2018年GW直前!! 上高地、涸沢周辺の登山道情報

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最終更新日 2023-12-05先週初めから体調を崩しており、今日は久しぶりの更新となります。
2018年4月21日-22日、開山前の上高地から涸沢へ入りテント泊。2日目に北穂高岳を南陵ルートから登ってきました。

GWの開山・営業開始に合わせ、登山道の整備や小屋開きの準備が着々と進められていました。大勢の登山者を迎えることになるこの時期を前に、登山道の状況などを上げておこうと思います。

上高地から涸沢まで

2018年上高地の開山となる「開山祭」は4月27日(金)とGWの直前となっていますが、一足早く4月17日には釜トンネル~上高地バスターミナル前までのバス・タクシーの運行が始まっています。これから11月15日(木)の上高地閉山式までの半年余り、上高地には大勢の観光客や登山者が訪れるのでしょうね。私も今年は何回上高地を訪れることが出来るのか、今から楽しみです。

今シーズン初の上高地からの登山入りでしたが、その様子を写真も添えてお届けします。今年は非常に暖かい日が続いているようで、登山道にも異変が起きていました。

上高地から横尾の間11kmの区間、ほぼ雪は消えています。一部横尾の手前から林道に雪が残る部分があり、工事車両などが走る道路で迂回して進みました。また、一か所倒木が道を塞いでいますが、恐らく27日の開山あたりまでには取り除かれるのではないしょうしょうか。

雪壁が出てきたら横尾までもう少し。

横尾ー本谷橋出合~早くも本谷橋かかる

横尾山荘も小屋明け準備に忙しそうにしていました。水トイレは利用出来ましたよ。27日からは通常営業になるでしょう。

横尾大橋を越えてからは登山道上に雪が現れ始めます。21日の土曜日午前の時点では、まだ登山道整備はされておらず、倒木や雪崩れにて登山道が数か所寸断されていましたが、復路となる22日午後には整備が入り、歩行に問題ないレベルになっていました。頭が下がります。

しかし、至る所で股付近までの踏み抜き続発。結構気を使います。しかし、この部分の雪も時間の問題でしょう。

そして、本谷橋出合に到着。21日午後もしくは22日に本谷橋がかけられました。

4月22日、涸沢方面より撮影

例年GW過ぎでも沢沿いに雪道を直登するのですが、今年は積雪の少なさと異常な高温によってルートが大きく変更されています。

21日通過の時点で、すでに危うい状態でした。

 

クラックがいたるところに。

ありがとうございます。前日は本当にヒヤヒヤしながら渡ったのですが、助かりました。

本谷橋の上から涸沢方面を撮影。写真左手にルートが作られています。ルートはこのまま山側に伸びています。

本谷橋ー涸沢

こちら山側から本谷橋方面を撮影。

22日には長野県遭対協や小屋関係者の方々がルート作りと雪の上へのマーキングをしながら大勢歩かれていました。

こちらのルート。沢からかなり上の山側を一直線にトラバースする形で作られています。私は高温だった22日の昼過ぎに通過したため問題ありませんでしたが、早朝や気温が低い時にはスリップ、転倒注意です。滑落すると結構な斜度で沢まで落ちることも。不安な場合はアイゼン装着もいいかもしれません。

このトラバース道がSガレ下部付近まで続きます。沢沿いのデブリ帯を通るよりもずっと歩きやすいです。ただし山側からのデブリによって日々変化するかもしれません。あくまで現時点でのルートです。

目の前に穂高の雄姿が見えてきました。あと僅かですね。雪はズボズボと足を取られます。見えてからが遠いのは夏と同じですね。

涸沢周辺の雪は少な目

この先は本編でとなるのですが、ちょっとだけ。

涸沢の雪は少なくとも昨年同時期よりも少ないようです。昨年のGW終盤頃と同程度かもしれません。しかし、北穂の冬道直登北穂沢ルートもしっかり取れていますし、奥穂への登山道も全面雪で覆わています。

各小屋は雪のかき出しで大忙しといったところでした。穂高岳山荘でも急ピッチで小屋明け作業が進められている様子が見えました。

北穂沢から

週末のテントは7張りだったと思います。GW一週間前ですが、一週ズレるだけで嘘のような静けさでした。

各方面からは雪崩が起き続けています。ドーンという音とともに激しく崩落することもあるし、ササササーと静かに表面がユックリと落ちていく様子も。明け方前の早い内はツルツルのアイスバーンになっていますが、すぐにグズグズのザラメ雪のような状態になり、10時を過ぎるとアイゼンが効きづらくなってきて大変でした。八ヶ岳などの冬山の雪とは全く異質ですね。

この日、朝一で北穂に登って行った単独の登山者が滑落し、その後死亡が確認されたようです。ヘリが入り、収容作業をしているところを南陵の上部から見ました。ご冥福をお祈りします。

この時期初めての涸沢という方もいるかと思いますが、無理をせず、ダメだと思ったら撤退することも選択肢に入れながら、事故無く楽しく登山が出来るといいですね。

この二日間は大変暑く、ハードシェルなどは必要ありませんでしたが、基本は冬山装備でのぞむことが必要だと思います。

それでは本編はもうしばらく。

私はこのGWはノーMOUNTAINになる予定。基本はファミキャンで色々回ろうかと思っていますが、前半が依然キャンプ地未定・・・そろそろ焦らねば!

 

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