真っ白な白峰三山を眺めに、夜叉神峠から南アルプス鳳凰三山(薬師岳・観音岳のみ)

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いよいよ10連休GWに突入しています。個人的には5月1・2日が仕事になり、前半4連休、後半4連休というスプリット状態。ともすると、普段のGWよりも若干短い結果となってしまっているかもしれません。前後半とも信州でファミキャン。この時点ですでに前半が終了しています。後半は南信州の四徳温泉キャンプ場で温泉キャンプを楽しもうと思っています。

連休中ではありますが、今回は先日歩いて来た残雪期の鳳凰三山の登山の様子をレポートしようと思います。

画面の右側の青線が今回歩いたルートです。

夜叉神峠駐車場へ深夜のドライブ

4月も後半に入った2019年の4月20日の土曜日。この週末は天候もよく、気温もかなり上がりそうな予報が出ていました。昨年はGW連休の一週前には涸沢から北穂高岳へ行ってきたのですが、4月に入って降った雪が例年よりも多いこと、気温の上昇なども考えて、歩きやすさや雪崩の心配が少ない南アルプスの鳳凰三山を選ぶことにしました。

3度目の鳳凰三山。今回は山梨県の芦安駐車場よりもさらに進んだ地点にある夜叉神駐車場からのピストンに。往復距離は約22kmほど。コースタイムは15時間超ということで、しっかり体調を整えて行きたかったのですが、仮眠時間3時間で深夜の中央道を走り夜叉神駐車場に到着したのは午前5時前。すでに薄っすら明るくなり、このまま寝てしまうと寝過ごすのは間違いなかったので、そのまま出発準備・・・これが後から響きました。

到着すると20台ほどの車が停まっていました。ちなみに料金は無料。トイレも完備。夜叉神峠駐車場は優しい登山口駐車場です。

登山口に雪はありませんでしたが、稜線上にはまだ雪が残っているはず。今回の登山靴は昨年初冬に笠ヶ岳日帰り以来となったスポルティバのトランゴタワーにしました。

この靴、レビュー書いていないのですが、とても軽くて取り回しが良く歩きやすいです。ただ、ヒールカップがちょっと広め?な気がします。今回選択したインソールがあまりヒールを保持するタイプでは無かったため、自分的には靴とインソールの組み合わせテストにもなって良かったです。登山靴はインソールによって大きく変わることを改めて実感しました。

コースの大半が樹林帯!スタートから体慣らしの急登スタート

今回のコースは南アルプスの主峰、北岳から農鳥岳までの白峰三山を左手に見ながら平行に伸びるほぼ一直線のルート。そして、その大半を樹林帯が占め、地図で言う「薬師岳」から「観音岳」までのみが開けた稜線という修行のようなルートです。ただ、気分的に今回は長い距離を歩きたいということ、そして白峰三山をとにかく近くから眺められればいいというそんな思いからの登山です。

では行きましょう。

出発は5時を過ぎていましたので、既に太陽が昇り始めています。駐車場のすぐ脇から始まる登山口。まずは樹林帯の一気の登りを経て、夜叉神峠を目指します。

気温はこの時点では10度を下回っていましたが、登り始めからすでにジットリ汗が。ほぼ無風の上、登り始めたばかりの太陽がすでに暑さを感じさせます。

ウェアはいつものようにファイントラックのフロウラップフーディー。下は雪の上でいつ座っても濡れないように、ミレーのティフォンシリーズの防水パンツとしました。

ミレーのティフォンシリーズ。雨でなくても履き続けられるをうたい文句に、防水に高い透湿性を搭載したシリーズですが、このシリーズのパンツの実力はかなり高いと感じます。とにかく晴れでも雨でも履きっぱなしでいいというのは楽ですね。

登り始めて38分で夜叉神峠へ到着。

そして、目の前に朝陽を浴びた白峰三山が。神々しい・・・。これを見たかった。峠の山小屋は閉鎖中。いくつか設置されているベンチには先行していた方が数名座られていましたが、そのままパスして先へ進みます。

進みますと言っても、とにかく樹林帯が続きます(笑)まだ登山道上に雪は現れず、整備された道を黙々と標高を上げ続けます。今回の登りの累積標高は約2000m。前半にその大半が集中している気がします。

青空が気持ちいいです。

南御室小屋までほぼ積雪・凍結個所あり、アイゼンが無難

夜叉神峠を出てから10分ほどしたところから、登山道上に雪が現れ始めました。早朝の時間帯、表面はツルツルに凍結しています。ということで、アイゼンを装着しました。今回は12本爪にしましたが、チェーンアイゼンで十分だったかと思います。

雪がしっかり積もっていればツボ足で十分だと思いますが、難しい時期ですね。

さらに標高を上げていくと積雪量が増えてきました。アイゼンは外しても良かったと思いますが、面倒なのでそのままで。

道中ずっと一緒だったテン泊装備の方。残雪と春らしい光が綺麗な時間帯でした。

夜叉神峠から次に目指すのは南御室小屋。この間のコースタイムは270分と長い・・・。その大半が樹林帯なわけですが、途中に数か所開けた地点が。写真の場所はいわゆる「火事場跡」です。金属で出来たケルンが設置されており、休憩にちょうどいい場所となっています。

途中、杖立峠や苺平という地点を通過し、夜叉神峠から2時間40分ほどで南御室小屋へ到着。小屋はまだ開いていませんが、冬期用のトイレがあり、冬期テント泊の拠点となっている地点。この時間帯にはまだテントはありませんでしたね。

