)
今回のアトラス内は超シンプル。ドリュアスのロールトップテーブルはデビューとなりました。
完全防寒をして焚き火です。この後の気温上昇を想像できないほど、朝の時間帯は冷えました。
実はくのわき親水公園キャンプ場では最近テントと周辺が燃える火事が起こってしまったとのこと。受付時に手製のチラシが配られ、直火の禁止、火の始末について丁寧に説明がありました。
このキャンプ場、以前のレポートを見ているとある時期までは直火可能だったのですね。
たまたま今回はピコグリルのために地面の保護のための焚き火シートを準備していました。
ファイバーグラスで500℃耐熱のシートですが、大袈裟に大き過ぎずちょうどいいサイズ感です。本当に久しぶりにロゴス製品を購入しましたが、なかなか良いですね。
もう一つ、DODの「秘密のグリルさん用ゴトク」も導入。
ピコグリル用の同様のものよりもしっかりしており、何と言っても大変安価。これで安心して焚き火でお湯を沸かせます。DOD製品も初めて購入しましたが、なかなかいいですね。
みぃ君にコーヒー豆を挽いてもらい、朝コーヒーを飲んだり、焚き火をしたり。この日は12時30分に通過するSLを川根温泉から見ることだけが決まっている予定です。ゆっくりできる時間を贅沢に使います。
日がサイトを照らし始めると気温がぐんぐん上昇します。
春本番の日差しが桜を綺麗に咲かせてくれました。一足早い花見キャンプですね。
今回改めて感じましたが、赤いアトラスの目立つこと目立つこと。それと言うのも、近年のブームなのでしょうが、テントやタープの殆どがアースカラー。今回も殆どのテントがアースカラーでした。それだけにアトラスは逆に目立って迷子になることにありません(笑)
田貫湖の年越しキャンプでも楽しんだブーメランで遊んだり、競争をしたり。暖かい日差しにみぃ君は最後は半袖に。残念なことにブーメランは枝に引っかかってしまい・・・楽しいし追加で購入しようかな?
12時前にはテントを撤収し、塩郷の吊橋を訪問。
恐々(笑)
帰路の途中では予定通り川根温泉の露天風呂から鉄橋を汽笛を鳴らしながら走るSLに手を振ることが出来ました。
そんなこんなな早春のくのわき親水公園キャンプ場父子キャンプのレポートでした。トーマス号が走る頃に「またきたい!」というのがみぃ君の切実な願いです。沢山遊んで帰りの車中では熟睡でした。
くのわき親水公園キャンプ場etc
手前がトイレ棟、とても綺麗なトイレです。奥が炊事棟。清潔に保たれていました。
薪は一束300円。今回は購入しませんでしたが、火付け用?かなり細い薪で火持ちは期待出来ないかもしれません。
関連しそうな記事
最新情報をお届けします
Twitter でみーパパをフォローしよう!
Follow @msn614
この記事へのコメントはありません。