南信州で人気上昇中の山【大川入山】想像以上の美しい紅葉に山全体が彩られていた
最終更新日 2023-12-05
2023年10月22日、長野県阿智村と平谷村の間に位置し、中央アルプスの最南端に当たる大川入山へ登ってきました。このところ急速に人気が高まっている山とのこと。どんな魅力があるのか、秋の一日に登ってみました。
目次【お好きなところから】
南信州阿智村「阿智セブンサミット」
長野県の最南部、阿智村にある山の中から選ばれた恵那山、富士見台高原、南沢山、大川入山、蛇峠山、編掛山、高鳥屋山の7つが阿智セブンサミットと呼ばれています。名称は聞いたことがあり、いつかいつかと思いながらも恵那山と富士見台高原以外まだ登っていない山ばかり。大川入山で3座目ということになりました。
標高1908m 大川入山
今回、紅葉を楽しめる山を選ぼうと思い色々と探していました。当初は三重県の鈴鹿も検討していたのですが、紅葉にはまだ早い鈴鹿。せっかくこの時期に登るならばと思い思い出したのが阿智セブンサミットでした。中央アルプスの最南端に位置し、信州百名山に指定されています。大川入山の標高は1908m。紅葉にはちょうどいい標高、季節ではないかと考えて向かうことにしました。
大川入山へのアクセスと駐車場情報
名古屋からは1時間半から2時間程度。行きは高速を使い、帰りは下道を利用しましたが、時間的にはほとんど違いはなく、名古屋圏からは非常にアクセスのしやすい部類ではないかなと感じました。ただし、恵那インターチェンジからの下道部分はかなり狭い道路が続くために注意は必要です。
大川入山の登山口は主に二つ。一つは今回登った治部坂高原ルート、もう一つがあららぎ高原ルート。
目的地として設定したのが「治部坂高原スキー場」付近の駐車場。100台以上は停められそうな大きな無料駐車場ですが、登山当日8時半過ぎに到着した時には残り数台という人気ぶりでした。
写真は駐車場から登山口へ向かっている途中。正面にある時計台のある建物に公衆トイレがあります。便座は温かかった!
大川入山の登山地図はヤマップで事前にダウンロード。なお登山中のほとんどのエリアでdocomoの電波は入りました。
紅葉真っ盛りの大川入山へ
駐車場に着いたのは8時30分過ぎ。寄り道をしたこともありますが、登山開始時間としては遅いスタート時間となってしまいました。靴の紐を調節して出発準備!
大川入山のコースタイムや標高差は?
大川入山の治部坂コースからの往復距離は約10km、標高差は約1000m、コースタイムは概ね6時間といったところ。
コース中に岩場や鎖場など危険と思えるような場所はありませんが、数字の上からもそれなりの強度がある山だと思って登った方が良さそうです。ルートの大半は土の地面のため、軽量なトレッキングシューズなどで十分。
ただし、山では秋口などになると日が暮れるのが早いため、ヘッドライトなどは必ず持っていきましょう。
登山口へ
駐車場から車道に下り、道を挟んで向かい側にあるお蕎麦屋さんの横から大川入山登山口へ続く道が延びています。
この道の奥が登山口。入り口付近には標識がないので注意。
8時55分いざ出発!頑張って行ってみましょう。写真後ろに見える駐車スペースも無料のようです。こちらに停められるなら登山口にはさらに近いですね。
5分ほど登ると登山口の看板が目に入ってきます。
登山開始直後から紅葉がお出迎え
登り始めてしばらくは木の根っこが露出する登山道をしばらく登り続けます。。登りの傾斜でいうとこのあたりがルート上でもキツ目の場所かもしれません。
切り株に苔が生え、そこに誰かが遊び心で細工をしてくれたようです。こういうのを上手に作れるセンスが欲しい。。。
さて、期待していた紅葉ですが、登り始めてしばらくしてみると。。。
少し空が明る苦なったかと思ってふと上を見上げると見事な紅葉が頭上に広がっています。
見事な紅葉の連続に目が奪われ、なかなか前に進みません。
まるで紅葉のトンネルをくぐり抜けて行くような登山道が続きます。いや予想以上に素晴らしい。中腹を中心に山全体が色づき、気持ちのいい空気の中で最高です。
木の根っこの登山道が切れると一定の傾斜でゆるく登り続ける登山道が続きます。大川入山の特徴でしょうか。
登り始めから1時間15分ほどで一つ目のチェックポイント「横岳」に到着します。
林間に少し開けた台地状の山頂部には三角点もありますが、展望は期待できないものの、据えられたベンチで急速するにはちょうどいい地点です。
行動食などを口にして休憩です。まだまだみんな元気!
