「事故にあっていないかもしれない」交通事故と介護と回復の記録

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最終更新日 2021-12-198月22日(月)
事故から34日目。
入院すると色々な生活が習慣化されてくる。起きるとまずは検温。
今朝は久しぶりに37.4度。あれ?
「少し熱っぽいかも」。そのまま1時間ぐらい布団の中で過ごす。
熱があるとリハビリはもちろんの事、部屋からも出れなくなる…。
暫くすると朝食の時間になり、再度検温。36.9度。少し下がった。
いつものように一階のカフェへ。
オレンジジュースを飲むことを楽しみにしているみー。
今朝は初めてお手拭きの袋を両手で破ることが出来た。週末の帰宅中もずっとボールなどを握って頑張っていた成果が出てきたのかな?
袋を引き開けるという動きは、思いの外日常の様々な場面で求められる。お菓子の袋なども。
ストレッチと朝の自習。しっかりストレッチをして頭と身体をスッキリさせる。
そこから九九の計算を繰り返す。
聞いたことに対しての返答の反応スピードが速くなってきた^ ^
午前のリハビリ2つ。言語と理学。
まず100マス計算足し算。5分4秒。
先週末よりも約2分短縮。
縦横で順番に関係なく解くようになる。
「時間短縮のために工夫してみた」とのこと。少しずつ、少しずつ、神経伝達がスムーズになっているのかな。
毎日注意深く見ていないと気づけない。
考えたんだね〜と声をかける^ ^みーも手応えを感じて嬉しそう。
その後はパソコンで文字を打ってみる。自分の名前をローマ字打ちで。家ではパソコンは使わないが、学校で習ったことをちゃんと覚えていた。
理学ではストレッチと体幹トレーニング。みーは意識が戻ったものの、まだ朦朧としている時期には理学の先生が怖くて泣き叫びながら殴っていたけれど、今では身体を動かせることが楽しくて、笑顔で取り組んでいる。どのリハビリでも本当に一生懸命取り組んでいるのには親ながら感心する。
トレーニングは私も一緒に取り組むが、みーの筋力の落ちた身体ではかなり辛いだろう。一つ一つの動きに懸命についていっているのがわかる。
最後に先週末には出来なかったつかまりながらのジャンプに挑戦。「怖い」といいつつ頑張るみー。
平行棒をつかんでジャンプ!バタバタとだが少しだけジャンプ、駆け足のような足の動きが出来た。先週末の様子とはまるで違いビックリ。数日でここまで変わるものなのだろうか。みーも嬉しそうに駆け足の格好をする。走りたいんだろうな…。きっとまた走れるようになる。
先生からは階段の昇りで2段飛ばしに挑戦してみようと課題が出される。
早速取り組むが、左足を前にした時にどうしても身体が大きくグラつく。
昼食後も少し休憩してから算数の基礎と国語の読解に自習として取り組む。
熱は37度。
一日のリハビリスケジュールは結構忙しい。
3時からは午後の言語のリハビリ。
四則演算50問。3分5秒。
国語の読解の問題は一気に文章量の多い課題に入った。どうしても文章が長くなると、文章の意味を掴みにくくなる様子。それでも、先週火曜日には全く頭に入らなかったような内容が、取り組めるところまではきた。自習の効果もあり、確実に前に進んでいる。
絵本「りんごかもしれない」を読む。



大人が読んでも楽しいとても面白い発想の絵本。
感想とみーならりんごをどう見るか?についてパソコンで文字を打ち、続きは翌日の言語の宿題となった。
部屋に戻りみーは楽しそうに「りんごの内側にはりんごの国があるのかもしれない」「りんごの世界は…」など発想していた^ ^りんご人間の絵も描いたりして。宿題が終わる頃には「かもしれない」がプチブームに。
そして最後に「事故にあっていないかもしれない…」とポツリ。それでも、「これを病院で書いています」とプリントの名前の隣に記していた。
みーの意識がより鮮明になってくる中で、複雑な気持ちが新しく生まれていることを感じている。
作業のリハビリでは課題となってきた左手の指先の柔軟性を上げるための課題に取り組む。なかなか難しい。左腕が自由に動かせないことから、左手を頼りにせずに過ごしがちになる。そうなると、さらに左手に刺激が入らない。何とか無理矢理使わないといけない。
みーもそのことは感じており、部屋に帰ってからは、お見舞いにもらった14個の木のボールを、穴の空いた容器に指先で摘んで入れていくという課題に一生懸命取り組んでいた。



ストップウォッチで測りながら23回。この日の最速は16秒97だった。
夕食後は言語の宿題に自ら取り組むと言って頑張っていた。
四則演算50問、2分54秒。
一週間前は4分47秒だつたので、60%の時間短縮。よく頑張ったねみー。
37.3度。あまりよろしくない。
横にさせる。それでも手先のリハビリにとルービックキューブに取り組むみー。
左手、気になっているだろうな…。



今日は早めに横になり、みーは疲れたのかすぐに寝ていく。みーの寝顔を見ながら交通事故にあっていなかったらどんな夏休みになっていたんだろうと思う。もう何度同じことを考えただろう。今でも夢じゃないかと思う時がある。朝起きて病院にいることに気がつくと、現実に引き戻される。
まだ自分の中で受容できていないのだろうな…。
でもみーは前向きに頑張っている。乗り越えられない試練ではないよね、みー。
明日はMRIを撮る。病院、学校との三者懇談もある。少し怖いけれど、頑張らないと!

 

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