茜色の空広がった標高3000mの夜~槍ヶ岳テント泊山行2

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最終更新日 2021-12-192016.6.10~11 北アルプス槍ヶ岳へ

ようやく槍ヶ岳山荘のテン場に到着したら、見事にガスで真っ白
夕刻の時間も近づき、「もう景色は見れないな」とテントに入ってふて寝をしていると
突然室内がパッと明るく
テントを飛び出すと、一瞬のガスの切れ間と見事な空が眼前に


熱く、暑く、遠く、眠かった槍ヶ岳までの登り
ようやく報われたと感じる一瞬でした^^

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槍沢ルートから槍ヶ岳へ
前回は横尾までたどり着きました(笑)ようやくここから登山の始まり~と思うと、おっとどっこいそうは問屋がおろさない・・・
沢沿いのほぼ平坦な道をさらに延々と歩く・・・
いるのは猿ぐらい( ゚Д゚)

横尾から出てすぐの木製の階段の場所に大きな猿が数匹たむろっていて、通り抜けるのが恐かった^^;今回一番の危険個所かも(笑)

ただ、それまでの整備された林道とは違い、少しずつ自然の変化が見えて来て何となくノンビリした気持ちで進みます^^

眠い、熱い(>_<)噴き出す沢の水を頭からかぶって冷やします
好きかもこういう道行き^^
横尾から30分ほど歩いた頃
少し開けた場所に出たかと思うと、これが「槍見河原」~地図には「槍ヶ岳が見える」と赤字

どれどれ?

おお~あれだ^^木々の間からかすかに目指す槍ヶ岳!まだまだ遠いです
一の俣

橋がかかった先が一の俣

風が通り抜け、少し開けていてとても気持ちがいい~ここで5分休憩して先を急ぎました


一の俣を過ぎてすぐの橋~目指す槍沢ロッジはもう目の前です^^


標高はまだ1800程度なので、とにかく猛烈に暑い^^;そして眠い・・・(笑)
でも、美しい沢を眺めながらモクモクと進みますよ
この看板を見つけると、もう目の前




槍沢ロッジ到着~横尾から4kmで標高は300ほど上げるのですが、コースタイムでは1時間40分と設定されています。が、ここは1時間ほどで歩けましたね~明るい樹林帯が多く、沢の流れを楽しみながら気持ちよく歩ける区間^^
しかし暑かった^^;

ポカリを購入~ここは水場もあるので補給は欠かせませんね
ちなみに、食事は午前10時から食べられるとのこと~槍へ向かう、もしくは下山する人達の時間に合わせているんでしょうかね
さあ、大休憩を取ったので、元気も回復~先へ
槍沢ロッジを過ぎると、しばらくは樹林帯が続きますが、その後はルート上の日陰がグッと少なくなり暑い


沢からも少し遠ざかるので、思わず目の前の雪渓の雪を帽子の中に^^;冷たーい
もうこの雪渓も消えていきそうでしたね

槍沢ロッジからノンビリ歩いても30分ほどでババ平の槍沢キャンプ指定地に到着

トイレの工事が進められていました^^夏までには出来上がりますね~
水場があります
受付は槍沢ロッジです
この日は2張りほどテントがありましたが、上高地から入り、初日の行程をここまでにすれば翌日はかなり楽でしょうね~

何て花だろう・・・

槍沢キャンプ地から40分ほどで、大曲の分岐~喜作新道へのルートだったり、悪天時の避難路だったりするらしですが、結構荒れている感じでしたね
大曲に到着した時点でもうダメだと思い、少し昼寝することに(笑)登っていて昼寝するのは二度目^^;前回は甲斐駒で昼寝しましたが
昼寝も大事です^^;20分ほどウトウト寝たと思います
ちなみに、ここまで人には1人しか会っていません。それはそれは静か~熊がいつ出て来てもおかしくない^^;寝てる間に襲われたら怖いな(笑)
大曲の先、2348mの天狗原分岐いいたる間に雪渓が現れ始めます
しかし、雪はかなり腐っていて、クレバスも多数



振り返ると、まあ雪の少ないこと
例年との比較はよくわかりませんが、ほぼ夏道が出ているので、歩けますが、一部急傾斜の雪渓をトラバースする場所があり、慎重にキックステップで登りました

写真に写っている方とはこの後山頂山荘までずっと一緒に^^暑かったですね~(笑)


グリーンバンドの手前ですね~天狗原の分岐付近だと思うのですが、分岐が見つけられませんでした^^;
灼熱です^^;

グリーンバンドへの雪渓のトラバース
20mぐらいでしょうか~しっかりはしていますが、左側に落ちると数百メートル滑っていきますね^^;下山時はここから一気に滑って下りました