実はこの時点でフラフラでした。というのは体力的というよりも、極度の眠気で歩きながら瞼が閉じそうに。危険個所はないもののさすがに危ないので、南御室小屋横の岩の上で20分ほど仮眠しました(笑)。というより、座った途端に寝てしまいました。

そのままでいるといつまでも寝入ってしまいそうだったので、無理やり体を起こして薬師岳への急登へ向かいます。

急登を登ると薬師岳~ご褒美は雪をまとった白峰三山の絶景

鳳凰三山は薬師岳、観音岳、地蔵岳の三山の総称。まずは薬師岳へ向かいますが、南御室小屋の裏手から一気の急登が待っています。

写真では分かりにくいかもしれませんが、結構急登です。南御室小屋の裏手すぐの登りですが、今回のルートの中で一番の急登。危険個所などがほぼない今回のルートですが、累積標高差は約2000mとなかなか。さらにアップダウンも地味にあって、体力を奪われます。ようやく南御室小屋まで着いたーと思った直後のこの急登は結構堪えました。樹林帯の中だけにカリカリに凍結しているのでここはアイゼン必須です。

登り切るとゆるやかに登りが続きます。そして、ようやく長い長い樹林帯を抜けて、稜線に飛び出します。

稜線に上がり、後ろを振り向くと・・・

富士山どーん!春霞もなく富士山の姿がクッキリ見えています。

目の前には薬師岳小屋。一度小屋まで下りた後、眼前の薬師岳へ登り返しになります。

小屋の周りはまだまだ雪でタップリ。冬期小屋は開放され、綺麗で新しい小屋になっています。

小屋を越え、いよいよ薬師岳への最後の登りです。

お疲れさまでした。標高2780m、薬師岳山頂です。スッキリ晴れ渡った青空、目の前に広がる光景にしばし心奪われます。

山頂に着くと、それまでのしんどさやマイナスの思考が全て吹き飛んでしまいます。

目の前には北岳を始めとする白峰三山の雄姿。

薬師岳山頂は奇岩があちこちに。

しばらく待っても誰も来なかったので、仕方なく白峰三山と自撮りです。

誰も居ない山頂を満喫し、決めていた折り返しの時間までまだ少しあったので、次の頂「観音岳」を目指します。

観音岳でタイムアップ!地蔵岳は次の課題

観音岳は薬師岳山頂から45分の至近距離。風もほとんどない絶好の山日和。贅沢な稜線歩きを少しだけ楽しみます。

まだ雪は残っており、時折膝ぐらいまで埋まります。青空に向かって歩いているような錯覚に。

観音岳山頂までもう一登り。

お疲れさまでした、2840m観音岳山頂に到着です。

歩いて来た道を振りかえると、薬師岳までの道と富士山がクッキリ。

アップ。

さらに先へ目を転じると、オベリスクが印象的な地蔵岳への道が。

前回歩いた時も結構アップダウンが多かったんですよね。時計を見るとあと少しで12時。登り始めの際に、「12時には引き返す」と自分ルールを決めていただけに、今回は名残惜しい物のここまでに。

また夏に、白峰三山方面は歩くかな・・・?タイミングが合えば。

ということで、来た道を引き返します。

帰りは雪が腐り始めて踏み抜き多発~残雪の山も注意点いっぱい

雪道の下りは本当に足に羽が生えたかのように。あっという間に南御室小屋へ到着です。

すでに日は真上を過ぎ、気温も上がってきています。午前中にはなかったような踏み抜きも多発するようになっており、足を取られて痛めないように気を付けながら歩を進めました。それでも時折股下まで踏み抜くことが。

木漏れ日の中の下山道。

夜叉神峠で白峰三山を振りかえり、雪の南アルプスにも確実に春が訪れていることを感じさせる登山となりました。

鳳凰三山(夜叉神~薬師岳・観音岳ピストン)のまとめ

今回は珍しくログデータを取りました。いつもは写真のデータから拾い出すのですが、やっぱり専用端末を使うと便利です。
参考までにどうぞ。

移動距離 21.2km
高低差 1450m
累積標高 登り 1996m、下り2038m

登山口~夜叉神峠 38分/60分 63%
夜叉神峠~南御室小屋 165分/270分 61%
南御室小屋~薬師岳 75分/90分 83%
薬師岳~観音岳 24分/45分 60%
観音岳~薬師岳 20分/30分 66.6%
薬師岳~南御室小屋 50分/70分 71.4%
南御室小屋~夜叉神峠 116分/180分 64.4%
夜叉神峠~登山口 18分/40分 45%
合計 506分/785分 64.4%

今年は冬場にほとんど歩けずモンモンとしていましたが、今回それなりの距離を歩けたのは良かったです。南御室小屋から薬師岳への登りでかなり時間がかかっているあたり、スタミナ切れが顕著ですね。結局12時には引き返すという自分縛りの関係上、地蔵岳へは行くことが出来ませんでしたし・・・夏秋の山歩きに向けて課題もハッキリした山歩きとなりました。

でも楽しかった!

今回ログを取ったのは、カシオプロトレックのアウトドアスマートウォッチ「WSD-F30」です。これレビュー上げていないですね。いつか書きましょう(笑)

さあ明日からはGW後半戦、四徳温泉キャンプ場で温泉キャンプを満喫してきたいと思います。

 

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