歩く、食べる、そして悩む〜一日が何年分の変化なのだろう  交通事故と介護と回復の記録

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8月9日 火
「誰か助けて、誰か助けてー」
「おーい、おーい」
「ママ、パパ お願い」
昨夜、みーが突然大きな声を出して呼び始めた。
暗闇に一人でいるみーが必死に助けを求めるような声。
パパいるよ、ママいるよと大きな声で伝えても、聞こえていないような様子で何度も何度も繰り返し呼び続ける。
苦悩の表情で眉間にしわをよせ30分以上続く。
そんな時、救命で対応してくださった脳神経外科の看護師のKさんが来てくださった。
親としてみーのこの姿を見ているのがとても辛いと素直に話すと、「それはそうだと思う、同時に医療者から見ると、自分の気持ちを整理して、声に出して発信することができるようになったというのは大きな前進と見ていいんじゃないかなと思います」と話してくださった。
その一言に救われた気がした。
みーは一生懸命呼んでくれているんだ。凄いことなんだ。
それならと、「呼んでくれてありがとう」「みー君の声聞こえてるよ、凄いねー」と嬉しい気持ちを伝えようと応えてみた。すると、暫くしてから「うん」とそれまでと違う返答があり、急速に落ち着いて行った。
Kさんはほぼ毎日勤務後に様子を見に来てくださり、お話をして下さる。みーも覚えているのか、今日は「こんばんは」と目を見て返事をしていた。Kさんは嬉しいと言って一緒に泣いてくれた…ありがとうございます。
8日
寝付き悪く、22時頃入眠
23時40分
久しぶりに激しく泣き叫び、体をベッドの左右に打ち付けるように倒す。オムツ交換
「わからない」
9日
0時40分 浅い眠りに入る
2時57分〜3時23分
わからないと泣く、かなり激しい。おーい、誰か助けても。
4時58分
いやいやと文句を言いながら泣き叫ぶ。
身体の動きもある激しい。
「何もかもイヤだ、違う」叫び続ける。
パニック状態で、何をしても、何を話しても全く伝わらない。叩き、蹴る。
オムツ交換を確認しようとするととても嫌がる。昨日からトイレは自分で訴えてトイレに座ってしていたので、これは前向きの兆候だと感じる。
声の大きさ、はりなどこれまでで最も明瞭になってきた。
5時48分、何の前触れもなくベッドに横たわる。表情が少し穏やかに。タオルケットをかけると気持ちよさそう。
6時2分
泣き叫ぶ パパ助けて
トイレへ連れて行くことができた。
オムツ交換
いつものようにブラインドをあげて朝日を部屋に入れた。おはようみー^ ^
睡眠時間 約5時間40分
その後も泣きながら呼び続ける。
辛そうで泣けてきてしまう。踏ん張らないと。
6時55分
電池が切れたように、「うん」「うん」しか言わなくなる。
7時20分
歯磨き。自分で持ってやるが、少しやると怒れてしまって看護師さんに投げる。
それでも最後まで頑張って自分で磨く。
7時40分
ベッドの柵を外すと立ち上がる練習を始めている。手を差し出すと、「いい」と一人で立ったり座ったりしている。
昨日よりもスムーズに脚が動く。
左手についている患者管理のリストバンドが手首の方に下がってしまうことを気にして直している。昨日までは左手をほとんど気にすることがなかった。
8時7分
布団に潜り込んで寝入る。
気持ちよさそう。大好きな寝顔^ ^
11時
しきりにベッドから立ち上がり、ドアに向かって歩こうとする。弱い左足が徐々に上がるようになる。
ドアを叩く。外に出たくて仕方がない様子。看護師さんに確認。理学の先生も、回復が早いため抑えられないだろうと^_^;
支えながら廊下を20mほど歩く。
よく頑張る。看護師さん達も驚いてついてきてくれる。
11時45分
いよいよ口からの食事摂取のリハビリ開始。
言語の先生2人。脳神経外科のKさん、看護師さん2名^_^;実習生さんも。ドキドキ。
まずは用意してもらったお粥。見ただけで顔をしかめるみー^_^;口に運ぶとすぐに出してしまう。あぁ食べれないか…と残念に思っていると、廊下に一度出た先生が手にオニギリを持って来てくれた!
大好物の塩おにぎりが2つ。
みー自らスプーンを持ち崩して口に入れモグモグ食べる。あっという間に完食してしまった。
食べっぷりもビックリしたが、初日からオニギリをを用意してくれた柔軟さに驚き。ありがとうございます。
先生は半分ぐらいしか食べられないだろうと思っていたそうで、完食にはビックリしていました。
口からの栄養摂取に道が見えてきたので、昼の経管栄養補給は急遽無しに。
さらに、夜も通常食を食べてみようということになる。
もしこれが食べられれば、胃への管も抜ける見通しが見えてきた!
さらに、親からの水分補給もOK、差し入れの食事も全てではないがOKとなった!よかった、一歩前進です。
14時15分
部屋の中で立ち上がり、ドアに向かって歩き始める。ドアをドンドン。外に出たい!
世界が広がり始める。部屋の中だけではいられない。
上履きを履き、初めは後ろから手を添えながら病棟の廊下を3周歩く。



看護師さん達もその変化の早さにビックリ。
見守るこっちも汗びっしょり。
本当によく歩いた。そして歩くたびにバランスがどんどん良くなることを感じる。
15時30分
差し入れ品を食べていいことになったので、早速ラムネなど比較的安全に食べられるものを購入。
病室でラムネやスナック菓子を凄い勢いでたべる。自分でラムネが食べたいなどと口にする。
お腹空いていたんだろうな…3週間ぶりの食事だから。
18時
普通食の夕ご飯が初めて出される。
が、病院食なので、メニューの中でみーが食べれるのは白いご飯ぐらい^_^;
それでも、お茶碗一杯分のご飯を言語の先生と一緒に食べた。美味しそうに^ ^嬉しい。本当に嬉しい。この日が来るとは初めは全く想像できなかった。
食後も歩きたいのか廊下をウロウロ。昼よりもずっと安定して歩いている。
ほとんど支えを必要としないぐらい!
病棟処置室に入ってみたりして、看護師さんに相手をしてもらう^ ^良かったねみー
この日最後はみーを抱きかかえて病棟一周のスクワット運動^ ^みーは珍しく体を預けて私にしっかり抱きついてくれている。重いけど、このままずっと抱きしめて歩き続けたいと思った。
明日はどんな一日になるかな(u_u)

 

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