写真で見る以上に傾斜があります~
そして、このトラバースを過ぎると、ようやく槍がドーン^^

しかし、これがまた見えてからが長かった^^;
ここから先は雪渓の直登になります
アイゼンを付けて登りますが、時間帯によってはピッケルは必須かもしれません
が、私が到着した時間帯ではもう雪はグサグサ状態だったので、アイゼンとストックで十分~アイゼンは念のために12本爪にしましたが、前爪がある方が安心な急傾斜でした

近づいていくとやっぱり大きいですね~


寄り道になりますが、殺生ヒュッテに寄ることにしました^^

槍の肩まで40分の位置にあり、槍が目の前
肩のテント場がいっぱいになるとこちらにということになるんですね~
殺生ヒュッテから見た槍ヶ岳の方が綺麗なことは確かかもしれません

ここでもしっかり水分補給をし、さあいよいよ残りわずか!
と、ここで何と雨が
レインウェアを着こんで急ぎます

九十九折になっている道を登りつめれば、今日の目的である山頂山荘です^^

登っていくと、それまでの晴天が嘘のようにガスが・・・

あと300、200・・・小刻みに記されたマーカーに励まされながら^^
なぜか最後のマーカーは100ではなくて、「あと110m」・・・なぜなぜ??と思いながら雨が降る中を到着^^


結局、上高地を7時25分に出発し、山荘へ到着したのは4時前頃だったと思います
休憩をかなり小まめに取りながらでしたが、22キkmを8時間30分ほどかけて歩きました~疲れましたね^^;
受付を済ませ、夕食は山荘でいただくことにして(笑)テント泊700円だったかな~?食事代が2000円を払いました
かなり強い雨が降るなかを急いで設営^^;

急いで設営したので、槍が見えないところに張ってしまい、後で移動することに(笑)でもカミナドームは軽いので移動も楽でした
疲れていたので、テント内で横になるといつの間にか寝てしまっていて・・・気が付いたら食事の時間を過ぎていたので、急いで食堂へ
ちなみにテント場から山荘までは約100mほど離れているので、結構面倒~トイレも外のが壊れているということで、山荘内を使いました

美味しかった(笑)何だろう?お味噌汁もご飯もおかわりしましたよ~
この日は15人程度でしたね
翌日は何とかなるか??


食後、外に出ると、相変わらず真っ白・・・
雨は止んでくれていましたが、これは夕陽は期待できないか・・・

山頂山荘はシンプルですが、とても綺麗

手ぬぐいとTシャツ買いました^^
やることないので、外でボーっとしていると、たまに薄っすら槍が見えるのですが・・・

すぐに真っ白に・・・
もうね、諦めて6時過ぎに寝ることにしましたよ(笑)
購入したビールとお菓子を食べながら横になって翌日の準備を整えていると~
突然幕内が明るく
飛び出すと

真っ白だった視界が急速に開けていく

東鎌尾根

山荘も夕陽を受けて綺麗に

西の空は雲海が広がっていました

穂高かな?

夕陽を浴びる槍の穂先

素晴らしい色の空が広がっていました
10分ほどの一瞬の出来事


そしてまた槍はガスの中に

この日、テン場は貸し切りです^^標高3000mボッチ泊です(笑)
と言っても寝るだけなんですが、静かに寝れるというのは嬉しい^^
ひんやりしてはいるものの、寒くて仕方ないような気温ではなく、ちょうどいい^^
ビールを飲んで、目の前で起きた天気のイタズラを思い出しながらすぐに寝ていきました
続きます

 

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  • コメント ( 6 )

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  1. えだまめっち

    素晴らしい景色ですね~。
    写真ではなく自分の目で見ると、もっと素敵なんでしょうが
    そんなに登るのは無理!
    なので、色々な場所の素敵な写真をもっと見せてくださいね(*´ω`*)

  2. edi

    こんにちわ。
    素敵な写真の数々ですね。
    登山は無理だけど、運動靴でいける上高地の最深部まで行ってみようと思います。

  3. みーパパ

    えだまめっちさん
    写真の腕がイマイチなので…スミマセン(笑)最近は一眼が欲しくて仕方ありません^_^;
    見たままの景色は本当に最高ですね〜空気が違います^ ^綺麗なルート、綺麗な光景にたまたま出会えたことに感謝です(u_u)
    登れますよ〜多分^ ^夏山槍ヶ岳いかがですか?

  4. みーパパ

    ediさん
    上高地から横尾までなら11キロですし、標高差は100mあるかないかですから、ユックリ歩けば必ず着けますよ^_^ただ、横尾まで行くなら、その先の涸沢までもそれほどかかりませんからね〜^_^

  5. LittleR

    絶景ですね~!凄過ぎて言葉も出ませんよ。
    「なんて花だろう」はキヌガサソウです^^
    私もキヌガサソウを地元の山に見に行きたかったのですが、雨で無理かも(´;ω;`)

  6. みーパパ

    LittleRさん
    コメントありがとうございます^^
    キヌガサソウですね^^大きな花がとても印象的なお花でした^^
    雨~梅雨ですものね、見れることをお祈りしていますね