横岳から山頂直下までの長いこと
さあ横岳での休憩を終え先に進みます。まずは比較的平坦なルートが20分ほど続きます。
あたりの展望も開けてきて気持ちよく歩けます。
紅葉が見事!思えばなぜ緑の葉っぱたちがこんな色に染まるのか不思議です。
平坦なルートを過ぎ、登りに差し掛かると辺りの展望も開け始めました。振り返ると山肌が色とりどりの紅葉に覆われて美しい絨毯が広がっているかのよう。
細かなアップダウンを繰り返しながら山頂へは確実に近づいて行っているのですが、実感としては案外遠いなという印象。急登が現れるというような激しい変化がないだけに、逆に長く感じる登山道なのかもしれません。ここは我慢我慢。
少しみんな無口になってきましたね笑
登り始めから約2時間ほどで山頂まであと2kmの看板!まだそんなにあるのか〜という印象を結構多くの人が持つかもしれません。そのぐらい前進している実感のある登りだったんですよね。
あと2km看板を見てからまだかまだかと登っていきます。この辺りは周囲がみな紅葉しているのでカメラが忙しい。
「あと2km」の看板から30分弱で「あと1km」看板発見!この辺りで偶然お知り合いにも遭遇したりして。それにしても看板以上に長く感じるのは気のせい??
あと1kmの看板を過ぎると目の前はどうも開けている様子。もう少しか?
と思ったらまだある!
遠くに見えるのは阿智セブンサミットの一つ「蛇峠山」だろうと思います。
赤い羊
大川入山の山頂部は元々あった原生林が伐採され、そこに広がったクマザサが遠くからだと芝生のように見える不思議な地形となっています。その芝生に点在する木々が色づくとまるで赤い羊が斜面を駆け上っているように見えます。この光景が徐々に広がり人気の原因となっているようです!
赤い羊の大群??
少し遠くに目を向けるとと、標高の低い地点の紅葉が最盛期。
無事に赤い羊も発見出来たので、いざ山頂へ!もうひと頑張りです。
ちょっと振り返ってみましたよ。なかなかの展望です。
12時19分、標高1908mの大川入山登頂です!お疲れ様でした。記念撮影!四徳温泉キャンプ場でよくご一緒するIさん、みぃ君と職場の後輩こっちゃんです。
山頂の周辺はクマザサが茂っていますが、山頂部は平らな空間でベンチもいくつか設置されています。持ってきたおにぎりなどを食べて休憩!
山頂部からは中央アルプスや南アルプスも一望できます。運が良ければ富士山も見えるとか。この日は見つけることができませんでした。
それでも山頂付近からの景色はとても気持ちが良くて見飽きない景色が広がっていましたよ。
見事な紅葉に足が止まりながらの下山
しっかり休憩をとった後は暗くなる前に下りたいところ。12時55分に下山開始です。下山途中でも朝の光とはまた変わり、表情の違う紅葉を楽しむことできました。
下山でもたっぷりと紅葉を楽しむことが出来ました。
15時39分、予定よりも遅くなりましたが、無事に下山完了!お疲れ様でした。
写真多めの登山記録になりましたが、とにかく想像以上の紅葉の美しさで驚きの1日でした。これはリピート確定かなと感じる大川入山登山記録でした。
人気急上昇中とはいえまだまだ無名の大川入山。この記録が「行ってみようかな」と思ってもらえるきっかけになれば幸いです。
最新情報をお届けします
Twitter でみーパパをフォローしよう!
Follow @msn614
この記事へのコメントはありません。