子どもの力ってスゴイ〜この子達の中で学び続けたい 交通事故と介護と回復の記録 

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9月14日(水)事故から57日目。



“足が動かなければ手で動け
手が動かなければゆびで歩け
指が動かなければ歯で雪をかみながらあるけ
歯もだめになったら目で歩け
目でゆけ
目でゆくんだ
目でにらみながら目で歩け
目でもだめならそれでもなんでもかんでもどうしょうもなくなったら
ほんとうにほんとうにどうしょうもなくなったら
ほんとうに動けなくなったら
動けなくなったら思え
ありったけのこころでおもえ”
今日、ランドセルを2人で整理していると、中からみーの字で書かれた1枚の紙がハラハラっと落ちてきた。
「これ好きな言葉で、事故の前は毎日読み返していたの」とみー。
出どころは夢枕獏さんの小説「神々の山嶺」。
エベレストを舞台とした山岳小説で、今年映画にもなり、みーとも観に行った。
原作本はかなりの長編だけれども、何度も読み返し、みーのお気に入りの一冊だった。
小説の中で主人公がエベレストに立ち向かいながら語る有名な部分が、このみーが書きぬいていた部分。
紙片に書き留められていたみーの字を追いながら、高次脳機能障害を抱えることになったみーが、この言葉を好きでいたこと、今でも「好きな言葉だ」と言えたことが嬉しかった。
高次脳機能障害の一番厄介な所は、一見してもわからないところだと思う。
みーの場合は内臓の損傷はあったものの、いわゆる四肢は大きな怪我を負うことはなかった。力を失った左半身も、リハビリにより事故前の6割ほどの力まで戻ってきた。
しかし、くも膜下出血と脳内の微細神経の損傷のダメージは大きい。
今日も算数の授業の後でなかなか苦しい思いをしていた。
昨日予習をした部分だけれど、どうしても頭に入ってこない。覚えてもしばらくすると忘れてしまうようだ。
決してこれがまだ固定の症状であるわけではないけれど、みーはとても焦っていた。「大丈夫、大丈夫」とは伝えるけれど、不安で仕方がないという表情をしている。
多分これからの人生の中でも、沢山の壁にぶつかっていかなければいけないのだろうと思う。
それでも、この抜き出した言葉は忘れないでいて欲しい。みーのこれまでの回復の過程は、意識していないにせよ、まさにこの言葉のように懸命に前を向いて歩いている姿だった。
これからも辛くなったら見返そうと思う。
今日で3日間、学校での勉強の様子を見てきた。板書のスピードについて行けるのか、板書にはならない先生の言葉を理解して整理できるのか、そして果たして復学が本人にとっていいのかどうか…。
出来ればそのまま復学し、そのまま同じ6年生の仲間と地域の中学校へ進んで欲しい。
まだ事故から2ヶ月弱しか経っていないけれど、どこかで判断しなければいけない。そのために、今月中は付き添って授業を受けている。
今日から4時間目まで授業を受ける。
算数と社会の授業は初めてだった。
社会はみーの「好きな科目」。板書は多いけれど、先生の話を頷きながらしっかり聞けていた様子^ ^板書は少し遅れて休み時間に入ってしまったけれど、頑張っていた。
算数の授業は衝撃だった。
数回の授業を受けていないみーは、なかなか内容について行けない。先生もみーには遡って課題を提起して教えてくれていた。
そのみーの机の前へ数人の子ども達が駆けつけてくれた。「お助け隊」というらしい。
課題の解けた子どもが、まだ解けていない子ども達のもとへいき、教え、学び合う。私の子どもの頃には全く無かった!ビックリしたけれど、とてもいいなと思った。
教えるにはそれだけ「理解」していないといけない。お互い理解が進むことになるのだろう。
みーも助けを受けながら何とか問題を解くことが出来て、先生から丸をもらっていた^ ^
お助け隊のみんな、本当にありがとう(u_u)
子ども達の力って凄いなとつくづく思う。
この姿を見ていると、やっぱりこの子達の中で、この学校で学ばせてあげたい…。
明日は初めて給食までいられる予定^ ^みんなと食べることを楽しみにしていたみー。
明日もいい日になりますように。
病院に帰ってからは3時間連続でリハビリ!



さすがにクタクタ。それから国語の宿題をやる。
算数を見てあげたかったけれど、時間が足りない…。
リハビリの効果は確実に上がってきている。今日の測定では足の力の左右差がかなり縮まっていた。
握力では事故前の6割まで回復。
頑張っている。

 

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